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本棚ブログ https://woodyblog.hatenablog.com/

様々なことを考える上で読んだ本を紹介します。本の紹介を分類毎にまとめて、ゆくゆくはそれを本棚のように紹介したい、と考えています。

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2019/07/04

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  • MaaSを日本で展開するには?①ー日高洋祐他「Beyond MaaS 日本から始まる新モビリティ革命 ―移動と都市の未来―」ー

    「MaaS: Mobility as a Service」 公共交通や自動車、自転車などの交通手段をモノで提供するのではなく、検索や予約、決済までを一括したサービスとして提供するというものです。 以前、下の記事で「MaaS」に関する本を紹介しました。 woodyblog.hatenablog.com 今回紹介するのはその続編となる本です。 内容が多いため記事を前半と後半に分け、今回は前半になります。 本書の伝えたい(と考えられる)こと 前作との違い MaaSに関連する日本の事情と課題 国内のMaaSプレーヤー 日本の交通事情 MaaSに関する制約 MaaSに関する政策 Beyond MaaS …

  • 気候変動を知る10ーエネルギー供給・運輸部門の緩和策ー

    前回は全体の温室効果ガス排出量に対してのそれぞれの部門の位置づけを紹介しました。 woodyblog.hatenablog.com その続きとして、それぞれの部門についての具体的な内容を見ていきます。 今回はエネルギー供給部門と運輸部門について紹介します。 エネルギー供給部門 運輸部門 前回も載せましたがベースラインシナリオと緩和シナリオの比較のため、今回も各将来シナリオにおける部門別(運輸、建築※1、産業、発電、AFOLU※2)のCO2排出量のグラフを載せておきます。 ※1 建築部門は住居、商業、公共サービス部門を含む。建設時の排出量は産業部門※2 AFOLU:農林業・その他土地利用 図1.…

  • 気候変動を知る9ー部門毎のCO2排出量予測と緩和策ー

    「気候変動を知る」というテーマでIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の評価報告書の政策決定者向け要約を解説しています。 前回は、IPCCの評価報告書「緩和策ー気候変化に対する対策について」の中から、目標達成にはどのような緩和策が必要か?というテーマについて書きました。 woodyblog.hatenablog.com 今回はより具体的に、部門ごとのCO2排出量予測と必要とされる緩和策について紹介します。 現状維持での将来予測は? どの部門がキーとなるか? 気温上昇を2℃未満に抑えるために必要なこと 現状維持での将来予測は? 図1は各将来シナリオにおける部門別(運輸、建築※1、産業、発電、A…

  • 気候変動について思うこと

    最近は気候変動について記事で紹介しています。 理由は単純で、多くの人に知ってほしいと思うことだからです。 最近はよくニュースや記事などで報道されていますが、どこで過去最高気温が観測されたなど、事実であるにしても極端な例が多いように感じます。 もちろんそれが重要な事実であることは確かです。 ですが、そういうニュースは知識を広めるというよりは不安を煽る効果が大きくなってしまうように感じます。 気候変動のような社会、経済、環境が複雑に絡んだ問題は、まず全体像を把握することが大切だと思います。 これだけ解決すればいい、という問題ではなく、ある一部分にだけに注目していてはバランスが崩れ、全体としての最適…

  • 気候変動を知る8ー目標達成にはどのような緩和策が必要?ー

    「気候変動を知る」というテーマでIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の評価報告書の政策決定者向け要約の解説を記事にしています。 前回からIPCCの評価報告書のうち、3つ目の「緩和策ー気候変化に対する対策(緩和策)について」を紹介しています。 簡単に言えば、気候変動にどのような対策が必要か?ということを記したものです。 woodyblog.hatenablog.com 前回は温室効果ガス排出量の実態を解説しました。 今回は将来の目標を達成するにはどのような緩和策が必要か?ということについて紹介します。 温室効果ガス削減目標とシナリオ 低炭素エネルギーの導入目標 目標達成と対策実施時期の関係 …

  • 気候変動を知る7ー温室効果ガス排出量の実態ー

    これまで「気候変動を知る」というテーマでIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の評価報告書の政策決定者向け要約の解説を記事に書いてきました。 IPCC評価報告書をもっとも確かな情報として紹介する理由については以下の記事で紹介しています。 woodyblog.hatenablog.com IPCCの評価報告書は3つに分かれています。 1. 科学的根拠ー気候システム及び気候変化について 2. 影響、適応、脆弱性ー生態系、社会・経済等の各分野における影響及び適応策について 3. 緩和策ー気候変化に対する対策(緩和策)について 大まかにこの3つの報告書は、 どのような気候変動が観測されており(1)、…

  • 先進的な企業を知る3冊ー本棚9ー

    社会が目まぐるしく変化し、普段生活で関わる企業も10年前とは大きく変わってきたと感じます。 そんな大きな変化をもたらした企業たちの本を紹介します。 最後の1冊については、社会に浸透しているわけではないけども、今後その理念が広まっていくのではないか、と感じている企業です。 それらの企業の本を3冊まとめて、9つ目の本棚としたいと思います。 the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 amazon 世界最先端の戦略がわかる 新版 社員をサーフィンに行かせよう the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 作者:スコット・ギャロウェイ 発売日: 2018/07/27 メディア: 単行本 …

  • SDGsの基本と企業への導入ー沖大幹他「SDGsの基礎」ー

    この記事の初めと終わりの章はSDGsに関する一般的な内容で、真ん中の章は企業への導入に関した内容です。 SDGsの基本的な知識 SDGs(Sustainable Development Goals)とは? 5つのキーポイント SDGsの17の目標 SDGsの捉え方ー5つのPー プラネタリーバウンダリーとは? MDGs(ミレニアム開発目標)との違いは? SDGsの日本企業への導入 本書の目的 SDGs導入のメリット 優先課題の決定 導入ガイド SGDsとその先 SDGsによる転換 SDGsに欠けている視点 SDGsの基礎 作者:事業構想大学院大学 出版部,沖大幹,小野田真二,黒田かをり,笹谷秀光…

  • これからの持続可能な社会を考える3冊ー本棚8ー

    最近は持続可能性がキーワードとなるような本を紹介してきました。 これからの社会の変化をイメージする上で重要だと思う3冊を紹介します。 持続可能な地域づくりとSGDs 将来の移動のかたち 脱炭素社会への可能性 持続可能な地域のつくり方――未来を育む「人と経済の生態系」のデザイン 作者:筧裕介 発売日: 2019/05/09 メディア: 単行本(ソフトカバー) MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ 作者:日高 洋祐,牧村 和彦,井上 岳一,井上 佳三 発売日: 2018/11/22 メディア: 単行本 グローバル・グリーン・ニューディール: 2028年までに化石燃料文明は崩壊、…

  • 年金はどう運用されている?GPIFとは何?

