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  • 【展覧会】シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝

    陶芸とアスファルトで描いた作品がとても素敵でフロアを何度も回遊してしまった。つくることと、記憶を預かること。両方ともが、ぶっとい軸となって、どちらにも拠りすぎず、両面どんと押し出す(しかし静謐)な展示構成。持ち続けられず、でも捨てがたく「どうにかしてほしい」と願われているモノ。作品と行動で願いを昇華する活動。胆力と信念のようなもの、思い、が静かで余白のある展示空間に満ちている。会場フロアに敷き詰められた焼き物とか。手ざわりやさしく数がすごみ。時をまとう手ざわりのあるものたちを、暮らしから掘り出し、引き受け、可視化し、保つ。民藝。日本の民藝と共振がありつつも、少し違う感じがするのは、もうちょっと踏み込んでいるというか、モノに対する美的感覚以外の、社会軸での私的価値観(信仰とかそういう次元に近い感じがする)が...【展覧会】シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝

  • 【展覧会】日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション

    量と幅とひとつひとつの重量感が圧倒的。高橋氏がコレクションを始めたのは1997年という。ワタシの社会人として過ごしてきた期間と重なっていて、なにをどうしたらこういう選別眼と蒐集力が成立するのだろうと、感嘆とか敬服をみぞおちの下の方に静かにふつふつと沸かせつつ。精神科医であることが、コレクションに加える判断の基調にあるのかもしれないし、展覧会解説にあるように高橋氏の過ごした時代と体験が基盤になってるのでしょう。一作一作のメンタルへのインパクトが大きくて、でも傾向は様々(作家にもよるし、作品が語る時代にもよる)、ゆるやかにボディーブロー※を受け続けながら観覧を進めていくので、なかなかに消耗しました。※懊悩や混乱だけでなく、美しいとか幸せとかカワイイのインパクトもあるので必ずしも痛いわけではなく。発するエネルギ...【展覧会】日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション

  • 【展覧会】大地に耳をすます 気配と手ざわり

    「気配と手ざわり」の副題が表している通り、作品そのものの美しさや愛らしさ峻烈さとともに、その背景にある、作品がそのかたちに至った時間も含めて、感受することができます。制作過程を示す映像もとてもよく。お時間確保しての観覧がおすすめ。出品作家さん(五十音順、敬称略):榎本裕一、川村喜一、倉科光子、ふるさかはるか、ミロコマチコこの5名の方で構成を編まれたというのが、観る方としてはとても充実した体験を得られて、ありがたいことでした。-----大地に耳をすます気配と手ざわり東京都美術館2024年7月20日~10月9日https://www.tobikan.jp/daichinimimi/outline.html#enomoto(2024.8.18)【展覧会】大地に耳をすます気配と手ざわり

  • 【展覧会】デ・キリコ展

    形而上絵画。遠近法の意図的な破綻。"いつもの"モチーフの、構成、再構成、再構成。独自と古典とを行き来する表現技術。哲学への傾倒、戦時に"表情"(ないけど)が抜け落ちた表現を見ていると、心理を描いているように思われるけれど、晩年はちょっと違うなと。何を描いているのかな?と暫く進みながら、なるほど遊んでいるのかなと。初期の肖像画の着衣の生地の質感の豊かさ、マヌカンに現れる縫い目とおぼしきステッチや、刺繍にも見える星印、関節や幾何図形の鋲のような小丸は、クラフトにアンテナが立つワタシには興味深いところでした。後年、造形を多く成されているのと関係あるのかどうなのかしらん。-----デ・キリコ展東京都美術館2024年4月27日~8月29日https://www.e-tix.jp/dechirico/(2024.8.【展覧会】デ・キリコ展

  • 【歌舞伎】歌舞伎座 八月納涼歌舞伎 2024年8月

    八月納涼歌舞伎歌舞伎座-----世代シフト、次の担い手の充実に明るさを感じた八月。・今月の勘九郎さん色悪系統が突き抜けてた。新三と上月監物。(お役的に色悪という言い方が適切かは分からねど。悪みのキレと色気)・やりこめられる弥太五郎源七のじくじくとした傷を幸四郎さん。・桶職弥六ってひょっと間違うとヒドイ男、嫌われない線をキープしきった巳之助さん。(弥六はどうにも可愛げがあるから仕方ねぇってなってるのかどうなんだ自分)・新悟さん今月もよきよき。(推し)◆第一部一、ゆうれい貸屋二、鵜の殿様◆第二部一、梅雨小袖昔八丈髪結新三二、艶紅曙接拙紅翫◆第三部狐花葉不見冥府路行(2024.8.10)【歌舞伎】歌舞伎座八月納涼歌舞伎2024年8月

  • 【展覧会】神護寺―空海と真言密教のはじまり

    両界曼荼羅(高雄曼荼羅)を間近で。息をのみ、つい細部を見つめながら視点を動かし続けても、視界に入りきらない4m×4mの"世界"が観るものの観念を覆う。後世につくられた曼荼羅図像の細密な写し。線画も美しい。紺紙金字ほか、文字の姿がありがたみを纏う経文の数々。空海の筆による記録書類。←かっこいい。すごくかっこいい。かの、伝源頼朝像ほか肖像の名作の並びが続き。日光月光菩薩を両脇にした薬師如来像、五大虚空菩薩、四天王、十二神将、二天王。たいへんに見応え。-----創建1200年記念特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」東京国立博物館平成館特別展示室2024年7月17日~9月8日https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2649https://tsu...【展覧会】神護寺―空海と真言密教のはじまり

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