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  • 【映画】PLAN 75

    「百年法」という小説を以前に興味深く読んだ。前提はだいぶ違うのだけれど、この映画はそのテーマをどう扱っているのだろうと。その制度についての確たるこたえはない。でもこの映画の価値は、制度を描いているようでいて、制度の成立有無とは関係なく、老いの世代が直面する事実の救われなさや手立てのなさの表出であったり、周辺社会で起こっていることを、ふつうに起こりうることとして描き切っているところにあるのではないだろうか。劇中の「PLAN75」はとても杜撰なシステムに見える。負債があったら処理は国がやるのだろうか…制度の破綻が早そう。それに申し込むのはミチさんのような、働く気力もあって善良で生真面目に思考する人が先行して、"迷惑上等"な人は申し込まないかもしれない。そういう杜撰さも含め、杜撰なまま制度が出来上がってしまう可...【映画】PLAN75

  • 【展覧会】ボテロ展 ふくよかな魔法

    膨、なインパクトの迫力たるや。モノが内側から外に押し出す圧、表面張力?…とも少し違う。果物を題材とした静物は、どう見ても果物なのになぜか身体の一部が描かれているかのように感じられたりする。バナナは大腿、オレンジは二の腕、ヘタは臍…(妄想)。随所の濃いピンク(ヴァチカンのバスルームの石鹸の色)がお茶目に思うのは私が日本の人だからで、現地の方の受け取りはまた違うのかもしれない。無表情の描くのも手法なのだという。ふくよかと、無表情と、ルネサンスなど古典からの題材引用と。そうして描かれた作品は、意味を押し付けず(あるいは解釈をゆるさず)、くらしの苦しみや思わぬ運命がさまざま起こりながら流転していく時間の、一瞬を、ただ切り取って留めているよう。南米出身作家の文学や映画の感性と通じると思うのは頭を働かせすぎか。切り取...【展覧会】ボテロ展ふくよかな魔法

  • 【映画】ベイビー・ブローカー

    なんとも、どの画面でも、景色の中の俳優さんたちの身体の存在感たるや。悪い?ひとたち。やさしいひとたち。軽くふざけあった遣り取りの折々に切実が見え隠れする。出自にまつわるさまざまについて、私には語れる言葉がない。ただ、観てよかったと思う。-----公式サイト:https://gaga.ne.jp/babybroker/(2022.7.1)【映画】ベイビー・ブローカー

  • 【映画】メタモルフォーゼの縁側

    歳の差58歳のふたりがどちらも素直でかわいらしい。うらら(芦田愛菜さん)、「BL好き」のうしろめたさを薄くあらわしつつも卑屈に落ちず決して痛々しくなく熱量を内包する17歳が絶妙。何度か象徴的に出てくる走りっぷりもよく。じっくりすごい。宮本信子さん演じる雪さん。楽しむことに開いている明るさと、自然に背を押す胆力。老いのステージとのつきあい具合。ものがたりは起伏ありつつも軽やかで、おとぎ話の香りを纏っているような気がするのは、かかわる人たちのひとのよさだろうか。-----公式サイト:https://metamor-movie.jp/(2022.6.26)【映画】メタモルフォーゼの縁側

  • 【気になる本】2022年4-6月

    上半期棚卸その2@7月-----我感ずる、ゆえに我あり──内受容感覚の神経解剖学A・D・(バド)クレイグ青灯社https://seitosha-p.com/2022/06/post-106.html土の中の生き物たちのはなし島野智之長谷川元洋萩原康夫朝倉書店https://www.asakura.co.jp/detail.php?book_code=17179お嬢さんと噓と男たちのデス・ロードジェンダー・フェミニズム批評入門北村紗衣文藝春秋https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163915609感情の向こうがわ武術家と精神科医のダイアローグ光岡英稔名越康文国書刊行会https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336073419/ウ...【気になる本】2022年4-6月

  • 【気になる本】2022年2-3月

    メルロ=ポンティの倫理学誕生・自由・責任川崎唯史ナカニシヤ出版http://www.nakanishiya.co.jp/book/b602740.html土が変わるとお腹も変わる土壌微生物と有機農業吉田太郎築地書館http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1631-0.html太陽の支配神の追放、ゆがむ磁場からうつ病までデイビッド・ホワイトハウス築地書館http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1632-7.htmlAIはどのように社会を変えるかソーシャル・キャピタルと格差の視点から佐藤嘉倫編稲葉陽二編藤原佳典編東京大学出版会http://www.utp.or.jp/...【気になる本】2022年2-3月

  • 【歌舞伎】歌舞伎座 六月大歌舞伎 2022年6月

    六月大歌舞伎歌舞伎座-----今月は第二部と第三部をハシゴしたので、「信康」→「勢獅子」→「ふるあめりか」。結果的に観劇時間としては現代作度合いが高くなりました。歌舞伎美人の演目解説によると、「信康」は1974年大谷竹次郎賞、「ふるあめりか」は1972年初演とあり、現代作とは言え50年近く残ってきた演目ということになるのですね。古典に比べて現代作は、型よりも役者に拠るところが分かりやすく大きいように思うのですが、今月の2作品、染五郎さんの若々しくもしっかりと演じられた信康、玉三郎さんのお園のとてつもない幅を縦横無尽に渡るさま、いずれも濃厚に味わいました。河合雪之丞さん喜多村緑郎さんを歌舞伎座で久しぶりに拝見するのも嬉しいことでした。けっこうな緊張感のある場面がおおい2作の間、勢獅子でほっとひといき。おどる...【歌舞伎】歌舞伎座六月大歌舞伎2022年6月

  • 【映画】犬王

    前半、圧倒的な量の情報が載るミクロとマクロのスコープが自在に切り替わる映像に、琵琶法師の語りが繰り広げられる。吸引力すごい。呪や思い残しとのかかわりは自然と語られていく。時々現れる残忍なシチュエーションは、中世の世相のリアルを思わせて、観客の尻を落ち着かせない。再現不可能な刹那のパフォーマンスとムーブメント、権力の暴挙、その名であることの意味や、効力。関係性。舞台装置・表現技術のアナログな根。いろいろ入ってる。-----公式サイト:https://inuoh-anime.com/(2022.6.4)【映画】犬王

  • 【歌舞伎】歌舞伎座 團菊祭五月大歌舞伎 2022年5月

    團菊祭五月大歌舞伎歌舞伎座-----すきまなく豪華で爽やか。この後に到来する梅雨の鬱陶しさを乗り越えられそう。◆第一部一、祇園祭礼信仰記金閣寺全般見どころ満載なのですが、やっぱり雪姫に桜が降りしきる場面が好き。(桜に描くシーンこういう感じだったっけ?)二、あやめ浴衣五月さわやか。◆第二部一、歌舞伎十八番の内暫豪華な場面で眼福。観客サービスもたっぷり。二、新古演劇十種の内土蜘場面ごとにテイストは切り替わっていくのだけれど、どこを切ってもどの瞬間もすっきりと美しかった。きもちのよい時間。(2022.5.15)【歌舞伎】歌舞伎座團菊祭五月大歌舞伎2022年5月

  • 【映画】シン・ウルトラマン

    なかなか興味深く見ました。面白かった。同じ「シン」がついててもゴジラとは楽しみ方も違っていいんじゃないでしょうか。全編通してオリジナルへのリスペクトがあふれていると思うし。これはもしかして映画というパッケージメディアのネットワークにライドして(SNSに乗るがごとく)、オリジナル版の視聴を活性化しようというインフルエンサークラスのファンのたくらみなんじゃないかという妄想が頭に浮かんだほどです。60年代に組まれた設定を現代の映画にするにあたり、幾つか設定の解釈を入れて、浮きすぎないように(科学っぽく)まとめていて、"よくできました"のハンコを押して差し上げたくなりました。巨大なあの方が街にばったりの絵づらは、マクロス(最初のTV版)を彷彿とさせましたが、当時の私は「毛穴…」と思っていたので、今回そのあたりの違和感の...【映画】シン・ウルトラマン

  • 【映画】ツユクサ

    痛みを分かりやすく痛みとして表現するのでなく、ふたりの名優(と子役)をもって、じわじわと。-----公式サイト:https://tsuyukusa-movie.jp/(2022.5.3)【映画】ツユクサ

  • 【映画】杜人 環境再生医 矢野智徳の挑戦

    "大地の呼吸"。シンプルで、おそらくとても本質的で。地に点穴をあけていき、滞りがほどけて水が動くべく方向へ動いていく幾つものシーンを見ていると、そのたび魔法のようだと思うけれど、再現性があることなのだ。科学。観察に基づく。測定の尺度は人の五感六感。裡に調和の秤を持っているような方だなと思う。いまの自然環境の状況の諸々を全否定するのでなく。ただただ。傷んだ地(杜)に赴き、風と水の道をつくる。もっと観る人が増えるといい。そうして、観て終わらずに小さな園芸スコップを手にしたらいい。-----公式サイト:https://lingkaranfilms.com/友人が大地の再生講座で知った"風の草刈り"を教わって実践しています。点穴に竹炭もちょこっと。この映画は別系統の友人から聞いて観に行きました。人づてに広がっていく知恵...【映画】杜人環境再生医矢野智徳の挑戦

  • 【展覧会】没後50年 鏑木清方展

    うつくしい、やさしい。季節とくらし。ひとの貌。ものがたりから題を採った作品は、切なかったり怖かったりも。野崎村のお染の繊細な表情。ゆめのように滑らかでしろい肌にあかみさす頬、やわらかく結う黒髪。大正昭和に描かれたそれらは、その時点ですでに消えつつあった明治の気配を名残惜しむものでもあったようで。とにもかくにも圧倒される、着物の文様と素材と織・染(特に染)の数々。江戸小紋と縞、絞が多い生活の着物のシック。町娘のきもののすみずみのおしゃれ。長着からのぞく半襟や襦袢との色合わせ、襟なしでまとう夏もの、帯揚、帯締もいろいろ。暮らしの道具、季節の道具、食、植物。正月の女の子は髪に鶴と亀を挿し。宝来の柄行。意外にも、建造物の表現が印象に残る。屋根、軒先。屋内の柱。-----没後50年鏑木清方展東京国立近代美術館2022年3...【展覧会】没後50年鏑木清方展

