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化学徒の備忘録 https://www.syero-chem.com/

化学に関することを記事にしています。大学レベルの内容が多いですが、高校や中学レベルの内容もあります。また化学であれば、無機化学、有機化学、生物化学、分析化学、物理化学、量子化学、電気化学など幅広い分野の内容の記事を書いています。

化学徒
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2019/06/05

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  • ResearchRabbitとは?!論文の繋がりを可視化できるサイトで論文検索を効率的に!

    研究活動を行ううえで、重要なのが文献や論文の調査です。論文の検索などを効率よく行うことができれば、研究の効率の向上に繋がります。研究においては、論文そのものが書いていることも重要ですが、その論文が引用している論文、その論文を引用している(被引用)論文といった論文の繋がりも研究の繋がりを理解するうえで重要です。 こういった論文間の繋がりを可視化できるサイトがResearchRabbitです。ResearchRabbitは、論文と関連する論文の可視化や、関連している研究者の可視化などを行う研究プラットフォームです。 ResearchRabbitの主要な機能 論文の繋がりを可視化できる 論文の繋がり…

  • 光触媒的窒素還元によるアンモニア合成で正しく評価するためのポイント

    光触媒による窒素からアンモニアの合成の研究 光触媒による窒素の還元によってアンモニアを合成する方法の実験に関する文献の紹介です。光触媒や電気触媒によるアンモニア合成反応は、まだ収率が低いため難しい点があるのですが、こういった研究で注意するポイントなどが示唆されています。他の研究でも、特にこの実験のような収率が低い実験では、参考になる部分が多いと思います。 光触媒を用いた窒素のアンモニアへの変換反応は、ハーバー・ボッシュ法に代わるグリーンなアンモニアの合成方法として注目を浴びています。しかしながら、光触媒による窒素の還元反応は、実用化には大きな壁が存在します。その課題の1つが、まだ光触媒の活性が…

  • 【Elicit】卒論の研究背景の文章がAIで生成可能?! 正確なAI文献検索・研究補助ツールで研究を効率よく進めよう

    大学のレポートや卒論で使えるAI回答サイト 最近、SNSやネットニュースなどで話題にあがるAIですが、話題のChatGPTは2023年1月現在では、嘘や架空の文献情報を返答することが知られています。 そのため、大学の理系の実験レポートや、卒業論文(卒論)、修士論文(修論)の文献の検索は、AIには頼れず、論文などはGoogle Scholarなどで検索して探すしかないと思っている人がいれば、ぜひ試してほしいのが、Elicitです。文献検索はChatGPTの代わりにこれを使うべきというツール(サイト)です。こちらもすでに研究者の間では、かなり有名になっていると思います。 文献検索サイト・データベー…

  • 【理系】卒論・修論でのChatGPTの正しい使い方・やったらダメなこと・注意点・具体例

    公開されてから、その機能が話題になっているChatGPTですが、その機能のスゴさを知っている人は、卒業論文(卒論)や修士論文(修論)でも使おう、もしくはすでに使っている人がいるのでは、ないでしょうか? 特に理系の卒論、修論の執筆の際にchatGPTを使う際の注意点や使い方の具体例について、解説します。 ChatGPTの機能は? ChatGPTを卒論・修論で使っていいのか? なぜ補助ツールとして使うのは問題ないと考えたか アウトになる可能性がある使い方 ChatGPTを使う時のポイント chatGPTの使い方の具体例 構成を考えるときの補助ツールとする 図表や軸のタイトルなどを考える際の補助ツー…

  • 令和6年度学振申請書(DC1,DC2)作成時にchatGPTを使わねばならないワケ

    最近SNSなどでも話題になり、もはや知らない人はいないくらいのAIツールがchatGPTです。 使い方は人それぞれですが、例えば大学の学部のレポート課題を入力すると、そのレポートの文章(のようなもの)が出力されます。 さて、本題ですが、トピックは令和6年度(2024年度)採用分の日本学術振興会特別研究員 (DC2・DC1)の申請書(通称:学振・がくしん)です。 ご存じの通り、博士課程に進学する学生の多くの学生が、この申請書を作成して提出し、採用されると年間200~300万円程度の生活費に使えるお金が貰えるものです。 毎年、申請書の題目などが少しずつ改変されますが、この記事執筆時点では、まだ次回…

