夫婦の年輪刻んだ廃業した店の看板金澤ひろあき夫婦の年輪
2024年8月京都童心の会通信句会結果【選評】○金澤ひろあき選特選天1まっすぐまがっている國の新札野谷真治だんだん国の力が衰えて行くのが顕在化していながら、有効な対策ができていない現在。そして、リーダー達の言動もしまりがない、けじめがない。そのタイミングで新札を発行し気分を変えようとしたのだろうが、さてその効果はどれほど?「まっすぐまがっている」の表現が、今の状況を言い当てている。「國」という大げさな旧字は、これまた皮肉か。地65こだわりの一つづつ減る介護かな三村須美子長いこと介護をやっているとこんな感じになって行くのですね。こだわっていたら生活できなくなっていくことに直面してしまう。私もこれから、一つ一つ手放していく生活になりそうです。人17暑中見舞癖ある友の文字弱し松村芳子文字の癖ですぐに、あああの人...2024年8月京都童心の会通信句会結果【選評】
2024年8月京都童心の会通信句会結果時が残ってしまった所金澤ひろあき世の中に常は無い。多くの別れを体験した後は、身にしみます。それだけに、時が残ってしまった所に行ってみたくなったのです。三重県の関という町は、旧東海道の町並みがよく残っていると聞いたので、訪ねてみました。知り合いの親切なNさんと二人旅。JR草津線で柘植(つげ)まで。柘植で関西本線に乗り換えます。これも旧東海道のコースとほぼ重なります。もっとも、江戸の人達は歩きですから、私達はずいぶん楽をしています。関西本線は単線で電化しておらず、二両のディーゼル車で山の中の線路をたどります。このゆっくり感が良いのです。関駅の観光案内所で地図をもらい歩き出したら、まあ何と気づかずに関宿を通り越していました。どんどん山の方へ行く。こりゃおかしいと引き返します...2024年8月京都童心の会通信句会結果
雨上がりの明るさ秋祭金澤妙法(ひろあき別号送り火の文字から)※写真は武信稲荷。京都中京、大宮三条商店街の南側にあります。雨上がりの明るさ
矢車草金澤ひろあき句会の席題で「矢車草」が出ました。ちょっと引っ掛かることがあったので調べてみると、「矢車草」は二つあるのです。一つはユキノシタ科の白い花のもの。もう一つはヨーロッパ原産で、「矢車菊」とも呼ばれるもの。藍紫や白、ピンクの花です。古くはエジプトのツタンカーメン王の棺の中から出てきたそうな。矢車草ツタンカーメン抱き眠るひろあきまずはそのまま書いてみました。花魁に矢車草は二、三人吾語り君は聞き役矢車草矢車草
たまたま金澤ひろあき久しぶりの休みの土曜日。たまたま晴れて残暑になる。たまたま烏丸三条に行く用事ができて出かける。たまたま阪急の豪華列車「京とれいん」が来たので乗る。用事を済まし、たまたま近くの京都文化博物館に入る。たまたまセタフィルチェロが演奏会をしていた。パブロ・カルザス「鳥の歌」、井上陽水「少年時代」等を聴く。たまたまの積み重ねで楽しいひととき。神様がプレゼントしてくれたのかな。チェロ秋天楽しいひととき短くてひろあきたまたま
シロカニペランランピシカン(※Shirokaniperanranpishkan)金澤ひろあきシロカニペランランピシカン神の梟の歌う神の声聞こえし頃文字は有らず神の声聞けず悲しんで文字を創る「聴く」から「見る」「読む」に世界が変わる※「銀の滴降る降るまわりに」の意味。知里幸恵『アイヌ神謡集』冒頭の歌シロカニペランランピシカン
「さんしょ」188号を読んで○金澤ひろあき残暑お見舞い申し上げます。「さんしょ」188号、ありがとうございます。異常な暑さ、それが一転すると豪雨。ヨーロッパの中央部やミャンマー、そしてまた能登半島に。地球規模の災害になっています。「いつも災害と隣り合わせで生きている。」これからはそういう生き方をしなければならない時代が来ているような気がします。盲導犬車内でグタッと肉球なめる小沢真知子この盲導犬の姿が、私達の生存に重なる気がするのです。切実さを伝える句です。想い出も家も吊るしてクレーン唸る山口美代子凸凹の集まりだから住みよい家鈴木和枝人と共に想い出を積み重ねる家。前句は、何らかの理由で取り壊されているのでしょう。本当に更地になってしまう。私の回りも、今年四軒無くなってしまいました。後句は、古くなっても住み続...「さんしょ」188号を読んで
台風金澤ひろあき招かざる客と台風長居する胸の渦巻き台風もまだ立ち去らず台風迷走する米不足の日本妖精のイタズラの恋夏の夢音もなき簾の揺れや野分待つ息しているかと台風叫んで行く台風