  • 【展覧会】ふつうの系譜

    一昨年気になっていて行けなかった「ふつうの系譜」展、再構成で再開催とのこと。ただ観るだけでもじゅうぶん楽しく美しい出展の数々。加えて、「ふつう」とは何か?という問いかけが寄せる波のように(やさしく)やってきます。正統派とか多くに支持されてきた表現、大きな流れとして保たれてきたものや、その隙間にあって気づかれにくかったもの、新しい表現のかつての奇想が伝播と再現によってふつうになったもの。キャプションが時々可笑しい。愛がこぼれている。「敦賀コレクション」すばらしく。岸恭「四季花卉図屛風」の多彩な緑。曽我二直庵「柳枝鷹図」の墨で描かれているおなか。もふりたい。-----ふつうの系譜「奇想」があるなら「ふつう」もあります─京の絵画と敦賀コレクション府中市美術館2022年3月12日~5月8日http://fam-exhi...【展覧会】ふつうの系譜

  • 【映画】アネット

    レオス・カラックス、ミュージカル。オペラの雰囲気も。物語の寓話性もあいまって。かつ、マリオン・コティヤール演じる主人公の妻・アンはオペラ歌手で、舞台シーンも多くオペラ(吹き替え)もミュージカルシーンの本人の歌声も聴くのも観るのも美しい。アネットは主人公・スタンダップ・コメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)とアンの間に産まれた娘の名前。なぜアネットのボディは。斜めにずれゆく進路は、何が原因だったのだろう。本作は、現代に生じている根源的な事象をテーマにしているのかもしれないとも思ったり。直截に言うのが憚られるので、例えていうなら。食べるという行為は、生命維持から情報を食べるほうに比重が移ってきた、というような話と近くて。行き過ぎた抽象化に対する、具象からのアンチテーゼみたいなことをラストシーンを観ながら思った...【映画】アネット

  • 【映画】THE BATMAN-ザ・バットマン-

    誤解を恐れずに言えば、「スケールの小ささ」が絶妙だったと思う。起こる事件は決して小さくなく、時に見るのが辛い凄惨さを伴うけれど、常に描写はブルース・ウェインのメンタルに立ち戻るので。ある青年の、とある期間に起こった体験の、ものがたりで。くらしに困らない資産と階級の子息であって、使命のようなものを背負っているけれど、それもまた、不安定な若さがアイデンティティを立てるための支柱のように見えなくもないような、そういう繊細さが、骨太な、肉弾戦の、暴力にあふれる画面のあいまに揺れる。見終わった直後はもやっとした感じだったけれど時間が経つとその繊細な印象は残り香のように思い起こされる。-----公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/thebatman-movie/(2022.3.27)【映画】THEBATMAN-ザ・バットマン-

  • 【映画】ドライブ・マイ・カー

    淡々とした、ふわっとした、小品をイメージしてた。自分は作品世界の外側で最後まで見続けられるだろうと思っていた。違った。語り口は比較的淡々としていて静か。それは西島秀俊さん演じる主人公の家福のメンタルが穏やかそうに見えるからかもしれないし、あるいは、訥々とした台詞のトーンにそう思わされたのかもしれない。それらを前置きにしてやってくる、終盤の感情のリアリティは圧倒的。普遍的な傷。-----公式サイト:https://dmc.bitters.co.jp/(2022.2.26)【映画】ドライブ・マイ・カー

  • 【展覧会】よみがえる正倉院宝物

    正倉院宝物の再現模造。ひとつひとつゆっくり拝見。ためいき。自然由来の部材、染料、絶滅や絶滅危惧で、手に入れるのが困難なものも少なからず。それでも制作の各段階の技術の担い手の方々が今はまだいて、再現が為されている。現代の再現は、構造も含めた忠実な再現で、構造の把握には21世紀の技術が適用されている。今の時代だからできることもある。センシングと3Dプリンタで、似せたものはもしかしたらいずれ成形できるようになるのかもしれないけど、それは違う。コピーじゃない。人の手わざによる再現であって、もとのものと同じではない。作品なのである。個人的に興味が強い染織。龍村「七条織成樹皮色袈裟」の一見無作為に見える彩の交錯の織り。川島「小菱格子文黄羅」よくよく見ないと判然としないくらい繊細な菱。私のかさついた指先が触れたらひっかけて台...【展覧会】よみがえる正倉院宝物

  • 【歌舞伎】歌舞伎座 二月大歌舞伎 2022年2月

    二月大歌舞伎歌舞伎座-----第二部二、義経千本桜渡海屋大物浦仁左衛門さんの一世一代は、まさに。心震えすぎてあんまり書けないのだけれど。何度となく観たはずの大物浦なのに、この場面の知盛が、とてもとても恰好悪い状況なのだと、初めて思い至った。安徳天皇の言葉に、屈辱を昇華させた先の清々しさがあまりに儚くて、今思い出してももう一度泣ける。--------第三部二、鼠小僧次郎吉籠から降りて助けを約束する菊之助さん、いい声だなぁ。ただしい人の声色。話が進むにつれ、詰んで詰んで詰んで。息を呑んで見つめた。(2022.2.20)【歌舞伎】歌舞伎座二月大歌舞伎2022年2月

  • 【歌舞伎】コクーン歌舞伎 天日坊 2022年2月

    渋谷・コクーン歌舞伎第十八弾天日坊-----「天日坊」こんな感じだったっけ?2012年の公演、熱さや充実は印象にあるけれど、こんなに凄みを感じはしなかったと思う。10年で記憶が薄れたせいだけではないだろう。メモをひっくり返したら、「俺は、誰なんだ?」を2012年の私は"自己認識の混乱"とか書いてる。今回、印象に残るのは、むしろ、後戻り不可能の切迫。重なり、前後する、嘘と嘘、その場しのぎの積み重ねの後にくるもの。ただ1回の踏み外しから至るところの破滅はしかし、情報が物理実体に優先する現代において、10年前よりも、より、現実味を帯びている。勘九郎さんは真摯に法策⇒頼朝ご落胤⇒義高を演じておられて、それが却って現代のリアルな不安と重なって胸に来る。17歳なんだよね。切ない。せりふの丁々発止、ちょこちょこ挟まる笑い、立...【歌舞伎】コクーン歌舞伎天日坊2022年2月

  • 【展覧会】ミロ展―日本を夢みて

    初期から晩年まで時系列でミロ作品を総覧。各作品に付された詳細な解説とともに、表現の変遷がつぶさに。初期の作品は画面全体が強いトーンながら、多色を用いているのに調和がある。こういう描き方もしていたのかと思う。生涯を通じて表現の工夫に飽くことがない。浮世絵や大津絵、玩具、民藝との接点。墨、書。よく知られた細い描線の表現に至るあたり、情報量が減ってきた、とか、音楽的だなと思ったのだけれど、その後《ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子》を観るに至り「情報減ってないぞ」と思い直した。たとえば森の中に立って、全方向に多様な音を聞くようなのだ。詩と絵の越境。私はフランス語は分からないから、そもそも意味を取れない記号なのだけれど、フランス語圏の人から見るとまた違うインパクトなのだろう。ミロの絵画表現が象形文字や漢字と似...【展覧会】ミロ展―日本を夢みて

  • 【映画】白いトリュフの宿る森

    いま、じぶん的に第*次(第三次くらいかな)菌類ブームなのであんまり考えずにネット予約で座席指定をポチッた。きのこだし。じつは、ドキュメンタリーだというのを意識したのは観た後だった。なるほど、犬が名演すぎると思っていたが、リアルの関係性を映していたのか。おじいさんたち(あえてそういう表現をさせていただきますwithLOVE)はほんとうにほんとうに犬と密接で家族よりも家族で下手したら恋人くらいな。描かれているのはトリュフ採り師のすがた。(原題はトリュフハンター)対価を得るものだし、一攫千金とか山師の要素がほんとはあるんだと思うけどあまりそういう描かれ方ではなくて。犬とともにトリュフを探すこと自体にうっすら憑かれているようなのだ。おじいさんたちはピュアを漂わせている。私は何を観たのか?いや観たものは分かっているけどど...【映画】白いトリュフの宿る森

  • 【映画】ちょっと思い出しただけ

    ああなんか、よかった。観てよかった。印象的な断片が、たくさん降り重なってる。え、踊っちゃうの?とか。かっわいいなぁ、とか。その切り返し、いいな、とか。ざんねん、とか。あ、そうなったんだ、とか。そういうすれ違いあるある、とか。諸々。甘いのとほろにがいのと。脇もぜいたく。-----公式サイト:https://choiomo.com/(2022.1.13)【映画】ちょっと思い出しただけ

  • 【映画】名付けようのない踊り

    2時間の上映時間の中で、さまざまに感じたり考えたり。序盤を観る私は、踊りから伝わりくるものが「わからない」。私は観るにしても物語を読むにしても、おそらくミラーリングして自分の中に情動を疑似的に起こしている気がするのだけれど、それを機能させにくいのかな、と思ったり。畑をやる身体でもって、踊る。どんな身体でいるか、が、だいじ。身体に精神をもってこようとするとき、とてもとてもゆっくりな動きが出来た方がよいのだと、身体を動かすワークショップで思ったことがある。今の私はぜんぜん、ゆっくり動くことができない。急いて、待たずに、移り行こうとしてしまう。ゆっくり動くにはちゃんとした身体が要る。アニメーションで視覚化される「私のこども」のこと。自分は何を好ましいと思うこどもだっただろうかと記憶を手繰っても大して出てこない。どれほ...【映画】名付けようのない踊り

  • 【気になる本】2022年1月

    2022/01/28環境が芸術になるとき肌理の芸術論/高橋憲人/2,860円/春秋社https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393333884.html現代病「集中できない」を知力に変える読む力最新スキル大全/佐々木俊尚/1,760円/東洋経済新報社https://str.toyokeizai.net/books/9784492046869/2022/01/26移動力と接続性文明3.0の地政学上/パラグ・カンナ/2,420円/原書房http://www.harashobo.co.jp/book/b598189.html移動力と接続性文明3.0の地政学下/パラグ・カンナ/2,420円/原書房http://www.harashobo.co.jp/book/b598192.html2...【気になる本】2022年1月

