夫婦の年輪刻んだ廃業した店の看板金澤ひろあき夫婦の年輪
若葉に稲荷神輿金澤輝JR京都駅の西南、東寺の東にお稲荷様のお旅所が。例年、若葉の時期に、伏見稲荷の神輿が巡行していますが、コロナのため、去年までは中止。今年は再開されるようで、お神輿が並んでいます。疫去って若葉に稲荷神輿かな輝若葉にお稲荷様の赤が鮮やかです。若葉に稲荷神輿
大学寮金澤ひろあき二条城の西側を南に下り、中京中学校がある辺り。平安時代に大学寮があった跡だそうです。光源氏の息子夕霧が、父の方針で大学に入れられるのですが、ここに通ったのですね。恋人雲居の鴈とも引き離され、父の教育方針で、六位の低い地位から出発した夕霧は、自分の実力で夢を実現して行く決意をします。花の通りの大学寮に夢ありしひろあき大学寮
2024年3月京都童心の会通信句会結果【選評】後半○青島巡紅改めて佐久間照三選特選34冴え返るまだ「思想犯」ある地球金澤ひろあき日本にはなくても世界には確かにまだある。自分の思想信条をいつどこでもはつらつと言える星にしたいものですね。この句の季語のように。並選2客の雨傘梅の花びら一つ二つ塩見すず子ぼかしから一点へのフォーカスが効いています。鮮やかです。13次世代へのバトンタッチが見えてきた墓参老境のポジティブな心境がいいですね。また一つ肩の荷が降りたという安心感も伺えます。17猫寝顔ポケットの春がある野谷真治気持ちよさそうに眠る猫の顔には木漏れ日が当たっていてポケットに手を入れたような温もりが伝わってきた感じがよく出ています。38プーチンの顔から消えたしなやかさ金澤ひろあきいつまで悪役を演じているのでしょ...2024年3月京都童心の会通信句会結果【選評】後半
2024年3月京都童心の会通信句会結果【選評】前半○金澤ひろあき選特選天79自然災害国会戦争もう「イヤ」という訳にもいかない蔭山辰子「肉声」が強く伝わります。社会に向けられた作者の肉声。不幸な、そして起こってしまい、もう避けては通れない現実、いつ終わるか分からない苦しみを見つめています。地62鶏を褒めていただく寒卵三村須美子食べる時の「頂きます」。尊い命を頂いているのです。その思いが伝ってきますね。人54奈良町に墓だけ残し梅供う松村芳子古都奈良の一番古い町。今は他に移り住んでいるのですが、親の思い出、親族への思いを残す様が伝わってきます。お寺があるのですね。春のお彼岸に先立って梅をお供えする心情も伝わります。他、印象に残る句です。5歩いた休んだ梅のひらく音聴いた塩見すず子体験をじかに伝える書き方で、強い印...2024年3月京都童心の会通信句会結果【選評】前半
2024年3月京都童心の会通信句会結果春桃会金澤輝三月三日雛祭。京都東山七条の三十三間堂は春桃会(もものほうえ)で拝観無料。嬉しいですね。晴れてはいますが、寒いです。でも人はいっぱいです。まずはお堂の周りを一周。桃の節句ですが、実際は梅が咲いています。三十三間堂一周日の永く輝お堂の長さを実感します。お堂の中に入るのは、何年ぶりでしょう。千体の千手観音立像が雛壇のように立ち並んでいます。まん中に大きな千手観音座像。縁を結ぶための紐をお持ちです。観音立像の前には、風神、雷神、四天王、修羅、仁王、自在天など、個性的な神が守っています。全て国宝。大迫力です。千の手に千の春乗せ千一体輝※輝(かがやき)は、ひろあきのペンネームです。社寺を訪れた時の文は、輝を使おうと思っています。皆さんの選です。選者真・・野谷真治白・...2024年3月京都童心の会通信句会結果
寝そべり人生もいいさ口下手な桜ひろあき寝そべり人生
フリー句(自由連句)「上着のボタン」の巻上着のボタンみんな外して春が来る金澤輝四月一日朝風呂の後暖房つけず佐久間照三花の数観光客とどちらが多い輝市民生活ずたずたのツケはどこ行く照三新年度人手不足で回らない輝なるようになる世の不思議照三地上スレスレふたたび凧が舞い上がる輝手にも汗まだまだ続く喧嘩凧照三祭の後乾杯をするノーサイド輝酒好きな日本の神様花の宴照三唄い踊り笑って開く天岩戸輝おはようと肩凝り解す朝日浴ぶ照三手術跡時々チクリまだ厚着輝それぞれの朝来て夕の鐘が鳴る照三アニメ聖地の次は心霊スポットへ輝微風に柳と桜のデュエット照三マフラーもコートも急に色あせる輝冷房や膝のカイロは色あせず照三スーツにネクタイ真夏の営業こたえるよ輝オアシスはもうどこにもない電子戦照三月からの映像かぐや姫は居ず輝心の片隅あって欲し...フリー句(自由連句)「上着のボタン」の巻
一寸法師の奉公地金澤輝四条大宮から大宮通りを北へ。三条商店街の手前の六角通りを左手(西)へしばらく行くと、木がこんもりと茂ったお社へ。武信稲荷とあります。花や楠が美しいので入ると、ここは一寸法師が奉公した邸跡だそうな。一寸法師はお碗の舟に乗り、針の刀を差して、立派な武士になるために京の都へ。そこで西三条殿に気に入られ、奉公します。このお社は、西三条殿の邸跡に建てられのだそうです。西三条殿のお姫様を襲った鬼を退け、鬼が落とした打出の小槌で背丈が伸び、立派な武士になって、めでたしめでたし。そんなお話でしたね。一寸法師背丈の伸びた花社輝一寸法師の奉公地