  • 【論文紹介】メタンの触媒的変換反応に表面のわずかな水が重要であることが判明

    天然ガスの主成分であるメタンを他の化学物質に変換することに関する論文です。 メタンは強いC-H結合(結合解離エネルギー:439 kJ/mol)を持ち、高い活性化障壁を持っており、温和な条件下で変換することが困難です。現在、メタンは主に高温高圧下(700~1100℃、20~40気圧)で触媒的水蒸気改質反応( )を行って合成ガスを製造し、それを様々な化学製品の原料として使用しています。しかし、このプロセスはエネルギーを多く消費し、持続可能ではありません。そのため、常温常圧下での効果的なメタン活性化方法の開発は持続可能なメタン利用に向けて不可欠です。 そこで、光を利用して酸化還元反応を促進する方法が…

  • 【Youtube100万回再生動画】博士課程に進学してはいけない理由

    YouTube scientist であるYoutuberのSimon Clarkが博士課程に進学してはいけない理由を解説している動画です。動画投稿は2018年4月で、今の世界状況はさらに博士課程への進学のリスクが高まっている懸念もあるかもしれません。 博士課程を意識している人は、海外の博士号取得者の状況についても、ぜひアンテナを張り巡らしておきたいものです。日本はともかく、外資系企業や海外の企業なら博士号取得者の採用が多いなどの噂だけを鵜呑みにすると痛い目を見るかもしれません。 youtu.be 内容はぜひYoutubeを視聴してほしいですが、内容は以下のようなものです。 博士号取得者の給料…

  • 【簡単10分】グラフの画像データからExcelで使える数値データに変換できる便利サイト

    卒業論文や学会発表の場面で、研究背景やイントロダクションとして、既報の論文のグラフのデータを引用したい場面があると思います。もちろん適切に引用すれば、そのまま画像を使ってもいいのですが、 ・元の画像の画質が悪い・2つの以上のグラフ画像の内容を1枚のグラフにまとめたい・グラフの一部のデータだけ使いたい・研究分野や研究室の様式に改変したい・資料全体で統一感をもたせるためにグラフ画像を書き換えたい といったことを感じた経験のある人はいないでしょうか? ただグラフの画像はあっても、数値のExcelデータやtxtデータなどがない場合、いちいち定規を当てて、数値を読み取るなんてことをやっていると非常に非効…

  • 【博士課程進学不要論】D進はやめるべきという意見

    この記事は修士課程から博士課程への進学(D進)をやめるべきというテーマで執筆しています。 どうしてこの記事を執筆したのか、実際は筆者はどう感じているのかは、最後の書いていますので、興味ある方は、そちらも拝読ください。 博士課程へ進学する理由と、その反論 以下は、参考文献から引用した博士課程への進学理由です。いくつかの理由について、その理由だったら、博士課程に進学する必要はないということを説明していきます。 参考文献より 研究することに興味関心があった 博士課程じゃないと、研究ができないのかというと、そんなことはありません。企業の研究者の中には博士号を取得していないが活躍している方も大勢いらっし…

  • 【理系大学院】修士課程・博士課程で身につく能力・スキル6選

    修士課程・博士課程で専門に関する能力やスキルが身につくことは当然でしょう。例えば有機系の研究室であれば、有機合成のスキルや、TLCやNMRで化合物の合成を追跡したり確認したりするといった専門の分析スキルなどが身につくでしょう。 その一方で、就活や学振の申請書などでは、研究者としての専門以外の汎用的なスキルや能力について問われることも少なくありません。 ここでは、専門以外の修士課程や博士課程で身についているであろうスキルや能力を紹介します。自己分析やスキルの棚卸しなどを行う際に参考にしてください。なにより、自分が身に着けている能力やスキルを把握することは、自分の価値を把握することに繋がります。 …

