【映画】アネット
レオス・カラックス、ミュージカル。オペラの雰囲気も。物語の寓話性もあいまって。かつ、マリオン・コティヤール演じる主人公の妻・アンはオペラ歌手で、舞台シーンも多くオペラ(吹き替え)もミュージカルシーンの本人の歌声も聴くのも観るのも美しい。アネットは主人公・スタンダップ・コメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)とアンの間に産まれた娘の名前。なぜアネットのボディは。斜めにずれゆく進路は、何が原因だったのだろう。本作は、現代に生じている根源的な事象をテーマにしているのかもしれないとも思ったり。直截に言うのが憚られるので、例えていうなら。食べるという行為は、生命維持から情報を食べるほうに比重が移ってきた、というような話と近くて。行き過ぎた抽象化に対する、具象からのアンチテーゼみたいなことをラストシーンを観ながら思った...【映画】アネット
2022/04/04 22:55