  • 【展覧会】文様のちから -技法に託す-

    「文様から技法を探る」の展示には単体でも見どころがあふれる装束と裂が、「技法から文様を探る」では読めば読むほど手の込みかたに唸る器物が、次から次へと差し出されて垂涎が止まらない。視覚に供される美は、物理的方法としての技術で実体化される。いったいどれだけ、どのようなプロセスで誰がどれだけどう関わってどんな技術が折り重なってここまでのものに至るのだろう。備忘メモ:#3の紅浅葱段籠目草花模様唐織と#4の紫浅葱縹朱段秋草模様唐織は見ても見ても見足りない。#9古代裂手鑑何かに使われていた裂をきれいにほどいて伸して大事に貼り集めている。#13縮緬地せせらぎあやめ模様友禅小袖裾と肩口の花菱の赤と黒がモダン。#16薄浅葱地槍梅鶴亀模様直垂槍梅の意匠のインパクト。三番叟用。#25茶練貫地亀甲松竹梅折鶴模様腰巻ぴんと張った糸運びは...【展覧会】文様のちから-技法に託す-

  • 【展覧会】生誕120年記念 篁牛人展~昭和水墨画壇の鬼才~

    麻紙の白に繊細な描線、フジタを受け継ぐ肌あい、腿や二の腕の充実。さらさらとしていながら重量感がある身体。衣裳や装身の珠や布の洗練。人物の切れ上がった目は表情に富むのと同時に静かでもあって、赦している、という感じがする。誰かをではなく自分を赦しているようなのだ。自己受容。それを見ることは、自分を赦しているひとの傍に居るのと似た心地良さがある。梅や菩提樹、様々な樹は、人物のなめらかな肌とつるりとした表情と対照的に荒々しく奔放で原始生命を思わせる。「天台山豊千禅師」が特に印象深く。人物の表情。樹は菌のコロニーのよう。-----生誕120年記念篁牛人展~昭和水墨画壇の鬼才~大倉集古館2021年11月2日~2022年1月10日https://www.shukokan.org/exhibition/(2022.1.8)【展覧会】生誕120年記念篁牛人展~昭和水墨画壇の鬼才~

  • 【歌舞伎】歌舞伎座 壽 初春大歌舞伎 2022年1月

    壽初春大歌舞伎歌舞伎座-----◆第一部一、一條大蔵譚「檜垣」の勘九郎さんの大蔵卿が、もう、ふわっふわ。無重力か?くらい。人物の背景を知っていつつも別次元で多幸感きた。すごい。対する鬼次郎お京を獅童さん七之助さんがスキッとでも強すぎず優しい。扇雀さんの常盤御前、おっとりの中の炎の心。大蔵卿は、あのふるまいを長年続けつつ敵の首も取るっていう、狂気かといえばそうではなくて、徹底的に冷静。高度な人格が根底にある。ちゃんとぜんぶ同居してた。二、祝春元禄花見踊やわらかくて、ここちよい。獅童さんちの陽喜ちゃんが初お目見えとは聞いていたのですが。飛び六方とは。いや、なんか、泣けた。花道をリードしていった役者さんの姿と共に。◆第二部一、春の寿コロナになってからの舞踊演目には割と祈りを感じることが多くて。お正月でもありますが。じ...【歌舞伎】歌舞伎座壽初春大歌舞伎2022年1月

  • 【読書】2021年読了(41冊)

    2021年はとても気力が落ちていて、4冊を除き読後メモを怠ってしまいました。リストくらいは残して旧年の読書を〆めることにします。…しかしもはや内容を思い出せずしかも年末に〇ックオフにドナドナした子も。以下読んだ順。------------------------------------------------------------------<感想UP済>世界はありのままに見ることができない(1月)----------------------<感想UP済>MindinMotion身体動作と空間が思考をつくる(1月)----------------------U理論[エッセンシャル版]―人と組織のあり方を根本から問い直し、新たな未来を創造するC・オットー・シャーマー英治出版2019/11http://www.e...【読書】2021年読了(41冊)

  • 【映画】マトリックス レザレクションズ

    私は楽しんだのだけど。若い人にはそうでもないのだろうか(隣の席の人が…)。同世代を生きて来たワタシとしては、「老い」というやつの扱いかたが爽快でよかった。扱い方というか。扱ってないというか。視覚的には表れているにも関わらずそれはあるがままとして加齢上等って、ラナ姐御が言外に言わずに言ってる感じ(思い込みですが)。マトリックスの中では身体能力はそのままっていうのアリね。メタバースなんてさ、ついつい若作りして下手すると(本体バレたら)イタイ感じになりそうだけど。こっちの在り方のほうが自己受容性高くていいのでは。素敵なことだ。前作から18年、20世紀の最後と今ではデジタルの在り方が全然違ってて物語のややこしさはデジタルの重層性と無時間性・非同期性のリアルを持ち込んでいるからかもしれない。機械と機械の…(自粛)の様相に...【映画】マトリックスレザレクションズ

  • 【気になる本】20211209-31

    2021/12/27素晴らしき、きのこの世界人と菌類の共生と環境、そして未来ヴィジュアル版/ポール・スタメッツ/3,080円/原書房http://www.harashobo.co.jp/book/b595773.html地球の平和/スタニスワフ・レム/2,640円/国書刊行会https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336071361/大正の夢秘密の銘仙ものがたり桐生正子着物コレクション/大野らふ桐生正子/3,025円/河出書房新社https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309291796/現代思想2022年1月号特集=現代思想の新潮流未邦訳ブックガイド30/1,760円/青土社http://www.seidosha.co.jp/book/in...【気になる本】20211209-31

  • 【気になる本】20211129-08

    2021/12/08サステナブル・フード革命食の未来を変えるイノベーション/アマンダ・リトル/2,420円/インターシフトhttp://www.intershift.jp/w_sus.html2021/12/07持続的農業の土づくり/1,980円/イカロス出版https://www.ikaros.jp/sales/list.php?srhm=0&tidx=78&Page=1&ID=5114命のひととき四季の中で自然を味わう/ヘレン・アポンシリ/2,420円/化学同人https://www.kagakudojin.co.jp/book/b593717.html2021/12/03〈図説〉日本呪術全書普及版/豊嶋泰國/2,750円/原書房http://www.harashobo.co.jp/book/b594669...【気になる本】20211129-08

  • 【歌舞伎】歌舞伎座 十二月大歌舞伎 第一部 2021年12月

    十二月大歌舞伎歌舞伎座-----◆第一部新版伊達の十役12月の第一部は猿之助さんの十役。前半「奥殿」で政岡の感情の機微をがっつり味わい、後半「間書東路不器」で早替わりの多様な人物と感情表情と所作を楽しむ。今回は1階の後ろの方でしたがオペラグラス必携。表情の演じ分けをじっくり見る。所作も。迷う高尾は哀しげだったなぁ。三部構成ゆえかなりスピーディ。あらすじ・経緯の詳細を知らなくても早替わりで楽しめる構成。政岡と対峙する八汐は個性が出るので楽しみなのです。今回は巳之助さん。新しい。本気で怖い八汐だった。政岡に嫉妬してるのかな。(2021.12.5)【歌舞伎】歌舞伎座十二月大歌舞伎第一部2021年12月

  • 【展覧会】民藝の100年

    「民藝」。組成から活動スタイルの確立、戦中、戦後と時系列的な過程を縦軸に、柳宗悦を始めとするたぐいまれなる才知・感性と探究活動を横軸にモノとことばと行動記録から全体が浮かび上がってくる。観終わったら「すごい。なんだこの人たち」とつぶやくしかない。展示品、蒐集品・創作いずれも、かっこいい。数多の民具・民画からかっこいいものを拾い出したのだ。選別力。かっこいい、に加えて何でしょう、これを"カワイイ"とは言いたくない、擬音でいうと「ほっこり」「ふくふく」とか、陶器には特に、観ればなんとも愛おしい感覚が生じる、という共通項。朝鮮、台湾、沖縄、アイヌ、に関する視座は、それら文化への憧憬に、当事者性から離れていることの自覚と内省も併せ持っていて、じくじくと来る。美術館(展示)・出版・流通、地方のモノ・人をつなぐ、新作民藝に...【展覧会】民藝の100年

  • 【展覧会】ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント

    クレラー=ミュラー美術館とファン・ゴッホ美術館から。充実の展示。レーネ・クレラー=ミュラーの選択眼にぶれがない、ということだろうか、基調が一定で観ていて心地いい。ゴッホ作に限らず、解説文に何度か表れていた「精神性」。なるほど、確かに。何かある。しかし「何か」の正体は何であろうか…少し不穏。不快のぎりぎり一歩手前にある快、視覚から神経をゆるゆると振るもの。19世紀末から20世紀初頭、人心に科学が説明をつけ始めた時代。ゴッホの信仰は自然を対象としていて、風景画は宗教画を描くような意味合いがあったのかもしれない。-----ゴッホ展──響きあう魂ヘレーネとフィンセント東京都美術館2021年9月18日~12月12日https://www.tobikan.jp/exhibition/2021_vangogh.htmlhtt...【展覧会】ゴッホ展──響きあう魂ヘレーネとフィンセント

  • 【気になる本】20211115-28

    2021/11/27大気微生物の世界雨もキノコも鼻クソも気候・健康・発酵とバイオエアロゾル/牧輝弥/1,980円/築地書館http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1627-3.html2021/11/26賃労働の系譜学フォーディズムからデジタル封建制へ/今野晴貴/2,420円/青土社http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=36272021/11/25じつは私たち、菌のおかげで生きています種麴屋さん4代目社長が教える、カラダよろこぶ発酵と微生物の話/今野宏/1,540円/ワニ・プラスワニブックスhttps://www.wani.co.jp/event.php?id=7183自分流にはじめよう!日...【気になる本】20211115-28

  • 【展覧会】柚木沙弥郎 life・LIFE

    柚木沙弥郎さんは柳宗悦や芹沢銈介と二十代で出会って染色作家になったそう。絵本の原画と「布の森」と題した型染め布の展示。どれも心をあたためたりキリっとさせたり熱をくれたりする色遣いで会場をすすむたびに新鮮。私の大好物の染・文様・タペストリーの要素がバーンとくる「布の森」は至福の空間。特に、会場入って右手奥壁際の赤みの布地の一群がもたらす多幸感にしばし立ち尽くしましたよ。ちょっと泣きそうになってしまった。何度か回遊して戻って改めてじっと見て、布の揺れも癒し効果を生んいるのだなと。他の布より薄地なのです。会場内は写真撮影OKなのも嬉しい。帰宅してからも写真を眺めて楽しんでいます。-----柚木沙弥郎life・LIFEPLAY!MUSEUM(立川市)2021年11月20日~2022年1月30日https://play2...【展覧会】柚木沙弥郎life・LIFE