    前回紹介した内容を受けて年金基金の運用が気になったので、今回は日本の年金基金であるGPIFについて紹介します。 woodyblog.hatenablog.com GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)とは? 年金と積立金の関係は? 運用実績は? ポートフォリオは? ESG投資 GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)とは? 2006年より国民年金および厚生年金の管理・運用を行っている厚生労働省所管の独立行政法人です。 年金基金は世界各国に存在しますが、その中で世界最大の運用資産を持つのがこの日本のGPIFです。 2018年度末時点で約159兆円の運用資産があります。 したがってGPIFは…

  • 脱炭素社会・グリーン経済への可能性ージェレミー・リフキン「グローバル・グリーン・ニューディール」ー

    気候変動への影響を受けて、脱炭素社会への転換が必要だとされています。 しかし、太陽光や風力といった再生可能エネルギーへの転換が実際どこまで現実味があるのか、疑問は多いと思います。 この本はそんな疑問に対する可能性を示してくれる本です。 著者の伝えたいこと 市民や投資家の気候変動への危機感の高まり 再生可能エネルギーへの転換の実現可能性 新しい経済社会へのロードマップ グリーン・ニューディールはスマートインフラ構築 グリーン・ニューディールとは? 目的は? スマートインフラとは? インフラ構築が再生可能エネルギー社会と強靭な循環型経済に 化石燃料資産が座礁資産になる可能性 年金基金をスマートイン…

  • 本を読むことは想像力を高めること

    本を読むことで知識や論理、発想などを得ています。 でも、一番のメリットは想像力が高まることだと思います。 本から得た新しい知見が頭の中で空白だったところに収まる。 そうすると全体像がはっきりして、その先がみえてくる。 これが想像力が高まるということだと思います。 みえないこと、分からないことに対しては不安を抱きがちです。 でも、確かかどうか分からなくても、想像できれば不安を減らせます。 そして、不安が減ることで踏み出せる一歩もあるはずです。 読書は思考と行動を前に進めると思います。 関連する記事はこちら woodyblog.hatenablog.com

  • 政府トップに関する日本と各国との比較

    ここ最近は新型コロナウイルスへの対応で首相や知事など、複数の行政トップを同時に目にする機会が多く、比較してしまう場面もあったように思います。 意見を形成する議員と、最終的な判断をするトップでは必要とされる能力が違うように感じます。 特にこのような状況ではより判断力が問われると思います。 そんな状況の中で挙がった疑問は、政府トップのうち地方自治体の首長を経験者はどれだけいるのか?というものでした。 国のトップとなる人物は地方自治体などで首長としてトップとして采配を振る経験してきたのか?諸外国のデータと合わせて調べてみました。 woodyblog.hatenablog.com 調べていく中で、各国…

  • 各国政府トップの交代の理由は?

    これまでの政府トップに関する記事で、他国と比べて日本は政府トップの経験者数が多く、言い換えれば頻繁にトップが交代していることが分かりました。 woodyblog.hatenablog.com 回数制限はあるものの、任期はどの国も4, 5年と大きな差はありませんでした。 つまり交代が頻繁に起こっているということです。 そこで各国の政府トップについて、交代の理由を調べてみました。 日本 首相(内閣総理大臣) アメリカ 大統領 イギリス 首相 ドイツ(西ドイツ→再統一ドイツ) 首相 フランス 主席→大統領 中国 主席 韓国 大統領 日本 首相(内閣総理大臣) 総選挙:5人(15%)、幣原喜重郎、吉田…

  • まとめることで理解できる

    最近、社会的な内容を記事で紹介しています。 もちろん、単純に広めたいことだからという理由もあります。 ですがそれと同時に、理解するためという理由もあります。 記事にまとめることで、ポイントとなる部分、理解できていない部分が分かってきます。 それらは読むだけでは気づかなかった部分です。 理解は入力だけでなく、出力することで得られると感じました。 たしか、脳科学者の池谷裕二さんの本でも、それに近いことが書いてありました。 そのメカニズムを実感したような形です。 woodyblog.hatenablog.com

  • 政府トップについての国による違い

    前回、政府トップに知事や市長といった首長を経験した人はどれだけいるのかを紹介しました。 woodyblog.hatenablog.com 調べていく中で他の疑問も出てきましたので、今回はそちらを紹介します。 疑問としては、 選出方法は? 任期は? 経験者数は? 女性トップ経験者は? 連続でない複数回トップ経験者は? 日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、中国、韓国について、これらの答えを紹介します。 ※前回と同様に第二次世界大戦後(1945年9月2日以降)のデータです。 日本 首相(内閣総理大臣) アメリカ 大統領 イギリス 首相 ドイツ(西ドイツ→再統一ドイツ) 首相 フランス 主席→…

  • 「社会」に関する記事

    これまでに紹介した社会に関する記事をまとめました。 新型コロナウイルス関連 持続可能性 気候変動 社会システム 政治関連 新型コロナウイルス関連 持続可能性 気候変動 気候変動についてはこちらにまとめています。 社会システム 政治関連 今後も充実させていきたいと思います。

  • 歴代政府トップのうち首長経験者は?

