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2019/04/19

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  • 「教科書で学ぶ世界史」科挙って何?

    ●郷挙里選(前漢〜後漢) 皇帝から派遣された地方長官は、郷里の評判にもとづき、官僚候補者として人口20万人につき1人の優秀な人材を中央政府に推薦した。 ●九品中正(魏→西晋→東晋→北魏→随初期) 魏の文帝(曹丕)によって定められた制度。中央から派遣された中正官が郷里の評判により人材を9ランクに評定し、それにもとづいて官僚のポストを定めた。結果的に有力な豪族の子弟のみが上品に推薦されて高級官職を独占することとなり、名門の家柄の固定化につながった。 ●科挙(隋〜清(元の時に中断)) 隋の文帝(楊堅)は、九品中正を廃止し、儒学の試験によって広く人材を求める科挙の制度をつくって中央集権化をはかった。文…

  • 「教科書で学ぶ世界史」カリフとスルタンの違いって何?

    ●「カリフ」って何? 「カリフ」はハリーファ(後継者)の意味のヨーロッパなまり。イスラーム社会の最高権威者。 ●「正統カリフ」って何? ムハンマドの死後、イスラーム教徒たちによって選ばれたカリフ。クライシュ族の中から選ばれ、4代目のアリーまでがこれに該当する。4代目カリフ、アリーが暗殺されると、彼と敵対していたシリア総督のムアーウィヤはカリフを宣言し、661年ダマスクスにウマイヤ朝を開いた。 (正統カリフ) 1代目 アブー=バクル 2代目 ウマル 3代目 ウスマーン 4代目 アリー ●「スンナ派」と「シーア派」 ウマイヤ朝をはじめとするイスラーム教徒の多数派は「スンナ派(スンニー)」と呼ばれ、…

  • 「教科書で学ぶ世界史」剣闘士の生活

    ●剣闘士って何? 古代ローマの円形闘技場で行われていた見世物。初期は競技場に水を張り、模擬海戦が行われたが、後には剣闘士同士や動物同士、人間と動物との生死をかけた試合が行われた。これらの見世物は、ローマ市民に無料で開放された。 ローマのコロッセウムは約5万人を収容できた。入り口には番号が刻まれていて、入場券にも入り口番号が記されて混雑防止がはかられていた。 ●剣闘士になるのはどんな人? 戦争で捕えられた捕虜や、自由身分でありながら、債務のためや好戦的な性格から志願するもの、重罪人として刑罰を科された奴隷身分の者など。 剣闘士養成所で各種の武器の使い方を教えられ、実戦のための厳しい訓練に明け暮れ…

  • 「教科書で学ぶ世界史」ギリシア哲学

    ●万物の根源(アルケー)は何か? ・タレス(BC624ごろ〜BC546ごろ)⇒水 ・アナクシマンドロス(BC610ごろ〜BC547ごろ)⇒無限なるもの ・アナクシメネス(BC585ごろ〜BC528ごろ)⇒空気 ・ヘラクレイトス(BC544ごろ〜)⇒火 「万物は流転する」 ・パルメニデス(BC515ごろ〜BC445ごろ) 永遠不変の存在を唱える ・ピュタゴラス(BC582ごろ〜BC497)⇒数 ※1は点、2は線、3は面、4は立体で、これらの和である10は、点・線・面・立体すべてを含む完全な数であるとされた。 ・エンペドクレス(BC495ごろ〜BC435ごろ)⇒火・空気・水・土 4元素説を提唱 ・…

  • 「教科書で学ぶ世界史」イスラーム教の成立

    ①イスラーム教の成立 570年頃:ムハンマド、メッカに生まれる 610年頃:ムハンマド、神の啓示を受け預言者に 622年:ムハンマド、ヤスリブ(メディナ)に移る(ヒジュラ=聖遷) 630年:ムハンマド、メッカを占領 632年:ムハンマド病没 ムハンマドはメッカを支配していたクライシュ族の商人で、25歳頃結婚し、40歳のとき、大商人による富の独占が進むメッカ社会に心を痛め、洞窟で瞑想にふけっていた。すると、唯一神アッラーから啓示が下り、預言者であることを自覚した。以降、布教を開始し、630年にメッカを征服した。ムハンマドが受けた啓示は、のちに「クルアーン(コーラン)」としてまとめられた。大天使ガ…

