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腐女子の小説部屋 ライブドアブログ http://kouyamamika.livedoor.blog/

創作BL小説を書いています。 ヤフーブログから引っ越して参りました。

ヤフーブログ終了でライブドア様に引越しました。今日の夜中更新分からはこちらがメインです!

こうやま みか
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2019/06/09

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  • 気分は下剋上 登場人物紹介小説 11

    「呼んで下さって有難うございます。今日は和風フレンチですか?とても美味しそうですね」 透明な笑みを浮かべて祐樹の方へ向かって来る足取りが軽やかだった。「白河教授と桜木先生に先ほどお会いしましたよ。 医局運営のことで何かアドバイスなさったとか」 牛

  • 気分は下剋上<夏休み> 16

    無いとは思ったがそれにしては迷いのない足取りだった。「祐樹がシャワーを浴びている時にスマホでここの施設一覧を調べていた。 祐樹が最も休める場所を色々考えて」 デート自体はいつも楽しそうに応じてくれている最愛の人だったけれども、全て祐樹にお任せとい

  • 気分は下剋上 登場人物紹介小説 10

    「田中先生、お元気そうで何よりです。もう、香川教授や田中先生の家の方角には足を向けて寝られません。本当にお世話になっていますし、先の事件では……」 白河教授が平身低頭といった感じで祐樹に挨拶してきた。脳外科の狂気の研修医が仕出かした「夏」の事件のことに

  • 気分は下剋上<夏休み> 15

    「いや、それが……牛の革よりもワニの革の方が水に弱いらしい」 え!?と思った。「水に濡れたらどうなるのですか?」 ワニ革の製品には全く関心がないので全然知らない。「バッグの表面に、俗に言う水ぶくれ状態の物が出来たらしいな……。しかも直径15センチ

  • 気分は下剋上 登場人物紹介小説 9

    「よ、田中先生。執刀見ているぜ。香川教授とは全く違ってはいるが……、豪快というか天衣無縫というか、とにかく見ていて飽きないな。また時間が空いたら見に行く価値は充分有る見事な手技だ」 (教授執務階でエレベーターが停まっているよな……?)思わず階数表示を確

  • 気分は下剋上<夏休み> 14

    「もちろん……。祐樹……大丈夫なのか?」 半ば心配そうに、半ばは職業柄か体調を確かめるような眼差しを向けている最愛の人に無理をして微笑んだ。「大丈夫ですけれど、少し休憩を……。それにあそこのSA(サービスエリア)にはシャワールームが有ると書いていますの

  • 気分は下剋上 登場人物紹介小説 8

    録音アプリをタップして再生してみた。さて吉と出るか凶と出るかの博打(ばくち)打ちの心境だった。 彼らは多分お金のためだろうが、祐樹の場合は森技官への兵器として使用する。今の祐樹にとってお金よりも大切なモノだ。「ウチの~」とスマホから流れて来た音声はハ

  • 気分は下剋上<夏休み> 13

    「着いてからのお楽しみということで……。お菓子たくさん買って来られたのでしょう?自由に召し上がって下さいね」 後部座席に置いたカバンを取ろうとしてしなやかな肢体が優雅に動いた。その鮮烈な、そして硬質な色香に見惚れそうになって慌てて前を向いた。 人間の

  • 気分は下剋上 登場人物紹介小説 7

    「そんな願望、いや妄想かも知れないですが久米先生!それを脳外科のアクアマリン姫に言っても良いですか?」 久米先生も救急救命に派遣されている、最愛の人が選んだ将来有望な外科医の一人だ。 ただ、搬送がない凪(なぎ)の時間にポテトチップスやコーラといったモノ

  • 気分は下剋上<夏休み>12

    「運転していると職務とは別の緊張感を味わえますので、大丈夫ですよ」 去年に約束していたにも関わらず、狂気の研修医が引き起こしたとんでもない事件のせいで中止にせざるを得なかったイベントだけに絶対に連れていきたい。 気持ちの問題だろうが、あの事件の厄落としも

  • 気分は下剋上 登場人物紹介小説 6

    「ドラマでチョーじゃなくてですね、とても人気の出た職業って目指す学生が多くなるんですよ」 久米先生の屈託のない声が医局の中に響いている。他の医局員達は「また久米先生のどうでも良い話が始まった」とでも言わんばかりに、敬愛する教授に会釈をしてはPCに向かった

  • 気分は下剋上<夏休み>11

    「良かったですよ……いつも以上に……。愛しています」 額に貼りついた前髪を手で梳いたり、紅に染まった唇だけではなくて涙の雫を纏った睫毛にキスの雨を降らせたりしながらそう告げた。 繋がりこそ解いてはいたものの、最愛の人は愛の交歓の名残を惜しむかのように

  • 気分は下剋上 登場人物紹介小説 5

    「いやぁ、てっきり森技官の目的は愛する呉先生の精神科への復帰かと思っていたのですが、違ったのですね」 森技官の眼差しが更に冷たくなった。「バカなのですか?」と雄弁な眼差し。なまじ整っているだけに余計怖い。 そんな様子をハラハラした感じで見ている最愛の

  • 気分は下剋上<夏休み>10(I8禁)

    「ゆ……祐樹っ……、悦いっ……。祐樹も、私と同じで気持ち……悦い……か?」 白いシーツの上で紅に染まった最愛の人が艶やかな声を切れ切れに上げている。腰は高く掲げられて両脚は祐樹の腰に回した交わりの形だった。繋がった部分から淫らな音を二人して奏でている。