    新型コロナウイルスへの対応で首相や知事など、複数の行政のトップを同時に目にする機会が多かったように思います。 特に感染防止と経済活動の両方を考慮しつつ、これまでに例がないものに対して、先が不確定な状況で判断していくというトップの手腕が試された機会であったように感じます。 そういう意味ではどの行政においても、意見を形成する議員と、最終的な判断をするトップでは必要とされるものが違うように思います。 そんな状況の中で思ったことは、政府トップ(日本では首相)のうち知事や市長など行政の首長経験者はどれだけいるのか?という疑問です。 日本だけの情報では比較できないので、諸外国の状況も調べてみました。 第二…

  • 海外の新型コロナウイルス感染の動向

    10日前に世界各国の新型コロナウイルス感染に関する動向を書きました。 woodyblog.hatenablog.com あれから日本では地域によって緊急事態宣言が解除されたりと変化がありました。 国内では収束しつつあるという見方が強いと思いますが、海外の動向も把握しておきたいと思います。 まず、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のコロナウイルス特設サイトで死者数が多い上位10ヶ国の動向をみていきます。 New Cases of COVID-19 In World Countries - Johns Hopkins Coronavirus Resource Center 死者数が1, 2位のアメ…

  • 気候変動に関する記事

    これまでに紹介した気候変動に関する記事をまとめました。 今後さらに充実させていきたいと思います。 IPCC評価報告書-自然科学的根拠 IPCC評価報告書-影響、適応、及び脆弱性 IPCC評価報告書-気候変動の緩和 日本における観測事実・将来予測 IPCC評価報告書-自然科学的根拠 IPCC評価報告書-影響、適応、及び脆弱性 IPCC評価報告書-気候変動の緩和 日本における観測事実・将来予測

  • 観光分野でも持続可能な開発の流れー 藤稿亜矢子「サステナブルツーリズムー地球の持続可能性の視点から」ー

    観光と持続可能性というキーワードに興味があり読んでみましたので、まとめを紹介したいと思います。 読んで字の如くですが、持続可能な発展の観光版がサステナブルツーリズムに当たると思います。 この本で学んだ主な3つのこととその内容を下のようにまとめました。 サステナブルツーリズムの基礎知識 サステナブルツーリズムとは? サステナブルツーリズム3つの基本要素 サステナブルツーリズム2つの意味合い サステナブルツーリズム誕生の背景 サステナブルツーリズムの立ち位置 サステナブルツーリズムの具体的な内容 サステナブルツーリズム12の原則 認証制度 持続可能性に関する様々なキーワード エコロジカルフットプリ…

  • これまでに紹介した本

    これまでに紹介した本を個人的な感覚ですが、ジャンル分けしました。 ジャンル分けしていて、自分では気づいていませんでしたが、紹介する本のテーマの変化が見て取れました。 仕事 人間 世界 将来 思考 経済 コミュニケーション 社会 ノンフィクション 科学 仕事 人間 世界 将来 思考 経済 コミュニケーション 社会 ノンフィクション 科学

  • 地域課題解決へのツールー筧裕介「持続可能な地域のつくり方ーー未来を育む「人と経済の生態系」のデザイン」ー

    一言でいえば、SGDsの考え方にもとづいて、地域における課題を解決するための方法論を示した本です。 この本で学んだ主な3つのこととその内容を下のようにまとめました。 SDGsの基本的な知識 SDGs(Sustainable Development Goals)とは? 5つの基礎知識 SDGs3つのアプローチ 地方創生のための5つのSDGs活用法 地域でのプロジェクトに必要な技術 地図を描く技術 対話の場をつくる技術 声を聴く技術 未来を表現する技術 問いを立てる技術 発想する技術 様々な概念やモデル、原則など外でも適用できそうな新しい気づき 地域は機械?生命体? 関係の質が成果の質を高める 地…

  • 気候変動を知る6ー将来のリスクー

    前回はこれまでに気候変動が自然および人間システムにおよぼした影響について紹介しました。 woodyblog.hatenablog.com 今回は気候変動により予測される将来のリスクについて紹介したいと思います。 前回に引き続き、今回も環境省が公開している以下の資料をもとに解説しています。 http://www.env.go.jp/earth/ipcc/5th/pdf/ar5_wg2_overview_presentation.pdf 主要なリスク 水に関するリスク 陸域及び淡水生態系に関するリスク 海洋システムに関するリスク 食料安全保障及び食料生産システム 都市域と農村域に関するリスク 人間…

  • 気候変動を知る5ー気候変動が自然・人間システムに与えた影響ー

    これまで「気候変動を知る」というテーマでIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の評価報告書の最新版、特に自然科学的根拠について解説してきました。 woodyblog.hatenablog.com IPCCの評価報告書が気候変動に関する「確かな情報」だとして紹介してきました。 なぜ「確かな情報」なのかは以下の記事で説明しています。 woodyblog.hatenablog.com IPCCの評価報告書は3つに分かれています。 科学的根拠ー気候システム及び気候変化について 影響、適応、脆弱性ー生態系、社会・経済等の各分野における影響及び適応策について 緩和策ー気候変化に対する対策(緩和策)につい…

  • アウトドア映画祭の動画が無料公開中

    外出自粛を勧めるため、様々なコンテンツが無料公開されています。 このブログでも先日、5/10まで山と渓谷社の「山と渓谷」や「ワンダーフォーゲル」のバックナンバーが読めることを紹介しました。 上記の山と渓谷社の雑誌と同じくアウトドア関連となりますが、「Banff Centre Mountain Film and Book Festival」の動画が以下で無料公開されています。 「Banff Centre Mountain Film and Book Festival」は毎年秋にカナダ・アルバータ州バンフで開催されるクライミング、登山、アウトドア、山岳文化、環境分野の映画祭で、そこで選ばれた作品は…

