夫婦の年輪刻んだ廃業した店の看板金澤ひろあき夫婦の年輪
暴れ神輿暴れ終わってかしこまる金澤輝荒魂が和魂に変わるように、世界の争いもおさまってほしいです。暴れ神輿
さよならまたね金澤ひろあき空白黒く塗り偽名で生きた半世紀本名告白冬の果てだった戦死より餓死多い日本の戦禁色の髮なびかせる藤の房ナルシズムの塊牡丹立ち姿卯の花腐し原子炉腐りませんかさよならまたね振り返っている花吹雪ふらっと来てふらっと去る四月雨の五月一日削減された社員の行方ゴールデンウイーク働く人の数の内さよならまたね
流されど休む意志なし風の蝶ひろあき※飛んでいる蝶を初めて撮りました。難しいですね。風の蝶
日記より金澤輝4月28日。大雨警報。JRの一部などが止まった。一日中、ずっと振り続けている感じだった。夕方より小降りになったが、風が強い、翌朝、カラッと晴れた。出勤途中、ある神社の社殿が壊れているのを見て驚く。そんな荒天だったのか。近年、自然災害多くなったと実感。暴れ梅雨諸行無常を深くする輝暴れ梅雨
フリー句(自由連句)「バイオリン」の巻バイオリン若葉が踊り出す輝跡金澤輝若葉影介護の要らぬ終活を佐久間照三ポックリ寺参り友達にぎやかに輝遠足の園児駆け回る五月晴れ照三思い出の甘さを集むソフトクリーム輝雀の枕と子供の頃聞いたと連れの手の小判草照三フォークギター身の上ぽつり語り出す輝ハーモニカとドラムスが加わって照三町興しイベントもう一度青春輝野次馬も舞台の上が眩しいな照三マクベスの妻睦言で唆す輝一夜の夢自壊して復讐される照恨みもて恨みに報いずマンデラ氏輝※マンデラ氏は南アフリカ、アパルトヘイト反対で投獄された。後、大統領になった時、復讐ではなく、和解を説いた。止まぬ雨傘さして行く花山稲荷照三布団のような青葉包んでいる古墳輝地を包む雲を蹴散らし宇宙へと照三オーロラ輝く空の曼陀羅輝田植えに園児挑戦泥だらけ照三一...フリー句(自由連句)「バイオリン」の巻
2024年5月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1さくらさくらスケッチに色を差す2上から見おろす桜異人たち3桜の帯です同世代の話題です4しばらくはじっとして桜と青空と5花見スポットゆっくりほどけてゆく私6少年に道ゆずるハキハキと「ありがとうございます」と良い子やなあー7朝日さす雪やなぎ映す様な道歩く8あと何回61段登り下り朝の出発足たたく9小銭入れ友達仰ぎ迎へチャラリーンどや顔に10エイプリルフール問題おこし頭を下げる笑いでごまかすな!11政界汚染よごれた布で何度ふけどもきれいにならぬ12華やいだワンピース見て春想ふ13淡い緑のブラウス君に届けます「胸おどる春ですよ」14色気づいた時を思えば動悸かな?今年「古...2024年5月京都童心の会通信句会作品
六角堂五月金澤輝青葉包む京のお臍にお賽銭金澤輝臍石の由来六角堂、もとは京のど真ん中に建っていたそうな。桓武天皇が平安京を造られる時、六角堂に移動を願ったところ、六角堂自ら北へ移動したそうな。その徳を讃えて臍石を置いたとか。六角堂五月
2024年4月京都童心の会通信句会結果【選評】後半○野谷真治特選66雨上がり虹を仰いでペダル漕ぐ佐久間照三漫画家永島慎二さんの作品に、自転車を漕いで、少年が空へ舞い上がるシーンがあった。そこには、虹はなかったが、この作者は、雨上がりの虹を見たのだろう。引き付けられた一句です。〇蔭山辰子特選55春の海どこかに地震の巣がひそむ金澤ひろあき日本列島の周囲にはいくつもの活断層が押し合っていると聞きます。どこで地震に見まわれても不思議でない。テレビやスマホに地震予報にハッといたします。海はおだやかでも、心配です。39リュックにはマフラー手袋でも今日は日傘がほしい岡畠真理子冬から春、そして夏へ駆け足の日々。今年の夏も思いやられます。どうぞお元気で!〇佐久間照三選特選55春の海どこかに地震の巣がひそむ金澤ひろあき日本に...2024年4月京都童心の会通信句会結果【選評】後半
2024年4月京都童心の会通信句会結果【選評】前半○遠藤修司特選5糸桜応じる公衆電話野谷真治ケイタイに押され、すわりの悪い存在になりつつある公衆電話。糸桜のエールにしっかり応えて立派な糸電話(公衆電話)になってほしいです。○野原加代子特選49逢い別れ雨の乗換駅ホーム金澤ひろあき父が私の高校卒業後、京都に出てくるのに西舞鶴駅まで大きな風呂敷に包んだ電気こたつを持って改札口まで見送りに来てくれたのが、この句でその時の情景が目に浮かびました。私の父は生涯寡黙な人でしたが、物言わない優しい人だったように思います。親でも筋目には別れが来ますが、この情景は忘れられない人生の一コマです。○中野硯池特選1自転車倒す草の上の春眠野谷真治「春眠暁を覚えず」などと詩句にあるように眠り心地の最もよい季節である。名のある草も雑草も...2024年4月京都童心の会通信句会結果【選評】前半
