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狩場宅郎
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2019/06/16

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  • 三韓は日本に

    神功皇后の自伝 14 新羅の国王はわたしに降伏の意を示し、わたしの臣下となった。 わたしは重臣の建内宿祢(たけうちすくね)に、降伏文書の調印と朝貢物を受け取りを命じた。建内宿祢は兵士を伴って王宮に入っていった。 数刻の時が過ぎた。建内宿祢が戻ってきた。 彼はわたしに報告する 「新羅国王は、人民の戸籍や地図を差し出しました。そして永遠に日本の臣下になると誓い、その文書に署名されました。これで新羅の国は日本の属国となることが確定しています。 また、金銀や綾錦、絹、そのほか多くの朝貢物を差し出すそうでございます」 「うむ、ご苦労でした。それからタケウチ、最後にわたしの持っているこの矛(ほこ)を、王宮…

  • 新羅は降伏した

    神功皇后の自伝 13 わたしは建内宿祢(たけうちすくね)をはじめ数名の重臣を伴い、兵士に護衛されながら船を降りた。そして、白旗を上げている新羅の国王の元へ、ゆっくり歩いていた。 わたしは新羅国王の前まで来た。 新羅国王は、わたしの前でうつむき、膝まづいた・・・完全に敵意はないようだ。 新羅国王は言う 「新羅の国を建てて以来、東の方から大波が来て海が国に乗り上げるということはかつてこれまでございませんでした・・ わたくしは聞いたことがあります。東の方に神の国があり、天皇が君臨し、統治されていると・・」 「いかにもわたしは、東の日本から来ました。わたしはその現人神である天皇の皇后であり、摂政として…

  • 新羅の王が・・

    神功皇后の自伝 12 我々の艦隊は、魚の起こす波に乗り追い風に押されて、波とともに陸に乗り上げ、丘の上まで進んでいて停まった。 そこは、きらびやかな宮殿だった。天に届くかと思うほど巨大で、そしてまばゆいほどの金銀をちりばめた、この世のものとは思えない・・・ 今まで見たこともない宮殿だった。 わたしは重臣の建内宿祢(たけうちすくね)に言った。 「タケウチ・・・これが神のお告げの、宝の国なのでしょうか・・・」 「何とも言えませぬが・・・気を付けるに越したことはないでしょう・・・」 「うむ・・・どうしたものか・・・」 「とにかくまずは、斥侯を出して状況を探らせましょう」 そこでわたしは数名の兵士を派…

  • 艦隊は一気に!!

    神功皇后の自伝 11 わたしが率いる艦隊は、和珥浦を出港し快調に進んでいた。 わたしは船上で、わたしに降臨した神が告げた通りに神事を行った。 その神事が終わった直後のことである・・・ すると、にわかに艦隊の周りの海に波が立ちだした・・・海の底からは白い泡が無数に、そこかしこに浮かび上がってくる。 「なんだ・・・これは・・・?」 兵士たちは口々に叫ぶ。 そして、その泡の正体が見えてきた 「魚だ!・・・こんなにたくさん・・・」 そう、海の底から無数の魚が浮かび上がってきたのだ!大きな魚も、小さな魚も、それこそ海中の魚が集まったのかと思うくらい・・・ そして魚は、艦隊の船底に集まり・・・ そして、一…

  • 航海

    神功皇后の自伝 10 出港の準備は整った。 わたしは将兵の前で宣言した 「これより未知の国に遠征します。 敵が少なくても侮ってはなりません!多くても恐れてはなりません! また敵地であっても、婦女への暴行は許しません!また、降伏してきたものを殺してはなりません! 軍紀を乱し私欲をむさぼり自分のことしか考えないものは、おそらく敵に捕らえられることになるでしょう! 逃亡したものは処罰されます。しかし、この戦いに勝てば、賞はあなた方に与えられるるのです! 我らが皇軍は神の和魂(にぎみたま)に守られ、荒魂(あらみたま)に導かれ、きっと勝利することでありましょう!!」 おおーっ!! 将兵から鬨の声が上がる…

  • 産まれそう・・・

    神功皇后の自伝 9 遠征の準備は着々と進んでいた。しかし、兵員だけは、なかなか思うように集まらなかった。 まあ、無理もない、全く未知の国に遠征に行くのだ。一般民衆から見れば無謀な計画のように思えるだろう。そうかといって強制的に徴兵したところで強い軍隊になりはしない。 しかし、神の力があれば乗り切れるとわたしは考えていた。わたしは大三輪社を立てて三輪の神を祀り、刀鉾を奉納して祈りをたてた。 すると、私の願いが民衆にも通じたのだろうか、兵員希望者が現れだし、たちまちの内に人員は充足したのであった。 こうして、船団と兵員の準備は整った。 ところが・・・そうこうしている間に、私の腹の中にいる子は大きく…

  • 成功を占う

    神功皇后の自伝 8 わたしは詞志比宮に戻ってきた。そこでは船団の準備が進んでいた。 そんなある日、わたしはこの遠征の成否を占うため、宮の前に広がる海まで来ていた。わたしは海岸に立ち、結っていた髪をほどく。そして言った 「我は神々のお告げにより、皇祖アマテラス大御神の御魂をいだいて海を渡り、西の国を攻めようと思う。 これより海水を汲み、我の頭にそそぐ。もしこの遠征が成功するのなら、我の髪、二つに分かれよ!」 そういって自ら桶に海水を汲み、なみなみと海水が入った桶を両手に捧げ持つと、自分の頭にそれを注いだのだ! 果たして・・・ わたしの髪は、きれいに二つに分かれた!長いわたしの髪は、海水をかぶって…

  • 神田を造る

    神功皇后の自伝 7 「西の国を攻めよ」というのは、住吉三神のお告げだった。 そのお告げ通り、熊襲征伐はいったん後に回すことにして、西の国に向かうために船団の準備をすることにした。 そして神を祀るため、神田を作ることに決めた。神田には那珂川から水を引いてくることにした。 しかし、その途中、大きな岩があり水路が掘れなかった。 わたしは建内宿祢(たけうちのすくね)に命じて、神に祈る儀式をさせた。 建内宿祢は剣と鏡を捧げ持ち、祭壇の前で天神地祇に一身に祈った。神田に水を通す水路が造れるように・・ すると・・・ 急に天候が急変した! 突如、突風が吹き、激しい雨が降り始め・・・ 雷鳴が響く出した。 ピカッ…

  • 住吉三神の降臨

    神功皇后の自伝 6 「オキナガタラシヒメさま・・・」 建内宿祢(たけうちすくね)の呼びかける声でわたしは目覚めた。わたしの身体に神が降臨し、神はわたしの口を借りて神告を伝えたのだ。 建内宿祢は、わたしに神のお告げを語ってくれた。 神はわたしに降臨すると、建内宿祢に向かって 「この国は、亡き天皇の皇后オキナガタラシヒメの体の中にいる御子が治める国である」 と言ったそうだ・・・ ・・・そう、そのときわたしは、亡くなった天皇の御子を懐妊していた・・・ 建内宿祢は、その時神に尋ねたそうだ 「恐れ多くも大神よ、その御子は男子でございますか?」 すると神は 「男子である」と答えた。 また、建内宿祢が 「今…

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