  • 世界の新型コロナウイルス感染の動向

    先日以下の記事で新型コロナウイルスの新規感染者数の動向について投稿しました。 他にもわかりやすいデータがありましたので、そちらを紹介したいと思います。 新規感染者数 PCR検査数 死亡率 新規感染者数 前回の投稿では新規感染者数をグラフで示しているサイトを紹介しましたが、以下のページでは世界地図のアニメーションで示されています(上の動画が累積感染者数で、下の動画が新規感染者数)。 1月中はほぼ中国で感染が発生していますが、2月下旬よりアメリカ、イタリア、イラン、韓国、日本でも感染がみられます。 そして、3月に入るとヨーロッパ諸国やカナダ、オーストラリアでも感染が増加しています。 3月10日頃に…

  • 気候変動を知る-自然科学的根拠ー本棚7ー

    「気候変動を知る」というテーマで、IPCCの第5次評価報告書の自然科学的根拠を過去4回にわたり紹介してきました。 また、それらのうち日本に特化した「観測された事実」と「将来予測」については、別に2つの記事で紹介しました。 紹介した記事は以下の6つの内容です。 気候変動に関する確かな情報はどれか? どのような気候変動が観測されたか? 温暖化の要因は? 今後どのような変化が予測されるか? どのような気候変動が観測されたか?(日本編) 今後どのような変化が予測されるか?(日本編) これらは本ではありませんが、まとめとして当ブログの本棚の一つにしたいと思います。 ぜひ多くの方に知っていただきたいテーマ…

  • 世界の新型コロナウイルス新規感染者数の動向

    日本で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、海外での動向に関する報道が少なくなっているように思いました。 世界の感染者数を調べてみると、データとしては累積感染者数がよく出てきます。 しかし、動向を知るには新規感染者数の変化のほうがわかりやすく、重要ではないかと思いました。 そこでここでは世界各国の新規感染者数の変化を掲載しているページをピックアップして紹介します。 ロイター通信「地図とグラフで見る新型コロナウイルスの感染者数」 日本経済新聞「チャートで見る世界の感染状況」 Johns Hopkins Coronavirus Resource Center「New Cases of…

  • 世界各国の様々な社会制度ー「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」

    今回は映画を紹介します。 マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(字幕版) 発売日: 2016/09/28 メディア: Prime Video 年間7週間近く有給がある国 学校給食をシェフが料理してサーブされる国 囚人が一軒家でほぼ監視なしに生活している国 麻薬を非犯罪化した国 宿題を廃止した国 などなど え?!と思うような様々な国の制度が紹介されています。 もちろん、映画の中ではその制度の背景がちゃんと解説されています。 世界の国にはどんな制度があるのか、そこにはどんな背景があるのか、知るにはとてもよい内容だと思います。 自国の制度を知るだけでは、それが良いのかどうか判断できません。 他の国の制…

  • いろんな本を行き来する

    本ブログではこれまで実用書やエッセーなどを主に紹介してきました。 このようなジャンルの本です。 実は小説は一冊もありません。 小説も読まない訳ではありませんが、数は少ないです。 そんな中、最近ある小説を読みました。 本当は記事として紹介したいとは思うのですが、その力量がないので、今のところは保留してあります。 また機会を見てチャレンジしたいとは考えていますが。。 個人的には、実用書ばかり読んでいると、久しぶりに小説を読む時になかなかポイントが捉えられません。 そもそも原因は自分の感性や理解力にあるのかもしれませんが。 でもそうしてポイントがつかめないでいると、はっきりとではなく、とてもぼんやり…

  • 人間の選択の傾向を知る3冊ー本棚4ー

    「選択」について考えたことはありますか? 日々の小さな選択から、人生の大きな選択まで、どう自分が「選択」しているのか?を考えることがあります。 生きていくことは選択の連続のようにも感じます。 それら個々の「選択」が自分を形作っているのでは?とも考えています。 選択というと自分で選んでいるように感じますが、実際には状況に大きく影響されたり、人間の持つバイアスに影響されたりしています。 どういった状況で人はどういった選択をする傾向があるのか?それはどうしてなのか?選択はその後の幸福度にどう影響するのか? 生きてく上で重要な位置を占める「選択」に関する本をまとめて、このブログ4つ目の本棚として紹介し…

  • バイアスを理解した上で、物事を考えるーダニエル・カールマン著「ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? 」ー

    タイトルにもありますが、自分の意思はどうやって決まるのか?常に疑問としてあがります。 そのような疑問からこれまでも、関連しそうな本を読んできました。 もちろん、読んでいると共通点が見つかったり、知っている内容は増えていきます。 しかしながら、それでも自分の判断や行動の中に、人間の特性として存在するバイアスがどれほど影響しているのか?とても気になります。 そして、そのバイアスを修正していくするには、まず存在するバイアスがどのようなものであるかを知る必要があります。 そういった背景から、このような人間の意思決定に関する本を読んでいます。 この本はノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カールマンという方…

  • 相対性理論をかみくだいて説明ー佐藤勝彦「相対性理論を楽しむ本」ー

    「相対性理論」どれだけご存知でしょうか? 経緯は忘れてしまいましたが何かの会話の中で、相手の口からその言葉がサラリと出てきました。 自分はアインシュタインが導き出した理論というくらいしか知りませんでしたので、思わず聞き返してしまいました。 あまりに「サラリ」とその言葉が出てきたため一般常識なのか?と思ってしまい、「相対性理論」を知ろうと思い本を探し、この本を手に取りました。 このように予想外の言葉が急に出てきて、全然知らなかったということはときどきないでしょうか? そんな時がそれを勉強してみる時かもしれません。そうでなければ「相対性理論」を勉強する機会は当分来なかったように思います。 また、ど…

  • 星野道夫さんの4冊ー本棚③ー

    星野さんの本と出会ったのは、もう何年も前になります。 初めて読んだものがとても気に入ったため、星野さんの本を手当り次第に図書館で探し、それらを次々と読んでいきました。 星野さんの本には何度も読み返したくなる文章があります。 それから少し時間が経って、その文章を手元に置いておきたいと思い、読んだ中からいくつか書店で購入し揃えました。 それらの本は、いわば自分の本棚の永久保存版のようなものです。 そして、そのとき揃えた本が、ここで本棚として紹介する4冊になります。 この星野道夫さんの4冊を本ブログの3つ目の本棚として紹介します。 まず、星野道夫さんについて簡単に紹介しますと、 主にアラスカを舞台と…

