194631花見今年も桜は去って行った。僕の散歩コースに、野ざらしの地蔵に覆い被さるように、雷に二つに裂かれた桜の老木がある。桜が地蔵を守ったのか?地蔵が桜を守ったのか?老木は今年も瑞々しい花を咲かせた。【一句】肩並べ地蔵と二人花見かな194631
作品集は左下の作品集とブログから入って下さい。<br>日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。
今日の一句四十年(よそとせ)の梅伐採す暮れの秋葉が枯れ、虫にやられて伐採することに。住み始めから一緒に暮らしてきました。毎年咲いていたと思っていたのに、妻に聞くと、咲かない年も多かったとか。朝早く出て往復三時間の通勤生活、咲いた時だけ観ていたのでしょう。😢今日の一句
俳句作りに「付箋」を使っています。①はパソコンのデスクトップに付箋を表示しました。パソコン側の「付箋」です。②はスマホ側の付箋ですスマホにOneNoteというアプリを入れておけばパソコンと同期(同じ状態に)出来ます。片方を変えれば片方に反映されます。難しそうですがとても簡単です。①②スマホは朝の散歩のお供です。思いついたらすぐに入力します。そうでないとすぐに忘れます。パソコンとスマホの両方で推敲も出来ます。俳句作りにとても便利です。👍俳句作りに「付箋」
今日の一句と「付箋」咲き誇る光静かな冬菫そろそろ植え替えようかと思っているのですが、元気です。ホームセンターの売り出しも気になります。今日の一句
今日の一句地べた這ふ松葉牡丹や天高し😃今日の一句
今日の一句淡き夢ふうせんかづら風に揺れテレビで風船蔓の写真が紹介されました。「近所にもあったよと妻。今朝早速見に行きました。あった!!😍今日の一句
今日の一句「刺身でも」釣られて秋刀魚買ひにけり一匹の秋刀魚を妻と分けにけりみみちい俳句ですが、本音です。みみちい?大阪弁です。みみっちいは辞書にもあります。「刺身でも」は上手い売り文句ですねえ。😉今日の一句
私はいわゆる『観る将』です。俗に、自分では将棋を指さずに、プロ棋士などの対局の観戦を楽しむ将棋ファンのこと。(デジタル大辞泉)将棋フォーカス(NHKEテレ)も毎週録画にとって観ています。藤井聡太君の実況も観ています(ABEMAテレビ将棋チャンネル)。状況をコンピューター判断させたり、大盤解説なんかもあり楽しいですよ。だから、将棋界のことは大体知っています。大体……。小説は大変面白いです。ずんずん引き込まれます。身を削る(頭を削る)戦いと幻想のミックスは時間を忘れて奥泉ワールドに引き込まれます。以下ちょっとネタバレです。最後が頭の悪い小生には分からなかった。「それがわからへんだら何を読んどってん」と言われそうですが、分らへんもんは分らへん。書評を読んでも分からない。そのうち一つのネタバレ感想に行き着きましたそうい...👀『死神の棋譜』奥泉光著
今日の一句秋暁の山並み赤く紅を引き😃今日の一句
今朝、新聞を広げて!朝日新聞の奈良版「大和俳壇」に入選してました。初入選です。ひと月前の投句なので、ダメだったと思ってました。娘達とラインで盛り上がってます。😂初入選
今日の一句自転車のチューブの泡や路地の月出かけようとしたら、自転車の前輪がぺったんこ。町の自転車屋さんまで押していくつもりが、途中で乗っちゃえと、半分ぐらい乗りました。自転車も量販店で買う時代。町の自転車屋さんは貴重です。ご主人がチューブを水につけて検査。子供のころの玉造(北区になるかも……)の自転車屋さんを思い出します。作業服を着た人の良さそうなおじさんやった。顔も覚えています。戯曲『バスが行く』にも、登場しました。言うても誰も知らんやろけど。ラジオドラマにも、舞台にもなったんやでぇ。たしか、幸助さんやった。舞台は過去に遡るバス。幸助「こんばんわ、あら、あら、みなさん、おそろいで。」平三郎「幸さん、何処へ。」幸助「いや、ちょっと。」幸助一番後ろの隅に腰を下ろす。うた、幸助と一緒に後ろの席へ行く。音吉「あいかわ...😘今日の一句