  • 「教科書で学ぶ現代社会」シリア内戦

    ①反政府勢力最後の拠点への空爆(12/25 NHK NEWS WEB) 内戦が続くシリアで、アサド政権側による反政府勢力の最後の拠点、イドリブへの攻撃が激化している。アサド政権とその後ろ盾のロシアは、この一週間でシリア北西部イドリブ県の町、マーラト・ヌーマンに対して激しい空爆を行うとともに、地上部隊が進軍して周辺の町や村を制圧した。 ②シリア難民8万人超が国境へ(12/23 NHK NEWS WEB) シリアでアサド政権側が最後の拠点への攻撃を続けるなか、隣国トルコのエルドアン大統領は現地では8万人以上の避難民が生じ、国境に向かっているとして、トルコだけでは受け入れられないと危機感を示しました…

  • manabi map ver.2

    A.教養系 A-1英語 A-2数学 A-3国語 A-4理科(化学・物理・生物・地学) A-5社会(地理・日本史・世界史・現代社会・倫理・政治経済) A-6美術 B.仕事系 B-1指導技術 B-2教育事例 B-3勉強法 B-4モチベーション管理 B-5仕事術 C.生活系 C-1節約術 C-2ブログ運営 C-3習慣化の技術

  • 「教科書で学ぶ現代社会」アフガニスタン情勢

    ①アフガニスタンの現状 旧ソ連の侵攻から40年、12月4日には医師の中村哲さんが銃撃され死亡するなど、治安の悪化に歯止めがかからない状況が続いている。 2011年の「9.11テロ」後の米軍によるアフガン攻撃によって、タリバーン政権は崩壊したが、5年前に米軍を中心とする国際部隊の大部分が撤退したのをきっかけに、タリバーンは反政府武装勢力として再び力を盛り返している。さらに、過激派組織IS(イスラム国)の地域組織も台頭し、各地でテロや襲撃が相次いでいる。 アメリカ政府とタリバーンによる直接交渉が進むなど、和平に向けた模索が続いているが、国連によると、去年一年間の民間人の犠牲者は3800人以上と、過…

  • 「教科書で学ぶ現代社会」中国現代史と香港デモ

    ①香港で、ウイグル族人権状況の改善抗議集会 政府や警察への抗議活動が半年余り続く香港で、12月22日午後に、ウイグル族の人権状況に対する抗議集会が行われた。中国の新疆(しんきょう)ウイグル自治区ではイスラム教徒のウイグル族が、当局の施設に不当に拘束されて思想教育を強制されているとされ、アメリカをはじめとした国際社会から批判の声が上がっている。参加者は「きょうの新疆はあすの香港だ」「ウイグル族とともに立ち上がろう」と声を上げるなどして、中国政府に人権状況の改善を訴えた。②中国現代史のポイント 〈共産党による一党独裁体制〉 マルクス・レーニン主義の理論では、社会主義の政治体制は労働者・農民の階級的…

  • 「教科書で学ぶ世界史」キリスト教の歴史

    ①ユダヤ教・キリスト教の変遷(概略) ユダヤ教 →キリスト教 →アリウス派(異端)→ゲルマン人へ →ネストリウス派(異端)→ササン朝へ →アタナシウス派 →ギリシア正教会→東欧へ →ローマ=カトリック →(イエズス会)→中南米・アジアへ →(プロテスタント)ルター派・カルヴァン派・イギリス国教会 ②ユダヤ教・キリスト教の歴史 BC1500年頃:遊牧民のヘブライ人がパレスチナに定住 BC13世紀:モーセ、出エジプト。十戒を授かる。 エジプトに移住していたヘブライ人が、新王国のファラオの圧政に苦しみ、指導者モーセのもと、パレスチナに脱出。帰還途中、神ヤハウェはモーセを通じて「十戒」を授けたといい、…