半歌仙「青空豹変」金澤ひろあき独吟ノロノロ台風もしや青空豹変か時を惜しんで秋蝉の声千枚の田ごとに月を引き寄せてインスタグラム「いいね」いっぱい富士山をモデルに作るかき氷日焼けの顔に白い歯並び今メタボ昔健康優良児基準変えれば塞翁が馬後戻りしないつもりの老いの恋愛しい姿瞳に映す盲導犬育てて明日は手放す日ブラッシングをより念入りに柚子湯より上がる鏡に月の影聖樹の灯し彩りを添え安売りの広告の品店頭に一人一つと強くお願いアイドルの握手会ある花広場舞台衣装は踊る陽炎半歌仙「青空豹変」独吟
サラ・ベルーナル金澤ひろあきミュシャのリトグラフの女性達が目で語りかけてくる夢見る目は半開き憧れ見る目は大きく開く日本が江戸から明治になろうかという頃パリで流行ったアールヌーボー白い百合のティアラをつけた女優サラ・ベルナールやさしい線と明るい色彩に今も生きている喜び(堺市アルフォンヌ・ミュシャ館にて)サラ・ベルナール
松尾芭蕉『笈の小文』口語訳金澤ひろあき十須磨月はあれど留守のやうなり須磨の夏月見ても物たらはずや須磨の夏万菊旧暦四月中ごろの空も朧に春の雰囲気が残って、はかない短夜の月もまだなお優美であるが、山は木々の若葉で黒ずんで見えて、ほととぎすが鳴き出すはずのしののめ(夜の明け方)も海の方から白みはじめている時に、上野と思われる所は、麦の穂が一面に赤らみを帯びて、漁師の軒に近い芥子の花がとぎれとぎれに見渡される。海士(あま)の顔まづ見らるるや芥子の花東須磨・西須磨・浜須磨と三カ所に分かれているが、どこも特に他と異なった仕事をしているとも見えない。在原行平の「藻塩たれつつ」などと歌にも知られていますが、今はそのような生業なども見えない。きすごという魚を網で取って、細かい砂の上に干し散らしているのを、烏が飛んで来てつか...松尾芭蕉『笈の小文』口語訳十須磨
松尾芭蕉『笈の小文』口語訳金澤ひろあき九夏の旅衣更一つ脱いで後ろに負ひぬ衣更吉野出て布子売りたし衣更万菊灌仏(仏生会)の日は、奈良であちらこちら参詣しましたが、鹿が子を産むのを見て、この釈迦の誕生の日に生まれるのが素晴らしいので、灌仏の日に生まれあふ鹿の子かな唐招提寺鑑真和尚が日本に来られる時、船中で七十回余りの苦難をおしのぎになり、目の中に塩風が吹き入って、ついに目を失明なさった尊像を拝して若葉して御目の雫ぬぐはばや旧友と奈良で別れる鹿の角まづ一節のわかれかな大坂で、ある人の所で杜若語るも旅のひとつかな松尾芭蕉『笈の小文』口語訳九夏の旅
松尾芭蕉『笈の小文』口語訳金澤ひろあき八旅のやり方紀三井寺かかとは傷ついて西行と同じく、天竜の渡し(で不条理な暴力に耐えた西行)を思い、馬を借りる時は(堀に落とされ)いきまいた聖(証空上人)の事を心に浮かべる。山野・海浜の美しい景色に、万物生成の原理である造化の偉業を見、あるいは一切の執着を脱した仏道修行者の跡を慕い、風雅の人の本領をうかがい見る。やはり住む家を去って、家具などの器への願いは無い。無一物なので途中の悩みも無い。ゆっくり歩いて籠や馬を使わず、遅い目の食事は肉よりも甘い。泊まるべき道に限りが無く、出立すべき朝に時の制限が無い。ただ一日の願いは二つだけだ。今宵良い宿を借りよう、草鞋がわが足にまあよいのを求めようというのだけが、いささかの思いである。その時々気のおもむくままにし、日々に情を新しくす...松尾芭蕉『笈の小文』口語訳八旅のやり方
松尾芭蕉『笈の小文』口語訳金澤ひろあき七吉野へ杜国と陰暦三月中頃過ぎに、そぞろに浮かれ心の花が、私を導く枝折(道しるべ)となって、吉野の花見にと決心すると、あの伊良湖崎で約束しておいた人(杜国)が伊勢に出て来て迎え、共に旅寝の情緒を体験し、また一方では私のために仕える侍童となって、道中の手助けにもなろうと、自ら侍童風に「万菊丸」と名乗る。本当に子どもらしい名の様子は、とても趣興がある。さあ、旅立ちのお遊び事をしようと、笠の内に落書きをする。乾坤無住同行二人吉野にて桜見せうぞ桧笠吉野にてわれも見せうぞ桧笠万菊丸旅の道具の多いのは道中の邪魔であると、物を皆払い捨てたけれども、夜の寝具にと紙子ひとつ、合羽のような物、硯、筆、紙、薬など、昼の弁当などの物を包んで後ろに背負ったので、もともと足が弱く力が無い身が、後...松尾芭蕉『笈の小文』口語訳七吉野へ杜国と
松尾芭蕉『笈の小文』口語訳金澤ひろあき六伊勢へ伊勢山田何の木の花とはしらず匂ひかな裸にはまだ衣更着(きさらぎ)の嵐かな菩提山この山のかなしさ告げよ野老掘(ところほり)龍尚舎物の名を先づとふ芦の若葉かな網代民部雪堂に会う梅の木になおやどり木や梅の花草庵の会いも植えて門は葎の若葉かな神域の内に梅が一本もない。何か理由がある事だろうかと神主にたずねますが、ただ何とはなしに自然に梅が一本もなくて、物忌みの子良(こら)の館の後ろに一本ございますと言う事を語り伝えている。御子良の一もとゆかし梅の花神垣や思ひもかけずねはん像松尾芭蕉『笈の小文』口語訳六伊勢へ
