俳句を毎日いくつか詠んでいます。昭和の匂いをぷんぷんさせた越中ふんどし親父です。
コーヒーよ、おまえだけが頼りだ。わが友、コーヒーよ。春になったらポットに詰めて遠出をしよう。
大年や多くて迷ふ棚の酒大年に柱時計の止まりけり薬局に相談に行く大晦日旧友にばったり出会ふ大晦日友の肩だきて年の瀬縄暖簾地下鉄で友と別るる大晦日ゆく年や車窓にネオン流れゆく大晦日
コーヒーを上手に淹れて年歩む豆を挽くミルは手動で年歩む電動は朝の静けさを有無を言わさず乱暴に壊します。やはり、手動のミルが良いです。手間だけど、挽かれゆく豆の香りと心地よい音を聴きながら。今年も毎朝、まず1杯を楽しみました。早起きのブラックコーヒー年の暮王将のイントロ聴きつ年歩む年末になると聴きたくなる曲です。何ともしみじみ胸に来るイントロです。村田英雄では他に、夫婦春秋と浪花の女のイントロが好きです。良き昭和の匂いまでして来るようです。おちゃらけてどこへゆくやら年の果コーヒーと年歩む
雨となり出かけられずや小晦日雨も良し部屋片づける小晦日朝餉は牛丼大盛り小晦日振り返り昼酒少し小晦日小晦日
数へ日や気づきて戻る買ひ足しに数へ日や鶏のごと歩く人をり数へ日やパッと開きしキューピーの手数へ日や猫一心に毛繕ひ数へ日のまう追ひつかぬ用事かな数へ日や諦めること良しとする数へ日に寂しさずっとつきまとふ数へ日や小倉トーストてんこ盛り数へ日やゴング鳴るカウントダウン数へ日やあしたのジョーのごとく立つ数へ日
入院食子持花椰菜添えられブロッコリー入院食に添えてありブロッコリーは冬の季語だったんですね。ブロッコリとも。漢字で書くと「子持花椰菜こもちはなやさい」です。つぶつぶな感じが魚の卵みたいだからでしょうか?ちなみに子持花椰菜は、夏井いつきさんの死語集に入ってるような。俳句を探してみたけど見つかりませんでした。「ブロッコリー」で1つ見ました。みんな詠めよ。ブロッコリー茹でてはみたが何としようブロッコリー茹でてベターなマヨネーズ彩やブロッコリーの湯がきたてブロッコリー白いシチューに映えにけり子持花椰菜
裸木の風と奏でるシンフォニー吠ゆるごと枝はらはれし冬木かな裸木の空掃き終えし如くかな裸木の枝は千本のアンテナ裸木の堂々とした幹廻り耳を当て裸木の温もりを聴く裸木の肌に仏の浮かびたり裸木に人の集ひし古墳かな群生の冬木の奏づシンフォニー
ししゃも付く入院食や酒の欲しほんとの柳葉魚ではありませんね。ほんとの柳葉魚はスーパーでもめったに見かけません。その昔、アイヌの神様が柳の葉を魚に変えたとこからこの名が付いたそうです。北海道にはアイヌ語の名がたくさん残されていますね。僕は小学校の高学年の時に、佐藤さとるの「だれも知らない小さな国」を読んでからアイヌに関心を持ちました。ちなみにこの本を読んだ後しばらくの間、コロボックルが部屋の中を素早く動いて隠れるのを見ました。はっきりとは見えないのですが素早く動くコロボックルが見えたのです。これは、この本を読んだ多くの子供たちが同じ経験をすることなんです。やがて、成長するにしたがって見えなくなってしまいました。ししゃも焼く誰も知らない小さな国ししゃも焼く煙の描くアイヌ模様ししゃも焼く傍に猫来て待ちてをりコタンの口...萱野茂に会いたかった柳葉魚買ふ
洋菓子屋みちまで甘しクリスマス人形のクマさん灯るクリスマスのら猫もカリカリ貰ふクリスマス子と選ぶ百均のクリスマスグッズクリスマスツリーの飾り欲しがる子クリスマス
入院の夕餉のおでんにほっこり路地裏に京のおでんのおばんざい味しゅんで昭和の味のおでんかな玉子のきみまで味のしゅんだおでん一合が二合となりしおでんかなちくわの何か言いたげなおでん酒注ぎ合ふて別れの辛しおでん酒おでん
明るさや入院食にみかん付く密談のみかん剥く音かすかなり丁寧にみかん剥きたる細き指手のみかん嗅ぎ来て猫の顰め顏子のいたずら掴めば皮だけの蜜柑寝入る子の爪に蜜柑の香りかなポケットから取り出しくれる蜜柑かな
入院食朝のミルクの冷たさよ入院のミルク冷たき朝餉かな入院の冷たきミルクまた美味し冷たし
古き映画のポスターや冬の雨おじさんを偲ぶ支那そば冬の雨公園の静けさ歌ふ冬の雨朽ちし葉の地に帰りゆく冬の雨寝ても寝足りぬ眠たさや冬の雨父の背の匂ひのしたる冬の雨蛍光灯の灯のやさし冬の雨路地裏にカレーにほひて冬の雨青春の名曲喫茶や冬の雨
冬めきて立ち食ひそば屋客溢る立飲みの寄せ合ふ肩や冬めきぬ冬めくや背を丸め行く人の増え冬めくや湯屋の看板「ゆ」の誘ひ冬めきて増えたるやうな白髪かな冬めくや何かしてゐて独り言冬めく
「ブログリーダー」を活用して、春ともしさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。