『源氏物語』角田光代訳全三巻を読み終えました。『ワーッと読める現代語訳』でもかなり長い道のりでした。下巻は『紅梅』と『竹河』の段に時間がかかりました。独立した章段で、これはとばした方が正解だと思います。全巻読み終えた後に読んでも良いのでは。感想は「やはりすごい」の一言です。散歩の途中紫式部の実が沢山生っていました。『源氏物語』をこよなく愛した女の日記『更級日記』の講義を聴きながら散歩しています。😜『源氏物語』下
今日の一句竜胆や母の命日経を読む花の名を訊けば、妻、『りんどう』と答える。今日の一句
今日の一句楽し世や糖質ゼロのビール飲む待ちに待った糖質ゼロのビール(ビールですよ!)発売です。糖尿病のわ・た・し。昨日の発売日に即行きました。😍今日の一句
今日の一句うろこ雲魚の名前問ふ、問ふ😒今日の一句
どれも素晴らしい短編である。八つの小説の視座は変わらない。一人称単数である。確かに私たちは等しく一人称単数なのだ。最初の『石のまくらに』は「性交」が必須である。村上春樹の小説は性描写が過激だからノーベル賞が受賞できないという意見があると聞いた。しかし、性描写がなければ『石のまくらに』は成立しない。たち切るも/たち切られるも/石のまくらうなじつければ/ほら、塵となるこの短歌もない。『品川猿の告白』では、思わず声を上げて笑ってしまった。新作である『一人称単数』では、私達の唯一の拠り所である一人称単数の危うさ、そして、怖さが描かれていると思う。『一人称単数』村上春樹著
今日の一句ライバルは入選句なり鳳仙花日曜日の朝刊に上手な俳句が並ぶ。わしも出してんのになあ。😜今日の一句
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194631花見今年も桜は去って行った。僕の散歩コースに、野ざらしの地蔵に覆い被さるように、雷に二つに裂かれた桜の老木がある。桜が地蔵を守ったのか?地蔵が桜を守ったのか?老木は今年も瑞々しい花を咲かせた。【一句】肩並べ地蔵と二人花見かな194631
194630父の帰還また父のことです。1946年に僕が生まれました。「お父ちゃんが行ったから、戦争に負けたんや」アホな息子は言ってました。リアルに覚えています。それと母が言っていたことが一つあります。父はトマトが嫌いだったけれど、帰還した父は畑のトマトにかぶりついたそうです。僕もトマトが苦手です。【一句】「父帰還」しやぶりつきたるトマトかな194630
194629雑踏久し振りに難波に出た。何年ぶりだろう。補聴器は用をなさない。【一句】雑踏に老いの場所なし春愁ひ(はるうれひ)194629
194628三角コーンいつもの散歩コース。もうウォーキングとは言わない。いつもなら右に曲がって池の地蔵さんに手を合わせてUターンする筈が、舗装された道が続いている。「三角コーン」が置いてある。三角コーンは家に帰って調べてみました。妻となら「赤いあれ」で通じますが(実際通じました)。通じなければ、工事現場なんかの赤い三角。結構そんな言葉を使っている気がします。三角コーンは言い得て妙ですね。「言い得て妙」も言い得て妙。後日三角コーンは端に寄せられていたので行ってみました。道は途切れ、同じ田んぼの風景でした。なんで道を作ったのだろう。【一句】道の果てに道の生まれし春野かな194628
194627言葉の断片父は寡黙な人だった。何を話したかあまり覚えていない。父の思い出は断片的な言葉として蘇ってきます。102才で去年亡くなった義母を最後にみんな亡くなりました。もう僕の親の世代はいない。【一句】亀鳴くや父の言葉のひとつづつ194627
