俳句を毎日いくつか詠んでいます。昭和の匂いをぷんぷんさせた越中ふんどし親父です。
コーヒーよ、おまえだけが頼りだ。わが友、コーヒーよ。春になったらポットに詰めて遠出をしよう。
昼顔や唇うふと誘惑すひるがほは熱き吐息を吐き萎む昼顔と線路の石の恋もあり昼顔の官能的に萎えてゆく「蜘蛛の糸」のごとのぼりゆく昼顔
湯上りのきゃっきゃと逃ぐる裸の子丸裸やっと解けしふどしの紐将棋指す裸の親父二人かな半裸の母と父と農家の昼餉裸子を抱き上ぐ吾も裸なり
原色の魚となりゆく熱帯夜錆び土の火星を転ぐ熱帯夜熱帯夜肌着を脱げば魂も脱げ孵化する卵となりゆく熱帯夜
焼酎や声なめらかにカラオケすカラオケを五曲続けて玉の汗カラオケや衣も褌も汗しとど大汗に帯もどかしく解きにけり汗の衣を脱ぎてふんどし一つかな汗涼し歌ひ終へし解放感汗忘るカラオケの老いのデュエット
山深き谷の流れや吊忍偲びたる江戸の職人吊忍釣忍みみを澄ませば谷の音釣忍チリンと鳴って風の露地
のら猫の風の葉陰で昼寝かな起こされてムッと昼寝の庭の猫にほんブログ村昼寝の猫たち
梅雨明けて昨日のことを忘れけり「さあ」と誰に言ふとはなし梅雨明くる梅雨明けて静もる池の水面かなにほんブログ村梅雨明けださあ出かけよう大阪へ
まな板の音かろやかに梅雨明くる梅雨明けて猫は塀で毛づくろひす梅雨明けて草の勢ひ失せにけり昨日ようやく梅雨が明けました。梅雨明けにふさわしい青空が広がって、風が湿気を飛ばすように吹いていました。爽快な気分でひと時、空を見上げていました。にほんブログ村コーヒーの香りかろやか梅雨明くる
用水路いきほひを増す大暑かな放尿の太き影成す大暑かな昨日は大暑でした。空は梅雨が明けたような青空が広がっていました。もう間もなく梅雨明け宣言するでしょうか。蝉も朝から忙しく鳴いています。放尿の無理して弧かく大暑かな塩だけで玉子焼きたる大暑かな
ふんどしも解きてカレーの夏の朝競ひ合ふカレーの具材夏野菜ふんどしのなかなか解けぬ夏の朝ふんどしのやうやく解けし夏の朝にほんブログ村夏暁の湿気追いやるカレーの香
ウチュウジンする子の声や扇風機ふんどしの父一人居て扇風機ふんどしを抜けゆく風は扇風機胡坐かく父と対座の扇風機にほんブログ村うなだるる後ろ姿や扇風機
庭隅に読経聴くごと花擬宝珠擬宝珠咲き真似る好色「雁の寺」ふんどしを解きゆく僧や花擬宝珠にほんブログ村ポクポクと木魚にひらく花擬宝珠
フォークソングの歌手も、もう70歳を過ぎた人が多くなったでしょうか。亡くなった歌手もいます。でも、歌は愛され生きつづけます。歌われつづけます。約、半世紀前の歌が今も新鮮です。名曲が多いですね。まっ白な灯台あふぐ青岬焦がれても砕くる恋や青岬夏岬わが青春のフォークソング
青柿に鼻つけて嗅ぐ幼き日青柿や頑なに拘る漢青柿や変人のふんどし親父青柿や巨根なる仮性包茎にほんブログ村青柿を嗅げば幼き日の秘密
幼き日の昭和が匂ふ雷雨かな落雷や即座にラジオ切る親父雷や親父に似たる懐かしさにほんブログ村雷
絹ごしの味はひ深き冷奴冷奴一丁ふんどし一丁足くづし酌み合ひ崩す冷奴越中の繁み黒々冷奴にほんブログ村冷奴
ふんどしの父が真んなか蚊帳せまし今でも蚊帳はありますが、めったに見かけませんね。夏、子供の頃はどこの家でも夕方になると高学年の子は蚊帳を吊る手伝いをしました。おぼろげな記憶ですが、蚊帳の四隅に真鍮の輪っかが付いていて、それを部屋の四隅に引っかけてたように思います。もう長年使ってる物だから穴の開いた箇所を繕って使っていました。祖母が縫ったその白い糸の縫い目も思い出します。色褪せた緑色も今から思うと、それなりに風情がありました。子供たちにとっては、蚊帳の中はまた違う楽しい空間でした。蛍を放ってみたりしたこともあります。ワクワクとする不思議な空間でした。にほんブログ村蚊帳
枇杷食べて種すてぬ子の想ひかな枇杷しゃぶる腹から垂れてふんどしへ枇杷
ふんどしでしゃがんで摘む青鬼灯青鬼灯ふどしに広ぐ幼き日踏みつぶす子のさびしさよ青鬼灯にほんブログ村青鬼灯
さっぱりと着替へしふどし朝涼しにほんブログ村朝涼し
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