松尾芭蕉『笈の小文』口語訳金澤ひろあき五ふるさと伊賀上野へ十二月十日過ぎ、名古屋を出てふるさとへ入ろうとする。旅寝して見しや浮き世の煤払ひ西行が「桑名よりくはで来ぬれば」と言う日永の里より、馬を借りて杖つき坂を上がる時、荷鞍がひっくりかえって馬より落ちてしまった。歩行ならば杖つき坂を落馬かなと辛さのあまり句を言い出しましたけれども、ついに季語が入らない。旧里や臍の緒に泣く年の暮宵の年の空の名残りを惜しもうと、酒を飲み夜更かしして、元日寝て起き忘れたので、二日にもぬかりはせじな花の春初春春立ちてまだ九日の野山かな枯芝やややかげろふの一二寸伊賀の国、阿波の庄という所に、俊乗上人の旧跡がある。護峰山新大仏寺とか言い、名だけは千歳の形見となって、伽藍は破れて礎石を残し、坊舎は絶えて田畑と名が変わり、丈六仏の尊像は...松尾芭蕉『笈の小文』口語訳五ふるさと伊賀上野へ
松尾芭蕉『笈の小文』口語訳金澤ひろあき四名古屋の仲間たちと鳴海に泊まって星崎の闇を見よやと鳴く千鳥飛鳥井雅章公がこの宿にお泊まりになって、「都も遠くなるみがたはるけき海を中にへだてて」とお詠みになったのをご自身でお書きになられて、お与えになったことを語る時に、京まではまだ半空や雪の雲三河の国、保美という所に、弟子の杜国がしのんで暮らしているのを訪れようと、まず名古屋の越人に便りを送り、鳴海より後ろへ二十五里ほど訪ねるために帰って、その夜は吉田に泊まる。寒けれど二人寝る夜ぞ頼もしきあまつ縄手は、田の中に細道があって、海より吹き上げる風がとても寒い所である。冬の日や馬上に氷る影法師保美村より伊良古崎へ一里ばかりもあるだろう。三河の国の地続きで、伊勢とは海でへだてている所であるけれども、どういう理由だろうか。『...松尾芭蕉『笈の小文』口語訳四名古屋の仲間たちと
松尾芭蕉『笈の小文』口語訳金澤ひろあき三旅日記についてそもそも旅の日記というものは、紀貫之、鴨長明、阿仏尼が文を奮い立たせ、旅情を述べつくして以来、その他は印象が似通っていて、同じパターンを改めることができていない。まして私のような浅い智恵で劣った才能の筆では及ぶはずもない。その日は雨が降り、昼より晴れて、そこに松があり、かしこに何とかという川が流れているなどということは、誰でも言うように思われますが、黄山谷の詩の奇抜さと蘇東坡の詩の新しさのようでなければ言うな。そうではあるが、その所々の風景が心に残り、山中や野中の宿の苦しい悩みも一方では話の種となり、風や雲のような旅の便りともなるかと期待して、忘れぬ所々をまとまりもなく書き集めました。全く酔った者のたわごとに等しく、眠っている人がうわ言を言うたぐいに見...松尾芭蕉『笈の小文』口語訳三旅日記について
松尾芭蕉『笈の小文』口語訳金澤ひろあき二旅立ち(貞享四年)陰暦十月の初め、空は不安定な様子で、わが身は風に散る葉のように行方定まらない気持ちがして、旅人と我が名よばれん初しぐれ又山茶花を宿々にして岩城の住人・長太郎と言う者、この脇句を付けて、其角亭において送別の会をしようと、もてなしをする。時は冬吉野をこめん旅のつとこの句は内藤露沾公より下賜されましたものを餞別の初めとして、旧友、親しい者も、門人らも、ある者は詩歌文章をもって訪れ、ある者は旅費を包んで志を見せる。旅に必要だというあの「三か月の糧」を集めるのに苦労はない。紙衣、綿子などというもの、頭巾、足袋のようなもの、それぞれ心をこめて贈ってきたものが集まって、霜雪の寒苦を避けるのに心配がない。ある者は小舟を浮かべ、別荘で送別の宴を開き、私の草庵に酒肴を...松尾芭蕉『笈の小文』口語訳二旅立ち
松尾芭蕉『笈の小文』口語訳金澤ひろあき一風狂の論多くの骨と九つの穴からなる私の身体の中に心という物がある。仮に名づけて風羅坊(風に破れやすいうすもの・芭蕉葉の破れやすいにもたとえる)という。本当にうすものが風に破れやすい事を言うのであろうか。彼(実は芭蕉)は風狂の句を長く好んでいる。ついに生涯の仕事とした。ある時は飽きて風狂の句を捨て去る事を思い、ある時は(職業俳人の道に)進んで勝つ事を誇り、あれこれ思い悩んで、風狂の句のために身が平安でなくなった。一時は仕官して立身出世する事を願ったけれども、風狂の句のためにさえぎられ、一時は学問を修めて自分の愚をさとることを思ったけれども、風狂の句のために破られ、ついに無能無芸のままで、ただこの風狂の句の道一筋につながっている。西行の和歌における、宗祇の連歌における、...松尾芭蕉『笈の小文』口語訳一
猛暑の蓮たった一人で逝った友ひろあき※写真は東寺の蓮。猛暑の蓮