2024年4月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1自転車倒す草の上の春眠2ひとりごと食べる虫の余寒3亡き女(ひと)おいとま庭先の雪間4ゆららゆれおちる街灯の初蝶5糸桜応じる公衆電話6穴のあいた財布をポイ!おニューにしたら福が残った7コンビニトイレ一目散扉に手をかけ引いたなら「入ってます」とオナラで返事8良い友人とつきあいたいならばなれよ自分が先に良き友人に9果物はクサる前が一番おいしいって自分も頑張れ!クサる手前で10「私人間卒業します」一同大爆笑!11中学卒業金ぱつ頭今2児のお父さんで光ってる12手をさすり土たがやして種まき桜13降る雪にゴルフボールの吸われゆく14道たづね上ガル下ガルに京余寒15話す役聞く...2024年4月京都童心の会通信句会作品
夜もすがら雨の音聞く桜かなひろあき夜もすがら
フリー句(自由連句)「自転車を」の巻自転車をネットにテニスするカップル佐久間照三二人の間に見えない糸が金澤輝幸せな一時がやがて大輪の花照三遣唐使船持ち帰った種輝伝播した国々の土壌に息づく仏教照三柚子香り精進料理ととのえる輝石の上に三年柚子の実なるのに十年照三四千歳の屋久島の杉輝宇宙の時間一瞬の生の光照三もしかして夢だったかも走馬灯輝花開く一瞬逃すなカメラマン照三スキをうかがい猫パンチ出す輝猫の尾を烏突いて飛んでいく照三高き梢で勝利宣言輝勝利宣言浮かんでこない春の泥土照三桜日和であくび沢山輝心も体もお布団の中で猫になる照三高価なサプリ使わず健康輝起きてすぐウォーキングでおはよう照三長寿の村に移住希望者輝百歳まで生きるぞとラジオ体操照三御所の花見はこれからですね輝※京都御苑の桜です。フリー句(自由連句)「自転車を」の巻
鐘響きやまず花降りやまず金澤輝※写真は西京区西山別院。鐘響き
徳山とスペースワールドと金澤ひろあき父の一周忌で福岡へ行く途中、徳山と北九州市八幡を通りました。昭和の頃、日本の産業の中心は重化学工業でした。金属産業や石油化学産業が盛んだったので、徳山も北九州の工場もフル稼働でした。徳山のコンビナートは、煙突から煙が出ていましたし、夜景が話題になっていました。その頃、大学生だったのですが、九州と関西を行き来するフェリーから、徳山の色鮮やかな夜景を楽しんだこともありました。父も元気だった昭和の徳山の夜景ひろあき北九州市八幡は、巨大な製鉄所があり、高炉が象徴のような街でした。私の父もここの社員でした。今は高炉も製鉄所も全てなくなってしまいました。跡地に建ったスペースワールドも無くなったようで、駅も寂しいです。おもかげを残す駅の名雨の音ひろあき※徳山とスペースワールド駅です。徳山とスペースワールドと
徳山とスペースワールドと金澤ひろあき父の一周忌で福岡へ行く途中、徳山と北九州市八幡を通りました。昭和の頃、日本の産業の中心は重化学工業でした。金属産業や石油化学産業が盛んだったので、徳山も北九州の工場もフル稼働でした。徳山のコンビナートは、煙突から煙が出ていましたし、夜景が話題になっていました。その頃、大学生だったのですが、九州と関西を行き来するフェリーから、徳山の色鮮やかな夜景を楽しんだこともありました。父も元気だった昭和の徳山の夜景ひろあき北九州市八幡は、巨大な製鉄所があり、高炉が象徴のような街でした。私の父もここの社員でした。今は高炉も製鉄所も全てなくなってしまいました。跡地に建ったスペースワールドも無くなったようで、駅も寂しいです。おもかげを残す駅の名雨の音ひろあき※秋月城と徳山です。徳山とスペースワールド
雨の中の花がうつむく一周忌ひろあき※福岡県、秋月城への桜並木です。雨の中
フリー句(自由連句)「春の午後」の巻春の午後バイクに乗って墓参り青島巡紅鼻歌が出るいい日旅立ち金澤ひろあき高一から通う喫茶店の珈琲とマスター巡紅片や白髪で片や禿げてるひろあき桜の下ビンゴ大会大当たり巡紅ナニワの春は青空カラオケひろあき花吹雪舞う公園は行き場なし巡紅馬券売場に並ぶおっちゃんひろあき穴馬の春一番に紙吹雪巡紅帰りの電車大いびきかくひろあき担当のクラスの子らがくすくす笑う巡紅英語の発音関西なまりでひろあき旅先では外国人の人気者巡紅ロサンゼルスで大谷さんとひろあきヒーローに国籍問わないお国柄巡紅ゴジラがとったアカデミー賞ひろあき80歳なっても宮崎駿世界に吠える巡紅夢を伝えに来る花の精ひろあき雨上がり虹を仰いでペダル漕ぐ巡紅嵯峨野竹林風を追い抜くひろあき雪柳をより白くする名残り雪巡紅春分の日の翌日の朝...フリー句(自由連句)「春の午後」の巻