  • 教科書で学ぶ現代社会「インド市民権改正法をめぐるデモ」

    ①インドの「反イスラム法」抗議デモ インドで新たに制定された「市民権改正法(CAA)」が、反イスラム的だと批判されている問題で、12月16日に新たなデモが行われた。新法は、パキスタン・アフガニスタン・バングラデシュの隣国3か国から入国した非イスラム教徒移民を対象に、市民権取得手続きを迅速化する内容。反対派は、ヒンドゥー至上主義を掲げるナレンドラ・モディ首相が同法を通じて国内に2億人いるイスラム教徒を疎外しようとしていると主張している。モディ首相は16日、ツイッターへの投稿でこれを否定。新法は「いかなる宗教のインド市民にも影響しない」と主張した。 16日にはニューデリー・チェンナイ・ベンガルール…

  • 教科書で学ぶ現代社会「イギリスEU離脱問題」

    ①EU離脱をめぐる状況 〈イギリス総選挙はEU離脱を掲げる保守党が大勝〉 12月12日に行われたイギリスの総選挙は、EUからの離脱を掲げる与党・保守党が過半数(326/650議席)を越える365議席を獲得して大勝した。これにより2020年1月末までのEU離脱が確実な情勢となった。 離脱後は、急激な変化をさけるための移行期間に入り、2020年12月末までにEUとの間で自由貿易協定の締結を目指す。ただし、1年足らずの間に、交渉が順調に進むかは不透明で、期限内に妥結できなければ、混乱を招く事が予想される。 また、イギリスからの独立をもとめるスコットランド民族党が地域全体の議席の8割を占める躍進を遂げ…

  • 「教科書で学ぶ世界史」冷戦後の世界

    ①冷戦の終結(1989年) 1985年にソ連の書記長に就任したゴルバチョフは、いきづまった社会主義体制を立て直すため、情報公開による言論の自由化や国内の改革(ペレストロイカ)を提唱し、柔軟な「新思考外交」の推進も表明した。また、アメリカ合衆国のレーガンは、軍縮による大規模な財政赤字の削減を期待して、ソ連との対話を重視し始めた。そして、1989年12月にレーガンの後任のブッシュとゴルバチョフは地中海のマルタ島で首脳会談を開催し、冷戦の終結を宣言した。 ②東西ドイツ統一(1990年) 東ドイツでは、1989年10月に西側への脱出者が急増して、ホネカー書記長が退陣し、11月にはベルリンの壁が開放され…

  • 「教科書で学ぶ世界史」戦後〜オイルショックまで(1945年〜1973年)

    ①国際連合発足(1945) 1945年4月〜6月、連合国50ヵ国が参加したサンフランシスコ会議で正式に採択され、同年10月に国際連合が発足した。本部はニューヨークに置かれ、英・米・仏・ソ・中の5大国が拒否権を持つ安全保障理事会を設置し、国際紛争解決のための経済的・軍事的制裁を決定する強力な権限を与えた。しかし、米ソ対立が表面化すると、両国による拒否権の発動により、安全保障理事会はしばしば機能不全に陥った。 ②中華人民共和国成立(1949) 戦後中国では国民党と共産党との衝突が再燃。蒋介石が率いる国民党政権は、党幹部の腐敗、激しいインフレによる経済混乱で民衆の批判を浴びた。共産党はこの間、支配地…