半花仙「土けむり」の巻2024年8月20日独吟金澤ひろあき原爆忌土けむり立ちおさまらずあわれも混じる熊蝉の声はげ山にやっと植林はじまってSNSで資金集まる月影に浮かぶ再建天守閣紅葉の下の市長の祝辞丹波栗運動会でふるまわれ好きなあの子に持って行こうよラブレター書き直しては清書した昭和がこんなに遠くなるとは寅さんが啖呵を切った町の角飾りの涙なんて要らねえ地吹雪の後の捜索月の峰目印赤いスキー服だと記憶違いありがちなので確認すマイナンバーのカード財布に他郷への進学祝う花見席親離れする春の装い※写真は広重浮世絵。半花仙「土けむり」の巻
脇起こし半歌仙「花のパリ」の巻花のパリ自転車漕ぐ老夫婦照三自由時間は人生の春輝リタイアーしてたっぷりと朝寝して時計見る癖まだ抜けきれぬ送り火を待つ間に屋根を照らす月風の香りに秋しのび込む法師蝉宿題そろそろ片付けよ親に叱られデートお流れ二股を隠すつもりでいたけれど急に政権交代が来て民主化の願い世界にアピールし沖縄旅行平和教育雷鳴の月出てからも立ち去らず長く居座る冷酒出す店奥から二つ故人の指定席だった夢なら早くさめてほしいな花の間に全速ジェットコースター草食系の男子野遊び※8月16日、送り火の日に。佐久間さんの遺句を発句に、以下は独吟。脇起こし半歌仙「花のパリ」の巻
旅は続きそうだ金澤ひろあきもうずいぶん昔のことになるが、ゴッホが広重の浮世絵を模写した絵を見た。「タンギー爺さんの肖像」の背景にも浮世絵を描いているのを見て、ゴッホはよほど日本に来たかったのではないかと思ったりした。今、マブソン青眼というフランス人が長野にいる。金子兜太さんの弟子の俳人である。一時、日本で嫌なことがあったらしく、ゴーギャンのようにマルキーズ諸島に移ったが、日本を愛して下さっているようで、日本に戻って来て下さった。本当は日本人が主体的にしっかりやらなければならないのにやろうとしないこと、具体的にいうと、アジア太平洋戦争の反省、ファシズムによる言論弾圧犠牲者の名誉回復を行っている。長野の上田に「俳句弾圧不忘の碑」を立て、犠牲者のための文学館を建てて活動している。初雪積もれ俳句弾圧不忘の碑マブソ...旅は続きそうだ
石山寺千日会金澤輝「一つ一つコツコツ努力を重ねなさい」というのが立派に見えますが、「特定の日に来たら功徳一千倍」と言われると、私のようなずぼら人間はつい乗ってしまいます。今年8月9日は、石山寺の千日会。この日お詣りすると、千日分の功徳だそうです。石山寺は紫式部ゆかりのお寺。今年はNHK大河ドラマ「光君へ」が好評です。そのためか、心なしか人が多いみたいです。「源氏物語」の注釈書「河海抄」に、寛弘元年(1004年)、紫式部が石山寺に参籠し、琵琶湖に映る名月を見て着想し書き始めたと。紫式部が執筆した「源氏の間」、その時使ったという硯が残っています。「源氏の間」には、紫式部のお人形が。芭蕉も元禄三年(1690年)に、源氏の間を見て一句。曙はまだむらさきにほととぎす芭蕉「源氏物語紫式部御影」という刷り物を復刻版で出...石山寺千日会
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夫婦の年輪刻んだ廃業した店の看板金澤ひろあき夫婦の年輪
廃業の看板金澤ひろあき梅雨空に高く掲げる廃業の看板梅雨なんかに負けへんカラスゴミあさり梅雨なんかに負けへんカラスの朝餉の歌熱帯夜ペットボトルきしんでるよ廃業の看板
青島巡紅氏遺作2024年分※2024年7月、心友青島巡紅(本名佐久間昭三)さんが亡くなりました。30年以上の長いおつきあいで、俳句・短詩文芸の同志でした。語りたいこと、大切な思い出はいっぱいあります。でも、遺された句以上が一番大切です。そう思い、遺句を読み返しました。ペダル漕ぐ青島巡紅(佐久間昭三)新年の鐘が鳴る時銃も止む膝をつき皆祈り出す大きな虹まだ翠残る銀杏のほっといて冬時雨笑顔濡れない傘となる逃げ水を追いかけ走る選手たち冷めた粥タッパから食うシンク前火の用心お巡りさんに舞妓さん斑鳩を旅する一人下弦の月藷を焼く皆んなの笑顔午後三時木枯らしや手にした札が飛んで行く車待つ半身沈むオリオン座蜜蝋の火に誘われて日記買う元旦や湯を抜き行くぞと頬叩く休みたしでもでもでもと手足動く橋揺らし川面を渡る月明かり木守柿雪...ペダル漕ぐ
泣いている笑顔もあるんだ紫陽花金澤ひろあき泣いている
星の声青島巡紅(佐久間昭三)氏遺作大欠伸天頂の星輝けり川沿いの並ぶ灯誘う朧星狼の遠吠えいずこ朧月四年ぶりはねず踊りの随心院春雷やワクチンの是非再浮上自堕落の夢に親出て春彼岸湯煙や星まで届け酒交わす班ごとにカレーを作る春暑し群青の刹那の直線雉翔る春の海着艦歓声米無人機徳川の日の出と入りを大広間逃げる子を笑い追う親樹々の間を地蔵堂の花活ける人黙々と剪定の街路樹の笑む小雨かな語り種余さず使い春火鉢灯に浮かぶ白花水月紅仄か思い出は葡萄の皮の酵母菌薫風や新郎新婦入場す円山の葉桜の下で夢を見る顔洗う笑うか泣くか夜の酒頭寄せ寝過ごすことも旅のうち日が昇る歩く足止め手を合わす水田と東の空に日が浮かぶ冬の月夫婦二人で屋台から木漏れ日や遊び疲れた子の寝顔雨上がり濁流に乗る縫いぐるみ黒鷺や羽を傘とし魚呼ぶ雨季終わる朽ちた戦車の...星の声