鴨去ってお城の堀の花騒ぐひろあき※二条城のお堀です。鴨去って
鴨去ってお城の堀の花騒ぐひろあき※二条城のお堀です。お城の堀の花騒ぐひろあき※二条城のお堀です。鴨去って
北の花南の花へ橋渡るひろあき※京都府南部、井手町玉川の花。北の花
「さんしょ」185号を読んで金澤ひろあき「さんしょ」185号、ありがとうございます。今、若い人逹の間で、1970年代頃がブームになっているそうです。私もユーチューブ上で見てみました。月着陸、最初の大阪万博。女性のミニスカート、ホットパンツ、パンタロン。男性のジーンズと長髪。歩行者天国で初めて登場したカップ麺、学生運動の様子など。スマホもパソコンもなく、今よりも貧しかったはずですが、当時の若者の表情が、今に比べて遥かに明るいのです。自分達の意志で社会が動くという手応えと未来が明るいという予想。そして好景気。それらが当時の若者を明るい表情にさせていたのかもしれません。そしてその明るさを、五十年後の若者が「素敵だ」という。今の自分にない物を見つけ、憧れているような気がします。「さんしょ」を読んでいると、当時の若...「さんしょ」185号を読んで
幻住庵記口語訳3今の暮らしたまたま気分の良い時は、谷の清水を汲んで自分で調理する。西行ゆかりのとくとくの雫を侘びてあこがれ、家の中にはたった一つの炉がある軽々とした暮らしだ。また、昔住んでいた人が特に心高く住みなしていまして、手の込んだ趣味的な造作もない。持仏一間を隔て、夜具を収めることができる所など少し設けている。そのように何もない小さい庵だが、筑紫高良山の僧正は、加茂神社の神官甲斐なにがしの令息で、このたび京都に来ていらっしゃったのを、ある人を通して庵の額を乞うた。僧正はとてもやすやすと筆を染めて、「幻住庵」の三文字を書いて送られた。そのまま草庵の記念とした。まったく山居といい旅寝といい、これといった調度品をたくわえる必要もない。木曽特産の桧笠、越路産の菅でできた蓑ぐらいを机の上の柱に掛けている。昼は...幻住庵記口語訳3
幻住庵記口語訳2眺望四月初めという時期だけに春の名残りも遠くなく、つつじが咲き残り山藤が松にかかって、ほととぎすがしばしば立ち寄るほど、宿を貸すかしどり(かけす)の訪れまでもあるのを、キツツキがつつくのもかまわないとそぞろに興じて、魂は(杜甫の詩に詠われたように)呉と楚の国が洞庭湖を分けているように、琵琶湖の景観が開け、身は(黄山谷の詩に詠われたように)洞庭湖に瀟水と湘水が注いでいるように、琵琶湖に注いでいる瀬田川を見る所に立っている。山は西南にそばだち、人家はよい距離に隔たり、南方から青葉の香りを吹き送る風が吹きおろし、北からの風は湖をひたして涼しい。比叡山、比良山の高い峰より辛崎の松は霞をたちこめて、膳所城があり、瀬田の唐橋があり、釣りをしている舟があり、笠取山に通う木こりの声、ふもとの小田に早苗とる...幻住庵記口語訳2
『猿蓑』ノートおまけ巻六芭蕉「幻住庵記」口語訳金澤ひろあき1庵に入るまでのいきさつ石山の奥、岩間山のうしろに山があり、国分山という。その昔の国分寺の名を伝えているのだろう。ふもとに細い流れいる。を渡って、山の中腹に登ること、山道を三曲がり二百歩の所に、八幡宮がお立ちになっている。神体は阿弥陀仏の尊像とか聞いている。唯一神道家は、神仏混交をはなはだ嫌うことだが、両部神道では、仏が光をやわらげ、現世利益の塵を同じくされる(「老子」に説く和光同塵のようにされる)のもまた貴い。長い間、人が詣でなかったので、とても神さびて物静かなそばに、住み捨てた草庵がある。よもぎ根笹が軒をかこみ、屋根は雨漏りし、壁は落ちてキツネ・タヌキが寝床にしていた。幻住庵と言う。主人の僧なにがしは、勇士菅沼曲水様の伯父でありましたのを、今は...『猿蓑』巻六芭蕉「幻住庵記」口語訳1
日記より4月6日金澤ひろあき京都は花盛りの土曜日。どこも人いっぱい。あまり人の来ない近所のお寺で花を見た。その後、四条に出て寺町通りを北へ。人が多くて進むのに苦労。三条寺町を上がると、どこの神様なのか、神輿の行列に遭う。花を見に人見に神輿練り歩くひろあき神奈川の野谷真治さんと地下鉄京都市役所前で待ち合わせ。ぼむ漫画展2024が市役所西側、アートスペース余花庵で開かれている。団士郎さんや篠原ユキオさんの作品が出ている。篠原さんの作品は一コマ漫画。瞬間を描いて笑わせたり、驚かせたりするから、俳句に通じるものがある。篠原さんには先客があり、篠原さんに漫画を教えてもらった方のようだ。「人生の最後までにやっておきたいことは何ですか」という話をされている。私なぞはジャズ的で即興。今を楽しむのが良い。未来は神仏にお任せ...日記より4月6日
水ぬるむパシャリと鯉のひるがえる金澤輝(ひろあき)※写真は東大寺。パシャリ