  • 【歌舞伎】赤坂大歌舞伎 2021年11月

    赤坂大歌舞伎赤坂ACTシアター-----赤坂ACTシアターが来年夏以降はハリポタ専用劇場になるそうで、そうか今回でACTシアターでの赤坂歌舞伎はこれぎりなのですね。宵赤坂俄廓景色での過去上演の振り返り、今回含め6つの公演、チケット取り損ねた5つ目以外は観てたんだなと色々思い出しました。一、廓噺山名屋浦里短い物語、かろやかな展開。七之助さんのお国言葉での語りがみどころ。酒井氏って、どうなんだ。このキャラ。ちょっとズレるとアレな人になってしまいそうな際どいところ勘九郎さんの酒井はみごとに実直で懸命の"愛すべき非常識"な人物像になってます。二、越後獅子宵赤坂俄廓景色勘太郎さん一人で越後獅子を踊り切り。いったい幾つになったのだろうと帰宅して思わず確認。10歳。宵赤坂俄廓景色。赤坂。扇雀さん亀蔵さん勘九郎さん七之助さんに...【歌舞伎】赤坂大歌舞伎2021年11月

  • 【歌舞伎】歌舞伎座 吉例顔見世大歌舞伎 第三部 2021年11月

    吉例顔見世大歌舞伎歌舞伎座-----今月は歌舞伎座は第三部のみ観劇。「花競忠臣顔見勢」仮名手本忠臣蔵のおなじみの場面を組み合わせて短時間に入れ込んでます。「これはあれのあそこか?」などと記憶を追いつつ人物はお馴染みなので意外と苦もなくついていけたりして。2役以上を受け持つ俳優さんが多数、でも"入り乱れ"た感じはなく展開早いのにすごい。チームワークかな。今回はビハインドのリーダーシップかしら。(2021.11.13)【歌舞伎】歌舞伎座吉例顔見世大歌舞伎第三部2021年11月

  • 【気になる本】20211101-14

    2021/11/12スターメイカー/オラフ・ステープルドン/1,430円/ちくま文庫https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480435651/2021/11/11日本酒の世界/小泉武夫/1,100円/講談社学術文庫https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000358922「日本酒ルネッサンス」改題大宇宙の魔女ノースウェスト・スミス全短編/C・L・ムーア/1,650円/創元SF文庫http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/97844887900112021/11/10志村ふくみ染めと織り/志村ふくみ/3,300円/求龍堂https://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail...【気になる本】20211101-14

  • 【映画】007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

    ジェームスはほぼ全編途切れなく動き続け、アクションにつぐアクション、場面場面に意表を突く演出が張り巡らされていて飽くことがない。鍵となる兵器の設定も、荒唐無稽と科学要素の際にあって触れることへの畏れを先取りしていて、コロナ禍の今見ることのうすら寒さのリアリティがみごと。いわゆる悪の組織と要塞の姿は、クラシカルである。韻を踏んで繰り返し現れる、円の中のボンドという光景もオマージュだろうか。それでも20世紀のジェームス・ボンドとはずいぶんと違って、一人の男を演じる俳優が移り変わっていくのではなく、21世紀のそれは「ジェームス・ボンド」は007というコードネームに付く名跡のようなもの、という理解に着地したのかな。エンドロールの後の1行のメッセージは。決着は。そうきたか。脇をかためる俳優陣も、特にMI6側の人びとのあり...【映画】007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

  • 【気になる本】20211018-31

    2021/10/29狩りの思考法/角幡唯介/1,760円/アサヒグループホールディングスhttp://www.shimizukobundo.com/book/978-4-87950-636-8/世界は「関係」でできている美しくも過激な量子論/カルロ・ロヴェッリ/2,200円/NHK出版https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000818812021.html人間中心設計におけるユーザー調査/黒須正明/3,080円/近代科学社https://www.kindaikagaku.co.jp/engineering/kd0635.htm2021/10/27プロダクト・レッド・オーガニゼーション顧客と組織と成長をつなぐプロダクト主導型の構築/トッド・オルソン/2,530円/日本能率協会マ...【気になる本】20211018-31

  • 【映画】DUNE/デューン 砂の惑星

    ロゴが格好いいのだ。21世紀的デザイン。砂漠・中東的光景にヨーロッパ中世の階級表現に精神世界に作用する力。どこで切っても名優でぜいたく。宇宙船と城塞の光景はレトロSFの味わいを保ちつつ科学の雰囲気を漂わす。とにかくなにしろ、ティモシー・シャラメとレベッカ・ファーガソンの少し不思議な(姉弟のように親密であり師弟のようであり)親子の姿が徹底的にうつくしく描かれていて。砂虫と砂漠のスケール感あふれる光景もみごとだし。予知夢の使い方も効果的。(あれがないと、世界観が入り切ってない状態でついてくの大変かも)文句なく味わいリッチ。少々サウンドが強すぎるかもしれない。そして完結していない所為もあって何を(どんなものがたりを)観たのか腑に落ちずにいる。続編を早めにお願いします。-----公式サイト:https://wwws.w...【映画】DUNE/デューン砂の惑星

  • 【気になる本】20211004-17

    2021/10/15知識は身体からできている身体化された認知の心理学/レベッカ・フィンチャー‐キーファー/2,970円/新曜社https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b592719.htmlコミュニケーション場のメカニズムデザイン/谷口忠大/2,970円/慶應義塾大学出版会https://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766427738/なぜあなたは自分の「偏見」に気づけないのか逃れられないバイアスとの「共存」のために/ハワード・J・ロス/2,640円/原書房http://www.harashobo.co.jp/book/b591847.html国家をもたぬよう社会は努めてきたクラストルは語る/ピエール・クラストル/2,860円/洛北出版http://...【気になる本】20211004-17

  • 【気になる本】20210921-03

    2021/09/30怪異学講義王権・信仰・いとなみ/東アジア恠異学会/3,520円/勉誠出版https://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&cPath=1&products_id=101249感情・人格心理学/大山泰宏/2,640円/放送大学教育振興会放送大学教材https://ua-book.shop-pro.jp/?pid=1592837602021/09/29たぐいvol.4〈特集1〉人間の世界を超える人類学〈特集2〉異種への生成変化/奥野克巳近藤祉秋共編/1,760円/亜紀書房https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=10372021/09/28「木」から辿る人類史ヒトの進化と繁栄の秘密に迫る...【気になる本】20210921-03

  • 【気になる本】20210913-20

    2021/09/20モビリティと地方創生次世代の交通ネットワーク形成に向けて/切通堅太郎西藤真一野村実野村宗訓/3,080円/晃洋書房http://www.koyoshobo.co.jp/book/b589333.html2021/09/192021/09/18モア・ザン・ヒューマンマルチスピーシーズ人類学と環境人文学/奥野克巳近藤祉秋ナターシャ・ファイン/3,520円/以文社http://www.ibunsha.co.jp/new-titles/978-4753103645/https://ekrits.jp/more-than-human/月の番人/トム・ゴールド/1,650円/亜紀書房https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=1033ポストコロナの生命哲学/...【気になる本】20210913-20

  • 【気になる本】20210906-12

    2021/09/10宇宙の終わりに何が起こるのか/ケイティ・マック/1,980円/講談社https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000325637知覚と志向性フッサール現象学における知覚理論/宇多浩/2,970円/晃洋書房http://www.koyoshobo.co.jp/book/b589334.html2021/09/092021/09/08和更紗・正絵集新装版/吉本嘉門/4,180円/グラフィック社http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=45619魔女の庭不思議な薬草事典英国王立植物園キューガーデン植物標本収録/サンドラ・ローレンス/2,970円/グラフィック社http://www.graphicsha.co...【気になる本】20210906-12

  • 【歌舞伎】歌舞伎座 九月大歌舞伎 2021年9月

    ◆第一部一、お江戸みやげ六世歌右衛門さん二十年祭、七世芝翫さん十年祭だそう。私の歌右衛門さんの記憶は、たしか、梅玉さんと松江(現・魁春)さんの襲名の、伊勢音頭恋寝刃の万野で、世紀の名女形としての歴史を知ったのは後日のことでした。当時は歌舞伎を見始めたばかりで。思い出はさておき。芝翫さんのお辻と勘九郎さんのおゆうで、江戸土産。サバサバが優しさとか哀しさを透かし見せる。そうかおゆうは酔ってたんだっけと思い出しながら。七之助さんの大和屋がきれいで真摯なこととか、お辻の思い切りのいい行動への納得を改めて見出しつつ。脚本がつくられた当時の世相を映しているのでしょうが、自らを"田舎婆"という表現はこんにち耳に少しきついかなぁと思ったりする。二、須磨の写絵魁春さんと児太郎さんが潮汲みの海女、愛らしい。前も書いたけど魁春さんは...【歌舞伎】歌舞伎座九月大歌舞伎2021年9月

  • 【映画】岬のマヨイガ

    宣伝の印象よりもずっと濃かった。よい作品だと思います。不思議な古民家(マヨイガ)と、美しい緑と水と海山の光景と、爪痕と。絵は奥深く、人といきものの表情は繊細。爪痕の癒えぬさなかの人びとのいとなみの様から感じたものについて感想を述べるのは容易でない。何を書いても上滑りしてしまいそう。少女たちのそれぞれの事情からの痛み、とりわけユイと親との関係はとても熾烈で、一方で、こんなことはあちこちで起こっているのかも知れないと思わせるリアリティ。昔話語りパートの描写もすてき。-----公式サイト:https://misakinomayoiga.com/アカメの存在がなくても構成できた気もするし、終盤の大集合とかちょっと飛んでたけどエンタメジャンルということか。キワさんの只者でなさの最たるものは、書類手続きの件。いったい昔、何...【映画】岬のマヨイガ

  • 【気になる本】20210830-05

    2021/09/03目の見えない白鳥さんとアートを見にいく/川内有緒/2,310円/集英社インターナショナルhttps://www.shueisha-int.co.jp/publish/%e7%9b%ae%e3%81%ae%e8%a6%8b%e3%81%88%e3%81%aa%e3%81%84%e7%99%bd%e9%b3%a5%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%a8%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%92%e8%a6%8b%e3%81%ab%e3%81%84%e3%81%8f2021/09/02大岡弘武のワインづくり自然派ワインと風土と農業と/大岡弘武/1,980円/エクスナレッジhttps://www.xknowledge.co.jp/book/97847678...【気になる本】20210830-05