2024年4月京都童心の会通信句会結果お水とりの音金澤輝奈良東大寺二月堂のお水とり。お松明で有名ですが、「音」も心ひかれます。芭蕉さんが、水とりや氷の僧の沓(くつ)の音と詠まれたぐらい。今年は三月、少しあたたかい日に、お松明を見たのです。平日なのですが、二月堂の前には人がいっぱい。警備の人も出ています。夜七時に電灯が消され、二月堂は闇の中に浮かび上がります。遠くから鐘の音が。鐘に合わせて二月堂の回廊を松明と練行衆と呼ばれる僧侶が上堂します。僧侶の沓音も響いて来ます。二月堂から松明を突き出すと、観衆の歓声。上堂した僧侶が二月堂に飛び込む激しい音。懺悔行で板に体を打ち付けるそうですが、その音も激しい。松明十一本が全て済むと、やがて静寂へ。参道の暗がりの中へ観衆は吸い込まれて行きました。水とりの氷の僧の沓聴きに...2024年4月京都童心の会通信句会結果
フリー句(自由連句)「もつれずに」の巻もつれずに絡み合えるね紋白蝶佐久間照三なかなか覚めぬ春のうたた寝金澤輝若返った二人の恋物語照三5月真夏日ショートパンツで輝若者も負ける短パン老夫婦照三*白人夫婦青い目も担ぐ神輿の粋な露地輝割り込んだ女神輿も花となる照三鰻屋へ行って打ち上げ冷やし酒輝酔った勢い高瀬川に飛び込む照三唐十郎のアングラ劇にはまった友輝病院内祝日ですので明日どうぞ照三空気を運ぶ送迎のバス輝マスク着用でビルにお入り下さい照三眼下広がる薔薇の公園輝人垣呼ぶ弾き語りの若者照三バイトでタコ焼焼いてますねん輝みんなの笑顔が輝くのが嬉しいねん照三真打ち憧れ座布団運ぶ輝心ここにあらずの男の子照三彼女待つのに長引く会議輝長い髪オープンカーに飛び乗る照三女性首相専用機で行く輝フリー句(自由連句)「もつれずに」の巻
そのわりに金澤ひろあき講師の先生足りない誰かお知り合いいらっしゃいませんか何人かの旧知に電話かけてみた「いやもう別口があって」断られること三件「いやもう年とっちゃってムリだわ」断られること二件京都駅に向かうバス停の貼り紙「運転手不足のため減便しております。ご迷惑をおかけしますが、ご理解下さい。」そのわりに私のまわり正採用になれずに苦労している人あまたそのわりに
日記より「雨の5月1日」金澤ひろあき銀行のキャッシュカードにヒビが入った。長年使っていたからか。四条烏丸の京都支店で再発行手続きをする。今、都市銀行は次々に支店を無人化している。窓口業務を行える支店が激減している。近所から無くなっている。人件費カット・収益を優先している。利用者との、人と人とのつながりを薄くしている。これは長期的に見ると、企業の衰退に向かうのではないか。経済活動は基本的には市場原理で動くが、人の心(動向や予測)も大きいことを忘れてはならない。「物を買うのは人間」という当たり前のことを忘れてはならない。その人間の本音が見えなくなった時、物は売れなくなる。企業の社員も、人と触れ合う機会が減ると、営業力も落ちてゆく。また、行員数を減らすぶん、行員一人当たりの仕事量は増える。ゆとりが無くなるとミス...日記より「雨の5月1日」
フリー句(自由連句)「禁色の」の巻禁色の髪靡かせて藤の房金澤輝ゆるし色若者皆んな手を繋ぐ佐久間照三名刹の娘斎王代となり輝※今年は、壬生寺のお嬢さんだそうです葵祭の行列追いかける自転車照三cs牛歩む都大路に舞う燕輝行列も人波もみな一幅の絵照三八つ橋とアーチを描くかきつばた輝空と海一筋に切る海峡橋照三港町瀬戸の潮風帆に満ちる輝南国の筏の家で昼寝する照三メロディは雲の流れのような笛輝まだ出来ない整理整頓寝ぼけ眼照三ゴールデンウィーク中日の出勤は輝青空に鳶群れ無双人の指照三ナルシズムの塊牡丹立ち姿輝朝日浴ぶ飛行機雲が空をチョキチョキ照三新緑の犬も一緒に泊まれる宿輝誘われてイルカと遊ぶ大型犬照三ビール売るバイトアイドル水族館輝彼女(つれ)から目を離したら足踏まれる照三花火大会橋の上には月も出て輝野球帽とペットボトル...フリー句(自由連句)「禁色の」の巻
フリー句(自由連句)「花の舞う」の巻花の舞う遍路の境内握り飯佐久間照三地蔵の足元風車増え金澤輝ビル増えて京都の街はどこ目指す照三予測したはず観光公害輝道路整備の遅れに花盛り照三万博会場メタンガス爆発輝※事故があったのですが、大丈夫なのかな。メガ都市の生ゴミ埋め立て地の第一幕照三ローマの繁栄パンとサーカス輝夢の跡今日も発掘土の山照三鏡と古墳卑弥呼の本家争い輝西と東に別れても切磋琢磨の本願寺照三流浪の果てに蓮咲いたよ輝珊瑚の白化を防ぐ台風小さく咳払い照三黒潮に乗る椰子の実届く輝ありがとう鳥居を抜ける朝日浴び照三疫病去って神輿復活輝葉桜や神籤の結び増えている照三ビジネス街を渡る涼風輝バイクにはまた乗りたいと杖をつく照三一歩一歩とリハビリの夢輝台所何年ぶりに床掃除照三窓を開けたら青田広がる輝※写真は伏見稲荷の神輿...フリー句(自由連句)「花の舞う」の巻
