気候研究はいつからつまらない世界になってしまったのか。最近気候(変動)の報道はほぼこんな感じ。少数の気象モデル計算研究者が将来予測を行い、その結果をもとに、その他大勢が、いかに温室効果ガスの排出を抑えるか(このテーマ自体は30年前からやられている)を論じる。屋外でちゃんと実測し、評価するスキルを持った人が研究の現場からどんどん減っている。オリジナルの観測データで勝負している人は少数派になっている。地理学における気候学の醍醐味は本来こういう部分であったはず。私は研究者として、上述した世界に与するつもりはない。気候研究の変容。