  • 気分は下剋上 登場人物紹介小説 4

    「改めまして、香川教授、田中先生こんにちは。お元気そうで何よりです。」 森技官が親しげな笑みを浮かべて挨拶した。 最愛の人は笑みを浮かべて一礼をしている。話すのは祐樹に任せたということだろう。 そう言えば斎藤病院長は森技官に二人を紹介しなかったなと

  • 気分は下剋上<夏休み>9

    最愛の人の弱い場所を的確に、しかし弱い力で指を動かす。彼は強くされるのを好むので焦らして、いや彼の花のような唇と艶っぽい声で「寝室に行こう」と紡いで欲しかったので。 祐樹の指の動きに紅を刷いたようなしなやかな肢体がヒクリと反っていく。それに吐息も紅く

  • 気分は下剋上 登場人物紹介小説 3

    「精神科ですか……。確かに不定愁訴外来の医師から上がってくる、患者さんの不満度は高いですね。 ただし、病気が病気ですので、些細なことで不満を爆発させたり被害妄想だったりする可能性が高い科なのでそう問題視はしていなかったのですが……。 ちなみに要指導が

  • 気分は下剋上<夏休み>8

    最愛の人が驚いたような光を瞳に宿して祐樹を再び見つめてきたのは、きっかり五分後だった。 それまでは舌を色々な角度や範囲で動かしていたのを祐樹の目でも指先に伝わってくる振動で感じていた。 最愛の人の真面目さからなのか、専門は異なるとはいえ職業的な熱心

  • 気分は下剋上 登場人物紹介小説 2

    「香川教授、そして田中先生お疲れ様。スケジュール通りこの後私の部屋に来て下さい」 入学式がつつがなく――まあ、入学式という儀式はドラマで観た覚えのある、赤字決算・無配当転落の株主総会のように反対意見が出る類いのものではないので当たり前だが―― 終わると

  • お礼とお知らせ。

    長期に亘ってブログ更新していなかったので以前から登録していた「日本ブログ村」さまと「人気ブログランキング」さま経由での読者様が多かったこともあり、再開を知って下さる読者様がいらっしゃるかな?程度の軽い気持ちでリンク貼っていました。予想外にも「人気ブログラ

  • 気分は下剋上<夏休み>7

    「この大きさで充分でしょう」 黒文字楊枝で割と大ぶりなのを選び出した。 不思議そうな色を帯びた最愛の人の瞳が、無垢な子供のような感じで揺らいでいる。何となくだが、教師の言うコトが全く理解出来ない児童はきっとこんな風だろうなと思ってしまった。 ただ、

  • 気分は下剋上<夏休み>6

    どう切り出そうかと楽しく思案を巡らせる、あくまでも誠実かつ真摯な笑みを浮かべながら。 下ネタが嫌いというか、祐樹が知る中でも最も優れた頭脳の持ち主の最愛の人の頭の中に「下ネタ」という概念すらないようだし、インターネットがこれだけ普及しているのに「そっ

  • 気分は下剋上<夏休み>5

    エルメスは単に店舗を回って色々と選ぶのが面倒だということと、「大学教授」として患者さんから病院長までが認めてくれるという理由だけで、ファッション面に潔いほどの無頓着だということを知る人間は祐樹を除くとアメリカ時代からの付き合いの長岡先生しか知らないだろ

  • 空白の二年間……。「鬼滅」とか「憂国のモリアーティ」とか「呪術」とか

    母の緊急入院と突然の死で、本当に色々なことが一挙に訪れまして……。もうもう、心が折れる一歩手前を何度も味わいました。ただ、あまりネガティブなことは書きたくないので端折りますが。一番親しいリア友(大学時代からの親友)に「よくお墓のこと、スパッと整理出来たね

  • 気分は下剋上<夏休み>4

    「山側のホテルは祐樹と一緒に布引ハーブ園に行った時に通り過ぎたホテルだろう? あの時のことを思い出させてくれるので……」 赤い唐辛子――と言っても、全く辛くなくてむしろ甘みの強い京野菜で、二人が行きつけの中々予約の取れないことでも有名なカウンター割烹

  • 気分は下剋上<夏休み>3

    「問題ですか……?具体的には?」 わらび餅を作る手を休めることが出来ないのが残念だった。ただ、最愛の人の表情に僅かでも陰りがあったら即座に火を止めて聞くつもりだったけれど、楽しげに煌めいている瞳や綺麗な笑みを刻む唇に深刻さは微塵もないので、力仕事を続行

  • 気分は下剋上<夏休み>2

    「祐樹が救急救命の仕事で夜居ない時があるだろう?そういう時にテレビをザッピングしていて料理番組で作り方を教えてくれていて、ゲストの食べる人が――どうやら甘いモノが苦手な俳優として有名な人らしい――『甘くなくてとても美味しい』と絶賛していて、祐樹も甘いモノ

  • 長い期間休止して申し訳ありませんでした。お詫びと今後について

    ツイッターの方では呟いていたのですが、ただ読者様がどの程度ツイッターフォローしてくださっているか(0人という可能性も 泣 宜しければ無言フォローお願いします!!)分からないのでお詫びとその理由を書いておこうと思いまして。二年前に相次いで実の両親が亡くなり

  • 気分は下剋上<夏休み>1

    「相変わらずとても美味しいコーヒーですね」 香ばしい湯気の向こうに不定愁訴外来の野に咲くスミレの風情の呉先生の顔が揺らいで見えた。 彼は華奢な肩を竦めて少し皮肉な笑いを浮かべている。出会った頃にはこういう表情を浮かべなかった人だったが恋人の冷笑癖が知

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