194626ランドマーク二上山(にじょうざん)は西のランドマークです。三七年間通勤の車窓から眺め続けた山でもあります。雄岳と雌岳が寄り添う姿は間違いようがなく、方向音痴な僕にはありがたい山です。朝のウォーキングの友達です。霞がかかると、仲のよい夫婦みたいな影になります。当方は金婚式。あちら様は何婚式?【一句】二上山夫婦の影の薄霞194626
194625スイッチ24の続きです。朝からかなり強い雨。傘が嫌いな僕は早足で歩きます(走れない)。皮膚科で処置をしてもらった後あちこちで濡れました。それにしても補聴器が効かないなあ。引きこもり老人はひと月分ほど喋ったのに。病院でもサンドイッチを買ったパン屋さんでも。改札を通った時も。これは音が出ないのか?。なんか出たような気もするし……。駅は暗く、静かでした。「この補聴器あかんなあ」あかんのは僕でした。寝る前に補聴器のスイッチを切ったままでした。【一句】補聴器のスイッチオフに春の雨194625
194624時々老人性の疣(いぼ)が出来ます。今度は頭に出来たみたい。見えない。仕方ないなあと言う感じ。少し悩んで「先生に診てもらおう」と決心します。昔。右頬にほくろがありました。いや実は疣(いぼ)だった。先生に窒素で焼いてもらって消えました。兄弟が集まった時「ねえねえ、わしの顔変わってへん?」と、意気込んで訊きました。兄弟は「わからへん」と一言。「しっかり目をつむって下さいね」と先生の声。【一句】疣(いぼ)を焼く女医の気配や春の雨194624
194623サボテントイレ掃除をしていたら、窓辺にごく小さい鉢がある。何か植わっている。妻に訊いた。「これなんや?」「サボテン」「サボってんの」久し振りの駄洒落なのに妻は笑わない。現役の時は、僕のおやじギャグは若い子に人気があった。「そろそろ言うぞ」そこで間一髪間を置いてのたまう。どーと笑いが来る。「生きてんの?」「生きてるよ」「水は?」「たまーにやってる」あの時10滴ほど水を遣った。【一句】サボテンのミリの成長厠かな194623
194622お鈴(おりん)仏壇が我が家にやって来て三ヶ月ほど経ちます。同じ部屋で寝ています。光明真言を三度唱え次ぎに南無大師遍照金剛と三度唱えます。その合間に叩くのがお鈴(おりん)。そう呼ぶのを知りませんでした。「おりん」の響きは清々しいですね。三月句会に投句しました。1点入りました。その1点が嬉しかった。【一句】春雨やお鈴の音の少し濡れ194622
194621心電図左胸が痛い。循環器内科の定期診察に妻に付き添ってもらった。「胸が痛くって」「いつどのように?」しどろもどろの僕に、「しょっちゅう言うてます」と妻が一言。心電図を取ることになった。さっさと動く妻について行くのが精一杯。「病気になりそう」一つしか違わないのに。お婆ちゃんはお爺ちゃんより元気なのだ。「正常です三年前と全然変わってないですよ」胸の痛みもましになったような気がする。【一句】年寄りの不安死ぬこと桜咲く194621
194620寒造(かんづくり)父のことをよく思い出す。自分だけ一品酒の肴を作ってもらって、一合の日本酒を飲んでいた。【一句】晩酌は父の至福や寒造194620
194619スーパー歩いて五分ほどの所に大きなスーパーマーケットが五年ほど前にできました。「ここにスーパーが出来ます」と不動産屋が言っていたのを思い出します。五十年近く前です。自転車を取り上げられたお爺さんは、買い物難民を免れました。【一句】可愛い子のレジを選んで木の芽時194619