  • 【気になる本】20210823-29

    2021/08/27スピノザの自然主義プログラム自由意志も目的論もない力の形而上学/木島泰三/3,960円/春秋社https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393321041.htmlシン・モノガタリ・ショウヒ・ロン歴史・陰謀・労働・疎外/大塚英志/990円/星海社https://www.seikaisha.co.jp/information/2021/08/11-post-191.html2021/08/26エネルギーをめぐる旅文明の歴史と私たちの未来/古舘恒介/2,640円/英治出版http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2309ジェネリック医薬品の不都合な真実世界的ムーブメントが引き起こした功罪/KatherineEb...【気になる本】20210823-29

  • 【映画】孤狼の血 LEVEL2

    酸鼻度高めのシーンは苦手ながらもぐいぐい引っ張られ最後まで目を離せず。人物像の第一印象そのままではないこと一度ならず、ものがたりもまた。想定内と想定外の振れに持っていかれ、観客にも全体構造が見えた頃に、劇中で日岡が告げることばとか、何とも言えない妙味。しかし何なんだろうこの人たち(日岡と上林)。今まであまり描かれたのを観たことのない関係性というか。宿命の対決相手のステレオタイプな執着ではないし。合理性だけでもないし。いや、合理性なのか。どうだろう。心理的にはさらっとしてそうで(=相手がいないと自分が成り立たない人たちでない)、チンタを間にして初めて相互関係が立体化してるのかな。分かり易くなさに興味を引かれて、観終わってからも引きずってる。そうして、組織の歯車歴が長い私は、嵯峨管理官(滝藤さん)のキレかたがかなり...【映画】孤狼の血LEVEL2

  • 【映画】Summer of 85

    冒頭、夏のビーチ、なつかしい楽曲。TheCure。なるほど'85。オゾン監督作品。ピュア―なティーンの甘酸っぱい恋の傷の話だろうと思っていたから(いや、確かにそうでもあったけど)、核心における塩辛さに「さすがオゾンかんとく」と思いながらエンディングを迎えてスルメを噛み締めたような気分で劇場を後にする私は、苦笑とニヤニヤの間くらいの微笑を、もしかしたら浮かべていたかもしれません。-----公式サイト:https://summer85.jp/後味を書くとネタバレになりそうだから内緒だけど、直後よりも観終えて数時間経った今の方がいい感じ。服装ダサめにしてるのは、80年代(21世紀から20世紀を振り返るときの垢ぬけなさ)の演出か、はたまた地方のティーンの雰囲気か、どっちだろう。(2021.8.21)【映画】Summerof85

  • 【気になる本】20210816-22

    2021/08/20コモンズとしての日本近代文学/ドミニク・チェン/2,750円/イースト・プレスhttps://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781619989朱泥抄/篠田桃紅/1,353円/PHPエディターズ・グループhttps://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85041-22021/08/19はじまりの木-現代のカリフォルニア・インディアンの話-/リーバイ・パタ/2,640円/青土社http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3588&status=published宙に参る2/肋骨凹介/693円/リイド社torchcomicshttps://www.le...【気になる本】20210816-22

  • 【歌舞伎】歌舞伎座 八月花形歌舞伎 2021年8月

    八月花形歌舞伎歌舞伎座-----◆第一部猿之助さんに代わり、巳之助さんによる六役早替りです。スペクタクル、やりきってた。声がいい役者さんだなぁと改めて思い。私は岩藤がいちばん印象に残りました。猿之助さんの、舞台全体に均質に届く緊張はあれは別の個性なので、今回は違う空気感で覆っていくのでしょう。どんな感じになるのかな。3日が初日だから観たのは5日目か。日々個性が成熟していっていくだろうし、月末にもう一回見てみたい。(2021.8.7)◆第二部一、真景累ヶ淵豊志賀の死そういえば、かつて8月といえば「納涼歌舞伎」で、次代の役者さんたちが多く起用されて、三部構成で、怪異ものもよく上演されていたなぁと。思い出して少し懐かしくなりました。鶴松さんの新吉が、優柔不断とは違う、"ちゃんとした人"と"ふつうの人がふつうに持つ狡さ...【歌舞伎】歌舞伎座八月花形歌舞伎2021年8月

  • 【気になる本】20210802-08

    2021/08/06DX時代に考えるシン・インターネット/村井純竹中直純/880円/集英社インターナショナルインターナショナル新書https://www.shueisha-int.co.jp/publish/%e3%82%b7%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%882021/08/05ニヒリズムとテクノロジー/ノーレン・ガーツ/2,970円/翔泳社https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/97847981619522021/08/04精霊に捕まって倒れる医療者とモン族の患者、二つの文化の衝突/アン・ファディマン/4,400円/みすず書房https://ww...【気になる本】20210802-08

  • 【展覧会】ざわつく日本美術

    とっっっても楽しかった。体験の印象が夏休みっぽい。人出も少なめだったので、他の方との距離もとれて、ゆっくり回れました。「うらうらする」"うら"の切り口いろいろ。めずらしい形の高台、鑿跡と刻印が人の手わざであることをありありと示す能面裏、屏風の裏、モチーフが裏の裏菊紋、等々。そして大好きなこぎん刺しの名品が幾つも。「ちょきちょきする」見る前は"やっちまった"系を想像していたのですが、実際そういうのもあるけど(舞踊図とか)、切断の理由は、より生かすため、でもあるのだった。好みに仕立てる改変。古今集の断簡、表装のこだわり。「じろじろする」いやほんと、じっくりじろじろしました。装束類の刺繍がほんとにすごくて、どれだけみても見切れた気がしない。「ばらばらする」組み合わせクイズ。蓋に持たされた意味の味わい。「はこはこする」...【展覧会】ざわつく日本美術

  • 【映画】最後にして最初の人類

    映画館より美術館が似合うと思う。ティルダ・スウィントンの声で、未来の人類が語りかける、人類の行く末の物語と、語り手の時代のありさま。時に物語に重ね、時に意図を示さず映される巨大な造形物※1のモノクローム映像。ストーンヘンジやイースターのような、古代の儀式場か記録の碑を思わせる。未来の人類の技術は遥かな高みにあるから、古代の神と案外印象が近いのか。メッセージに要求がない方がより素直に受け取れそうな気がするけど、たぶんそこは本質ではなくて、この映像と音楽と語りが未来や宇宙のビジュアルイメージを全く用いていないにもかかわらず壮大な空間と長大な時間を想起させられる体験を味わえばよいのだろう。この、過去への渡し方はVivy(アニメの)とも近くて、量子コンピュータが出てきてる今の時代に見ると案外リアリティがある。-----...【映画】最後にして最初の人類

  • 【気になる本】20210726-01

    2021/07/28からだのためのポリヴェーガル理論迷走神経から不安・うつ・トラウマ・自閉症を癒すセルフ・エクササイズ/スタンレー・ローゼンバーグ/3,080円/春秋社https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393714140.html現代思想2021年8月号特集=自由意志-脳と心をめぐるアポリア-/1,650円/青土社http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3584プロセスエコノミーあなたの物語が価値になる/尾原和啓/1,650円/幻冬舎https://www.gentosha.co.jp/book/b13836.html2021/07/27意識はどこから生まれてくるのか/マーク・ソームズ/3,080円/青土社http://ww...【気になる本】20210726-01

  • 【気になる本】20210712-25

    2021/07/21菌病原体を根絶せよ。人類と薬剤耐性菌の攻防史/ムハンマド・H.ザマン/2,400円/ニュートンプレスhttps://www.newtonpress.co.jp/book.htmlデタラメデータ社会の噓を見抜く/カール・T・バーグストロームジェビン・D・ウエスト/2,200円/日経BP日本経済新聞出版本部https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/17708標準化ビジネス戦略大全/江藤学/4,180円/日経BP日本経済新聞出版本部https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/135162021/07/20ぜんぶ運命だったんかいおじさん社会と女子の一生/笛美/1,540円/亜紀書房https://www...【気になる本】20210712-25

  • 【展覧会】GENKYO 横尾忠則

    著名だし折々映像や印刷物の中で作品を観る機会は豊富にあったけれど、ちゃんと鑑賞したことはなかったように思う。最初のエリア「神話の森へ」での印象は「熱量があるようなのに冷静」。表現されているかたちや色から私の脳が"たぎる生命"を感じても良さそうなものなのに、体感的には"宇宙の静謐"。わたしの感性に、分かり易くは触れてこない。問いはあるような気がする。禅問答のような。多様が多様のまま成立していて森っぽいな、と思ってそこが「神話の森」とされていることに気づく。大判が並んでいる所為もあるかな。フレームが視野に収まらないので浴びる感じになる。ルソーの精巧な変換、ブラックで楽しい。滝のインスタレーション、合わせ鏡が何層もの奥行をつくっていて楽しい。構成する写真が滝である必要はあるのかな?と思ったけど滝じゃなかったらこの空間...【展覧会】GENKYO横尾忠則

  • 【映画】竜とそばかすの姫

    ベルの歌唱、しょっぱなからなんだこれ、泣けてくる。すずがUにアカウントつくって入ったあたりもまた。うた、音楽の使い方、と仮想世界の映像の組み合わせ、絶妙な揺さぶり。仮想世界とリアルを行ったり来たり。リアルはやさしくも熾烈でもある。日常の熾烈、特異だが起こりうる熾烈、両方。ざくりとえぐられる感覚への共鳴と、可愛らしい恋の表情や、大人たちが見守る距離感の癒しとか、色々で画面を見つめていて飽きることがない。「美女と野獣」へのオマージュがふんだんに。終盤の展開を知って振り返れば、最初の印象とは異なる意味を読みたくなる。フェイク、炎上、ねっといじめの火種、自粛警察的なグループ、デジタル社会もまた人間社会で、リアルとの接続の在り方を考えさせられもする。Uはオリジンのバイタル(思考傾向や性格も入るのかな?)が持つ才を拡張する...【映画】竜とそばかすの姫