タワマンの林金澤ひろあきタワマン次々に建つ地面陥没する国※いつも安全は後回し。事故が起きてから慌てる。雨音も蚊も届かないタワマンの林ドローンで宅配梅雨空のタワマンタワマンの林
桔梗が招く白い石畳のお寺金澤ひろあき※京都七条、真言宗智積院。去年の今頃、友の病気回復を願ってお参りしたのです。同じように桔梗が咲いていました。白い参道に落ちる桔梗の影も、今年は同じように。ただ、友と一緒に来ることはかなわなくなりました。2025年6月21日。空海の縁日にて。桔梗が招く
祭待つ大安売りの商店街金澤ひろあきシャッター街になるもんか祭待つ商店街祭待つ
亡母みたいな子犬松村芳子奈良町に墓だけ残し梅供う紅白梅枝しなやかに争わず梅の実や人のうわさも転びづめ梅粥やバターの堅き二月果つ老いてこそ遊び心を雛かざる雛かざり背なにねんねこ幼な児としなやかに滋賀の湖より嫁ぎ来し舞う雪にゴルフボールの吸われゆく道たづね上ガル下ガルに京余寒話す役聞く児のありて日向ぼっこ鳥翔ちて桜の小枝弾みけり真理春風邪や亡母みたいな子犬いてつばめ舞う空は自在の初舞台髪染めし亡母に似て来し花鏡電線はシャープフラット初つばめうす緑草餅送る文添えて近道は山椒のみどり敵のごと緑陰や悲しき事は傘の中緑立つ力抜ければ飛ぶボール母の日や白カーネーション詫びの色母の日にさくらんぼ着き子の個性紫の法衣に休みし黄金虫カーネーション又一鉢着き笑い合う母の日や今なら出来る親孝行ばらの刺みどりの先はとんがり帽会えば...亡母のような子犬(童心会員作品)
川端康成記念館にて金澤ひろあき2025年6月20日、休みを利用して訪問した。「眠れる美女」の原稿を見ることができた。鎌倉にあった書斎が再現されている。そこで原稿を書くという、作家になったような体験をさせて頂いた。毛筆のタッチの万年筆で、文豪気分になる。打ち水の柄杓の先に作る虹ひろあき踊り子の文書き写す熱さかな川端康成記念館
ゆっくりほどけて塩見すず子雨傘に梅の花びら客迎え客の雨傘梅の花びら一つ二つしなやかな指揮者の梅の花ざかり書き終えて雛の細い目に膝まづく歩いた休んだ梅のひらく音聴いた桜ふぶきに守られ人のお世話になりたくないさくらのスケッチに色をさすさくらの道ふいにかけ出すランドセルさくらさくらスケッチに色を差す上から見おろす桜異人たち桜の帯です同世代の話題ですしばらくはじっとして桜と青空と花見スポットゆっくりほどけてゆく私緑の陰マスクはずせばきれいな汗エプロンのカラーの白さ深まる夏無口なサイフ並べ緑の手づくり市エプロンで手を拭く母の小さな癖母のぬくもり好きな黄色のカーネーション遠くの電車今朝も死者により添ってくちなしの花医師の無用の聴診器宅急便です頭陀袋に入れる赤ワイン死に装束下草あたりで飛ぶホタル糸の雨降る三途の川のど真...ゆっくりほどけて(童心会員作品)
梅雨にもう真夏日たまげている蚕金澤ひろあき※まだ6月18日だというのに、京都ではもう36度を越え真夏日。蚕もびっくりだろう。真夏日の蚕
不器用ですから遠藤修司片付けを後回しする悪いクセこれを報告句会に出そうか昼食後薬がわりのコーヒーブレイクメタボに効いてよ目が見えぬ友が見抜くは私のずるさじいさんや右はキラキラ左は苦労どっちを選ぶ高倉健さんに私は学ぶ「不器用ですから」交差点会った女性スマホでウ・フ・フ今日は晴天足悪く会社に向かう背から見えたよ強力(ごうりき)が家族にあふれる笑み運ぶおっはようー交わすあいさつルーティーン元気よびこむファンファーレ酒に飲まれ記憶が飛んで約束忘れ信用失ふおもちゃを渡した御礼「電池が無いって」それを言わないで今の私「電池切れ」アサイチ自転車ギーコギーコ生きてくメロディー一声をかけ忘れ見事にケンカバクダンと生命をハカリにかける戦争なんてクソ食らえだカギかけてキーを無くして自転車のれず心のカギが外れてる朝日さす雪やなぎ...不器用ですから(童心の会会員作品)
花菖蒲水辺無数の銀河系金澤ひろあき花菖蒲
えみふる岡畠真理子もう梅雨明けだと伝えたいのか蝉の声この日だけは笑顔いっぱい球宴のベンチ台風も近づけない猛暑列島夏の風チリンと風鈴柄杓水石段上りほっとひといき木陰の涼風ススキたなびく城址青い空庭園一望城主の気分わかるかも初秋の陽射しどんぐりの木陰でひと休み赤とんぼに誘われ歩く城の道すごいなぁゴロゴロお供に城址巡りぜんざいとお抹茶アイス迷う季節通りすがりの金木犀に母想う金木犀を手土産に叔母の思い出靴下ろしそろそろ歩く踵に絆創膏初詣の長い列お願いごとをじっくり考えるおみくじをそっと結んで気を引き締める境内の屋台に混じりキッチンカー初売りスーパーお正月BGMでのんびりムードスーパー出てひんやり外気心地よく住宅街散歩小鳥の囀りに立ち止まる早咲きの桜揺らす小鳥一羽ぽかぽか陽気に雪やこんこんのメロディまだ要る日来るか...えみふる(童心の会会員作品)