フリー句(自由連句)「花の舞う」の巻花の舞う遍路の境内握り飯佐久間照三地蔵の足元風車増え金澤輝ビル増えて京都の街はどこ目指す照三予測したはず観光公害輝道路整備の遅れに花盛り照三万博会場メタンガス爆発輝※事故があったのですが、大丈夫なのかな。メガ都市の生ゴミ埋め立て地の第一幕照三ローマの繁栄パンとサーカス輝夢の跡今日も発掘土の山照三鏡と古墳卑弥呼の本家争い輝西と東に別れても切磋琢磨の本願寺照三流浪の果てに蓮咲いたよ輝珊瑚の白化を防ぐ台風小さく咳払い照三黒潮に乗る椰子の実届く輝ありがとう鳥居を抜ける朝日浴び照三疫病去って神輿復活輝葉桜や神籤の結び増えている照三ビジネス街を渡る涼風輝バイクにはまた乗りたいと杖をつく照三一歩一歩とリハビリの夢輝台所何年ぶりに床掃除照三窓を開けたら青田広がる輝※写真は伏見稲荷の神輿...フリー句(自由連句)「花の舞う」の巻
箒掃く音町屋の雨上がりひろあき箒掃く音
箒掃く音町屋の雨上がりひろあき箒吐く音
祭近し金澤輝最近よく立ち寄っている三条大宮商店街を少し南に下がった武信稲荷社。一寸法師や坂本龍馬ゆかりの地だそうですが、お祭があるようです。お祭りのカウントダウン地元の子輝祭近し
フリー句(自由連句)「さよならまたね」の巻さよならまたねふりかえっている花吹雪輝クローン犬にはクローン犬の心が宿る照三おかえりの声が癒してくれました輝犬との朝の散歩がいい運動となるお腹照三花水木紅の道軽やかに輝排気ガスにも強い細腕のお嬢様照三パリ五輪選考会に名の残る輝55年かけてのマラソン完走照三*1912年マラソンに参加した金栗四三。熱中症にかかり民家で保護され目覚めたのは翌日。ゴールは諦めて帰国。1967年記録上競技継続となっていいることが確認され本人に連絡。競技場一周し晴れてゴールとなった。でんでん虫雨の日晴れの日マイペース輝鍼灸院から炭火とワインに看板変わっても表札変わらず照三お月見は江戸の町並残る関輝※関宿は東海道五十三次。伊勢への道でもあった。鳥居から拝む朝日の春霞照三絵葉書のモデルになった同...フリー句(自由連句)「さよならまたね」の巻
「あまのがわ」278を読んで金澤ひろあき空に黄砂海の底には地震の巣ひろあき1月の能登に続き、4月には四国と九州に大きな地震。御地、大事はありませんでしたか。次々と起こるので心配です。大きな地震の起こるたびに、「南海トラフ」という語も出て不安です。地震に限らず、戦争も起こり、私達が生きていくことがしだいに困難になっている気がしてなりません。天地の災いは止められませんが、人が起こした災いは止められると信じています。さて、いつも「あまのがわ」をお送り頂きありがとうございます。NO、278、表紙絵の中にも「あまのがわ」が描かれていて、配色と被写体のバランス、奥行き、本当に芸術の扉という感じがします。星も月も叩くと氷の音がするかな裏文子もしも、この句の情景を絵で表現すれば、どんな絵になるのでしょう。空想して楽しんで...「あまのがわ」278を読んで
雪舟さん金澤ひろあき涙でねずみを描いた小僧さんが明に渡って絵を学んだああ、これ教科書に載っていたねなんて声もするモノクロの中に色がうかんで違う時間に入ってしまう長谷川等伯、狩野探幽伊藤若冲、尾形光琳おや、北斎さんあなたまでもがお手本にしたのですか雪舟さん日本に大きなものを残しましたねところで、今の私達子孫に何を残しているやら雪舟さん
私に合わせた花道作ってくださるかひろあき私に合わせた
雪舟伝説展覧会金澤ひろあき涙で描いたねずみが本物に見えたという雪舟さん。京都国立博物館で「雪舟伝説」というテーマで見せてくれています。「天橋立図」「四季山水図」などの風景画、「慧可断臂図」の宗教画など、代表作が並びます。雪舟さんは明に行き、名画を模写して技量を高めているのですが、雪舟さんの絵を模写した日本の画家も多いこと。安土桃山時代の長谷川等伯さんは、「雪舟より五代の直系」と称しています。長谷川等伯のライバルだった狩野派も模写。雪舟の「四季山水図」を、徳川吉宗が狩野古信に模写させたものが国宝になっているというから、ややこしい。江戸時代には「画聖」化して、尾形光琳、伊藤若冲、葛飾北斎、曾我蕭白などが影響を受けたといい、スター勢揃いですね。涙のねずみだけでなく、日本の美が動いたのです。「天橋立図」の中の宮津...雪舟伝説展覧会
