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腐女子の小説部屋 ライブドアブログ http://kouyamamika.livedoor.blog/

創作BL小説を書いています。 ヤフーブログから引っ越して参りました。

ヤフーブログ終了でライブドア様に引越しました。今日の夜中更新分からはこちらがメインです!

こうやま みか
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2019/06/09

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  • 気分は下剋上 七夕編 51

    「書きますから『もう良いよ!』と言うまで瞳を閉じていて下さいませんか?」 最愛の人がパパラチアサファイヤのような煌めく笑みを浮かべていた。 祐樹は買ったことはないが、最愛の人に贈るために百貨店の宝石売り場で見た覚えがあった。そのピンクとオレンジの光が最愛

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 110

    最愛の人は震える紅色の指で祐樹のキスを受けている。 そして見上げると滑らかな頬に涙の雫を零し続けていた。若干華奢な肢体も泣いているせいなのか震えていた。ただ、彼の全体の雰囲気は月の柔らかな光を纏っているような感じだったが。「今日は貴方のご両親にご挨拶だ

  • 気分は下剋上 七夕編 50

    「『この夜のような幸せな日が一生続きますように』ですか。確かにその通りですね。 この夜というのは寝室での熱い逢瀬も含まれるのでしょうか?」 そろそろ、最愛の人の注意を寝室の方へと向けたい。今はまだ笹飾りの出来映えとそして素晴らしく美味しかった食事の余韻を

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 109

    「私も貴方のご両親に語り掛けますから、どうか聞いていて下さいね……。 これから申し上げるのは全て本心です。 無神論者とか普段は言っていますが、こういう時には墓前で報告したら極楽にいらっしゃる貴方のご両親にも届くかと心の底から思いますので……」 傍らに佇む

  • 「心は闇に囚われる」 131

    「あの人着……!コンビニ強盗の!!」 ニンチャクという単語の意味は分からなかったんだけれど、西野警視正の鋭い目線が一点に集中していた。もしかして緊急配備が掛かっている犯人を見つけちゃったのかな? そういえば、何だか人目を憚るような感じで自転車を走らせてい

  • 気分は下剋上 七夕編 49

    「ちなみに、柚子のピューレには砂糖を一切入れていないし、柚子特有の爽やかな酸味もキチンと残っていると思う。 柚子好きの祐樹のために――といっても、胡椒は入れていないが――」 その言い方に思わず可笑しくて笑ってしまう。「セブイレの柚子胡椒が大好きだからとい

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 108

    「お墓、綺麗な状態ですよね?ここはお寺さんの境内でもなさそうですし。 もしかしたらご親戚が手入れに通って下さっているのかも知れないです」 街路灯の白い光を朧に受けている最愛の人は目を瞠っている。「藤井さんという患者さんのことを覚えていますか?」 藤井さん

  • 気分は下剋上 七夕編 48

    「貴方が凱旋帰国をされた頃ですね……。 たまたま行く機会がありまして。といってもお義理で連れて行かれたのですが。 それ以降は私が貴方派に付いたので、それっきりです」 最愛の人は誰に連れて行かれたのかピンと来たのだろう。 形の良い眉を僅かに顰めていたものの

  • 「闇に囚われる」 131

    「西野警視正、もし宜しければ運転しましょうか?」 キーを手に持って駐車場に向かって歩いて来る飄々とした感じの西野警視正に――多分、何も知らない人が見たら、警察関係者とは思われないだろう、な。なんか財布とかを落としてこの署に預かってもらっていて、それを取り

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 107

    まあ、仮に気付かれたとしても、祐樹が知っている事務局の女性陣は割とキャピキャピしている感じで、若い男にしか興味がなさそうな感じだった。 本来は無神論者だし霊なんてものを全く信じていない祐樹には――菊の花を抱えて隣を歩む最愛の人もそうだろうが――全く平気

  • 気分は下剋上 七夕編 47

    「いえ、貴方の過去を笑えるほどの育ちでは全くないのですが……。というよりも、全く独力でプライベートバンクから声が掛かるほどの資産を作られたことに尊敬の念を抱いていますが……」 祐樹の所には信託銀行のダイレクトメールしか来ないのは――ちなみに信託銀行と銀行

  • 気分は下剋上 七夕編 46

    「そうですか?以前に比べると料理の腕前は上がったとは思いますが、それでも貴方には遠く及ばないですし、最初にお出しした料理などは黒歴史ですからね……。 あれは料理というよりも化学実験といった方が的を射ているかと思います」 祐樹のマンションとは名ばかりのアパ

  • 「心は闇に囚われる」 130

    「もしかしたらさ、ミツビ〇商事の薬剤部門の方が優秀な研究員って言うのかな?どう言うかは知らないけれども、そちらの方にも有吉さんとか国見君、そして谷崎君の尿とか血液とかを送った方が良いとか思うんだけど……」 だって大野さんが在籍していたとかいうK都大学の生物