河骨金澤ひろあき河骨は梅雨前ぐらいから、黄色いかわいらしい花をつけている。千利休が茶室では使ってはならない花にしたので、茶では使えないそうだ。利休さん、何が気に入らなかったのだろう。茶室には入れぬ河骨雨に侘びひろあき河骨
母の手野原加代子彼岸花生きてる印赤く染め赤とんぼ人恋しさと飛び回り尺取り虫やゆっくり歩く人生を秋の海故郷景色澄み渡り三日月に見惚れて歩く夜道かな故郷は冬景色かな目に浮かび母の手が大根洗い冷たかろ湯豆腐や家族を囲む湯けむりや毛糸編む孫の顔思い冬帽子赤く染め南天の実や亡き母に柚子風呂に孫と入りし冬の夜生きている歩けていると去年今年水仙や一輪挿しに背が高く寒椿寒さに堪えて群れ咲きてろう梅やクルザード色に咲きて光浴びバレンタインねぎらい言葉貰いして春うらら空見渡して気は晴れし春日和友の足追いウォーキング春の雪父の手見えプラットフォーム手の平にアリンコ歩き愛おしく春雨や袖通して衣替え食卓や新玉ねぎの香りして母の日や帽子かぶりし背丸め風薫る地蔵手合わせ微笑みし夏日和姉に会いして亡母似し青紅葉そよぐ風には雨しずくねむの...母の手野原加代子作品
水無月や祇園の祭動き初む金澤輝※大宮三条商店街に、祇園祭の提灯登場。京都の西のほうですが、祇園社の御旅所があるのです。水無月や祇園の
横になるああ極楽の四畳半ひろあき※写真は京町家。横になる
桔梗のお寺金澤輝季節的に美しい紫陽花の紹介が多いですが、桔梗も良いものです。京都で桔梗というと、東福寺の天得院や紫式部ゆかりの盧山寺が有名ですが、東山七条にある智積院も良いものです。白い参道沿いに沢山見ることができます。お寺の紋も桔梗です。参道の白きに桔梗の影落とす輝桔梗のお寺
木屋町高瀬川金澤ひろあき木屋町高瀬川というと、三条から四条間の繁華街のイメージが強いです。しかし、四条を下がり五条近くになると、ずいぶん景色が変わります。飛び石で渡れる所も設けてあり、生活の匂いもします。せせらぎを踏む飛び石を踏む半ズボンひろあき紫陽花の王国繁華街横目木屋町高瀬川
【日記より】6月12日童心記念号発行金澤ひろあき6月12日、朝から晴れ。気温は30度を越える。四条河原町へ出る。完成した童心2024年記念号を受け取りに行く。寺町四条を下がった所、石之不動町にある田中プリントさんへ。町名の石不動は、空海が彫った石不動をお祀りするお堂があるため。例年、お詣りしてから受け取っている。今年一年の皆様の無事と健筆を祈願する。一年に一冊出しているが、その年々、いろんなことがあったなと感慨深い。支払いを終え、近くの郵便局より、遠方の会員の皆さんに郵送するのも、恒例。持ち帰って、改めて読み直す。こんな時にこんな句が出たなどと振り返り思い出す。参加の皆様の句より逝きし犬柚子の根元の黄の中に三村須美子蜜蠟の火に誘われて日記買う青島巡紅(佐久間照三)まっすぐな瞳が言った戦争のない国に行きたい...【日記より】6月12日童心記念号発行
フリー句(自由連句)「戦場は」の巻戦場はここかしこにあり頻尿佐久間照三予定表には未定の空白金澤輝ハローワーク経由病院で点滴照三長い雨期友回復の知らせ待つ輝友からのお守り握り頑張るぞ照三また共に紅葉を見ること信じて待つ輝生きるから生かされている心臓よ照三息に合わせて光放っている蛍輝合唱のアベマリアが涙腺緩める照三聖堂の扉開けば百合香る輝マリア様世界の子らに祝福を照三ミレー描く落ち穂拾いの農婦の祈り輝ゴッホが黒人農家に見た馬鈴薯照三驚きがあった無数のまなざしの向こう輝呆然と膝崩す間も無く小便糞漏れる照三悩み苦しみ書いてみると小さくなる輝同行二人と唱えて山谷行く老僧照三奥に歩めばブッポウソウが唱和して輝行く先に安らぎあること虹に願う照三日の入り月と一番星と輝月夜に浮かぶ海月浪任せ照三大きな力に流れて行く先皆同じ...フリー句(自由連句)「戦場は」の巻
蝶々の円舞門を開けようよ金澤ひろあき※つがいで飛んでいる蝶を撮ってみました。難しいですね。蝶々の円舞
5月句会選追加○松村芳子特選36葉桜や神籤の結び増えている佐久間照三神籤も神様からの賜物と思っても凶は嫌です。吉神籤がいただきたいです。並選28夕日落ち薄暗がりに蝶々とび蔭山辰子29黄砂イヤ花粉イヤイヤ風邪でした同33花の舞う遍路の境内握り飯佐久間照三38微風に柳と桜のデュエット同40背伸びする肩凝りほぐす朝日かな同42若者も負ける短パン老夫婦同45月見草夜輝きて道端に野原加代子54曇りなの黄砂なのかな頭なの三村須美子56芽出し良し年越しダリヤ掘り起こす同58筍や甘み歯応えうまし音同60隼人瓜初挑戦の畝作る同61玉ねぎよ伸びよ丸まれ球児たち同62草刈りの草の香りに身を浸す同71寝そべり人生もいいさ口下手な蛙金澤ひろあき72風船も迷子になりそう黄砂の空同73団地と花知人が去ってあいた穴同78青い目も担ぐ神輿...京都童心の会5月句会選追加