フリー句(自由連句)「二度目の退職」の巻二度目の退職近づいて来る春の雪金澤ひろあきハワイから来た夫婦言う京都寒い青島巡紅その時になれば変身する桜ひろあき卒業して社会人になった若者たち巡紅パイオニアになる夢があった俺達の頃ひろあきいつの時代も若者の特権一度の人生巡紅後から振り返るとあれが分かれ道ひろあき心地よい昼下がり膝枕で一寝入り巡紅一喜一憂諸行無常の沙羅双樹ひろあき雨降る様を子犬と子供が見ている巡紅十日もすれば菜の花月の色となるひろあき妖精の舞も見えるか夜光茸巡紅突風に乗って森越え谷を越えひろあき蒲公英の種は皆んな行こうぜ巡紅今さらね外来種駆除と言われてもひろあき人間同士でもまだやってるご時世巡紅花満開集まり宴やりたいねひろあき群れる鳶弧を描き飛ぶ春の午後巡紅夕焼けに向かい歩く麗らかひろあき立ち飲みでひ...フリー句(自由連句)「二度目の退職」の巻
花盛り京のおへその石ゆるむ金澤輝※六角堂は花盛り。六角堂は花盛り。
2024年2月京都童心の会通信句会結果【選評】後半○青島巡紅選特選42風花や天地返して小石灰三村須美子中句の「天地返して」が生きてます。震災後晴天で雪が風に舞ってちらちらと降っている。何事もなかったかのように。しかし起きた現実は変わらない。それでも畑が使えるようなら、使えるようにするのが本来。本来の作業を淡々と行っている。元には戻らなくても。そんな様を連想しました。5八代亜紀死ぬ掻っ込むカツ丼野谷真治彼女の歌にはガツンとくるものがあった。インパクトがあった。その歌が彼女からは発せられなくなった。カツ丼は胃にガツンと来るものがある。掻き込むことで、その空白を埋め冥福を祈っているのだと思いました。20生きている歩けていると去年今年野原加代子自分の足で「歩けていると」が効いている。高齢になると足腰が弱まりベッド...2024年2月京都童心の会通信句会結果選評後半
2024年2月京都童心の会通信句会結果【選評】前半○金澤ひろあき選特選天20生きている歩けている去年今年野原加代子病を乗り越えられたのでしょう。生きる喜び、安堵、深い思いがこもっている新年です。「生きている」「歩けている」に真実の肉声が。「肉声を俳句に」。私も大切にしたいです。地16卒業式母校で出来ぬ子供逹青島巡紅能登の震災で集団疎開した子供逹。また元の生活を取り戻せるか不明のまま。せめて卒業式は・・・と思うのですが。人39夜通しあれこれ思う窓に露三村須美子「窓に露」で解決しない悩みの長さのようなものが伝わってきます。心をものに置き換えて伝えることがありますね。他、印象に残る句です。1立ったまま後姿の一月一日野谷真治能登の震災が念頭にあるのでしょうか。元旦の立ったままの後ろ姿。茫然自失の様が伝わります。2...2024年2月京都童心の会通信句会選評前半
2024年2月京都童心の会通信句会結果三つ物作り金澤ひろあき2月の連句の会で、「三つ物を作りましょう」と言われました。「三つ物」とは「歳旦」とも言い、昔の俳人が新春に出していた三句セットです。「五七五」「七七」「五七五」の三句を連ねます。季節は、「新春」「新春」「雑」だそうな。「巳」をどこかに詠みこむという条件もあります。2月に、もう次の年の歳旦を作るというのですから、実感が少ないです。何とか作ったのが、蓬莱に見立てるおせち寿の朱文字宝船には唱ふ永き世みの上は二升大阪城にして三句目、「み」は「身」と「巳」の掛詞。二升は、一升枡が二つで、「ますます」。「大阪城」は音読みして「だいはんじょう」です。皆さんの選です。選者真・・野谷真治白・・白松いちろう康・・暉峻康瑞修・・遠藤修司辰・・蔭山辰子ひ・・金澤ひろあき...2024年2月京都童心の会通信句会結果
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夫婦の年輪刻んだ廃業した店の看板金澤ひろあき夫婦の年輪
廃業の看板金澤ひろあき梅雨空に高く掲げる廃業の看板梅雨なんかに負けへんカラスゴミあさり梅雨なんかに負けへんカラスの朝餉の歌熱帯夜ペットボトルきしんでるよ廃業の看板
青島巡紅氏遺作2024年分※2024年7月、心友青島巡紅(本名佐久間昭三)さんが亡くなりました。30年以上の長いおつきあいで、俳句・短詩文芸の同志でした。語りたいこと、大切な思い出はいっぱいあります。でも、遺された句以上が一番大切です。そう思い、遺句を読み返しました。ペダル漕ぐ青島巡紅(佐久間昭三)新年の鐘が鳴る時銃も止む膝をつき皆祈り出す大きな虹まだ翠残る銀杏のほっといて冬時雨笑顔濡れない傘となる逃げ水を追いかけ走る選手たち冷めた粥タッパから食うシンク前火の用心お巡りさんに舞妓さん斑鳩を旅する一人下弦の月藷を焼く皆んなの笑顔午後三時木枯らしや手にした札が飛んで行く車待つ半身沈むオリオン座蜜蝋の火に誘われて日記買う元旦や湯を抜き行くぞと頬叩く休みたしでもでもでもと手足動く橋揺らし川面を渡る月明かり木守柿雪...ペダル漕ぐ