  • よく読まれた3記事(+α)ー2019年7月ー

    日頃本ブログをご覧いただきありがとうございます。 今日から8月ということで、7月の1ヶ月間にどの本の記事を多く読んでいただいたか、ここで紹介したいと思います。 7月は合計で20冊の本を紹介しました。その中で上位3冊+アルファを紹介します。 少し違っているかもしれませんが、図書館でいうところの貸出実績みたいなものでしょうか。よく入り口付近の掲示板に貼ってあるようなものです。 1位:脳と身体性ー池谷裕二著「脳には妙なクセがある」ー 自分の記事としてはたくさんのブックマークをいただき、はてなブックマークの新着エントリーに一時掲載されていました。 その影響で閲覧数が非常に増えたのだと思います。ブックマ…

  • 本を通した人の繋がりー礒井純充他著「コミュニティとマイクロ・ライブラリー」ー

    このブログの目指したいところとしては、ジャンル毎ではなく、ある目的により直接繋がるような本棚をつくることです。 これまでもいくつかの本の紹介をまとめて、2つの本棚として紹介しました。 まだ2つの本棚しか出来上がっていませんが、これから徐々に増やしていきたいと考えています。 「本棚」というと個人の本棚、もしくは図書館を思い浮かべるかと思います。図書館というと自治体や学校のものなど、公共のものを連想されることが多いと思います。 そこで自分の中で浮かんだ疑問が、個人の本棚と公共の図書館を足して2で割ったような、「私設図書館」のようなものは存在するのか?といったものでした。 このような疑問を持ったこと…

  • アラスカの人々の物語ー星野道夫著「ノーザンライツ」ー

    星野さんの本を3冊紹介してきましたが、もう1冊「ノーザンライツ」を紹介します。 星野さんが描写するアラスカの自然やそこに住む生き物たち、もちろんそれはとても印象に残ります。そして、それと同じくらい星野さんの本に惹きつけられるもの、それは星野さんが描くそこに住む人々のストーリーだと思います。 星野さんが書いているにも関わらず、その人々から直接話を聞いているような気分になれる気がします。それは星野さんがその人々に寄り添い、できるときには同じ体験をし、時間をかけて話を聞き取ったからではないかと思います。文章を読んでいると星野さんがゆっくりとその人物の話に耳を傾けている様子が見えてくる気がします。 星…

  • 旅と人との出会いー星野道夫著「旅をする木」ー

    これまで紹介した「イニュニック」と「長い旅の途上」に続けて、星野道夫さんの本の3冊目の紹介です。 この「旅をする木」は、これまでの2冊ではあまり含まれていなかった、星野さんがアラスカを目指した経緯や、アラスカ以外を旅した話が含まれています。 そういう星野さんの旅の話を含んでいるから「旅をする木」なのかもしれません。勝手な解釈ですが。 初めてのアメリカへの旅、初めてのアラスカでエスキモーの村への滞在したこと、アラスカを目指した理由、星野さんのルーツが垣間見える一冊だと思います。 この本に含まれるほとんどの話が、人々との出会いの話です。 星野さんにとって、旅とは、人との出会いだと感じます。 こんな…

  • 植村直己さんの歩みー植村直己著「青春を山に賭けて」ー

    実用書以外に最近自然をテーマとした星野道夫さんの2冊を紹介してきました。 まだまだ紹介したい星野さんの本はありますが、今回は植村直己さん「青春を山に賭けて」を紹介します。 ご存知の方も多いかもしれませんが、植村さんは日本を代表する登山家・冒険家でエベレスト日本人初登頂や世界初の5大陸最高峰登頂者、さらには北極点への犬ゾリでの単独行など数々の偉業を成し遂げた方です。 植村直己冒険館ホームページ 略年譜 ですが、1984年に星野さんの本でも登場するアラスカのマッキンリー(デナリ)で冬期単独登頂後に消息を絶ちました。その後国民栄誉賞も受賞されています。 植村さんは著書は10冊ほどありますが、この本は…

  • GAFAは何を掴んできたのか?ースコット・ギャロウェイ著「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」ー

    Google, Apple, Facebook, amazon 日常的にどれだけこれらの企業のサービスと関わっていますか? 自分もそうですが、関わりがない、といったことはまずないと思います。 書店でこの本を見かけたとき、 どんな企業で、どのように利益を挙げているのか?日常に浸透しているにもかかわらず、意外と知らないな、と感じました。 もちろん、それらの企業のサービスは知っていますし、CEOや創業者の名前は耳にします。 しかし、そのサービスの裏でどのように利益を得ているのか?そのリーダーのもとでどのように会社が動いているのか?よく知りませんでした。 そして、どのように急成長を遂げたのか?こちらも…

  • 星野さんとアラスカの人々の物語ー星野道夫著「長い旅の途上」ー

    星野道夫さんの本は読まれたことがありますか? 自分が好きだからというごく単純な理由からですが、今回も7/18に引き続き星野道夫さんの本を紹介したいと思います。 読んでいる最中に、文章として書かれている遠く広大なアラスカの景色が、目の前に広がっているような気がしてくる、そんなところが、星野さんの本が好きな理由です。 ご存知の方も多いかもしれませんが、星野さんは1996年にカムチャッカにてクマに襲われ亡くなっています。 星野道夫プロフィール|星野道夫公式サイト 今回紹介する「長い旅の途上」は星野さんの遺稿集として編集されたもので、短編集のような形になっています。 前回紹介した「イニュニック」よりも…

  • 将来について考える4冊ー本棚②ー

    将来について考えることは、とても重要なテーマだと思います。 当たり前ですが、将来はどうなるのか分からないもので、それに対するはっきりとした答えはないものだと思います。 しかしながら、その将来と向き合うための方法、すなわち「考え方」は自分の中で持っておくことがよいと感じています。 数学でいえば、「解」はわからないけど、「方程式」は知ってる、というような具合でしょうか。 その「方程式」=「考え方」に、その時々の自分や周りの状況を当てはめて、その時点での自分なりの「解」=「選択」を導き出すことが大切だと思っています。 そのようなモチベーションのもとで、「将来」について考える本を読んできました。 その…

