脾臓摘出・生検の結果、判明した病型は標準治療も定まっていないマントル細胞リンパ腫(MCL)だった…。MCLと闘う50代オバさんの記録。
今はもう無い築地場内市場。2015.12.10 早朝 病室にて撮影 誰からも見えないところで、わたしは深い感動の中にいた。この入院中、わたしは毎朝――止血のため仰臥位安静だった日を除いてだが――ベッドのそばの大きな窓の前で夜が明けるのをわくわくしながら待っていた。淹れたてのコーヒーと音楽を用意して。眼下に広がる鮮魚市場はまさにゴールデンタイム。活気にあふれた人々が行き交い、ターレや店の照明が明るくきらめく。その向こうに立ちはだかる都会のビル群のシルエット。さらにその向こうには刻々と色を変えるドラマチックな夜明けの空――。日が昇りきるまでのほんの30分ほど、壮大な舞台にわたしはすっかり心を奪われ…
◆2015年12月10日(木) day6 幹細胞採取2日目(通算5回目)朝の血液検査でCD34陽性細胞が確認された。今日採れなければこのミッションも終了だ。Uさんに見送られ、看護師さんと一緒に歩いてIVRセンターへ。いつぞやの美人ドクターが待っていて、今日は首(内頸静脈)にカテーテルを入れると言う。首は初めてだったが、ドクターは自信をもって「安全ですよ」と。たしかに穿刺はスムーズで、あっという間に終わった。 返血ラインは昨日同様、血管ハンターY先生が一発で入れてくれた。そして付き添いは今日もI先生だ。今日でもう通算5回目、毎回お昼ご飯を抜いて…。仕事とはいえ、不満げな顔ひとつ見せず、淡々と付き…
◆2015年12月8日(火) day5 幹細胞採取2日目(通算4回目)朝。血液検査でCD34陽性細胞が確認され、採取することに。まず、寝たきり状態のままベッドに横づけされたストレッチャーに乗り移らねばならない。身体を起こさないように腕と脚を使ってなんとか横移動する。病室を出るとき、今日もUさんが「しっかりね」と言って手を握って見送ってくれた。まるで大手術に向かう患者の家族みたいだが、少々弱気になっていたわたしにはUさんの存在がすごく心強かった。IVRセンターでカテーテル(脱血用)を入れてもらう。昨日は右鼠径部、今日は左だ。今日入れるのはシングルルーメンで、昨日より細いらしい。採取室に行くと、Y…
◆2015年12月8日(火) day4 幹細胞採取1日目(通算3回目)予定通り朝早くにシャワーを浴び、朝食を済ませ、9:10にIVRセンターへ向かう。病室を出るときにUさんがわたしの手を取り、激励してくれた。なんだかジンと来た。IVRで鼠径部にカテーテルを入れてもらい、車椅子で採取室へ。今回入れたカテーテルは、マルチルーメンといって管の中が2つ(もしくは3つ)に分かれているもの。透析などで使われる、結構太いカテーテルで、脱血と返血を1本で行うらしい。 採取室に行くと、今回もI先生が待っていた。そしてまたしてもお昼ご飯抜きで付き添ってくれるのだった。採取中はずっとパソコンに向かって仕事をしたり携…
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