194618「ドラえもん」「ドラえもん」のび太と空の理想郷(ユートピア)を観ていた。少しわくわくする。孫と観たのは「アンパンマン」。長女と観たのは「スーパーマン」。字幕だった。必死に説明するアホな若い父。今度会ったら覚えているか聞いてみよう。家族で観たのは、「ジュラシック・パーク」三人の娘は大人になっていた。梅田の北野劇場だったと思う。超満員だった。【一句】「ドラえもん」一人鑑賞春灯(はるともし)194618
194617つげ義春『ネジ式紅い花』つげ義春著すごい本だ。高価なのだが十分値打ちがある。想像以上だった。つげ義春の絵も好きだ。僕の青春の全てがあった。言うほどのものではないけれど。三十年以上も前、ラジオドラマの入選者が名古屋に集まったことがあります。話している内にみんながつげ義春フリークだと分かって大笑いした。人生は旅だなあって思います。僕は旅行が好きではなかった。土台が外されたみたいて、不安になるのです。旅はいつも不安と道連れ。旅行の帰路で「ああ帰ってきた、よかった」って言ったら、「お前とは絶体旅行に行かない」と言われたことがあったなあ。でも彼とは、それからも何度も職場の旅行に行った。二人とも友達がいなかった。「せつない」は『紅い花』ではなくて、『もっきり屋の少女』だった。「だめです私はせつないです」見...194617
194616チューリップ【一句】どこにでもいる子がいいねチューリップ大谷くんおめでとう。194616
194615ほうれん草前の冷蔵庫はドアにマグネットが使えたのに、新しいのは引っ付かない。白板(ホワイトボード)を側面につけて使っている。冷蔵庫の見た目は良くなった。本当はピーマンと書いてあった。ピーマンの方が走書きに合う。でも、ほうれん草もいいなあ。書いとかないと、忘れる。【一句】白板にほうれん草と走書き194615
194614春一番「オヤスミ」と、妻は二階へ。僕は一人で気楽に過ごす。【一句】毎日が別れと出会ひ春一番194614
194613額突然大きな音がした。地震。蛍光灯の紐を見つめたが動いていない。額が落ちていた。妻を呼んだ。こういう時の僕は危険だ。硝子の破片が飛び散っていた。大きな破片を取って、後は掃除機で吸い取る。手際よく片付いた。「気いつけや」と、僕は言うばかり。額の中身は、薬剤師免許妻と二人分。その他卒業証書等。「もうええねえ」と妻が言った。丸めて賞状筒になおした。飾っていることもないか。【一句】額落ちる割れた硝子の余寒かな194613
194612『東京都同情塔九段理江著』途中から分からなくなったので最初から読み返した。現代版・バベルの塔という評も読んだ。言葉の通じなくなった世界。ロシアとウクライナの戦争を思い浮かべる。ウオーキングで池のそばにある地蔵に手を合わす。「おんかかかびさんまえいそわか」を3べん唱える。「かかか」は笑い声。地蔵の後の桜は真っ二つに裂けている。花芽がいっぱいついているのに気づいた。【一句】雷に裂けし桜の芽立かな194612
194631花見今年も桜は去って行った。僕の散歩コースに、野ざらしの地蔵に覆い被さるように、雷に二つに裂かれた桜の老木がある。桜が地蔵を守ったのか?地蔵が桜を守ったのか?老木は今年も瑞々しい花を咲かせた。【一句】肩並べ地蔵と二人花見かな194631
194630父の帰還また父のことです。1946年に僕が生まれました。「お父ちゃんが行ったから、戦争に負けたんや」アホな息子は言ってました。リアルに覚えています。それと母が言っていたことが一つあります。父はトマトが嫌いだったけれど、帰還した父は畑のトマトにかぶりついたそうです。僕もトマトが苦手です。【一句】「父帰還」しやぶりつきたるトマトかな194630
194629雑踏久し振りに難波に出た。何年ぶりだろう。補聴器は用をなさない。【一句】雑踏に老いの場所なし春愁ひ(はるうれひ)194629