  • 「教科書で学ぶ世界史」第二次世界大戦

    ①ナチス=ドイツの侵略と開戦 ・ドイツ民族統合を名目にオーストリアを併合(1938年) ・ミュンヘン会談→ズデーデン地方併合(1938年) ・チェコスロヴァキア解体(1939年) ・独ソ不可侵条約(1939年8月末) ・ポーランド侵攻(1939年9月1日) ドイツはポーランドにダンツィヒ(現グダンスク)の返還、東プロイセンへの陸上交通路を要求。ポーランドはこれを拒否したため、ドイツは1939年9月1日にポーランドに侵攻した。イギリス・フランスはドイツに宣戦し、第二次世界大戦が始まった。 ②ヨーロッパの戦争 ・ソ連・フィンランド戦争(1939年〜40年) ・ドイツ、デンマーク・ノルウェーに侵攻(…

  • 「教科書で学ぶ世界史」戦間期〜民族運動とファシズム〜

    ①第一次世界大戦後の民族運動 第一次世界大戦による列強の資本主義勢力の後退は、東アジアに空前の好景気をもたらした。また、合衆国ウィルソン大統領による民族自決原則の提唱、ロシア革命の成功などは、知識人や労働者に大きな影響を与え、東アジア各地では社会運動・民族運動が活発化した。 〈朝鮮〉 日本統治下の朝鮮では、1919年3月1日「独立万歳」をさけぶデモがソウルで始まり、朝鮮全土に広がった(三・一独立運動)。総督府は軍隊も動員して運動を鎮圧。 〈中国〉 ・五・四運動(1919年) 1919年のパリ講和会議で中国は二十一ヵ条の取り消しや、山東のドイツ利権の返還を提訴したが、列国によって退けられた。これ…

  • 「教科書で学ぶ世界史」第一次世界大戦(1914年〜1918年)

    ①オーストリアがボスニア・ヘルツェゴヴィナを併合(1908) オーストリア(ゲルマン系)がボスニア・ヘルツェゴヴィナ(スラブ系)を併合 ※ボスニア・ヘルツェゴヴィナはかつてからスラブ系のセルビアが編入を望んでいた →スラブ系民族主義者の反発 ②ロシアがバルカン同盟を結束させる(1912年) ※バルカン同盟(セルビア・ブルガリア・モンテネグロ・ギリシア) ③第一次バルカン戦争(1912〜1913) バルカン同盟がオスマン帝国に宣戦し勝利 ④第二次バルカン戦争(1913) 第一次バルカン戦争後の領土の分配をめぐり、ブルガリアと他のバルカン同盟国が対立。 →ブルガリアの敗北 ※バルカン半島での勢力関…

  • 「教科書で学ぶ世界史」19世紀後半〜20世紀初頭

    ①アメリカ 〈南北戦争とその結果〉 第七代のジャクソン大統領の時代には西部開拓が推進された。ジャクソン大統領は南部をおもな基盤とする民主党の結成を促進した。南部諸州が、連邦議会における優位を維持するため、西部に奴隷制を拡大しようとしたのに対し、北部諸州は対抗して自由州を拡大しようとしたため、南部と北部の対立は激化した。 奴隷制反対をとなえる共和党が結成されると、奴隷制をめぐる南北の対立は決定的になった。1860年の大統領選挙では、共和党のリンカンが当選した。リンカンは連邦の統一維持を優先させたが、南部諸州は連邦からの分離を決定し、1861年初め、南部はアメリカ連合国をつくってジェファソン=デヴ…

  • 「教科書で学ぶ世界史」19世紀前半〜ウィーン体制とアヘン戦争〜

    ①ヨーロッパ ・ウィーン会議(1814) ・フランス、七月革命(1830) ・フランス、二月革命(1848) ・クリミア戦争(1853) 〈ウィーン体制の成立〉 1814年から翌年にかけて、フランス革命とナポレオンによる一連の戦争の戦後処理のため、オスマン帝国を除く全ヨーロッパの支配者が参加する国際会議がウィーンで開かれた。 【決定事項】 ・フランスやスペインでブルボン家が復活 ・ロシア皇帝はポーランド国王を兼ねる ・プロイセンは東西に領土を拡大 ・イギリスは旧オランダ領のスリランカ・ケープ植民地の領有を認められる ・オランダは旧オーストリア領ネーデルランド(ベルギー)をゆずられる ・オースト…