松尾芭蕉『野ざらし紀行』口語訳金澤ひろあき<後半>桑名本統寺にて冬牡丹千鳥よ雪のほととぎす旅寝の枕に寝あきて、まだほの暗いうちに浜のほうへ出て、明ぼのやしら魚しろきこと一寸熱田神宮に詣でて社頭は大いに破れ、土塀は倒れて草むらに隠れている。色々な所に縄を張って小さな社の跡を記し、あちこちに石を置いて神の名を記している。よもぎ、しのぶ草が伸び放題に生えているのは、かえってすばらしい状態よりも心がとまるなあ。しのぶさへ枯れて餅かふやどりかな名古屋に入る道中に風吟する。狂句こがらしの身は竹斎に似たるかな草枕犬も時雨るるかよるの声雪見に歩いて、市人よこの笠うらふ雪の傘旅人を見る馬をさへながむる雪の朝かな海辺に日が暮れて、海くれて鴨の声ほのかに白しあちらで草鞋を脱ぎ、こちらで杖を捨てて、旅暮らしのまま年の暮となったの...松尾芭蕉『野ざらし紀行』口語訳<後半>
松尾芭蕉『野ざらし紀行』口語訳金澤ひろあき<前半2>大和の国(奈良)に行脚して、葛下(かつげ)の郡、竹の内という所にこの同行人ちりのふるさとがあるので、数日とどまって足を休める。わた弓や琵琶になぐさむ竹の奥二上山当麻寺に詣でて庭の松を見ると、たぶん千年も経ているのだろう。『荘子』の大木の話と同じく、大きさは牛を隠すとも言っただろう。この松は心がないといっても、仏縁にひかれて伐採の罪を免れたのが、幸いであって貴い。僧朝顔幾死にかへる法の松ひとり吉野にたどり着いた時に、まことに山深く、白雲は峰に重なり、霧雨は谷を埋めて、きこりの家がところどころ小さく、西に木を伐る音が東に響き、寺々の鐘の音は心の底にこたえる。昔よりこの山に入って世を忘れた人が、多くは詩に逃れ、歌に隠れた。いやもう唐土の聖地盧山と同じようだと言...松尾芭蕉『野ざらし紀行』口語訳<前半2>
松尾芭蕉『野ざらし紀行』口語訳金澤ひろあき<前半1>千里にわたる旅に出て、太平の世だから旅路のための食糧を持たず、夜半の月の下、『荘子』の説く理想郷に入ると言った昔の人の教えの杖にすがって、貞享元年甲子の年、秋八月、墨田川のほとりのあばら家(芭蕉庵)を出る時、風音がむやみに寒げである。野ざらしを心に風のしむ身かな秋十とせかへって江戸を指す古郷箱根の関をこえる日は雨が降って、山はみな雲に隠れている。霧しぐれ富士をみぬ日ぞ面白きなにがしのちり(千里)という人は、今回の旅路の助けとなって、万事いたわり心を尽くしています。常に心許した友情が深く、親友の誠実さがあるな、この人は。深川や芭蕉を富士に預け行くちり富士川のほとりを行くと、三歳ぐらいの捨て子で、あわれな様子で泣く子がいる。この川の早い流れにたとえられる浮世...松尾芭蕉「野ざらし紀行」口語訳前半1
フリー句(自由連句)「蔵之介の」の巻蔵之介の大願成就枝垂れ桜佐久間照三定め受け入れ行雲流水金澤輝花冷えやコートの数がまた増える照三ふたば餅前絶えぬ人波輝花吹雪人波何処タクシー乗り場照三待ちぼうけしてぶらんこを漕ぐ輝雨降れば傘さしかける影に笑む照三二人のナイショ小さな指切り輝花筏分け漕ぎ池の真ん中で照三黄砂の空に消える風船輝雨の降る葉桜になり元気増す照三今年の四月現役続行輝雨の日も京都タワーは天を向く照三インスタ映えする撮影ポイント輝宇宙からまた地球の一枚届く照三戦火の廃墟傷塞がらず輝縄文時代にもあった殺戮の跡照三神話の中に語り継がれて輝人はいつ変われるのだろうワンネス照三サナギを脱いで飛翔する蝶輝未来はそれぞれの手の中にある照三日本人初月面着陸輝フリー句(自由連句)「蔵之介の」の巻
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夫婦の年輪刻んだ廃業した店の看板金澤ひろあき夫婦の年輪
廃業の看板金澤ひろあき梅雨空に高く掲げる廃業の看板梅雨なんかに負けへんカラスゴミあさり梅雨なんかに負けへんカラスの朝餉の歌熱帯夜ペットボトルきしんでるよ廃業の看板
青島巡紅氏遺作2024年分※2024年7月、心友青島巡紅(本名佐久間昭三)さんが亡くなりました。30年以上の長いおつきあいで、俳句・短詩文芸の同志でした。語りたいこと、大切な思い出はいっぱいあります。でも、遺された句以上が一番大切です。そう思い、遺句を読み返しました。ペダル漕ぐ青島巡紅(佐久間昭三)新年の鐘が鳴る時銃も止む膝をつき皆祈り出す大きな虹まだ翠残る銀杏のほっといて冬時雨笑顔濡れない傘となる逃げ水を追いかけ走る選手たち冷めた粥タッパから食うシンク前火の用心お巡りさんに舞妓さん斑鳩を旅する一人下弦の月藷を焼く皆んなの笑顔午後三時木枯らしや手にした札が飛んで行く車待つ半身沈むオリオン座蜜蝋の火に誘われて日記買う元旦や湯を抜き行くぞと頬叩く休みたしでもでもでもと手足動く橋揺らし川面を渡る月明かり木守柿雪...ペダル漕ぐ
泣いている笑顔もあるんだ紫陽花金澤ひろあき泣いている
星の声青島巡紅(佐久間昭三)氏遺作大欠伸天頂の星輝けり川沿いの並ぶ灯誘う朧星狼の遠吠えいずこ朧月四年ぶりはねず踊りの随心院春雷やワクチンの是非再浮上自堕落の夢に親出て春彼岸湯煙や星まで届け酒交わす班ごとにカレーを作る春暑し群青の刹那の直線雉翔る春の海着艦歓声米無人機徳川の日の出と入りを大広間逃げる子を笑い追う親樹々の間を地蔵堂の花活ける人黙々と剪定の街路樹の笑む小雨かな語り種余さず使い春火鉢灯に浮かぶ白花水月紅仄か思い出は葡萄の皮の酵母菌薫風や新郎新婦入場す円山の葉桜の下で夢を見る顔洗う笑うか泣くか夜の酒頭寄せ寝過ごすことも旅のうち日が昇る歩く足止め手を合わす水田と東の空に日が浮かぶ冬の月夫婦二人で屋台から木漏れ日や遊び疲れた子の寝顔雨上がり濁流に乗る縫いぐるみ黒鷺や羽を傘とし魚呼ぶ雨季終わる朽ちた戦車の...星の声