  • 【映画】アジアの天使

    ロードムービーだとおもう。二組の家族を演じる日韓の5人の俳優がそれぞれとてもよい。日本人な私は、言葉も通じないし、嫌悪を抱かれる恐れを感じるしという主人公・剛の韓国での不安感を体感する。すんなりとした物語と時々差しはさまれる捻りや暴走。諍いと並んで柔らかい気持ちとか融解が、人と人の物理的に詰めた距離の中に立ち現れるのは、コロナ感染者激増中という都内の劇場で観る私にはことさら贅沢で豊かなもののように思われたりする。主人公・剛は、韓国語は分からないし話せないけど日本語で語りかけ、その表情が、相手の想定する表情とズレるあたりがとてもおもしろくあじわい。ぬるっとしたおかしみ。アジアの天使も。(言葉が分かるのね…)。-----公式サイト:http://asia-tenshi.jp/(2021.7.17)私は長年、上映館の...【映画】アジアの天使

  • 【歌舞伎】歌舞伎座 七月大歌舞伎 2021年7月

    七月大歌舞伎歌舞伎座-----◆第一部と第二部ふんだんに時事を織り込む。笑って厄がはらわれていく。第一部を観終わって振り返ると「はらう」だったなと思う。「あんまと泥棒」世知辛い世の中をずいずいと這って生き抜ける。曲者すぎる秀の市を真向怪演の中車さんに、松緑さんのいいひとすぎる権太郎が気の毒になったりして、後味が…と直後は思ったけれど、少し経つと秀の市あの執着のエネルギーが何か力になって残っている気がする。「蜘蛛の絲宿直噺」は猿之助さんの早替わり六変化、他の演者の方々とも全体に素早さとキレの所作の数々、芝居そのものの途切れないテンポが、もやとした世間の憂さを吹き消す。第二部は、おなじみの演目2つ。いい意味で予想としてたのと違ういい味だった錦之助さんの長兵衛と芝翫さんの玉の井。「鈴ヶ森」の立回りは演出が少し新しかっ...【歌舞伎】歌舞伎座七月大歌舞伎2021年7月

  • 【気になる本】20210705-11

    2021/07/09フレーバー・マトリックス風味の組み合わせから特別なひと皿を作る技法と科学/ジェイムズ・ブリシオーネブルック・パーカースト/3,960円/SBクリエイティブhttps://www.sbcr.jp/product/4815609740/未来は予測するものではなく創造するものである考える自由を取り戻すための〈SF思考〉/樋口恭介/1,980円/筑摩書房https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480864765/2021/07/08叢の視点植物の新しい価値観を問う/小田康平/3,960円/グラフィック社http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?cat=10&p=44723最悪の予感──パンデミックとの戦い/マイケル・...【気になる本】20210705-11

  • 【映画】スーパーノヴァ

    家族レベルの恋人と周囲の人びとの思いがこまやかに描かれている。また、命に関する重い問いをも投げ掛ける一作。壮年に至ってもなお、お互いを慈しみ暮らすパートナー。その片割れに起きている病状の進行。近い将来の不安と決意を抱えながらキャンピングカーでの二人の小さな旅。広大な自然の中に続く長い一本道、人気のない野の夜の星空。観終わってから思い返せば、あれらのシーンで空撮された車中では文字通り二人だけの時間を過ごしていたのだろう。いつもの会話、胸中に葛藤。カップルの片割れであるサムの実家での人びととの再会。脳裏に「生前葬」ということばが浮かぶ。サムとタスカー、どちらの心情にも寄りうる。そしてどちらの意思を優先させたとしても、普通なら他方には何等かの悔恨が生じるだろう。でも彼らが選び決めたことは、そこに至る真情の言葉の応酬は...【映画】スーパーノヴァ

  • 【気になる本】20210628-04

    2021/06/30イーロン・マスク次の標的「IoBビジネス」とは何か/浜田和幸/924円/祥伝社新書http://www.sun.s-book.net/slib/slib_detail?isbn=9784396116323いしかわじゅん、江口寿史、呉智英、中野晴行、村上知彦、山上たつひこ選日本短編漫画傑作集1/1,680円/小学館https://www.shogakukan.co.jp/books/09179349日本短編漫画傑作集2/1,680円/小学館https://www.shogakukan.co.jp/books/09179350日本短編漫画傑作集3/1,680円/小学館https://www.shogakukan.co.jp/books/091793522021/06/29<尊厳>のリーダーシップ...【気になる本】20210628-04

  • 【読書】次世代モビリティの経済学

    雑なワタシが、だいたいおおざっぱに認識しているモビリティ領域のビジネスの方向感や障壁についてのあれこれが、経済学という枠組みとそれが備えるフレームを以てきれいに論説されている印象。なるほど、こういう仕切り線を入れるとクリアになるのか。「モビリティサービスの定義と特徴」は、モビリティ領域のビジネスを考える上で当然の事項であり、しかし、こうして定義づけされることで新しい視点、実際には取りこぼしていた視点を得ることができる。扱う「モビリティサービス」は主に人の移動にフォーカス(物流でなく)。序盤、モビリティ領域での経済活動には、エネルギー資源と環境課題への効果が期待されている状況が語られる。Society5.0然りスマートシティ然り。そう、時に過剰に感じられるくらい、期待されているこの領域。しかし期待値に応えられる時...【読書】次世代モビリティの経済学

  • 【映画】Arc アーク

    序盤、どっちにいくんだコレ?とやや惑う。(ダンスは凄い。見ごたえ。)「プラスティネーション」が公に許容されている世界に入りにくいのは致し方ないかもなぁ。30代以降の展開は、演者と映像表現によって、老いない存在が生じることで起きるあれこれが時間経過も含め上手く織り込まれている。ケン・リュウ作品は幾つか読んだけれど、本作の原作「円弧」は未読。原作の表現に近いのか未確認ですが、台詞に哲学の香りあり、並び立つ芝居巧者の面々がうまくカバーしていると思う。ああでももしかしたらもっと無機質で平板な表現であればそれもまたストーリーの性質、無常観のある淡々とした進行に馴染んだかもしれない。-----公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/arc-movie/(2021.6.26)【映画】Arcアーク

  • 【気になる本】20210621-27

    2021/06/23超耐性菌現代医療が生んだ「死の変異」/マット・マッカーシー/2,530円/光文社スピリチュアルズ「わたし」の謎/橘玲/1,870円/幻冬舎https://www.gentosha.co.jp/book/b13762.htmlノーコードシフトプログラミングを使わない開発へ/安藤昭太宮崎翼NoCodeNinja/1,760円/インプレスhttps://book.impress.co.jp/books/11201011152021/06/22移動迷宮中国史SF短篇集/飛/2,200円/中央公論新社https://www.chuko.co.jp/tanko/2021/06/005443.html光る生き物の科学発光生物学への招待/大場裕一/3,520円/日本評論社https://www.nippyo...【気になる本】20210621-27

  • 【気になる本】20210614-20

    2021/06/18フェイス・ゼロ/山田正紀/1,430円/竹書房文庫http://www.takeshobo.co.jp/book_d/shohin/61732012021/06/17森林で日本は蘇る林業の瓦解を食い止めよ/白井裕子/792円/新潮新書https://www.shinchosha.co.jp/book/610909/2021/06/16こうしてあなたたちは時間戦争に負ける/アマル・エル=モフタールマックス・グラッドストーン/2,090円/早川書房https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014841/蜂の物語/ラリーン・ポール/3,300円/早川書房https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetai...【気になる本】20210614-20

  • 【気になる本】20210607-13

    2021/06/09タクティカル・アーバニズム小さなアクションから都市を大きく変える/泉山塁威ほか編著/2,970円/学芸出版社https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761527693/2021/06/08考える身体/三浦雅士/1,342円/河出文庫https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309418179/葬送習俗事典死穢の民俗学手帳/柳田国男/990円/河出文庫https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309418230/貧民の帝都/塩見鮮一郎/891円/河出文庫https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309418186/2021/06/07インディゴ...【気になる本】20210607-13

  • 歌舞伎】歌舞伎座 六月大歌舞伎 2021年6月

    六月大歌舞伎歌舞伎座-----第一部第二部未鑑賞◆第三部一、京人形前半の夫婦のやりとりが優しくていいなぁ。なごむ。京人形の応答も甚五郎の愛情みたいなのを映している気がする。後半の立回りは大工道具遣いで。動作がシャープな印象。二、日蓮よく約1時間の幕に収めたな、と。語られない過去経緯や登場しない人物の奥行を感じ取るにつけ、スーパー歌舞伎として通しで上演されてもおかしくない題材なのではないかと思われる壮大さ。賤女おどろ(笑三郎さん)が深いです。善日丸と阿修羅天は蓮長の裡にある人格要素として描かれているのかな。(2021.6.5)5月は連休にあててチケットを取っていたので(ちなみにコクーンも)、残念な事態に直面しましたが。6月ひとまず第三部はクリア。歌舞伎】歌舞伎座六月大歌舞伎2021年6月

  • 【気になる本】20210531-06

    2021/06/06テキーラとメスカル同じ起源をもつアガベ・スピリッツ/サラ・ボーウェン/3,850円/ミネルヴァ書房https://www.minervashobo.co.jp/book/b577629.html2021/06/03ホロン革命部分と全体のダイナミクス新装版/アーサーケストラー/3,080円/工作舎https://www.kousakusha.co.jp/BOOK/ISBN978-4-87502-528-3.html2021/06/02SFプロトタイピング──SFからイノベーションを生み出す新戦略/宮本道人難波優輝大澤博隆/1,980円/早川書房https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014852/AIは人間を憎まない/トム・チヴァー...【気になる本】20210531-06

  • 【展覧会】国宝 鳥獣戯画のすべて

    勢ぞろい。全体を通してみるとどんな感じなのかを、現存する原本と模本を並べて(一同に会させるのは容易ではなかったはず)、波状攻撃的に現状をインプットしていく展示形態をもって、複数の観点で全容を提示してくれる。観終えた観覧者の脳内には鳥獣戯画マップができている。模本やパネルを観た後で原本を(動く歩道で)見た甲巻はひとしお、表情の大らかさが感じ取れて改めて楽しい。事前解説を経て甲巻待ちの行列の中で、ここまで来なくても、印刷物でもよかったか、なんて考えが過ったけれど、いえいえ。やはり原本の現物を見るのはすばらしい体験でした。後半は明恵上人にまつわる事物の展示がたっぷりと。明恵上人坐像。いいお顔だなぁ。「ていねいな」組織文化を作って伝えて来たのかな。高山寺来歴など改めて勉強になりました。-----特別展「国宝鳥獣戯画のす...【展覧会】国宝鳥獣戯画のすべて