  • 「教科書で学ぶ世界史」18世紀〜イギリス産業革命とアメリカ合衆国の独立〜

    ①ヨーロッパ 〈ドイツ(プロイセンとオーストリア)〉 ・オーストリア継承戦争(1740〜48) ・七年戦争(1756〜1763) スペイン継承戦争で神聖ローマ皇帝をたすけて王国に昇格したプロイセンは、1740年、大王のフリードリヒ2世が、オーストリアのマリア=テレジアがハプスブルク家の全領土を継承したことに異議をとなえて、資源の豊富なシュレジエンを占領した。フリードリヒは、イギリスに支援されたオーストリアと戦い、シュレジエンを獲得した。 シュレジエン奪回を目指すマリア=テレジアは、長年敵対関係にあったフランスと同盟し、ロシアも味方した。このためフリードリヒが1756年にはじめた七年戦争では、イ…

  • 「教科書で学ぶ世界史」17世紀〜17世紀の危機と再編〜

    ①ヨーロッパ 〈ドイツ〉 ・三十年戦争(1618〜1648) ・ウェストファリア条約(1648) 神聖ローマ帝国内に大小の領邦が分立していたドイツでは、主権国家の形成が遅れていた。1618年、オーストリアの属領ベーメン(ボヘミア)の新教徒が、ハプスブルク家によるカトリック信仰の強制に反抗したのをきっかけに三十年戦争がおこった。この戦争の一つの軸は旧教対新教で、スペインは旧教側のハプスブルク家の皇帝を支援し、新教国デンマークはこれと戦った。 傭兵隊長ヴァレンシュタインの率いる皇帝軍が優勢になると、バルト海の覇権を目指す新教国スウェーデンの国王グスタフ=アドルフが戦いに加わった。 旧教国フランスも…

  • 「教科書で学ぶ世界史」16世紀〜世界の一体化のはじまり〜

    ①ヨーロッパ 〈大航海時代〉 ・ヴァスコ=ダ=ガマ(ポルトガル)、カリカットに到着(1498) ポルトガルの商人は15世紀初頭にアフリカ西岸の探検に乗り出していたが、「航海王子」エンリケがこの事業をさらに推進し、ジョアン2世治世の1488年、バルトロメウ=ディアスがアフリカ南端の喜望峰に達した。1498年には、ヴァスコ=ダ=ガマがインド西岸のカリカットに到達し、香辛料を手に入れた。インド航路の開拓は国営事業としておこなわれ、それによって実現した香辛料の直接取引はポルトガルの王室に莫大な利益をもたらした。 ・コロンブス(スペイン)、サンサルバドル島に到着(1492) アジアへの進出でポルトガルに…

  • 「教科書で学ぶ世界史」15世紀〜百年戦争終結とビザンツ帝国滅亡〜

    ①ヨーロッパ 〈百年戦争の終結〉 崩壊寸前のフランス王国は、国を救えとの神の託宣を信じた農民の娘、ジャンヌ=ダルクがあらわれ、フランス軍を率いてオルレアンの包囲を破ってイギリス軍を大敗させた。 これよりフランスは勢いをもりかえし、カレーを除く全国土からイギリス軍を追い出して戦争はフランスの勝利に終わった。この長期の戦争のため、フランスでは諸侯・騎士が没落した。一方、シャルル7世は大商人と結んで財政を立て直し、常備軍を設置したので、以降、中央集権体制が急速に進展した。 〈イギリスのバラ戦争〉 戦後のイギリスではランカスター・ヨーク両家による王位継承の内乱がおこった。これをバラ戦争という。イギリス…

