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2019/03/26

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  • 何かカッコいいジャズを、と問われたら(2)

    FrankFoster/Fearless(米PrestigePR7461)以前、こんなカッコいいジャズはない、ということでエルヴィン・ジョーンズの"HeavySound"のことを書いたが、同じ系統のカッコよさを誇るのが、このフランク・フォスターのリーダー作。何と言っても、どちらも冒頭が彼の自作である"RaunchyRita"で幕を開ける時点で既にもう十分カッコいいのである。この名曲は聴くたびにシビれるわけだが、もちろんカッコよさはこれだけでは終わらない。収録された曲のほとんどがフォスターの自作だが、どれもイカした楽曲ばかりで、その作曲能力の高さに驚いてしまう。時代の空気を反映してファンクの要素をセンスよく取り込んでおり、これが非常にいい塩梅なのである。B面冒頭の"BabyAnn"を聴いていると、リー・モー...何かカッコいいジャズを、と問われたら(2)

  • ケニー・ドーハム 中期の佳作(2)

    KennyDorham/TheArrivalOfKennyDorham(米JaroJAM-5007)タイム・レーベルの"JazzContemporary"の1ヵ月前に録音されたのがこのアルバムで、メンバーもピアノ以外は同じ構成で、この2枚は兄弟の関係にある。こちらはトミー・フラナガンがピアノを担当しているが、これがこれら2枚のアルバムの性格を異にしている。フラナガンのバッキングやソロは従来のハード・バップ・マナーで、このアルバム全体のトーンを普通のハード・バップに染めている。そのため耳馴染みが良く、誰からも好かれるであろう非常にわかりやすい音楽になっている。ヴィクター・ヤングの"Delilah"でのソロ・パートのエレガントさは如何にもこの人らしい。また、このアルバムで顕著なのはドーハムの饒舌さで、これが珍...ケニー・ドーハム中期の佳作(2)

  • ケニー・ドーハム 中期の佳作

    KennyDorham/JazzContemporary(米Time52004)若い頃はまとまりがなく弛緩した駄作だと思っていたが、今は真逆の感想に反転している。一般に若い頃は頭が柔軟で年を取ると頑固になると言うが、どうも私の場合は逆のようで、若い頃には受け入れられなかったのに今は好きになっているものが多い。それだけジャズの理解が深まったということもあるだろうし、物事に総じて寛容になったということもあるのだろう。それがいいか悪いかは別にして。腰が入っておらず弱々しいドーハムのトランペットにチャールズ・デイヴィスの重量感のあるバリトンは相性がよく、それが全体のバランスに安定をもたらしている。そして、バディー・エンロウのドラムのザラッとした質感がとてもいい。ザクザクとシンバルを刻んでいて、これが気持ちいい。そ...ケニー・ドーハム中期の佳作

  • ブルーベック・カルテット最後のアルバム

    TheDaveBrubeckQuartet/TheLastTimeWeSawParis(米ColumbiaCS9672)洗練の極み、とはこのアルバムのためにある言葉。白人ミュージシャンには黒人ミュージシャンがやるようなジャズは結局できず仕舞いだったが、逆にこの洗練の高みを極めたような演奏は黒人ミュージシャンにはできない。触るのがためらわれるようなところがある。このアルバムはデイヴ・ブルーベック・カルテットの最後の公式アルバムで、この後バンドは解散した。最も成功した白人ジャズグループとして、彼らの生活は多忙を極めていた。長期間行われる世界各地でのツアー生活、その合間を縫って行われるレコーディング。そういう生活が長く続いたせいで、バンドのメンバーたちは疲弊し、精神的にも不安定になり、関係もギクシャクし始めた。...ブルーベック・カルテット最後のアルバム

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廃盤蒐集をやめるための甘美な方法
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