  • 【気になる本】20210524-30

    2021/05/27草のみずみずしさ感情と自然の文化史/アラン・コルバン/2,970円/藤原書店https://www.fujiwara-shoten-store.jp/SHOP/9784865783155.html縫うコンピュータグラフィックスぬいぐるみから学ぶ3DCGとシミュレーション/五十嵐悠紀/2,970円/オーム社https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274227172/2021/05/26野生のごちそう手つかずの食材を探す旅/ジーナ・レイ・ラ・サーヴァ/2,420円/亜紀書房https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=10132021/05/25三体3死神永生上/劉慈欣/2,090円/早川書房https://www.haya...【気になる本】20210524-30

  • 【気になる本】20210501-23

    2021/05/21冥途/内田百閒/2,860円/平凡社https://www.heibonsha.co.jp/book/b572955.html夢十夜/夏目漱石/2,860円/平凡社https://www.heibonsha.co.jp/book/b572957.html猫町/萩原朔太郎/2,860円/平凡社https://www.heibonsha.co.jp/book/b572961.html中小企業の人材開発/中原淳保田江美/3,740円/東京大学出版会http://www.utp.or.jp/book/b570346.html令和トランスフォーメーションコミュニティー型社会への転換が始まる/鈴木裕人三ツ谷翔太/1,980円/日経BPhttps://shop.nikkeibp.co.jp/front/c...【気になる本】20210501-23

  • 【気になる本】20210426-30

    2021/05/01アジアの伝統染織と民族服飾豊穣なる生活造形の世界/道明三保子/3,300円/あっぷる出版社https://applepublishing.co.jp/b0036/2021/04/28なぜ、脱成長なのか分断・格差・気候変動を乗り越える/ヨルゴス・カリススーザン・ポールソンジャコモ・ダリサフェデリコ・デマリア/1,540円/NHK出版https://www.nhk-book.co.jp/list/new-text.html冤罪と人類道徳感情はなぜ人を誤らせるのか/管賀江留郎/1,364円/ハヤカワ文庫NFhttps://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014836/小惑星ハイジャック/ロバート・シルヴァーバーグ/858円/東京創元社http:...【気になる本】20210426-30

  • 【気になる本】20210419-25

    2021/04/23命は誰のものか増補改訂版/香川知晶/1,320円/ディスカヴァー・トゥエンティワンhttps://d21.co.jp/book/detail/978-4-7993-2729-6中世ヨーロッパファクトとフィクション/ウィンストン・ブラック/3,520円/平凡社https://www.heibonsha.co.jp/book/b557936.htmlパーパス経営30年先の視点から現在を捉える/名和高司/3,080円/東洋経済新報社2021/04/22一度きりの大泉の話/萩尾望都/1,980円/河出書房新社https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309029627/アースダイバー神社編/中沢新一/2,420円/講談社https://bookclub.kodansh...【気になる本】20210419-25

  • 【気になる本】20210412-18

    2021/04/15新・里見八犬伝上/鎌田敏夫/1,012円/ハルキ文庫時代小説文庫http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=6464新・里見八犬伝下/鎌田敏夫/1,078円/ハルキ文庫時代小説文庫http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=6485フェミニストってわけじゃないけど、どこか感じる違和感について言葉にならないモヤモヤを1つ1つ「全部」整理してみた/パクウンジ/1,650円/ダイヤモンド社https://www.diamond.co.jp/book/9784478109663.htmlダブルハーベスト勝ち続ける仕組みをつくるAI時代の戦略デザイン/堀田創尾...【気になる本】20210412-18

  • 【気になる本】20210329-04

    2021/04/09アニミズムという希望〔新装〕講演録琉球大学の五日間/山尾三省/2,200円/野草社https://www.shinsensha.com/books/3988/SXの時代究極の生き残り戦略としてのサステナビリティ経営/坂野俊哉磯貝友紀/2,200円/日経BP社https://shop.nikkeibp.co.jp/front/commodity/0000/S00200/2021/04/08液体この素晴らしく、不思議で、危ないもの/マーク・ミーオドヴニク/2,420円/インターシフトhttp://www.intershift.jp/w_liquid.html2021/04/07アジャイル開発とスクラム第2版顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント/平鍋健児野中郁次郎及部敬雄/2...【気になる本】20210329-04

  • 【気になる本】20210329-04

    2021/04/01これでおしまい/篠田桃紅/1,540円/講談社https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000326676ニュー・エリートの時代ポストコロナ「3つの二極化」を乗り越える/中島聡/1,650円/KADOKAWA/https://www.kadokawa.co.jp/product/322004000017/2021/03/31共感が未来をつくるソーシャルイノベーションの実践知/野中郁次郎/2,970円/千倉書房https://www.chikura.co.jp/category/select/pid/1097男性性の探究/ラファエル・リオジエ/1,870円/講談社https://bookclub.kodansha.co.jp/product?i...【気になる本】20210329-04

  • 【映画】ノマドランド

    ただ見つめていた。そういう映画だった。車上で、若からぬ女性が単身で日常を生き続けることに映るある種のすごみ。ファーンや他のノマドな人々の、生活や生業のちょっとした場面に、定住と定職ではないことに直接・間接に由来するリスクが見え隠れする。それでも意思をもって選ぶ靭さよ。いや、靭さって少しニュアンスが違う。確かに強いんだけど、単純にそういう話じゃないよね。真摯。社会のセフティネットの際に在ること、此方と彼方、向こう岸の話として単純に受け取れるかというとそうでもなく、暗澹とした不安と安堵の欠片は、意外にも、自分から遠くはない。もと居た場所から離れて知らない人びとの中で、過去はかつての場所にくくりついて、人は身ひとつだ。あるいは、何かにこだわることや、何かを手放すこと。車一台に積めるものしか手元に残せないとしたら、何を...【映画】ノマドランド

  • 【気になる本】20210322-28

    2021/03/26ナショナリズムの美徳/ヨラム・ハゾニー/2,860円/東洋経済新報社https://str.toyokeizai.net/books/9784492444603/地球環境保全論持続可能な社会をめざして/和田武小堀洋美/3,080円/創元社https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=42282021/03/25くらしのための料理学/土井善晴/737円/NHK出版https://www.nhk-book.co.jp/detail/000064072672021.html仏教哲学序説/護山真也/2,640円/未来哲学研究所未来哲学双書https://miraitetsugaku.com/category/%e6%9c%aa%e6%9d%a5%e...【気になる本】20210322-28

  • 【気になる本】20210315-21

    2021/03/19アルケミスト双書闇の西洋絵画史/山田五郎/創元社悪魔、魔性、怪物、髑髏、横死各1,650円https://www.sogensha.co.jp/special/yaminoseiyokaigashi/追読人間臨終図巻2文豪編/山田風太郎/1,650円/徳間書店https://www.tokuma.jp/book/b562830.html勤勉革命資本主義を生んだ17世紀の消費行動/ヤン・ド・フリース/4,400円/筑摩書房https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480861375/爆速成長マネジメント/イラッド・ギル/2,530円/日経BPhttps://shop.nikkeibp.co.jp/front/commodity/0000/S00110...【気になる本】20210315-21

  • 【展覧会】小倉尚人展

    曼荼羅をお目当に出向いて、実際、曼荼羅はすばらしかったし、仏画は繊細で穏やかだった。他、油彩の風景がなど、色々描いた人なのだった。岩屋寺に収められた曼荼羅のシリーズはサイズ的にも圧巻。私は「視て」いるのだけれど、五感で受け取る感覚。金剛曼荼羅のNo4だったか、順路2番目の赤い作品の正面に立つのは、海辺で、やや強い海風で透過された思いがした体験に似ていた。ひんやりしっとりした月夜な青。闇夜のような黒と銀(灰)。など。金剛曼荼羅のシリーズは、景色を想起させる。胎蔵曼荼羅、色が溢れる。こんなに多様な色を用いているのに、象形は躍動を見せるのに、印象としては調和がいちばん前に来る不思議。金剛曼荼羅は、コズミック、胎蔵曼荼羅は、ミクロコスモス。十六羅漢の最後の方だったか、龍を抱える尊者と虎を従える尊者。抱えられてる龍は、撫...【展覧会】小倉尚人展

  • 【映画】すばらしき世界

    タイトルは、願いのような、皮肉のような、実感のような。役所広司さんによる主人公・三上正夫がとてもリアルなので、こういう人がいたら接し方が分からないだろうなと本気で思う。特に瞬間沸騰の「怒り」の発露になすすべがない自分を容易に想像できる。でもセーフティマットみたいな人たちはいて。(六角精児さん演じる松本には、殊更に唸った)。(キムラ緑子さんの、下稲葉の妻のことばに泣かずにおれない)。普通の人たちのよくありそうな感情が、意外ときつくて。胸のざわざわが完全には収まらない終幕に、何か持って帰る、そういう映画だった。-----公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/subarashikisekai/(2021.3.14)【映画】すばらしき世界

  • 【映画】シン・エヴァンゲリオン劇場版

    決着させたって、どこかのSNSでどなたかが書いていた。ともあれ155分、十分たのしんだから、観てよかったと思う。首筋の後ろあたりに何かが立ち昇る感じの空間表現をぞわぞわと楽しみ、奇想天外の域にある戦闘の光景に"やられた"感でニヤニヤし、ミステリートレインのような物語の成り行きに連れていかれ続け、時に里山的光景になごみつつ非現実性と儚さを重ねて見たり。あらゆるものが逆転した環境、概念ですら概念から逸脱した世界で、描かれる人間は案外近距離だったから、これはシンジ、どころかゲンドウのみている夢だったと万一言われても腑に落ちるなと思った。航行と戦闘は特に、絵が、構図が、モーションが、とても魅力的で、もう一回観たくなる中毒性がある。-----公式サイト:http://www.evangelion.co.jp/四半世紀経っ...【映画】シン・エヴァンゲリオン劇場版