  • ㊗「憂国のモリアーティ」アニメ化㊗

    ある日のこと、いつも行っているコンビニに足取りも軽く行きました。そして100円玉が不足しているので、滅茶苦茶お世話になっている店長が立っているレジに「コピー機使うので両替お願いします」と言ったら「あ!また印鑑証明ですか?大変ですね」と言われました。という

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 106

    「斜めに切った方が切断面積も大きくなるので、花が水を吸う量も多くなるのですね?」 最愛の人が確認するような感じで山田さんに聞いていた。ラフな私服かつ前髪を下ろしているにも関わらず病院に来たからか怜悧かつ理知的な「公的」な声と表情だった。「そうです。流石、

  • 気分は下剋上 七夕編 45

    テーブルの向こうでお吸い物を飲んでいた最愛の人はテーブルの上にお椀を置いて肩を竦めている。「個人的には投機だろうと思うのだが定義からは外れるな。 投機は数日、いや短ければ数秒で莫大な利益を上げるか失うかの世界だと言われている。 FXなどがそうだろうな。た

  • 気分は下剋上 七夕編 44

    「ワイン研究家になるのは、物凄く難しいみたいですね。鋭敏な味覚を持っているとかの先天的な問題もあるようですが、フランスに行ったり色々なワインを呑んだりして物凄くコストも掛かるらしくて」 最愛の人は花のような笑みを浮かべて室内着に包まれた若干華奢な肩を竦め

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 105

    いくら時間外のお墓参りとは言っても最愛の人のご両親が眠っているのだから、カジュアルな服装は避けるべきだろう。 色々考えて白のワイシャツに濃紺の模様の少ないネクタイ、そして最愛の人が贈ってくれた黒いスーツを身に着けてリビングに戻った。「祐樹、私もネクタイ

  • 「心は闇に囚われる」 129

    「その違いだよね……?あっ!ほら、ハ〇高原に二人で行った時にさ『上野教授のゼミは今年が初めて』ってわかば会のパートをしている若奥さんが言ってなかったっけ?」 推理力とかはないけど、咄嗟の閃きは俺の方が幸樹よりも優れている数少ない特技(?)だった。「ああ!

  • 気分は下剋上 七夕編 43

    論評は祐樹のみならず食べている人なら誰でも出来るが、実際に作るのは物凄く難易度が高いので、その点は配慮しなくてはならない。親しき仲にも礼儀ありというコトワザもあったし。「パプリカのソテーも過熱したとは思えないシャキシャキ感でとても美味しいです。 お刺身

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 104

    「映画も終わったので、貴方のご両親が眠っているお墓に行きましょうか? 散歩がてらお参りに行くのも良いですね。 ああ、しかしお線香とかお花とかそういう物を持って行かなければならないのでは? この時間だと花屋さんとか開いていないですよね?菊とかそういうのを持

  • 気分は下剋上 七夕編 42

    「ご馳走稲荷寿司もお酢がキツイ感じではなくて、まろやかな良い香りですよね。錦糸卵やイクラにも程よく調和していてとても美味しいです。 貴方とこうしてテーブルに一緒に座って同じものを食するだけでもそれだけで最高の美味ですが、それ以上にこんなに美味しい七夕用の

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 103

    「――母には市民病院がどうなっているのかという点も含めて聞いてみたいと思います。 あと、貴方の委任状を郵送しないといけないですよね……。役所が開いている時間は貴方も仕事でしょうし、母も『聡さんの負担にならないように』と釘を刺していましたからこき使ったら良

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 102

    「そんな状態であの説得力か……。確かにプロの俳優でしかもずっと芸能界で生き残っているというか、バラエティ番組に出てギャラを稼ぐのではなくて、ドラマとか映画に脇役だが割と目立つ役を演じ続けている人なだけはあるな。 その点は見習うべきだろう。 その場のハッタ

  • 「心は闇に囚われる」 128

    「ああ、持っている画像を全部送ってくれたみたいだな。流石は院に残って研究者になって法曹資格を取ろうとしている人らしく――まあ、西野警視正が言っていたみたいにさ、実際に弁護士として活躍できるかどうかは知らないけれども――細部にまで拘ってくれたみたいだ……。

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 101

    「そんな状態であの説得力か……。確かにプロの俳優でしかもずっと芸能界で生き残っているというか、バラエティ番組に出てギャラを稼ぐのではなくて、ドラマとか映画に脇役だが割と目立つ役を演じ続けている人なだけはあるな。 その点は見習うべきだろう。 祐樹は百点満点