タワマンの林金澤ひろあきタワマン次々に建つ地面陥没する国※いつも安全は後回し。事故が起きてから慌てる。雨音も蚊も届かないタワマンの林ドローンで宅配梅雨空のタワマンタワマンの林
桔梗が招く白い石畳のお寺金澤ひろあき※京都七条、真言宗智積院。去年の今頃、友の病気回復を願ってお参りしたのです。同じように桔梗が咲いていました。白い参道に落ちる桔梗の影も、今年は同じように。ただ、友と一緒に来ることはかなわなくなりました。2025年6月21日。空海の縁日にて。桔梗が招く
祭待つ大安売りの商店街金澤ひろあきシャッター街になるもんか祭待つ商店街祭待つ
亡母みたいな子犬松村芳子奈良町に墓だけ残し梅供う紅白梅枝しなやかに争わず梅の実や人のうわさも転びづめ梅粥やバターの堅き二月果つ老いてこそ遊び心を雛かざる雛かざり背なにねんねこ幼な児としなやかに滋賀の湖より嫁ぎ来し舞う雪にゴルフボールの吸われゆく道たづね上ガル下ガルに京余寒話す役聞く児のありて日向ぼっこ鳥翔ちて桜の小枝弾みけり真理春風邪や亡母みたいな子犬いてつばめ舞う空は自在の初舞台髪染めし亡母に似て来し花鏡電線はシャープフラット初つばめうす緑草餅送る文添えて近道は山椒のみどり敵のごと緑陰や悲しき事は傘の中緑立つ力抜ければ飛ぶボール母の日や白カーネーション詫びの色母の日にさくらんぼ着き子の個性紫の法衣に休みし黄金虫カーネーション又一鉢着き笑い合う母の日や今なら出来る親孝行ばらの刺みどりの先はとんがり帽会えば...亡母のような子犬(童心会員作品)
川端康成記念館にて金澤ひろあき2025年6月20日、休みを利用して訪問した。「眠れる美女」の原稿を見ることができた。鎌倉にあった書斎が再現されている。そこで原稿を書くという、作家になったような体験をさせて頂いた。毛筆のタッチの万年筆で、文豪気分になる。打ち水の柄杓の先に作る虹ひろあき踊り子の文書き写す熱さかな川端康成記念館
ゆっくりほどけて塩見すず子雨傘に梅の花びら客迎え客の雨傘梅の花びら一つ二つしなやかな指揮者の梅の花ざかり書き終えて雛の細い目に膝まづく歩いた休んだ梅のひらく音聴いた桜ふぶきに守られ人のお世話になりたくないさくらのスケッチに色をさすさくらの道ふいにかけ出すランドセルさくらさくらスケッチに色を差す上から見おろす桜異人たち桜の帯です同世代の話題ですしばらくはじっとして桜と青空と花見スポットゆっくりほどけてゆく私緑の陰マスクはずせばきれいな汗エプロンのカラーの白さ深まる夏無口なサイフ並べ緑の手づくり市エプロンで手を拭く母の小さな癖母のぬくもり好きな黄色のカーネーション遠くの電車今朝も死者により添ってくちなしの花医師の無用の聴診器宅急便です頭陀袋に入れる赤ワイン死に装束下草あたりで飛ぶホタル糸の雨降る三途の川のど真...ゆっくりほどけて(童心会員作品)
梅雨にもう真夏日たまげている蚕金澤ひろあき※まだ6月18日だというのに、京都ではもう36度を越え真夏日。蚕もびっくりだろう。真夏日の蚕
不器用ですから遠藤修司片付けを後回しする悪いクセこれを報告句会に出そうか昼食後薬がわりのコーヒーブレイクメタボに効いてよ目が見えぬ友が見抜くは私のずるさじいさんや右はキラキラ左は苦労どっちを選ぶ高倉健さんに私は学ぶ「不器用ですから」交差点会った女性スマホでウ・フ・フ今日は晴天足悪く会社に向かう背から見えたよ強力(ごうりき)が家族にあふれる笑み運ぶおっはようー交わすあいさつルーティーン元気よびこむファンファーレ酒に飲まれ記憶が飛んで約束忘れ信用失ふおもちゃを渡した御礼「電池が無いって」それを言わないで今の私「電池切れ」アサイチ自転車ギーコギーコ生きてくメロディー一声をかけ忘れ見事にケンカバクダンと生命をハカリにかける戦争なんてクソ食らえだカギかけてキーを無くして自転車のれず心のカギが外れてる朝日さす雪やなぎ...不器用ですから(童心の会会員作品)
花菖蒲水辺無数の銀河系金澤ひろあき花菖蒲
えみふる岡畠真理子もう梅雨明けだと伝えたいのか蝉の声この日だけは笑顔いっぱい球宴のベンチ台風も近づけない猛暑列島夏の風チリンと風鈴柄杓水石段上りほっとひといき木陰の涼風ススキたなびく城址青い空庭園一望城主の気分わかるかも初秋の陽射しどんぐりの木陰でひと休み赤とんぼに誘われ歩く城の道すごいなぁゴロゴロお供に城址巡りぜんざいとお抹茶アイス迷う季節通りすがりの金木犀に母想う金木犀を手土産に叔母の思い出靴下ろしそろそろ歩く踵に絆創膏初詣の長い列お願いごとをじっくり考えるおみくじをそっと結んで気を引き締める境内の屋台に混じりキッチンカー初売りスーパーお正月BGMでのんびりムードスーパー出てひんやり外気心地よく住宅街散歩小鳥の囀りに立ち止まる早咲きの桜揺らす小鳥一羽ぽかぽか陽気に雪やこんこんのメロディまだ要る日来るか...えみふる(童心の会会員作品)