  • 大学の若手教員・若手研究者が待遇改善に声を上げないあたりまえの理由

    大学の教員はもちろん、大学院生であっても、大学の若手教員の待遇が悪いという話を聞いたことがある人は多いと思います。例えば、長時間の労働や、研究以外の仕事や雑用、業務の増加や押しつけなどがあり、その影響で論文などの研究成果を出せてない人もいることでしょう。 その一方で、待遇が悪いのであれば、もっと声を上げて、自発的に待遇改善に対して努力すればいいのにと不思議に感じる人もいると思います。ただ、若手教員が声を上げない、もしくは声を上げにくい点には、少し考えてみるとあたりまえの理由があります。 1. 多くの研究者が、任期付き・非正規の雇用である 最近は、助教であっても、任期付きであることが非常に多いで…

  • NMRスペクトルの同定練習問題サイト:NMR Challenge

    NMRスペクトル (NMRチャート)は有機化合物の同定において、非常に有用で強力なツールであることは、化学に携わったことがある人にはよく知られていることです。 一方で、化学やNMRの初心者にとっては、NMRスペクトルはハードルが高いものかもしれません。そこで、大学の講義の期末試験といったテストなどでも、NMRスペクトルを見て、実際の化合物を同定するという問題が出ているケースもあるかもしれません。 また、特に有機系の研究室では、NMRを実際に研究で使うこともあると思いますが、未知の化合物の同定ができるようになるには、まずは既知の化合物のNMRスペクトルの同定ができるようになることが重要と考えてい…

  • 博士課程の学生・大学院生式のメンタルヘルス・うつ病対策

    博士課程の学生はうつ病のリスクが高い 博士課程の学生が、うつ病などの精神障害などを患うリスクが他の職業の方より高いということは、世界各国の調査結果が論文などでも報告されています。 最近は多少は世間の見る目や理解も変わっており、博士課程の間にうつ病になったことをブログやSNSなどでカミングアウトする方も増えてきましたが、日本全体の博士課程の学生を対象とした大規模な調査結果は調べてみてもほとんどなく、現在の実態は不明です。これに関しては、社会の博士課程の学生のメンタルヘルスへの問題意識が低いのか、対象となる学生の数が少なく調査して対策するほどではないのか、もしくは"臭いものに蓋をする"や"寝た子を…

  • 2022年化学界の12大ニュース!

    1年で多くのニュースがありますが、各業界や界隈でそれぞれ注目されたニュースがあると思います。研究などでは、各分野で注目された論文などもあるはずです。 今回は、compoundchem.com が化学界の2022年のビッグ化学ニュースを発表していましたので、ここでも紹介します。これは比較的、社会的にも注目されたニュースが取り上げられています。また、元の記事は各ニュース記事へのリンクも掲載されているので、ぜひ元の記事もご覧ください。 大気中のメタン濃度の上昇について研究が進む 山火事でオゾン層の回復が後退したことが明らかに クリックケミストリーがノーベル化学賞を受賞 電子の質量を表すことができる新…

  • 【無機化学】群論と対称操作・対称要素、点群とフローチャートを丁寧にわかりやすく解説

    群論と対称操作・対称要素 恒等操作 n回回転 鏡映 (反射) 反転操作 回映 分子の点群 点群を決めるフローチャート C1点群 C∞v点群 D∞h点群 Td点群・Oh点群・Ih点群 群論と対称操作・対称要素 分子の対称性は、分子の物理的性質や光学的性質に影響を与え、反応がどのように起こるかの手がかりとなる。この分子の対称性に対して、系統的かつ数学的に取り扱ったものを群論(group theory)といわれる。 群論の基本的な考え方は、対称操作である。 対称操作とは、分子がまったく同じ形に見えるように動かす操作のことである。例えば、H2O分子を180度回転させると、同じ形に見えるというような操作…

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