  • 脳と身体性ー池谷裕二著「脳には妙なクセがある」ー

    感情や判断、直感といったものはどのように生じるのか? 考え事をするときには、この疑問がよく浮かびます。みなさんは、いかがでしょうか? 数年前ですが、この本もよく考え事をしていた時期に、書店で目について手に取りました。 特に「妙なクセ」の部分が気になり、読んでみたいと思いました。 自分の思考に人間の脳の傾向のようなものが、知らないうちに影響しているなら、それは把握しておきたいと思いました。 この本も以前紹介した「単純な脳、複雑な「私」」と同じく、池谷裕二さんの著書です。※サムネイル画像が今回紹介する本になってしまっていますが、そこはご容赦下さい。 自分が思う池谷さんの本の特徴としては、 実験や研…

  • 世界の広がりと時間の流れー星野道夫著「イニュニック[生命]アラスカの原野を旅する」ー

    星野道夫さんの本の中には気に入っている文章がたくさんあります。 その文章を読むために、ときどき思い出したようにページを開き、その文章を探します。 何度も読んでいるはずなのに、その文章がどの本の、どのページだったか、毎回なかなか思い出せません。 その文章を探しながら読み返しているうちに、そこに描写されている様々なストーリーを思い出し、その光景が目に浮かんできます。 同時に他の気に入っていた文章も目に留まります。 最終的には、探していた文章が見つからないまま、一冊を読み終えるといったこともあります。 そんなふうに探していた文章が見つからなくても、それはそれでよいか、と思えてしまうのが星野さんの本だ…

  • 「ファクト」について考える3冊ー本棚①ー

    今日の東洋経済オンラインに以前紹介した本の著者である出口治明さんの記事が掲載されていました。 一生、学習意欲が持続する人の知られざる習慣 リーダーシップ・教養・資格・スキル 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準 以下は以前紹介した出口さんの本の記事です。 この東洋経済の記事では”「世の中の“ファクト”について考える」ための本を3冊、紹介”しています。 このファクトとは、出口さんが物事をシンプルに決める方法として勧めている「数字、ファクト、ロジック」という考え方の中の1つの要素です。 その3つの要素については以下の記事で説明されています。 「数字、ファクト、ロジック」で物事はシン…

  • amazonが社会の仕組みをどう変えるのか?ー成毛眞著「amazon 世界最先端の戦略がわかる」ー

    amazon この会社をどれだけ利用していますか? 個人的には、急にamazonを利用するようになったというよりは、気がついたらよく利用するようになっていた、というような感覚でした。 はじめは本だけ買っていたのが、いつの間にか他の商品までamazonで買うようになったという具合です。 みなさんはamazonに対してどのような感覚をお持ちでしょうか? 他のサービスはほとんど利用したことはありませんが、ニュースや書店でその名前を目にする機会が増大すると同時に、自分の生活にもかなり浸透しています。 今回紹介する本も、もちろんamazonで購入しました。笑 ご存知の通り、amazonはThe Big …

  • 相手を配慮しつつ、自らの意思を伝えるー平木典子著「改訂版 アサーション・トレーニング」ー

    アサーションという言葉をご存知でしょうか? 自分はこの本を読むまで知りませんでした。 アサーションとは、「自他尊重の自己表現」とされており、自分も相手も大切にするコミュニケーションのことを指します。 言葉は馴染みがないかもしれませんが、コミュニケーションをする上でとても大切な要素だと思います。 本文中にはこのようにも書かれていました。 アサーションには、歩み寄りの精神があり、多少時間はかかっても、互いを大切にし合ったという気持ちが残る会話があります。また、話し合いのプロセスでは、より豊かな創意や工夫が生み出され、一人の提案よりは、むしろ満足のいく妥協案が探り出せる可能性させあります。そんな相互…

  • お金の基本の確認ー坂本綾子著「今さら聞けないお金の超基本」ー

    将来の不安の一つとして、お金の不安があります。 分かることは調べて、具体的にすることで、少しでもその不安を減らそうと考えています。 そこでお金の勉強として、これまでに以下の2冊を読んでみました。 「働く君に伝えたい「お金」の教養」では、人生においてお金の使い方をどう考えたらよいか?といった内容が書かれており、 「知らないと損する 池上彰のお金の学校」では、金利など現在のお金の仕組みについて書かれていました。 どちらも勉強になる本でしたが、上の2冊ではカバーされていなかったより生活に即した内容(例えば、教育費や住宅費用など)について勉強しようと思い、この本を手に取りました。 個人的にこの本で一番…

  • 選択と幸福の関係性ーシーナ・アイエンガー著「選択の科学」ー

    生きていく上でどのように考えて「選択」していますか? この「選択」というテーマについて、一度は考えられたことがあると思います。 自分も、日々の小さな選択から、人生の大きな選択まで、どう「選択」するか、をよく考えることがあります。 小さなことでは、夕食に何を食べるか?とか、大きなことでは、どういう仕事をするか?など、生きていくことは選択の連続のようにも感じます。 それら個々の「選択」が自分を形作っているのでは?とも考えています。 そのような背景から、「選択」について日々考えますし、それに関する本も読んできました。 例えば、以前紹介した「予想通りに不合理」もその一つです。 そして、ここで紹介する「…

  • 対人関係と自己肯定感ー水島広子著「自己肯定感、持っていますか?」ー

    人と関わるときに生じる不安について、考えたことはありますか? このテーマに関しては下の記事でも以前に紹介しましたが、自分の中では、 人と関わるときの不安は、自分の偏った認識や低い自己肯定感に由来するのでは?という考えに至りました。 そこで手に取った本が、下の記事で紹介した「嫌われる勇気」と今日紹介する本でした。 この本は「自己肯定感」というキーワードのもとで書店で本を探し、いくつかを読んでみて、その中から選びました。 この本の特徴としては、例が挙げられており、自分の習慣と照らし合わせることができることかと思います。 そして、それに対してどうしたらよいか?が提案されています。 内容ですが、この本…

