ルドン。昔、まだ美術史もろくにわかってなかった頃に、近美で観て、ずっと心に残っていた。歳とったから、観方も変わるものかしら、と思ったけれど(確かに当時よりはるかに理解は深まってはいると思うのだけれど)好きなところは変わっていないのでした。パステルの、漂う花らしきもの、空のような背景、赤い枝の花、光線、まつげ(?)、瞳のハイライト…シンプルな題材で、軽やかなまま多層的な描線で・あるいは色彩で、それでも画面に漂うのは深淵な奥深さ。ルオー部屋も今回はちょっとルドンチューンで面白かった。-----オディロン・ルドン―光の夢、影の輝きパナソニック汐留美術館2025年4月12日~6月22日https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/25/250412/(2025.4.29【展覧会】オディロン・ルドン―光の夢、影の輝き