  • 【歌舞伎】歌舞伎座 三月大歌舞伎 第一部・第二部・第三部 2021年3月

    三月大歌舞伎歌舞伎座-----観ている私の思い込みが入っているのでしょうが。全体を通じて幾つもの瞬間に『祈り』を感じました。"芸能"というものの原点を垣間見たようにも思いました。今月は敢えて、観た順で。◆第三部一、楼門五三桐大仕掛・絢爛な装置に吉右衛門さんの五右衛門。左右忠太に歌昇さんと種之助さん、発する明るいエネルギー。真柴久吉に幸四郎さん。"続いている"幸せ。物語の光景に重なって、なぜか、祈りを感じました。少し切ない、希求、のような。二、隅田川玉三郎さんの斑女の前の、心が枯れ果てそうな哀しみと鴈治郎さんの舟長の心遣いと温かさ。お芝居に、切なく心打たれつつ、加えて、清元の美しさをひときわ感じました。川のせせらぎを映す三味線もすばらし。もう一回聴きたい。一日仕事してからの観劇。癒されました。(2021.3.12...【歌舞伎】歌舞伎座三月大歌舞伎第一部・第二部・第三部2021年3月

  • 【気になる本】20210308-14

    2021/03/11暗殺教団「アサシン」の伝説と実像/ルイスバーナード/1,221円/講談社学術文庫https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000350448WHATISLIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か/ポール・ナース/1,870円/ダイヤモンド社https://www.diamond.co.jp/book/9784478111079.html2021/03/10移り棲む美術ジャポニスム、コラン、日本近代洋画/三浦篤/6,380円/名古屋大学出版会https://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-1016-0.htmlなぜ社会は分断するのか情動の脳科学から見たコミュニケーション不全/伊藤浩志/3,080円/専...【気になる本】20210308-14

  • 【映画】あのこは貴族

    都会生まれと地方出身上京者のふたりの女性やその周辺が描かれる。華子と美紀と、その友人の逸子や里英が、それぞれ個が立っていて瑞々しい。-----公式サイト:https://anokohakizoku-movie.com/(2021.3.7)余談。ものがたりには、"階級"のひとたちですら、嫌な人はあまり出てこないけれどその在りようや生活の様子は、動かしがたい何かがあることを思わせる。"階級"の人たちのリアルなのはあまり目の当たりにしたことないからフィクションの程度が私には判然としない。ただ、"階級"とまではいかなくても、親の代が都内や地方大都市の大手企業社員である人たちは身近に多くいて、なんというかベースが違うのだ。「当たり前」に差があるというか。という意味では少し察せられるところはある。上京組が「東京の養分」「搾...【映画】あのこは貴族

  • 【展覧会】吉田博展

    山岳の澄んだ霧まじりの空気。朝靄、昼の光、夕焼、月夜。精緻なかたちと繊細な自然光を再現する色彩。入って間もなく目にする「上高地の夏」「渓流」の水彩に目を奪われ、その緻密さと色彩がそのまま版画に映されていく。精緻なかたちは、版木の緻密な彫や刷りの技に由来すると知る。"特大版"は見どころの一つだと思うのだけれど、苦労したという桜。この繊細な枝に重なる桜花の位置が少しでもずれたら全く違うものになるのだろう。その後の展示で枝垂れる桜や柳の見え方も変わってくる。USを始めとする世界各地の街や自然の光景。夏目漱石に関連するエピソード、同時代の人なのだ。没後70年。褪せた感じはまったくない。#51渓流この辺りに至るともはや「ここには何か棲んでいる」感。#53河口湖けぶる空気#73中里の雪の雪の厚み。#112雨後の八ヶ岳平面の...【展覧会】吉田博展

  • 【気になる本】20210301-07

    2021/03/03大群/ジャン・ジオノ/3,300円/彩流社https://sairyusha.co.jp/collections/beforepublication/products/978-4-7791-2736-6中国オンラインビジネスモデル図鑑/王沁/1,980円/かんき出版https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761275327「個人データ」ビジネス利用の極意/福本洋一/2,970円/商事法務https://www.shojihomu.co.jp/publication?publicationId=140835102021/03/02クララとお日さま/カズオ・イシグロ/2,750円/早川書房https://www.hayakawa-online.c...【気になる本】20210301-07

  • 【展覧会】電線絵画展

    電線、個人的に職歴上の関わりから感じるところがありまして。でもそれがなくても、楽しめる・興味深い展示構成であると思います。美術品・美術作品が並んでいるのですが、博物学的な側面もあり。こだわりの光る作品解説を読みながら進んでいくと、電柱/電信柱、電線/電信線を起点にさまざま考えさせられました。序盤を中心に、絵(錦絵、日本画、西洋画)の中に、明治の近代化とそれに伴う電信と送電の発達がもたらした、都市の景観変化の様子をつぶさに見ることができます。またその後の大地震(三陸、関東)によるダメージと復興についても。富士山のある景観に描かれた電柱・電線を見た辺り、富岳三十六景を想起してふと、ここから電柱・電線を抜くとどうなのだろう、なぜそれが景色に取り入れられれたのだろう、と。錦絵の中では時に鳥居のように見え。あるいは近代化...【展覧会】電線絵画展

  • 【気になる本】20210222-28

    2021/02/25ギフトエコノミー買わない暮らしのつくり方/リーズル・クラークレベッカ・ロックフェラー/2,200円/青土社http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3534「科学的」は武器になる世界を生き抜くための思考法/早野龍五/1,650円/新潮社https://www.shinchosha.co.jp/book/353861/2021/02/25階層樹海/椎名誠/1,760円/文藝春秋https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639133392021/02/24悪魔の細菌超多剤耐性菌から夫を救った科学者の戦い/ステファニー・ストラスディートーマス・パターソンテレサ・H.バーカー/3,520円/中央公論新社https...【気になる本】20210222-28

  • 【読書】コルヌトピア

    冒頭、情景が身体に染み入りにくい。文章の滑らかさが私には足りなかったのか、それとも、「植物の認識」というヒトの言語ではない領域に近づけた表現を意図していたからなのか。AIを対にして言語を学習させていくと、いつかヒトのことばを介さない独自のことばを生み出してヒトに理解できない会話をし始めるのだと、いつだったか読んだ。その感覚に近い。植物についての仮説が魅力的。意識のようなのがあるけれど、ヒトと異なって統合されない感じがそれっぽい気がして、腑に落ちる。森は物質で繋がる(菌根や共生菌をつなぐのは代謝の連鎖、物質の移動。人間の脳内でシナプスの間は物質が繋いでいるのと似てる)から、ネットワークそのものだし。物質の移動はエネルギーの偏在だし。この世界観で長くものがたりを綴ってほしいな。自然林と「庭」の違いの表現も。面白かっ...【読書】コルヌトピア

  • 【展覧会】田中一村展 -千葉市美術館収蔵全作品

    冒頭、12歳時の作。上手いのとよく残ってたと思うのと。赤が印象的。水墨に赤を差す描き方は、後年の作にもいくつかあって。赤は、朱でなく紅の系統かな。そして20歳前後の作に進み、琵琶と瓢箪と蓮の三つの軸を観てもうこれだけでも大満足、遠いけど来てよかった。更に椿図屏風が圧巻というか何やらなぜか切なくて立ち去り難し。その手前の桜の葉先の巻き具合にフェチを感じ、気になってもう一回戻って熟視したら桜餅に見えてきておいしそうな感じになった。自然がつくる形の不思議を追っていた人だったのかな。軍鶏といい。千葉での暮らしで人びとに残した絵・色紙、彫り物や焼き物。暮らしの中にあるものとしてもセンスいいのだ。どうして奄美大島だったのだろう。後で調べてみよう。帯地に描いたり、鑑賞用も絹地が散見される。奄美大島で染色の仕事をしていたとのこ...【展覧会】田中一村展-千葉市美術館収蔵全作品

  • 【気になる本】20210215-21

    2021/02/16自在化身体論超感覚・超身体・変身・分身・合体が織りなす人類の未来/1,980円/エヌ・ティー・エスhttp://www.nts-book.co.jp/item/detail/summary/setubi/20210200_97.htmlマインド・タイム脳と意識の時間/ベンジャミン・リベット/1,694円/岩波現代文庫https://www.iwanami.co.jp/book/b556128.html友人の社会史1980-2010年代私たちにとって「親友」とはどのような存在だったのか/石田光規/2,640円/晃洋書房http://www.koyoshobo.co.jp/book/b555824.html樹木とリーフで小さな庭づくり手間いらずで一年中美しい/安元祥恵/1,540円/ナツメ社ht...【気になる本】20210215-21

  • 【気になる本】20210208-14

    傑物が変えた世界史上ドラキュラ伯爵、狂王ルートヴィヒ二世からアラビアのロレンスまで/アラン・ドゥコー/2,200円/原書房http://www.harashobo.co.jp/author/a169663.html傑物が変えた世界史下ラストエンペラー溥儀からイスラエル建国の父ベン=グリオンまで/アラン・ドゥコー/2,200円/原書房http://www.harashobo.co.jp/author/a201891.html食物の世界地図起源・歴史・交易・文化/ジル・フュメイエール・ラファール/13,200円/柊風舎http://www.shufusha.co.jp/なぜデジタル政府は失敗し続けるのか消えた年金からコロナ対策まで/日経コンピュータ/1,980円/日経BP2021/02/12NewsDietロルフ・...【気になる本】20210208-14

  • 【歌舞伎】歌舞伎座 二月大歌舞伎 2021年2月

    二月大歌舞伎歌舞伎座-----◆第一部一、本朝廿四孝魁春さんの八重垣姫。恋に揺さぶられる情動の波が客席に来る。観てて動揺した。複数の役者さんの八重垣姫を観たけれど、こういう心情になったのは初めてかも。二、泥棒と若殿ストーリーは山本周五郎の組み立てがたぶん上手すぎて、さらっといってしまいそうな流れなのにもかかわらず、泣けた。松緑さんの昔語り辺りから胸掴まれ始め、見送りの台詞に落涙の方多数。信の巳之助さんの達観とピュアの同居する風情もよし。昔話の風情かと思って観始めたけれど、疑似家族的な視点があって、もしかしてたいへんに現代的かも。◆第二部一、於染久松色読販二、神田祭玉・仁左、二本立て。二幕観終わって、ほんわか。昨今の情勢の中、劇場に通っているみなさんへの贈り物でしょうか。於染久松色読販、鳥居前~お六のたばこや~油...【歌舞伎】歌舞伎座二月大歌舞伎2021年2月

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