泣いている笑顔もあるんだ紫陽花金澤ひろあき泣いている
星の声青島巡紅(佐久間昭三)氏遺作大欠伸天頂の星輝けり川沿いの並ぶ灯誘う朧星狼の遠吠えいずこ朧月四年ぶりはねず踊りの随心院春雷やワクチンの是非再浮上自堕落の夢に親出て春彼岸湯煙や星まで届け酒交わす班ごとにカレーを作る春暑し群青の刹那の直線雉翔る春の海着艦歓声米無人機徳川の日の出と入りを大広間逃げる子を笑い追う親樹々の間を地蔵堂の花活ける人黙々と剪定の街路樹の笑む小雨かな語り種余さず使い春火鉢灯に浮かぶ白花水月紅仄か思い出は葡萄の皮の酵母菌薫風や新郎新婦入場す円山の葉桜の下で夢を見る顔洗う笑うか泣くか夜の酒頭寄せ寝過ごすことも旅のうち日が昇る歩く足止め手を合わす水田と東の空に日が浮かぶ冬の月夫婦二人で屋台から木漏れ日や遊び疲れた子の寝顔雨上がり濁流に乗る縫いぐるみ黒鷺や羽を傘とし魚呼ぶ雨季終わる朽ちた戦車の...星の声
タワマンの林金澤ひろあきタワマン次々に建つ地面陥没する国※いつも安全は後回し。事故が起きてから慌てる。雨音も蚊も届かないタワマンの林ドローンで宅配梅雨空のタワマンタワマンの林
桔梗が招く白い石畳のお寺金澤ひろあき※京都七条、真言宗智積院。去年の今頃、友の病気回復を願ってお参りしたのです。同じように桔梗が咲いていました。白い参道に落ちる桔梗の影も、今年は同じように。ただ、友と一緒に来ることはかなわなくなりました。2025年6月21日。空海の縁日にて。桔梗が招く
祭待つ大安売りの商店街金澤ひろあきシャッター街になるもんか祭待つ商店街祭待つ
亡母みたいな子犬松村芳子奈良町に墓だけ残し梅供う紅白梅枝しなやかに争わず梅の実や人のうわさも転びづめ梅粥やバターの堅き二月果つ老いてこそ遊び心を雛かざる雛かざり背なにねんねこ幼な児としなやかに滋賀の湖より嫁ぎ来し舞う雪にゴルフボールの吸われゆく道たづね上ガル下ガルに京余寒話す役聞く児のありて日向ぼっこ鳥翔ちて桜の小枝弾みけり真理春風邪や亡母みたいな子犬いてつばめ舞う空は自在の初舞台髪染めし亡母に似て来し花鏡電線はシャープフラット初つばめうす緑草餅送る文添えて近道は山椒のみどり敵のごと緑陰や悲しき事は傘の中緑立つ力抜ければ飛ぶボール母の日や白カーネーション詫びの色母の日にさくらんぼ着き子の個性紫の法衣に休みし黄金虫カーネーション又一鉢着き笑い合う母の日や今なら出来る親孝行ばらの刺みどりの先はとんがり帽会えば...亡母のような子犬(童心会員作品)
川端康成記念館にて金澤ひろあき2025年6月20日、休みを利用して訪問した。「眠れる美女」の原稿を見ることができた。鎌倉にあった書斎が再現されている。そこで原稿を書くという、作家になったような体験をさせて頂いた。毛筆のタッチの万年筆で、文豪気分になる。打ち水の柄杓の先に作る虹ひろあき踊り子の文書き写す熱さかな川端康成記念館
ゆっくりほどけて塩見すず子雨傘に梅の花びら客迎え客の雨傘梅の花びら一つ二つしなやかな指揮者の梅の花ざかり書き終えて雛の細い目に膝まづく歩いた休んだ梅のひらく音聴いた桜ふぶきに守られ人のお世話になりたくないさくらのスケッチに色をさすさくらの道ふいにかけ出すランドセルさくらさくらスケッチに色を差す上から見おろす桜異人たち桜の帯です同世代の話題ですしばらくはじっとして桜と青空と花見スポットゆっくりほどけてゆく私緑の陰マスクはずせばきれいな汗エプロンのカラーの白さ深まる夏無口なサイフ並べ緑の手づくり市エプロンで手を拭く母の小さな癖母のぬくもり好きな黄色のカーネーション遠くの電車今朝も死者により添ってくちなしの花医師の無用の聴診器宅急便です頭陀袋に入れる赤ワイン死に装束下草あたりで飛ぶホタル糸の雨降る三途の川のど真...ゆっくりほどけて(童心会員作品)
梅雨にもう真夏日たまげている蚕金澤ひろあき※まだ6月18日だというのに、京都ではもう36度を越え真夏日。蚕もびっくりだろう。真夏日の蚕
不器用ですから遠藤修司片付けを後回しする悪いクセこれを報告句会に出そうか昼食後薬がわりのコーヒーブレイクメタボに効いてよ目が見えぬ友が見抜くは私のずるさじいさんや右はキラキラ左は苦労どっちを選ぶ高倉健さんに私は学ぶ「不器用ですから」交差点会った女性スマホでウ・フ・フ今日は晴天足悪く会社に向かう背から見えたよ強力(ごうりき)が家族にあふれる笑み運ぶおっはようー交わすあいさつルーティーン元気よびこむファンファーレ酒に飲まれ記憶が飛んで約束忘れ信用失ふおもちゃを渡した御礼「電池が無いって」それを言わないで今の私「電池切れ」アサイチ自転車ギーコギーコ生きてくメロディー一声をかけ忘れ見事にケンカバクダンと生命をハカリにかける戦争なんてクソ食らえだカギかけてキーを無くして自転車のれず心のカギが外れてる朝日さす雪やなぎ...不器用ですから(童心の会会員作品)
花菖蒲水辺無数の銀河系金澤ひろあき花菖蒲