河骨金澤ひろあき河骨は梅雨前ぐらいから、黄色いかわいらしい花をつけている。千利休が茶室では使ってはならない花にしたので、茶では使えないそうだ。利休さん、何が気に入らなかったのだろう。茶室には入れぬ河骨雨に侘びひろあき河骨
母の手野原加代子彼岸花生きてる印赤く染め赤とんぼ人恋しさと飛び回り尺取り虫やゆっくり歩く人生を秋の海故郷景色澄み渡り三日月に見惚れて歩く夜道かな故郷は冬景色かな目に浮かび母の手が大根洗い冷たかろ湯豆腐や家族を囲む湯けむりや毛糸編む孫の顔思い冬帽子赤く染め南天の実や亡き母に柚子風呂に孫と入りし冬の夜生きている歩けていると去年今年水仙や一輪挿しに背が高く寒椿寒さに堪えて群れ咲きてろう梅やクルザード色に咲きて光浴びバレンタインねぎらい言葉貰いして春うらら空見渡して気は晴れし春日和友の足追いウォーキング春の雪父の手見えプラットフォーム手の平にアリンコ歩き愛おしく春雨や袖通して衣替え食卓や新玉ねぎの香りして母の日や帽子かぶりし背丸め風薫る地蔵手合わせ微笑みし夏日和姉に会いして亡母似し青紅葉そよぐ風には雨しずくねむの...母の手野原加代子作品
水無月や祇園の祭動き初む金澤輝※大宮三条商店街に、祇園祭の提灯登場。京都の西のほうですが、祇園社の御旅所があるのです。水無月や祇園の
横になるああ極楽の四畳半ひろあき※写真は京町家。横になる
桔梗のお寺金澤輝季節的に美しい紫陽花の紹介が多いですが、桔梗も良いものです。京都で桔梗というと、東福寺の天得院や紫式部ゆかりの盧山寺が有名ですが、東山七条にある智積院も良いものです。白い参道沿いに沢山見ることができます。お寺の紋も桔梗です。参道の白きに桔梗の影落とす輝桔梗のお寺
木屋町高瀬川金澤ひろあき木屋町高瀬川というと、三条から四条間の繁華街のイメージが強いです。しかし、四条を下がり五条近くになると、ずいぶん景色が変わります。飛び石で渡れる所も設けてあり、生活の匂いもします。せせらぎを踏む飛び石を踏む半ズボンひろあき紫陽花の王国繁華街横目木屋町高瀬川
【日記より】6月12日童心記念号発行金澤ひろあき6月12日、朝から晴れ。気温は30度を越える。四条河原町へ出る。完成した童心2024年記念号を受け取りに行く。寺町四条を下がった所、石之不動町にある田中プリントさんへ。町名の石不動は、空海が彫った石不動をお祀りするお堂があるため。例年、お詣りしてから受け取っている。今年一年の皆様の無事と健筆を祈願する。一年に一冊出しているが、その年々、いろんなことがあったなと感慨深い。支払いを終え、近くの郵便局より、遠方の会員の皆さんに郵送するのも、恒例。持ち帰って、改めて読み直す。こんな時にこんな句が出たなどと振り返り思い出す。参加の皆様の句より逝きし犬柚子の根元の黄の中に三村須美子蜜蠟の火に誘われて日記買う青島巡紅(佐久間照三)まっすぐな瞳が言った戦争のない国に行きたい...【日記より】6月12日童心記念号発行
フリー句(自由連句)「戦場は」の巻戦場はここかしこにあり頻尿佐久間照三予定表には未定の空白金澤輝ハローワーク経由病院で点滴照三長い雨期友回復の知らせ待つ輝友からのお守り握り頑張るぞ照三また共に紅葉を見ること信じて待つ輝生きるから生かされている心臓よ照三息に合わせて光放っている蛍輝合唱のアベマリアが涙腺緩める照三聖堂の扉開けば百合香る輝マリア様世界の子らに祝福を照三ミレー描く落ち穂拾いの農婦の祈り輝ゴッホが黒人農家に見た馬鈴薯照三驚きがあった無数のまなざしの向こう輝呆然と膝崩す間も無く小便糞漏れる照三悩み苦しみ書いてみると小さくなる輝同行二人と唱えて山谷行く老僧照三奥に歩めばブッポウソウが唱和して輝行く先に安らぎあること虹に願う照三日の入り月と一番星と輝月夜に浮かぶ海月浪任せ照三大きな力に流れて行く先皆同じ...フリー句(自由連句)「戦場は」の巻
蝶々の円舞門を開けようよ金澤ひろあき※つがいで飛んでいる蝶を撮ってみました。難しいですね。蝶々の円舞
5月句会選追加○松村芳子特選36葉桜や神籤の結び増えている佐久間照三神籤も神様からの賜物と思っても凶は嫌です。吉神籤がいただきたいです。並選28夕日落ち薄暗がりに蝶々とび蔭山辰子29黄砂イヤ花粉イヤイヤ風邪でした同33花の舞う遍路の境内握り飯佐久間照三38微風に柳と桜のデュエット同40背伸びする肩凝りほぐす朝日かな同42若者も負ける短パン老夫婦同45月見草夜輝きて道端に野原加代子54曇りなの黄砂なのかな頭なの三村須美子56芽出し良し年越しダリヤ掘り起こす同58筍や甘み歯応えうまし音同60隼人瓜初挑戦の畝作る同61玉ねぎよ伸びよ丸まれ球児たち同62草刈りの草の香りに身を浸す同71寝そべり人生もいいさ口下手な蛙金澤ひろあき72風船も迷子になりそう黄砂の空同73団地と花知人が去ってあいた穴同78青い目も担ぐ神輿...京都童心の会5月句会選追加