194628三角コーンいつもの散歩コース。もうウォーキングとは言わない。いつもなら右に曲がって池の地蔵さんに手を合わせてUターンする筈が、舗装された道が続いている。「三角コーン」が置いてある。三角コーンは家に帰って調べてみました。妻となら「赤いあれ」で通じますが(実際通じました)。通じなければ、工事現場なんかの赤い三角。結構そんな言葉を使っている気がします。三角コーンは言い得て妙ですね。「言い得て妙」も言い得て妙。後日三角コーンは端に寄せられていたので行ってみました。道は途切れ、同じ田んぼの風景でした。なんで道を作ったのだろう。【一句】道の果てに道の生まれし春野かな194628
194627言葉の断片父は寡黙な人だった。何を話したかあまり覚えていない。父の思い出は断片的な言葉として蘇ってきます。102才で去年亡くなった義母を最後にみんな亡くなりました。もう僕の親の世代はいない。【一句】亀鳴くや父の言葉のひとつづつ194627
194626ランドマーク二上山(にじょうざん)は西のランドマークです。三七年間通勤の車窓から眺め続けた山でもあります。雄岳と雌岳が寄り添う姿は間違いようがなく、方向音痴な僕にはありがたい山です。朝のウォーキングの友達です。霞がかかると、仲のよい夫婦みたいな影になります。当方は金婚式。あちら様は何婚式?【一句】二上山夫婦の影の薄霞194626
194625スイッチ24の続きです。朝からかなり強い雨。傘が嫌いな僕は早足で歩きます(走れない)。皮膚科で処置をしてもらった後あちこちで濡れました。それにしても補聴器が効かないなあ。引きこもり老人はひと月分ほど喋ったのに。病院でもサンドイッチを買ったパン屋さんでも。改札を通った時も。これは音が出ないのか?。なんか出たような気もするし……。駅は暗く、静かでした。「この補聴器あかんなあ」あかんのは僕でした。寝る前に補聴器のスイッチを切ったままでした。【一句】補聴器のスイッチオフに春の雨194625
194624時々老人性の疣(いぼ)が出来ます。今度は頭に出来たみたい。見えない。仕方ないなあと言う感じ。少し悩んで「先生に診てもらおう」と決心します。昔。右頬にほくろがありました。いや実は疣(いぼ)だった。先生に窒素で焼いてもらって消えました。兄弟が集まった時「ねえねえ、わしの顔変わってへん?」と、意気込んで訊きました。兄弟は「わからへん」と一言。「しっかり目をつむって下さいね」と先生の声。【一句】疣(いぼ)を焼く女医の気配や春の雨194624
194623サボテントイレ掃除をしていたら、窓辺にごく小さい鉢がある。何か植わっている。妻に訊いた。「これなんや?」「サボテン」「サボってんの」久し振りの駄洒落なのに妻は笑わない。現役の時は、僕のおやじギャグは若い子に人気があった。「そろそろ言うぞ」そこで間一髪間を置いてのたまう。どーと笑いが来る。「生きてんの?」「生きてるよ」「水は?」「たまーにやってる」あの時10滴ほど水を遣った。【一句】サボテンのミリの成長厠かな194623
194622お鈴(おりん)仏壇が我が家にやって来て三ヶ月ほど経ちます。同じ部屋で寝ています。光明真言を三度唱え次ぎに南無大師遍照金剛と三度唱えます。その合間に叩くのがお鈴(おりん)。そう呼ぶのを知りませんでした。「おりん」の響きは清々しいですね。三月句会に投句しました。1点入りました。その1点が嬉しかった。【一句】春雨やお鈴の音の少し濡れ194622
194621心電図左胸が痛い。循環器内科の定期診察に妻に付き添ってもらった。「胸が痛くって」「いつどのように?」しどろもどろの僕に、「しょっちゅう言うてます」と妻が一言。心電図を取ることになった。さっさと動く妻について行くのが精一杯。「病気になりそう」一つしか違わないのに。お婆ちゃんはお爺ちゃんより元気なのだ。「正常です三年前と全然変わってないですよ」胸の痛みもましになったような気がする。【一句】年寄りの不安死ぬこと桜咲く194621