えみふる岡畠真理子もう梅雨明けだと伝えたいのか蝉の声この日だけは笑顔いっぱい球宴のベンチ台風も近づけない猛暑列島夏の風チリンと風鈴柄杓水石段上りほっとひといき木陰の涼風ススキたなびく城址青い空庭園一望城主の気分わかるかも初秋の陽射しどんぐりの木陰でひと休み赤とんぼに誘われ歩く城の道すごいなぁゴロゴロお供に城址巡りぜんざいとお抹茶アイス迷う季節通りすがりの金木犀に母想う金木犀を手土産に叔母の思い出靴下ろしそろそろ歩く踵に絆創膏初詣の長い列お願いごとをじっくり考えるおみくじをそっと結んで気を引き締める境内の屋台に混じりキッチンカー初売りスーパーお正月BGMでのんびりムードスーパー出てひんやり外気心地よく住宅街散歩小鳥の囀りに立ち止まる早咲きの桜揺らす小鳥一羽ぽかぽか陽気に雪やこんこんのメロディまだ要る日来るか...えみふる(童心の会会員作品)
河骨金澤ひろあき河骨は梅雨前ぐらいから、黄色いかわいらしい花をつけている。千利休が茶室では使ってはならない花にしたので、茶では使えないそうだ。利休さん、何が気に入らなかったのだろう。茶室には入れぬ河骨雨に侘びひろあき河骨
母の手野原加代子彼岸花生きてる印赤く染め赤とんぼ人恋しさと飛び回り尺取り虫やゆっくり歩く人生を秋の海故郷景色澄み渡り三日月に見惚れて歩く夜道かな故郷は冬景色かな目に浮かび母の手が大根洗い冷たかろ湯豆腐や家族を囲む湯けむりや毛糸編む孫の顔思い冬帽子赤く染め南天の実や亡き母に柚子風呂に孫と入りし冬の夜生きている歩けていると去年今年水仙や一輪挿しに背が高く寒椿寒さに堪えて群れ咲きてろう梅やクルザード色に咲きて光浴びバレンタインねぎらい言葉貰いして春うらら空見渡して気は晴れし春日和友の足追いウォーキング春の雪父の手見えプラットフォーム手の平にアリンコ歩き愛おしく春雨や袖通して衣替え食卓や新玉ねぎの香りして母の日や帽子かぶりし背丸め風薫る地蔵手合わせ微笑みし夏日和姉に会いして亡母似し青紅葉そよぐ風には雨しずくねむの...母の手野原加代子作品
水無月や祇園の祭動き初む金澤輝※大宮三条商店街に、祇園祭の提灯登場。京都の西のほうですが、祇園社の御旅所があるのです。水無月や祇園の
横になるああ極楽の四畳半ひろあき※写真は京町家。横になる
桔梗のお寺金澤輝季節的に美しい紫陽花の紹介が多いですが、桔梗も良いものです。京都で桔梗というと、東福寺の天得院や紫式部ゆかりの盧山寺が有名ですが、東山七条にある智積院も良いものです。白い参道沿いに沢山見ることができます。お寺の紋も桔梗です。参道の白きに桔梗の影落とす輝桔梗のお寺
木屋町高瀬川金澤ひろあき木屋町高瀬川というと、三条から四条間の繁華街のイメージが強いです。しかし、四条を下がり五条近くになると、ずいぶん景色が変わります。飛び石で渡れる所も設けてあり、生活の匂いもします。せせらぎを踏む飛び石を踏む半ズボンひろあき紫陽花の王国繁華街横目木屋町高瀬川
【日記より】6月12日童心記念号発行金澤ひろあき6月12日、朝から晴れ。気温は30度を越える。四条河原町へ出る。完成した童心2024年記念号を受け取りに行く。寺町四条を下がった所、石之不動町にある田中プリントさんへ。町名の石不動は、空海が彫った石不動をお祀りするお堂があるため。例年、お詣りしてから受け取っている。今年一年の皆様の無事と健筆を祈願する。一年に一冊出しているが、その年々、いろんなことがあったなと感慨深い。支払いを終え、近くの郵便局より、遠方の会員の皆さんに郵送するのも、恒例。持ち帰って、改めて読み直す。こんな時にこんな句が出たなどと振り返り思い出す。参加の皆様の句より逝きし犬柚子の根元の黄の中に三村須美子蜜蠟の火に誘われて日記買う青島巡紅(佐久間照三)まっすぐな瞳が言った戦争のない国に行きたい...【日記より】6月12日童心記念号発行
フリー句(自由連句)「戦場は」の巻戦場はここかしこにあり頻尿佐久間照三予定表には未定の空白金澤輝ハローワーク経由病院で点滴照三長い雨期友回復の知らせ待つ輝友からのお守り握り頑張るぞ照三また共に紅葉を見ること信じて待つ輝生きるから生かされている心臓よ照三息に合わせて光放っている蛍輝合唱のアベマリアが涙腺緩める照三聖堂の扉開けば百合香る輝マリア様世界の子らに祝福を照三ミレー描く落ち穂拾いの農婦の祈り輝ゴッホが黒人農家に見た馬鈴薯照三驚きがあった無数のまなざしの向こう輝呆然と膝崩す間も無く小便糞漏れる照三悩み苦しみ書いてみると小さくなる輝同行二人と唱えて山谷行く老僧照三奥に歩めばブッポウソウが唱和して輝行く先に安らぎあること虹に願う照三日の入り月と一番星と輝月夜に浮かぶ海月浪任せ照三大きな力に流れて行く先皆同じ...フリー句(自由連句)「戦場は」の巻
蝶々の円舞門を開けようよ金澤ひろあき※つがいで飛んでいる蝶を撮ってみました。難しいですね。蝶々の円舞