2024年6月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1緑の陰マスクはずせばきれいな汗2エプロンのカラーの白さ深まる夏3無口なサイフ並べ緑の手づくり市4エプロンで手を拭く母の小さな癖5母のぬくもり好きな黄色のカーネーション6うす緑草餅送る文添えて7近道は山椒のみどり敵のごと8緑陰や悲しき事は傘の中9緑立つ力抜ければ飛ぶボール10母の日や白カーネーション詫びの色11母の日にさくらんぼ着き子の個性12紫の法衣に休みし黄金虫13カーネーション又一鉢着き笑い合う14母の日や今なら出来る親孝行15ばらの刺みどりの先はとんがり帽16孤独ではない菜の花の天ぷら17夏隣食べたくなる雲ひとつ18漆黒の紅テント羽撃く唐十郎19いつもふ...2024年6月京都童心の会通信句会作品
2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】後半〇佐久間照三選特選77卯の花腐し原子炉腐りませんか金澤ひろあきオカラを炊いたもの(卯の花とも言う)は間を置けば当然腐臭を発する。原子炉がそうでないと言えるのか。言えませんね。人為的操作ミス、自然災害がいつそのトリガーになるか判らないのに、ありえませんと押し切れるのだろうか。電力需要とか事情とか言う観点からは必要悪。だからこそもっと建設運転には現実的で万が一の基準が低くてはいけないのです。この句は、理屈でなく感性に訴えているところがミソです。団欒の食卓という場面から一気に飛躍するのに不自然でないところが、いいですね。「卯の花」への着眼点がいいですね。並選5花見スポットゆっくりほどけてゆく私塩見すず子一番綺麗に見える場所に来て感動し、見ている自分が解体されて行...2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】後半
2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】前半○金澤ひろあき選特選天61玉ねぎよ伸びよ丸まれ球児たち三村須美子「玉ねぎ」の様子から「球児たち」への連想、とても楽しいです。何かに打ち込む人を見ると、応援したくなりますね。「伸びよ丸まれ」の声による応援も、句の雰囲気を生き生きとさせています。地3桜の帯です同世代の話題です塩見すず子花を見に行って始まった会話。同世代に通じる話題は盛り上がりますね。時代や苦楽を共にしたからでしょうか。人44野球帽とペットボトルの忘れ物佐久間照三休日の翌日なのでしょうか。野球で遊んだ後の忘れ物から、前日の楽しさが余韻のように伝わって来ます。他、心に届く句です。8あと何回61段登り下り朝の出発足たたく遠藤修司マンションの階段なのか、駅の階段なのか。毎日通勤で通っている道。「あと何...2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】前半
2024年5月京都童心の会通信句会結果日記より4月9日ほどほど金澤ひろあき二条城のお堀の桜もそろそろ散り初め。散る姿も美しいのが、桜なのかな。散る桜を見て、いつも買っている丸太町通りのお弁当屋さんへ。行って驚いた。長い行列。三十人ぐらい。車も路上駐車。いつもはこんなに混んでいないのに。並んでいる人に聞くと、TVで紹介されたのでやってきたという。通りがかりの外国人が「famousrestaurant?」と訊いてきた。年輩のご夫婦がやっている店で、ご主人は以前、体調を崩して店を休みにしたことがある。お客さんが沢山になったのはいいが、こんなに忙しくなると、お体大丈夫だろうかと心配になる。いつもなら少しお話もできるのに、そんなゆとりもなかった。ほどほどがいいかも花も散りそめるひろあき皆さんの選です。選者真・・野谷...2024年5月京都童心の会通信句会結果
フリー句(自由連句)「みどり児へ」の巻みどり児へ燕がくるり風を切る金澤輝開けた手から逃げた希望追いかける佐久間照三豪雨が過ぎた街はまだ冷えたまま輝冷めた珈琲チンブランデー入れる照三朝焼けに輝いているゆで卵輝お祖父ちゃんの頭と同じだ照三くつろいだ五百羅漢が「よう来たな」輝地球に生かされている僕たちの日々照三東山滴る友の居る窓辺輝元気が一番青い空照三日帰りの温泉集合藤の棚輝風呂後のビール最高乾杯照三初優勝果たす若き小結が輝粘り腰僕にも欲しいそのパワー照三厄落とし今日の朝日によみがえる輝朝起きて心臓に触れるありがとう照三花の宴生きてるだけで儲けもの輝水田に映える山並み燕飛ぶ照三ローカル線旧街道と並走し輝昔から明日も見守る五重塔照三フリー句(自由連句)「みどり児へ」の巻