  • 時代を先駆ける人は将来をどう見ているのか?ー堀江貴文、落合陽一著「10年後の仕事図鑑」ー

    将来世の中はどうなっていくのか? 多くの方がこの疑問を持っていると思います。もちろん、自分も持っています。 未来はどうなるか分からないものだろう、と思いながらも、他の人はどのように考えているのか?ということが気になります。 そういった背景から、これまでもいくつか「将来はどうなるか?」というキーワードで本を読んできました。 そのような、将来はどうなるのか?という疑問を考えていた中で、今の時代の最先端を走るような人はどう考えているのか?ということがとても気になりました。 どちらかというと、今回紹介する本を見かけて、このような疑問が湧いたというほうが感覚的に近いかもしれません。 個人的に一番印象に残…

  • 会話における人の行動パターンとは?ー岩本武範著「なぜ僕は、4人以上の場になると途端に会話が苦手になるのか」ー

    このタイトルについてどう思われますか? 大学内にある書店に立ち寄った際に、このタイトルが思わず目に止まり、手に取りました。 宣伝ポップにはその大学の書店では結構売れているとのこと。 今回は疑問からというよりは、気になって読んでみた本になります。 その「~会話が苦手になるのか」の問いに、どのように答えられているのか興味を惹かれました。 この本全体を通して具体的な事例が挙げられ、「なぜそうなるのか?」が分かりやすく説明されています。 そして、「それにどう対処するか?」ということまで書かれています。 その対処法もかなり具体的に書かれています。 例えば、脳の前頭葉の活発度と会話のしやすさに関係があるこ…

  • 何を目指して仕事をするか?ー田坂広志著「仕事の報酬とは何か 人間成長をめざして」ー

    働く目的って何だろう?という疑問を持ったことはないでしょうか? 人によってそれぞれだと思いますし、複数お持ちの方もいると思います。 自分の中でいろいろとその候補が挙がりますが、まだあまりはっきりと定められていないような状態です。 この疑問から、他の人はどのように働くことを捉えているのか?と思いました。 そこで人に聞くだけでなく、本からもこの疑問を探ろうと思い、この本を読んでみました。 書店で見かけたのか、ネットから検索したのかは覚えていませんが、きっかけはこの疑問です。 個人的な印象としては、そういう捉え方をしているのか?と仕事に対する姿勢のエッセンスを感じました。 内容は具体的というよりは、…

  • 自分がどのような認識を持つか?ー岸見一郎、古賀 史健著「嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教えー」ー

    漠然とした質問になってしまいますが、人と関わるときに不安を感じますか? 特にそれが、その人からこれまでに怒られたとか、批判されたということが、過去になかったときでも、自分で勝手にそうなるのでは?と思ってしまい、それが不安に繋がることはないでしょうか? 自分ではそういうことがしばしありまして、どうしてだろう?と考えたことがありました。 これまでの体験や本から得た知識をもとに考えた中で、自分の意思がはっきりしていないことにより、それを批判されることを恐れているのでは?ということに思い当たりました。 したがって、自信のなさや、それをうまく受け入れられていないことによって、根拠のない不安を持ってしまう…

  • お金の価値はどう決まるか?ー池上彰著「知らないと損する 池上彰のお金の学校」ー

    先日お金の勉強ということで、出口治明さんの「働く君に伝えたい「お金」の教養」を紹介しました。 woodyblog.hatenablog.com この出口治明さんの本とあわせて、お金の勉強として今回紹介する池上彰さんの本も読んでみました。 この2冊を読んだ個人的な感想としては、 出口治明さんの本では、お金の使い方をどう考えたらよいか?といったような読者へのアドバイスが書かれていたように感じました。 それに対して、池上彰さんの本では、お金の価値はどのようにして決まるのか?といったような現在のお金の仕組みについて書かれていました。 お金の勉強をされている方にはごく当たり前のだとは思いますが、自分はお…

  • 人の気持ちはどこから来るのか?ー池谷裕二著「単純な脳、複雑な「私」」ー

    自分が今何をしたいのか?どう感じているのか?そういうことをよく考えます。 自分のことにもかかわらず、それらがうまく捉えられないこともあります。 みなさんは、そのような自分の意思や感情がうまく捉えられないといったことはないでしょうか? さらに状況は同じであるはずなのに、その意思や感情が比較的短い間に変わるといったことはないでしょうか? このようなことから、意思や感情はどのように生じるのか?また、それは何にコントロールされるのか?といった疑問が生じ、この本を手に取りました。 これまでも池谷裕二さんの本はいくつか読んできました。 脳には妙なクセがある (扶桑社新書) 自分では気づかない、ココロの盲点…

  • 自分にとって本を読むこととは?

    今回はタイトルの通り、本を読むことがどういうことなのか?ということを紹介したいと思います。あくまで、ある個人の一例として読んでいただければと思います。 みなさんは本をよく読む時期、読まない時期というような変化はありますか? 自分は結構あります。 時間ができた、気になった本があった、などの理由が考えられますが、個人的に一番には考え事があるとき、思考が整理できないときに、本をよく読むようになる傾向があります。 個人的な解釈ですが、この理由を紹介したいと思います。 書店によく行くようになる 何を考えているのか?見えてくることがある 新しいことが見つかることがある 本からヒントを探そうとする 新しい考…

  • 将来のお金のことをどう考えるか?ー出口治明著「働く君に伝えたい「お金」の教養」ー

    本の話から少しはずれますが、不安にはどのように対処されていますか? 自分は漠然とした不安を抱いてしまうことがよくあり、それへの対処法をいろいろと考えています。 そこで自分なりの方法として使っているのが次の作業になります。 自分では不安を感じる時は、それを細分化し、具体化するという作業を行います。 これには2つの利点があると考えています。 漠然として大きかったモヤモヤを項目に分けていくことで、分からないことをそれぞれ小さく絞り込むことができます。これにより、問題がより見えやすくなることで不安が減るように思います。 細分化することで、「理解できていること」、「調べられること」、「現時点でどうしよう…