5月句会選追加○松村芳子特選36葉桜や神籤の結び増えている佐久間照三神籤も神様からの賜物と思っても凶は嫌です。吉神籤がいただきたいです。並選28夕日落ち薄暗がりに蝶々とび蔭山辰子29黄砂イヤ花粉イヤイヤ風邪でした同33花の舞う遍路の境内握り飯佐久間照三38微風に柳と桜のデュエット同40背伸びする肩凝りほぐす朝日かな同42若者も負ける短パン老夫婦同45月見草夜輝きて道端に野原加代子54曇りなの黄砂なのかな頭なの三村須美子56芽出し良し年越しダリヤ掘り起こす同58筍や甘み歯応えうまし音同60隼人瓜初挑戦の畝作る同61玉ねぎよ伸びよ丸まれ球児たち同62草刈りの草の香りに身を浸す同71寝そべり人生もいいさ口下手な蛙金澤ひろあき72風船も迷子になりそう黄砂の空同73団地と花知人が去ってあいた穴同78青い目も担ぐ神輿...京都童心の会5月句会選追加
2024年6月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1緑の陰マスクはずせばきれいな汗2エプロンのカラーの白さ深まる夏3無口なサイフ並べ緑の手づくり市4エプロンで手を拭く母の小さな癖5母のぬくもり好きな黄色のカーネーション6うす緑草餅送る文添えて7近道は山椒のみどり敵のごと8緑陰や悲しき事は傘の中9緑立つ力抜ければ飛ぶボール10母の日や白カーネーション詫びの色11母の日にさくらんぼ着き子の個性12紫の法衣に休みし黄金虫13カーネーション又一鉢着き笑い合う14母の日や今なら出来る親孝行15ばらの刺みどりの先はとんがり帽16孤独ではない菜の花の天ぷら17夏隣食べたくなる雲ひとつ18漆黒の紅テント羽撃く唐十郎19いつもふ...2024年6月京都童心の会通信句会作品
2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】後半〇佐久間照三選特選77卯の花腐し原子炉腐りませんか金澤ひろあきオカラを炊いたもの(卯の花とも言う)は間を置けば当然腐臭を発する。原子炉がそうでないと言えるのか。言えませんね。人為的操作ミス、自然災害がいつそのトリガーになるか判らないのに、ありえませんと押し切れるのだろうか。電力需要とか事情とか言う観点からは必要悪。だからこそもっと建設運転には現実的で万が一の基準が低くてはいけないのです。この句は、理屈でなく感性に訴えているところがミソです。団欒の食卓という場面から一気に飛躍するのに不自然でないところが、いいですね。「卯の花」への着眼点がいいですね。並選5花見スポットゆっくりほどけてゆく私塩見すず子一番綺麗に見える場所に来て感動し、見ている自分が解体されて行...2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】後半
2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】前半○金澤ひろあき選特選天61玉ねぎよ伸びよ丸まれ球児たち三村須美子「玉ねぎ」の様子から「球児たち」への連想、とても楽しいです。何かに打ち込む人を見ると、応援したくなりますね。「伸びよ丸まれ」の声による応援も、句の雰囲気を生き生きとさせています。地3桜の帯です同世代の話題です塩見すず子花を見に行って始まった会話。同世代に通じる話題は盛り上がりますね。時代や苦楽を共にしたからでしょうか。人44野球帽とペットボトルの忘れ物佐久間照三休日の翌日なのでしょうか。野球で遊んだ後の忘れ物から、前日の楽しさが余韻のように伝わって来ます。他、心に届く句です。8あと何回61段登り下り朝の出発足たたく遠藤修司マンションの階段なのか、駅の階段なのか。毎日通勤で通っている道。「あと何...2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】前半
2024年5月京都童心の会通信句会結果日記より4月9日ほどほど金澤ひろあき二条城のお堀の桜もそろそろ散り初め。散る姿も美しいのが、桜なのかな。散る桜を見て、いつも買っている丸太町通りのお弁当屋さんへ。行って驚いた。長い行列。三十人ぐらい。車も路上駐車。いつもはこんなに混んでいないのに。並んでいる人に聞くと、TVで紹介されたのでやってきたという。通りがかりの外国人が「famousrestaurant?」と訊いてきた。年輩のご夫婦がやっている店で、ご主人は以前、体調を崩して店を休みにしたことがある。お客さんが沢山になったのはいいが、こんなに忙しくなると、お体大丈夫だろうかと心配になる。いつもなら少しお話もできるのに、そんなゆとりもなかった。ほどほどがいいかも花も散りそめるひろあき皆さんの選です。選者真・・野谷...2024年5月京都童心の会通信句会結果