「さんしょ」186号を読んで金澤ひろあき拝復御句集『離農』拝受。ありがとうございます。前回の『蛙の主張』に続き、人生の節目ごとに句集を出される。句と人生がリンクしています。だから、句を振り返ると人生を振り返るようになっています。あの頃こんな出来事があり、こんな心情で暮らしたなと思い出せるよすがにもなり、句が生活のインデックスにもなりますね。(鑑賞は後日になりますが)また、「さんしょ」186号にも、生活に即した心情があらわれ、口語俳句は「生活詩」ということを実感します。〇筍やそこまで厚着しなくても石神君子〇聖護院大根やっぱりお日さま独り占め鈴木和枝「筍」や「聖護院大根」は食べ物ですが、これらの句では、私が同じ目線で呼び掛けています。食べる者と食べられるものというよりも、同じ世界に生きている仲間という感じです...「さんしょ」186号を読んで
「さんしょ」186号を読んで金澤ひろあき拝復御句集『離農』拝受。ありがとうございます。前回の『蛙の主張』に続き、人生の節目ごとに句集を出される。句と人生がリンクしています。だから、句を振り返ると人生を振り返るようになっています。あの頃こんな出来事があり、こんな心情で暮らしたなと思い出せるよすがにもなり、句が生活のインデックスにもなりますね。(鑑賞は後日になりますが)また、「さんしょ」186号にも、生活に即した心情があらわれ、口語俳句は「生活詩」ということを実感します。〇筍やそこまで厚着しなくても石神君子〇聖護院大根やっぱりお日さま独り占め鈴木和枝「筍」や「聖護院大根」は食べ物ですが、これらの句では、私が同じ目線で呼び掛けています。食べる者と食べられるものというよりも、同じ世界に生きている仲間という感じです...「さんしょ」186号を読んで
巡りあえた本金澤ひろあき金子兜太著『あの夏、兵士だった私』96歳、戦争体験者からの警鐘清流出版生きているうちに私達はいろいろな体験をする。他者の体験を伝えられることもある。辛い体験もある。辛い体験から学んだことは、私達の内面を強く揺さぶる。誤りを正す力にもなる。生きる力になる。瀬戸内寂聴さんと金子兜太さん。お二人とも、「戦争は悪」「戦争に向かう動きも悪」という立場を貫かれた。お二人とも戦争を体験されている。体験から出た言葉は重い。金子兜太さんのこの体験記には、戦場の体験もだが、日本全体が戦争に向かう中で体験したこともしっかり伝えようとされている。よく「戦前」と言われるが、対中国戦争ははじまっており、「戦中」が正確なのかもしれない昭和初期。表現の自由を奪い、1940年から特高による新興俳句弾圧事件が起こって...巡りあえた本金子兜太著『あの夏、兵士だった私』96歳、戦争体験者からの警鐘清流出版
フリー句(自由連句)「梅雨寒や」の巻梅雨寒や何処にあるのか我が心佐久間照三ミニスカートの子ロングブーツで金澤輝子供達フェンス登って駆け抜ける照三ヒーロー達の握手会場輝往年のヒーローに親も歓声あげる照三同じ世代の懐メロ主題歌輝満月やススキたなびき仮面ライダー照三音なく台風近づく予感輝人には怖い台風も地球には欠かせない照三琵琶湖干上がり坂本城見え輝考古学者大喜びで駆け回る照三遺跡調査でみのる恋愛輝海底神殿でウエディング照三龍宮へ続く井戸湧く花の陰輝微風に紅の帯萌ゆ姫檜扇照三バックパーカー寄り道醍醐味輝川中島鴨の嘴揃って後ろ照三古戦場を照らす月影輝松風や酵母と麹のハーモニー照三*亀屋陸奥発祥。西本願寺の御用菓子。南蛮渡来の芥子の香りよ輝若い二人の笑顔が揺れる照三いないいないばあする入道雲輝フリー句(自由連句)「梅雨寒や」の巻
お米つやつや乗っている七福神輝※古い京町屋などにある七福神です。皆様に幸ありますように。お米つやつや
フリー句(自由連句)「草陰で」の巻草陰で燕気になる紋白蝶佐久間照三急に夏日で水遊びの声金澤輝植木剪定コート利用者背中丸くする照三空の玉虫サファイア輝く輝小満や手を合わせ言うありがとう照三海釣出会う鰯の大群輝歩く人皆に挨拶走りたい照三緑陰一息アイスコーヒー輝足取り軽くジャンプ若葉にタッチ照三いつ届く虹の根っ子に金の鍵輝夢から覚めてもう一息だったのに照三下書き完成寸前で止め輝デート前交差点で捕まって照三たまには休め双六の駒輝神様はいつお休みになるのだろうか照三日曜休日聖書が起源輝日本の神様は酒盛りの間にお仕事照三オーロラを呼ぶ太陽フレアー輝イヌイットの長は地球の唄声を黙して見守る照三昔の勇者今は語り部輝西陽受け菜の花の間の草抜く人照三晴耕雨読ひねもす麗らか輝フリー句(自由連句)「草陰で」の巻
追悼峰不二子バカボンのママ永遠に夏空へ金澤ひろあき追悼峰不二子