2024年6月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1緑の陰マスクはずせばきれいな汗2エプロンのカラーの白さ深まる夏3無口なサイフ並べ緑の手づくり市4エプロンで手を拭く母の小さな癖5母のぬくもり好きな黄色のカーネーション6うす緑草餅送る文添えて7近道は山椒のみどり敵のごと8緑陰や悲しき事は傘の中9緑立つ力抜ければ飛ぶボール10母の日や白カーネーション詫びの色11母の日にさくらんぼ着き子の個性12紫の法衣に休みし黄金虫13カーネーション又一鉢着き笑い合う14母の日や今なら出来る親孝行15ばらの刺みどりの先はとんがり帽16孤独ではない菜の花の天ぷら17夏隣食べたくなる雲ひとつ18漆黒の紅テント羽撃く唐十郎19いつもふ...2024年6月京都童心の会通信句会作品
2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】後半〇佐久間照三選特選77卯の花腐し原子炉腐りませんか金澤ひろあきオカラを炊いたもの(卯の花とも言う)は間を置けば当然腐臭を発する。原子炉がそうでないと言えるのか。言えませんね。人為的操作ミス、自然災害がいつそのトリガーになるか判らないのに、ありえませんと押し切れるのだろうか。電力需要とか事情とか言う観点からは必要悪。だからこそもっと建設運転には現実的で万が一の基準が低くてはいけないのです。この句は、理屈でなく感性に訴えているところがミソです。団欒の食卓という場面から一気に飛躍するのに不自然でないところが、いいですね。「卯の花」への着眼点がいいですね。並選5花見スポットゆっくりほどけてゆく私塩見すず子一番綺麗に見える場所に来て感動し、見ている自分が解体されて行...2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】後半
2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】前半○金澤ひろあき選特選天61玉ねぎよ伸びよ丸まれ球児たち三村須美子「玉ねぎ」の様子から「球児たち」への連想、とても楽しいです。何かに打ち込む人を見ると、応援したくなりますね。「伸びよ丸まれ」の声による応援も、句の雰囲気を生き生きとさせています。地3桜の帯です同世代の話題です塩見すず子花を見に行って始まった会話。同世代に通じる話題は盛り上がりますね。時代や苦楽を共にしたからでしょうか。人44野球帽とペットボトルの忘れ物佐久間照三休日の翌日なのでしょうか。野球で遊んだ後の忘れ物から、前日の楽しさが余韻のように伝わって来ます。他、心に届く句です。8あと何回61段登り下り朝の出発足たたく遠藤修司マンションの階段なのか、駅の階段なのか。毎日通勤で通っている道。「あと何...2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】前半
2024年5月京都童心の会通信句会結果日記より4月9日ほどほど金澤ひろあき二条城のお堀の桜もそろそろ散り初め。散る姿も美しいのが、桜なのかな。散る桜を見て、いつも買っている丸太町通りのお弁当屋さんへ。行って驚いた。長い行列。三十人ぐらい。車も路上駐車。いつもはこんなに混んでいないのに。並んでいる人に聞くと、TVで紹介されたのでやってきたという。通りがかりの外国人が「famousrestaurant?」と訊いてきた。年輩のご夫婦がやっている店で、ご主人は以前、体調を崩して店を休みにしたことがある。お客さんが沢山になったのはいいが、こんなに忙しくなると、お体大丈夫だろうかと心配になる。いつもなら少しお話もできるのに、そんなゆとりもなかった。ほどほどがいいかも花も散りそめるひろあき皆さんの選です。選者真・・野谷...2024年5月京都童心の会通信句会結果
フリー句(自由連句)「みどり児へ」の巻みどり児へ燕がくるり風を切る金澤輝開けた手から逃げた希望追いかける佐久間照三豪雨が過ぎた街はまだ冷えたまま輝冷めた珈琲チンブランデー入れる照三朝焼けに輝いているゆで卵輝お祖父ちゃんの頭と同じだ照三くつろいだ五百羅漢が「よう来たな」輝地球に生かされている僕たちの日々照三東山滴る友の居る窓辺輝元気が一番青い空照三日帰りの温泉集合藤の棚輝風呂後のビール最高乾杯照三初優勝果たす若き小結が輝粘り腰僕にも欲しいそのパワー照三厄落とし今日の朝日によみがえる輝朝起きて心臓に触れるありがとう照三花の宴生きてるだけで儲けもの輝水田に映える山並み燕飛ぶ照三ローカル線旧街道と並走し輝昔から明日も見守る五重塔照三フリー句(自由連句)「みどり児へ」の巻