  • 「教科書で学ぶ世界史」14世紀〜教皇権の衰弱とモンゴル帝国の衰退〜

    ①ヨーロッパ 〈教皇権の衰退〉 十字軍の失敗から、教皇の権威が傾き始め、各国で王権がのびるとさらに衰えをみせるようになった。 ・アナーニ事件(1303) 13世紀末に教皇になったボニファティウス8世は、教皇権の絶対性を主張し、聖職者への課税に反対してイギリス・フランス国王と争った。しかし、1303年、教皇はフランス国王フィリップ4世にとらえられ、まもなく釈放されたが屈辱のうちに死んだ。 ・教皇のバビロン捕囚(1309〜1377) ・教会大分裂(1378) フィリップ4世はその後、教皇庁を南フランスのアヴィニョンに移し、以降約70年間、教皇はフランス王の支配下におかれた。これを古代のバビロン補囚…

  • 「教科書で学ぶ世界史」13世紀

    ①ヨーロッパ 〈十字軍とその影響〉 第四回十字軍はヴェネツィア商人の要求にせまられて聖地回復の目的をすて、その商業上のライバルであるコンスタンティノープルを占領してラテン王国をたてた。その後も第七回まで十字軍はおこされたが、聖地回復の目的はついに達成されなかった。 十字軍の参加者の動機はそれぞれ複雑にからみあったもので、教皇はこれを機会に東西両教会を統一しようと企て、諸侯は領地や戦利品を望み、イタリア諸都市は商業的利益を拡大しようとした。 あいつぐ遠征の失敗により、教皇の権威は揺らぎ始め、逆に遠征を指揮した国王の権威は高まった。また、十字軍の輸送によりイタリアの諸都市は大いに繁栄し、地中海貿易…

  • 「21世紀型スキルの育成④」授業の価値は問いで決まる

    引き続き、国立教育政策研究所の「資質・能力を育成する教育課程の在り方に関する研究報告書1」から、授業運営の参考になる点を整理していきます。 報告書では、問題解決型の学習が「子供自身の問題発見」から出発するだけでなくても良いことや、教師の与える本質的な問題への解決が、子供の次の疑問(問い)の発見につながる可能性があることが提示されています。 また、外国につながりを持つ生徒が多い新宿区立大久保小学校の事例として、「ドリルの反復」よりも、「探求型の学習」に切り替えて、課題を追求する中で日本語を使った方が日本語の読み書きの技能が習得されやすくなったことが紹介されています さらに、知識構成型ジグソー法の…

  • 「教科書で学ぶ世界史」12世紀

    ①ヨーロッパ 〈ヴォルムス協約〉 神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世と教皇グレゴリウス7世との間で始まった叙任権闘争は、皇帝が教皇に謝罪したカノッサの屈辱以降、1122年のヴォルムス協約で両者の妥協が成立し、叙任権闘争は集結した。教会の権威は西ヨーロッパ全体に及ぶようになり、教皇権は13世紀のインノケンティウス3世のとき絶頂に達した。 〈第二回・第三回十字軍〉 第一回十字軍で、イェルサレムを占領して、イェルサレム王国をたてたが、その後勢いをもりかえしたイスラーム勢力に対し、第二回十字軍がおこされた。ついで、アイユーブ朝のサラディンに再び奪われた聖地を回復するために、神聖ローマ皇帝・フランス国王・イギ…

  • 「教科書で学ぶ世界史」11世紀

    ①ヨーロッパ 〈封建社会の成立〉 度重なる外部勢力の侵入から生命財産を守るために、主君が家臣ni封土を与えて保護するかわりに、家臣は主君に中世を誓って軍事的奉仕の義務を負う封建的主従関係が生まれた。封建的主従関係を結ぶ有力者たちは、それぞれが大小の領地を所有し、農民を支配する領主だった。領主の個々の所有地を荘園といい、荘園を経済的基盤として、その上に封建的主従関係による階層組織を持つ社会を封建社会という。封建社会は10〜11世紀に成立し、西ヨーロッパの中世世界の基本的な骨組みとなった。 〈カノッサの屈辱〉 封建社会では、王権が貧弱で統一的権力になれなかったのに対し、ローマ=カトリック教会は西ヨ…

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