194620寒造(かんづくり)父のことをよく思い出す。自分だけ一品酒の肴を作ってもらって、一合の日本酒を飲んでいた。【一句】晩酌は父の至福や寒造194620
194619スーパー歩いて五分ほどの所に大きなスーパーマーケットが五年ほど前にできました。「ここにスーパーが出来ます」と不動産屋が言っていたのを思い出します。五十年近く前です。自転車を取り上げられたお爺さんは、買い物難民を免れました。【一句】可愛い子のレジを選んで木の芽時194619
194618「ドラえもん」「ドラえもん」のび太と空の理想郷(ユートピア)を観ていた。少しわくわくする。孫と観たのは「アンパンマン」。長女と観たのは「スーパーマン」。字幕だった。必死に説明するアホな若い父。今度会ったら覚えているか聞いてみよう。家族で観たのは、「ジュラシック・パーク」三人の娘は大人になっていた。梅田の北野劇場だったと思う。超満員だった。【一句】「ドラえもん」一人鑑賞春灯(はるともし)194618
194617つげ義春『ネジ式紅い花』つげ義春著すごい本だ。高価なのだが十分値打ちがある。想像以上だった。つげ義春の絵も好きだ。僕の青春の全てがあった。言うほどのものではないけれど。三十年以上も前、ラジオドラマの入選者が名古屋に集まったことがあります。話している内にみんながつげ義春フリークだと分かって大笑いした。人生は旅だなあって思います。僕は旅行が好きではなかった。土台が外されたみたいて、不安になるのです。旅はいつも不安と道連れ。旅行の帰路で「ああ帰ってきた、よかった」って言ったら、「お前とは絶体旅行に行かない」と言われたことがあったなあ。でも彼とは、それからも何度も職場の旅行に行った。二人とも友達がいなかった。「せつない」は『紅い花』ではなくて、『もっきり屋の少女』だった。「だめです私はせつないです」見...194617
194616チューリップ【一句】どこにでもいる子がいいねチューリップ大谷くんおめでとう。194616
194615ほうれん草前の冷蔵庫はドアにマグネットが使えたのに、新しいのは引っ付かない。白板(ホワイトボード)を側面につけて使っている。冷蔵庫の見た目は良くなった。本当はピーマンと書いてあった。ピーマンの方が走書きに合う。でも、ほうれん草もいいなあ。書いとかないと、忘れる。【一句】白板にほうれん草と走書き194615
194614春一番「オヤスミ」と、妻は二階へ。僕は一人で気楽に過ごす。【一句】毎日が別れと出会ひ春一番194614
194613額突然大きな音がした。地震。蛍光灯の紐を見つめたが動いていない。額が落ちていた。妻を呼んだ。こういう時の僕は危険だ。硝子の破片が飛び散っていた。大きな破片を取って、後は掃除機で吸い取る。手際よく片付いた。「気いつけや」と、僕は言うばかり。額の中身は、薬剤師免許妻と二人分。その他卒業証書等。「もうええねえ」と妻が言った。丸めて賞状筒になおした。飾っていることもないか。【一句】額落ちる割れた硝子の余寒かな194613
194612『東京都同情塔九段理江著』途中から分からなくなったので最初から読み返した。現代版・バベルの塔という評も読んだ。言葉の通じなくなった世界。ロシアとウクライナの戦争を思い浮かべる。ウオーキングで池のそばにある地蔵に手を合わす。「おんかかかびさんまえいそわか」を3べん唱える。「かかか」は笑い声。地蔵の後の桜は真っ二つに裂けている。花芽がいっぱいついているのに気づいた。【一句】雷に裂けし桜の芽立かな194612