「さんしょ」186号を読んで金澤ひろあき拝復御句集『離農』拝受。ありがとうございます。前回の『蛙の主張』に続き、人生の節目ごとに句集を出される。句と人生がリンクしています。だから、句を振り返ると人生を振り返るようになっています。あの頃こんな出来事があり、こんな心情で暮らしたなと思い出せるよすがにもなり、句が生活のインデックスにもなりますね。(鑑賞は後日になりますが)また、「さんしょ」186号にも、生活に即した心情があらわれ、口語俳句は「生活詩」ということを実感します。〇筍やそこまで厚着しなくても石神君子〇聖護院大根やっぱりお日さま独り占め鈴木和枝「筍」や「聖護院大根」は食べ物ですが、これらの句では、私が同じ目線で呼び掛けています。食べる者と食べられるものというよりも、同じ世界に生きている仲間という感じです...「さんしょ」186号を読んで
「さんしょ」186号を読んで金澤ひろあき拝復御句集『離農』拝受。ありがとうございます。前回の『蛙の主張』に続き、人生の節目ごとに句集を出される。句と人生がリンクしています。だから、句を振り返ると人生を振り返るようになっています。あの頃こんな出来事があり、こんな心情で暮らしたなと思い出せるよすがにもなり、句が生活のインデックスにもなりますね。(鑑賞は後日になりますが)また、「さんしょ」186号にも、生活に即した心情があらわれ、口語俳句は「生活詩」ということを実感します。〇筍やそこまで厚着しなくても石神君子〇聖護院大根やっぱりお日さま独り占め鈴木和枝「筍」や「聖護院大根」は食べ物ですが、これらの句では、私が同じ目線で呼び掛けています。食べる者と食べられるものというよりも、同じ世界に生きている仲間という感じです...「さんしょ」186号を読んで
巡りあえた本金澤ひろあき金子兜太著『あの夏、兵士だった私』96歳、戦争体験者からの警鐘清流出版生きているうちに私達はいろいろな体験をする。他者の体験を伝えられることもある。辛い体験もある。辛い体験から学んだことは、私達の内面を強く揺さぶる。誤りを正す力にもなる。生きる力になる。瀬戸内寂聴さんと金子兜太さん。お二人とも、「戦争は悪」「戦争に向かう動きも悪」という立場を貫かれた。お二人とも戦争を体験されている。体験から出た言葉は重い。金子兜太さんのこの体験記には、戦場の体験もだが、日本全体が戦争に向かう中で体験したこともしっかり伝えようとされている。よく「戦前」と言われるが、対中国戦争ははじまっており、「戦中」が正確なのかもしれない昭和初期。表現の自由を奪い、1940年から特高による新興俳句弾圧事件が起こって...巡りあえた本金子兜太著『あの夏、兵士だった私』96歳、戦争体験者からの警鐘清流出版
フリー句(自由連句)「梅雨寒や」の巻梅雨寒や何処にあるのか我が心佐久間照三ミニスカートの子ロングブーツで金澤輝子供達フェンス登って駆け抜ける照三ヒーロー達の握手会場輝往年のヒーローに親も歓声あげる照三同じ世代の懐メロ主題歌輝満月やススキたなびき仮面ライダー照三音なく台風近づく予感輝人には怖い台風も地球には欠かせない照三琵琶湖干上がり坂本城見え輝考古学者大喜びで駆け回る照三遺跡調査でみのる恋愛輝海底神殿でウエディング照三龍宮へ続く井戸湧く花の陰輝微風に紅の帯萌ゆ姫檜扇照三バックパーカー寄り道醍醐味輝川中島鴨の嘴揃って後ろ照三古戦場を照らす月影輝松風や酵母と麹のハーモニー照三*亀屋陸奥発祥。西本願寺の御用菓子。南蛮渡来の芥子の香りよ輝若い二人の笑顔が揺れる照三いないいないばあする入道雲輝フリー句(自由連句)「梅雨寒や」の巻
お米つやつや乗っている七福神輝※古い京町屋などにある七福神です。皆様に幸ありますように。お米つやつや
フリー句(自由連句)「草陰で」の巻草陰で燕気になる紋白蝶佐久間照三急に夏日で水遊びの声金澤輝植木剪定コート利用者背中丸くする照三空の玉虫サファイア輝く輝小満や手を合わせ言うありがとう照三海釣出会う鰯の大群輝歩く人皆に挨拶走りたい照三緑陰一息アイスコーヒー輝足取り軽くジャンプ若葉にタッチ照三いつ届く虹の根っ子に金の鍵輝夢から覚めてもう一息だったのに照三下書き完成寸前で止め輝デート前交差点で捕まって照三たまには休め双六の駒輝神様はいつお休みになるのだろうか照三日曜休日聖書が起源輝日本の神様は酒盛りの間にお仕事照三オーロラを呼ぶ太陽フレアー輝イヌイットの長は地球の唄声を黙して見守る照三昔の勇者今は語り部輝西陽受け菜の花の間の草抜く人照三晴耕雨読ひねもす麗らか輝フリー句(自由連句)「草陰で」の巻
追悼峰不二子バカボンのママ永遠に夏空へ金澤ひろあき追悼峰不二子