  • 人類の歴史はどのように作られたか?ージャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄(上)1万3000年にわたる人類史の謎」ー

    1年以上も前に興味を持ちましたが、その時は結局読まずに、最近書店で見かけて手に取りました。 朝日新聞「平成の30冊」の第7位に選出されており、それが理由で書店の目につくところに陳列されていたようです。 book.asahi.com アフリカを起源とした人類大移動や、四大文明の発祥、農耕の開始による縄文時代から弥生時代へのなど、人類史について断片的には学校で学習しました。 ただし、それらがどのように関係し、現在にどう繋がっているのか?ほぼ知らない状態でした。 つまり、とても根本的な「人類はどう歩んできたのか?」という疑問が浮かび、この本を読んでみました。 とても漠然としていますが、人として生きる…

  • 思考をする上でのエッセンスー 外山滋比古著「思考の整理学」ー

    この本もはじめ書店で見かけましたが、その場では手に取らず、後で検索したのちに読んでみました。 この本を読んだときは、どのように思考するのか?ということを自分なりに探っていたタイミングでした。 ただし、タイトルを見たときには実践書かと思い、その場では手に取りませんでした。 もちろん、具体的にどう実践するか?は大切ですが、個人的にはどうしてそうやるのか?とその背景まで知りたいと思っています。 そして、その人(著者)がどうしてそう考えるか?できればそれを知りたいと思っています。 そのような理由からその場では手にとりませんでした。 ですが、最終的にはそう思いながらも、「東大・京大で一番読まれた本」とい…

  • どう思考を組み立てるか?ー梅田悟司著「「言葉にできる」は武器になる。」ー

    こちらも、前に紹介したFACTFULLNESS (ファクトフルネス)やLIFE SHIFT(ライフ・シフト)と同じような場所に書店で陳列されていました。 woodyblog.hatenablog.com woodyblog.hatenablog.com 書店の戦略にはまってしまっているかもしれませんが、次に読みたいものが見つかりやすいので、それはそれとして楽しんでいます。 タイトルからは一見表現の仕方についての本かと思いましたが、中を見てみると思考の組み立て方に関するもののように感じました。 考え事をするとき、自分の中での方法ができてきてはいますが、他の人はどのように組み立てているのか?という…

  • 将来どのような選択の可能性があるのか?ーリンダ・グラットン他著「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」ー

    この本も前に紹介したFACTFULLNESS (ファクトフルネス)と同じく、書店で話題作として陳列されていました。 woodyblog.hatenablog.com FACTFULLNESS (ファクトフルネス)は世界の事情を知りたいと思い手に取りました。 そして、今回紹介するLIFE SHIFT(ライフ・シフト)は将来社会がどのように変化していくのか?という疑問から手に取りました。 特に変化する社会の中で、「働くこと」がどう変化するのか?ということにとても興味がありました。 この本の中では、3つの世代のモデルが登場し、変化していく社会の中でそれぞれの世代がどのような道を歩む可能性があるのか?…

  • 世界をどう捉えるか?ーハンス・ロリング他著「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」ー

    自分がよく利用する書店で話題作として目につくところに陳列されていました。 ご存知の方も多いかと思います。 自分も書店に並んでいるのを見て、この本を知りました。 世界の事情は、もちろん学校で習いましたし、現在でもニュース等で目にします。 例えば、人口増加や貧困、環境問題など、、、他にもたくさんあります。 そして、それらが起きていることは知っています。 ですが、いつ?どこで?どれだけ?といった具体的なことはほとんど知らない、と感じていました。 書店で目にしたとき、上のように感じ、とても読んでみたいと興味を惹かれました。 この疑問は前に紹介した出口治明さんの方法論「タテ・ヨコ算数」のヨコの部分、世界…

  • 人はどのように選択するのか?ーダン・アリエリー著「予想通りに不合理」ー

    誰でも生きていく中で様々な選択をすると思います。 自分も大きいことから、小さいことまで、日々選択をしています。 最近少し大きい選択をするタイミングが訪れました。 そのとき自分が疑問に思ったのは、人はどのようにして選択するのか?ということでした。 具体的には、その選択が自分の中でどのようになされるのか、また、その選択には自分が把握できていない傾向があるのではないか?というものでした。 上ののような疑問がありましたが、この本を見つけたのはその疑問について考えるためではなく、他の本の引用文献から見つけました。 この本では様々な実験を通して、人の選択の傾向と、どうしてそうなるのかが説明されています。 …

  • 将来をどう考えるか?ー出口治明著「「働き方」の教科書」ー

    一番目として、出口治明さんの著書「「働き方」の教科書」を紹介したいと思います。 この記事の上の方では、どうしてこの本を読んだのかを、下の方でこの本から何を自分が受け取ったかを書きました。 偶然以下の記事を見つけて、そこで初めて出口治明さんのことを知りました。 globis.jp Youtubeで元となった講演をみることができます。こちらをおすすめします。 出口治明が説く「これからの時代を生き抜く力」 将来どうなるのか?ということを漠然と考えていたときにこの記事を見つけました。 記事を読んで、 論理がとても明確で理解しやすい。 将来を考える上で、どのような考え方をすればよいか、に関して説得力のあ…

  • このブログについて

    読書が好きで書店の陳列棚をよく眺めています。 陳列棚を見ながら今自分が何を読みたいのか考えるのが好きです。 そんなときに、 他の人はどんな本を読んでいるんだろう? その人の本棚にはどんな本が並んでいるんだろう? と思うことがよくありました。 そこで、読んだ本を紹介し合えたら面白そうと思い、このブログをはじめよう思いました。 まずは自分の本棚を紹介するというスタンスです。 また、現在自分で様々な考え事をする上で、いろいろな本を読んでいます。 そこで、こういう事を考えるときに、このような本を読みました、ということを自分の覚え書きを兼ねて書いてみたいと思います。 もし参考になりましたら幸いです。

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