  • 気分は下剋上 七夕編 41

    「大満足ですね。ランチも充分美味しかったですが、この力作揃い料理を拝見するとディナーのフルコース、しかもワインは飲み放題でなければお返し出来ないと思います」 行きつけのカウンター割烹の板長さん曰く「和食は目でも味わうものです」という言葉が脳裏に蘇ってくる

  • 「心は闇に囚われる」 127

    「上野教授のゼミの研究室に残ってさ、ウチの大学でも良いし他の大学でも良いから教授職に就いて数年間で法曹資格を取ろうって人だけに上野教授との画像が多いみたいだな。 フェイスブックには上げてない画像まで送ってくれているらしくてさ、どうも容量の関係で、まだ情報

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 100

    「まあ、母がボケ防止にボランティア活動に行っている人は与党の市議先生らしいので、内容はパクり……いえ、参考にはならないと思いますがああやって市民の不安を提示して、その解決策を語るという手法は良いですね。 それに選挙カーの上だから出来るのでしょうが、大袈裟

  • 気分は下剋上 七夕編 40

    「これは豪華版ですね。 特に五色の素麺に赤や黄色の星が綺麗に切られていますね」 他にも祐樹がリクエストしたご馳走稲荷寿司にもイクラの二つの小さな島の間に赤と錦糸卵のごく薄いモノが川のように流れている。天の川に見立てられていることが充分分かった。「色付きの

  • 「心は闇に囚われる」 126

    「あのう……。弁護士資格なんて、物凄く難しいと思いますし、取得するのに時間もお金も、そして努力も物凄く費やすものだってことは俺にも分かります。それに一度弁護士になったらご両親とか親戚とか付き合いの有った人は皆『凄い』とか思っているでしょうし、ワーキングプ

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 99

    流石に俳優さんだけあって――いや、映画監督から演技指導とかを受けているのかも知れないが詳しいことは分からないが――研修医時代と比べると今は金銭的にさほど困っていない祐樹も「この人に一票を投じても良いな」と思わせる熱演に見入っていた。 言葉に感情を思いっ

  • 気分は下剋上 七夕編 39

    「ただ今帰りました」 定時上りの時にはドアチャイムを鳴らして最愛の人に出迎えて貰うことの方が多かったが、今日は料理に余念がないだろうからドアを開けた。 上司なのでシフト表は当然把握している最愛の人は祐樹が救急救命室とか夜勤などで夜に帰れない日も当然把握し

  • 気分は下剋上 七夕編 38

    「なるほど……そういうことか。 では、今夜の夕食は腕によりをかけて作ろうと思う。今日支払ってもらった金額分の価値を料理で祐樹に認めてもらうために……」 やっと納得してくれたらしい最愛の人に返事をしようとしたら、背後から内田教授の声がした。「香川教授、患者

  • 気分は下剋上 七夕編 37

    ポケットから出しかけた財布を仕舞ってから極上の笑みを浮かべて「有難う、ご馳走様」と言ってくれた。「いえいえ、どう致しまして。今夜の夕食のメニューに『ご馳走稲荷寿司』を加えてくれとリクエストしたのも私ですから。その手間代とでも思って下されば」 そう告げる

  • 「心は闇に囚われる」 125

    「自己破産した場合に就けない職業が有ってね、その中には弁護士も含まれるんだよ……。 だから自己破産したらせっかく取得した弁護士資格も泡のように消えていくという末路を辿ることになる。だから自己破産の方法とか手続きは知っていても自分は出来ないというジレンマに

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 98

    「そう言えば、貴方のご両親が眠るお墓は京都市内に有るのですか?」 ひんやりと冷たい唇の感触を心行くまで味わって熱を上げてから離すと、二人の間に銀色の束の間の水の糸が掛かっていた。「そうだな。母が亡くなった時には覚悟はしていたとはいえ、やはりショックで呆然

  • 気分は下剋上 七夕編 36

    「まあ私たちは『二人で末永く幸せに暮らしました』というのは決定事項ですが……。見てしまったからといってそれは変わりませんが、ね? でも、貴方の驚きとか七夕の夜に相応しい、甘くて激しい愛の交歓のために見ない方が良いと思います。 このプリン……良かったら召し

  • 「心は闇に囚われる」 124

    「四回生の上野ゼミ所属の人知っているってさ! しかも、その先輩はロースクールじゃなくて、法学部教授を経てから法曹資格を取りたいらしくって、その根回しも兼ねて上野の部屋に良く相談と称して行っているらしい。 流石はウチの大学が全国に誇るアメフト部なだけに顔が

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 97

    「――私なんかが、田中家のお墓に入って……良いのだろうか……」 思ってもいなかったという雰囲気を醸し出している声が震えている。 それに、涙が盛り上がって今にも滑らかな素肌に零れてしまいそうな感じだった。 その瞠った目に唇を当てて、そっと吸った。 先ほど

