chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
Mikakohh
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2019/07/19

arrow_drop_down
  • 書評:今野敏著、『サーベル警視庁』&『帝都争乱 サーベル警視庁』(ハルキ文庫)

    今野敏はこれまで現代を舞台とした警察小説を世に出してきましたが、明治三十八年を舞台とした『サーベル警視庁』は異色です。時代設定の説明をする必要があるため、やや読みづらい箇所があり、話に入っていけるまでに少し時間がかかりましたが、明治の世情、特に薩長閥が幅を利かせ、東北人は冷遇されるような状況がストーリー展開にうまく活かされており、面白い歴史警察小説になっています。第1巻は明治三十八年七月、日露戦争の最中、上野の不忍池に死体が浮かんでいるところを発見されるところからストーリーが始まります。捜査に当たるのは警視庁第一部第一課。岡崎巡査の視点で語られます。殺された帝国大学講師・高島は急進派で日本古来の文化の排斥論者という。同日、陸軍大佐・本庄も高島と同じく、鋭い刃物で一突きに殺されたとの知らせが入り、手口から同...書評:今野敏著、『サーベル警視庁』&『帝都争乱サーベル警視庁』(ハルキ文庫)

  • 書評:松岡圭祐著、『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 VII レッド・ヘリング』(角川文庫)

    相変わらず松岡圭祐の著作スピードは驚異的です。VIが出てから4か月ですでに続刊発売。ストーリーを忘れないでいられるので、多読者としてはありがたいです。さて、この巻では杉浦李奈が作家としての「有名税」とも言える嫌がらせ行為を受けることから始まります。Amazonの作品評価に唐突に星1つの投稿が並んだり、自分の名前で身に覚えのない官能小説が出版社に送られていたり、自宅の住所が公開されたり等々。しかし、警察に届けると作家のファンが離れてしまうリスクが大きいので李奈が有効な対抗策を取れないままでいると、いきなり出版社にいる李奈を呼び出す内線電話がかかってきて、会いに行くと、様々な嫌がらせをやらせた本人と思われる大企業の社長が現れ、明治に500部ほど発行されたという幻の丸善版新約聖書を探し、詳細な研究論文を執筆して...書評:松岡圭祐著、『ecriture新人作家・杉浦李奈の推論VIIレッド・ヘリング』(角川文庫)

  • 書評:しきみ彰著、『後宮妃の管理人 七 ~寵臣夫婦は出迎える』(富士見L文庫)

    今年の3月末に全6巻まとめ買いして一気読みし、物語がまだ完結していなかったことに悶絶した『後宮妃の管理人』。11月半ばに発売された7巻を読んだら、登場人物たちの背景情報をすでに若干忘れていたので、また最初から読み返してしまいました。ラノベだからできる芸当ですね。さて、黎暉大国は初夏。首都は耐えがたい暑さとなるため、優蘭たち健美省は、皇帝の勅命のもと、妃嬪たちの避暑地行きを催すことになり、後宮は朗報に湧きますが、ただ一人、普段は模範的で目立たない充媛の藍珠がなぜか避暑地行きを拒みます。どうしたものかと優蘭が夫の右丞相の皓月に相談しに行くと、そこではそれどころではない騒ぎになっていた。敵国とも言っていい杏津帝国の外交使節団がやって来るのだという。しかも、使節団代表は過激なタカ派の王弟とのことで、どんな意図があ...書評:しきみ彰著、『後宮妃の管理人七~寵臣夫婦は出迎える』(富士見L文庫)

  • 読書メモ:濱田英人著、『認知と言語 日本語の世界・英語の世界』(開拓社 言語・文化選書62)

    『認知と言語日本語の世界・英語の世界』(開拓社、2016/10/21)は、タイトルからも察せられるように、認知の仕方の違いがどのように言語に現れるのかについて、日本語と英語の例を元に説明するものです。「ことば」は言語話者のモノや出来事の捉え方を反映しています。日本語話者は出来事を「見え」のまま認識するのに対して、英語話者は出来事をメタ認知的に捉える認識であり、このために世界の切り取り方が異なっています。本書ではこの認識の違いが日英語の言語的特徴に表れていることを具体的な事例を挙げて述べ、認知的側面から『日本語の世界』「英語の世界」の本質を明らかにします。目次はじめに第1章認知文法からのアプローチ1.1認知文法の言語観1.2日英語話者の出来事認識の違いと言語表現1.3まとめ第2章空間認識と言語表現2.1英語...読書メモ:濱田英人著、『認知と言語日本語の世界・英語の世界』(開拓社言語・文化選書62)

  • 書評:松岡圭祐著、『探偵の探偵 桐嶋颯太の鍵』(角川文庫)

    紗崎玲奈を主人公とする『探偵の探偵』シリーズでは脇役だった桐嶋颯太を主人公とした本作品は、女子大生・曽篠璃香がガールズバーでバイトして、太客であるスギナミベアリング株式会社社長の漆久保宗治に気に入られて彼の専属スタッフのようになり、やがて大学や自宅にまでつきまとわれるようになるのが端緒となります。璃香はつきまといを阻止するために探偵を雇いますが、その探偵は返り討ちに遭ってしまい、自分の手には負えないので探偵の探偵に依頼を持ち込むことを璃香に勧めます。こうして璃香はスマ・リサーチを頼ることになるのですが、桐嶋颯太は璃香と日比谷公園のベンチで待ち合わせて話を聞き、すでに漆久保の愛人になってしまっている璃香をわざと怒らせ帰らせてしまいます。この策略によって桐嶋は璃香の行動を逐一漆久保に報告している悪徳探偵を突き...書評:松岡圭祐著、『探偵の探偵桐嶋颯太の鍵』(角川文庫)

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、Mikakohhさんをフォローしませんか?

ハンドル名
Mikakohhさん
ブログタイトル
徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ
フォロー
徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用