chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
ルネ
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2019/03/26

arrow_drop_down
  • 無名の強者たちを率いて

    IraSullivanandTheChicagoJazzQuintet/BirdLives!(米VeeJayRecordsVJLP3033)1962年シカゴの"BirdHouse"で開かれたパーカーのメモリアル・コンサートにアイラ・サリヴァンが出た時の記録が残っている。シカゴ・ジャズ・クインテットとの共演となっているが、これがレギュラー・バンドだったのかどうかはよくわからない。地元のローカル・ミュージシャンたちで構成されたバンドだが、テナーのニッキー・ヒルはその後もサリヴァンと活動を共にしている。名前だけで判断しがちな我々をあざ笑うかのように、無名のミュージシャンたちが驚異的なレベルの高さで演奏を繰り広げる。スピード感といい、切れの良さといい、フレーズの滑らかさといい、楽器の音の張りの良さといい、どれも耳...無名の強者たちを率いて

  • アイラ・サリヴァンの実像

    BillyTaylor/IntroducesIraSullivan(米ABC-ParamountRecordsABC-162)アイラ・サリヴァンはワシントンD.C生まれで、成人してシカゴを拠点に活動し、60年代に入るとマイアミへ移住した。そのせいでレコード・ビジネスから距離があって、50~60年代のレコードがあまり残っていない。また、父親からトランペットを習い、母親からはサックスを習うという経歴から2つの楽器を同等に使うという特異な演奏スタイルで、聴き手からするとその実像が定まりにくく、ほとんどまともに評価されていない気の毒なミュージシャンの代表格だ。ジャズの世界では1人のミュージシャンが系統の違う複数の楽器を扱うというのは評価の面では分が悪い。その最たる例はタビー・ヘイズのヴィブラフォンで、彼の高額なレ...アイラ・サリヴァンの実像

  • モダンに寄った熱い演奏

    JoeNewman/JoeNewmanQuintetatTheCountBasie's(米MercuryRecordsMG-20696)カウント・ベイシー・オーケストラに在籍したミュージシャンがソロ活動でアルバムを作る際、その音楽はスイング系だったり中間派だったりする場合がほとんどなので、彼らはそういうタイプの音楽しかやらないのか(できないのか)と考えがちだが、カタログの中にはこっそりとモダンをやっているものがある。そして、そういうタイトルを聴くと、意外にも上手くモダンをこなしていることに驚かされることが多い。フランク・フォスターにしてもフランク・ウェスにしても、彼らのやったモダンの演奏はなぜか数は多くないけれどもどれも一級品で、私も愛聴している。ジョー・ニューマンもベイシー楽団に長く在籍してその腕を振る...モダンに寄った熱い演奏

  • 爽やかさがにじみ出る愛聴盤

    JimmyCleveland/AMapOfJimmyCleveland(米MercuryRecordsMG-20442)アーニー・ウィルキンスの編曲をベースに彼のフリューゲルホーン、ジェローム・リチャードソンのサックス、レイ・コープランドのトランペット、ドン・バターフィールドのチューバらとの多管編成で臨んだ何とも爽やかな傑作で、私の密やかな愛聴盤になっている。アーニー・ウィルキンスがリヴァーサイドでやっていた編曲は泥臭くて重い重奏が多かったが、ここでは楽器数が少ないこともあって響きが上手く整理されており、見晴らしがよく素晴らしい。重奏が前に出過ぎることなく各人のソロが充実していて、ジャズ本来の良さも活かされている。特に顕著なのが全体を覆う清涼感溢れる上質で独特な爽快さで、こういうメンバー構成ではなかなか想...爽やかさがにじみ出る愛聴盤

  • ジャズらしいマイナー感

    PepperAdams/TheCoolSoundOfPepperAdams(米RegentRecordsRMG-6066)1957年はペッパー・アダムスの当たり年だった。7月にMODEレーベル、8月にPacificJazzレーベル、11月にRegentレーベルに本アルバムを立て続けに録音している。それまでのキャリアは十分でミュージシャン仲間の間では評価が高かったが、ようやく世間一般に広く認知される時が来た、ということだろう。先の2作とは違ってこちらはハンク・ジョーンズ、ジョージ・デュヴィヴィエ、エルヴィン・ジョーンズがバックを固める東海岸の濃いジャズとなっていて、作風の対比が面白い。オジー・カデナはビ・バップ期から活躍していたオーセンティックなアーティストはサヴォイ、ハード・バップ期に頭角を現した新しめの...ジャズらしいマイナー感

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、ルネさんをフォローしませんか?

ハンドル名
ルネさん
ブログタイトル
廃盤蒐集をやめるための甘美な方法
フォロー
廃盤蒐集をやめるための甘美な方法

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用