  • 気分は下剋上 七夕編 35

    「シェフも向いていると思いますが、やはり手術室で大胆かつ繊細にメスを動かしている貴方が最も輝いていると、個人的には思います。 久米先生も自分を医師だからとか思っていないフシが有りますよね? アクアマリン姫と人として向き合うというか……。 まあ、久米先生の

  • 「心は闇に囚われる」 123

    「それも思いっきり越権行為なのでは?署長さんが良く許しましたね? ちなみに緊配って言うのは、犯人と思しき人間が所轄管内に逃亡の恐れありという事態で、署の全機能を止めてまで道路に注視しないといけないんだ……。緊急配備の略語だけれど、警察組織は隠語めいたもの

  • 気分は下剋上 七夕編 34

    「まあ、久米先生は知らないでしょうけれど今となっては懐かしの、凱旋帰国なさった頃の医局とは全く違って良い雰囲気になっていて本当に居心地が最高だとは思いますよ、個人的な感想ですが……」 サーモンを口に入れて香草の香りとまろやかな味を楽しむ。確かに美味しいな

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 96

    そして、小姑という単語がさらっと出て来たので、例の話を切り出すいい機会のような気がした。 長岡先生が祐樹最愛の人を職場では尊敬する上司としても、そして私生活では兄のように慕っているのは知っている。 だから「小姑」というのはあながち間違ってもいないだろう

  • 「心は闇に囚われる」 122

    ハラハラしながら幸樹の目をじっと見てしまう。おかしくなった谷崎君も目つきが普通の人というよりも掛かりつけの心療内科の菊池先生のクリニックでたまに見かける精神的に逝ってしまっている人っぽい感じだった。 でも、幸樹の揺るぎなくて強靭な光を宿す眼差しは見慣れ

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 95

    「――映画館にはそういう使い方も有ったのか……。私はてっきり映画を観に行く場所とばかり思っていたが……。 祐樹は過去に『そういう』場所として、いやデートの一環ではなくて、出会いの場所という意味だが……使ったことが有るのか……」 画面に割く集中力よりも祐樹

  • 気分は下剋上 七夕編 33

    「この店の味はとても美味しいので、こうして時間が限られるランチではなくて、ゆっくりと楽しむことの出来るディナータイムに来たいな。 それに個室のしつらえとかもとても気に入った。 それに隠れ家めいた雰囲気で独立している分、二人きりで食事を楽しむことも出来るし

  • 「心は闇に囚われる」 121

    だって、幸樹は俺なんかよりもずっと頭の回転も良いし、色んな事に聡いっていうのも知っている。 その上、こんな「事件」に巻き込まれてしまった時から何だか生き急いでいるような気がするのは俺の気のせいだったら良いんだけど……。 でも、普段のキャンパスでのんびり

  • 気分は下剋上 七夕編 32

    今頃はハウスキーパーさんが鏡を寝室に運び入れてくれた頃だろうか? まあ、なるべく隠して置いて欲しいという要望は伝えておいたので大丈夫だろうとは思ったが、念には念を入れた方が良いだろう。 最愛の人が職場を抜け出して――という話は一度たりとも聞いたことがな

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 94

    「ソファーに座って鑑賞するのと、床に直接ポップコーンとコーラを置いて座って観るのと、どちらが良いですか?」 ポップコーンの懐かしい香りがリビングに漂っている。そしてコーラという普段は飲み慣れない飲料のシュワシュワと微かな音を立てているのもリビングを非日常

  • 「心は闇に囚われる」 120

    「呂律の回らなさ……か……。確かに向精神薬とか睡眠薬の副作用としては良く知られているな。 薬学――大野さんが昔居たっていう薬学の研究室を訪ねるのも良いかも知れない。 薬学部なのかどうかは龍崎さんからの情報待ちということで……。 それにさ、西野警視正が見た

  • 気分は下剋上 七夕編 31

    「そうだな……。ここなら店の中に入ってしまえば誰にも顔を合わせないし、経費をある程度使えるポジションの人間の接待の場所としても使えそうだ……。そういう客を見込んで建てたのだろうか……? ウチの患者さんのお見舞いとかにいらしたご家族も使いそうだが、遠方の患

  • 気分は下剋上 公認カップル騒動 93

    「ポップコーンは冷めやすいので、二人で一気に作った方が効率的ですよ? パックに入っているモノとは異なって、豆状のままで弾け切れないのも残ってしまいますが、それもご愛敬でしょう」 キッチンに行って、取り敢えずコーラは冷蔵庫に入れた。「こういうお菓子もあるの

  • 気分は下剋上 七夕編 30

    「蛍を楽しみつつ、もしかして川床料理を召し上がるといった趣向ですか?」 貴船神社の辺りは、自然も豊かだし京都市街の湿度と気温の高さとは全く縁がない場所という認識が有った。「どうしようかな……と二人で話しているところです。お店も予約していないんですよね……

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