フリー句(自由連句)「みどり児へ」の巻みどり児へ燕がくるり風を切る金澤輝開けた手から逃げた希望追いかける佐久間照三豪雨が過ぎた街はまだ冷えたまま輝冷めた珈琲チンブランデー入れる照三朝焼けに輝いているゆで卵輝お祖父ちゃんの頭と同じだ照三くつろいだ五百羅漢が「よう来たな」輝地球に生かされている僕たちの日々照三東山滴る友の居る窓辺輝元気が一番青い空照三日帰りの温泉集合藤の棚輝風呂後のビール最高乾杯照三初優勝果たす若き小結が輝粘り腰僕にも欲しいそのパワー照三厄落とし今日の朝日によみがえる輝朝起きて心臓に触れるありがとう照三花の宴生きてるだけで儲けもの輝水田に映える山並み燕飛ぶ照三ローカル線旧街道と並走し輝昔から明日も見守る五重塔照三フリー句(自由連句)「みどり児へ」の巻
「さんしょ」186号を読んで金澤ひろあき拝復御句集『離農』拝受。ありがとうございます。前回の『蛙の主張』に続き、人生の節目ごとに句集を出される。句と人生がリンクしています。だから、句を振り返ると人生を振り返るようになっています。あの頃こんな出来事があり、こんな心情で暮らしたなと思い出せるよすがにもなり、句が生活のインデックスにもなりますね。(鑑賞は後日になりますが)また、「さんしょ」186号にも、生活に即した心情があらわれ、口語俳句は「生活詩」ということを実感します。〇筍やそこまで厚着しなくても石神君子〇聖護院大根やっぱりお日さま独り占め鈴木和枝「筍」や「聖護院大根」は食べ物ですが、これらの句では、私が同じ目線で呼び掛けています。食べる者と食べられるものというよりも、同じ世界に生きている仲間という感じです...「さんしょ」186号を読んで
「さんしょ」186号を読んで金澤ひろあき拝復御句集『離農』拝受。ありがとうございます。前回の『蛙の主張』に続き、人生の節目ごとに句集を出される。句と人生がリンクしています。だから、句を振り返ると人生を振り返るようになっています。あの頃こんな出来事があり、こんな心情で暮らしたなと思い出せるよすがにもなり、句が生活のインデックスにもなりますね。(鑑賞は後日になりますが)また、「さんしょ」186号にも、生活に即した心情があらわれ、口語俳句は「生活詩」ということを実感します。〇筍やそこまで厚着しなくても石神君子〇聖護院大根やっぱりお日さま独り占め鈴木和枝「筍」や「聖護院大根」は食べ物ですが、これらの句では、私が同じ目線で呼び掛けています。食べる者と食べられるものというよりも、同じ世界に生きている仲間という感じです...「さんしょ」186号を読んで
巡りあえた本金澤ひろあき金子兜太著『あの夏、兵士だった私』96歳、戦争体験者からの警鐘清流出版生きているうちに私達はいろいろな体験をする。他者の体験を伝えられることもある。辛い体験もある。辛い体験から学んだことは、私達の内面を強く揺さぶる。誤りを正す力にもなる。生きる力になる。瀬戸内寂聴さんと金子兜太さん。お二人とも、「戦争は悪」「戦争に向かう動きも悪」という立場を貫かれた。お二人とも戦争を体験されている。体験から出た言葉は重い。金子兜太さんのこの体験記には、戦場の体験もだが、日本全体が戦争に向かう中で体験したこともしっかり伝えようとされている。よく「戦前」と言われるが、対中国戦争ははじまっており、「戦中」が正確なのかもしれない昭和初期。表現の自由を奪い、1940年から特高による新興俳句弾圧事件が起こって...巡りあえた本金子兜太著『あの夏、兵士だった私』96歳、戦争体験者からの警鐘清流出版
フリー句(自由連句)「梅雨寒や」の巻梅雨寒や何処にあるのか我が心佐久間照三ミニスカートの子ロングブーツで金澤輝子供達フェンス登って駆け抜ける照三ヒーロー達の握手会場輝往年のヒーローに親も歓声あげる照三同じ世代の懐メロ主題歌輝満月やススキたなびき仮面ライダー照三音なく台風近づく予感輝人には怖い台風も地球には欠かせない照三琵琶湖干上がり坂本城見え輝考古学者大喜びで駆け回る照三遺跡調査でみのる恋愛輝海底神殿でウエディング照三龍宮へ続く井戸湧く花の陰輝微風に紅の帯萌ゆ姫檜扇照三バックパーカー寄り道醍醐味輝川中島鴨の嘴揃って後ろ照三古戦場を照らす月影輝松風や酵母と麹のハーモニー照三*亀屋陸奥発祥。西本願寺の御用菓子。南蛮渡来の芥子の香りよ輝若い二人の笑顔が揺れる照三いないいないばあする入道雲輝フリー句(自由連句)「梅雨寒や」の巻
お米つやつや乗っている七福神輝※古い京町屋などにある七福神です。皆様に幸ありますように。お米つやつや
フリー句(自由連句)「草陰で」の巻草陰で燕気になる紋白蝶佐久間照三急に夏日で水遊びの声金澤輝植木剪定コート利用者背中丸くする照三空の玉虫サファイア輝く輝小満や手を合わせ言うありがとう照三海釣出会う鰯の大群輝歩く人皆に挨拶走りたい照三緑陰一息アイスコーヒー輝足取り軽くジャンプ若葉にタッチ照三いつ届く虹の根っ子に金の鍵輝夢から覚めてもう一息だったのに照三下書き完成寸前で止め輝デート前交差点で捕まって照三たまには休め双六の駒輝神様はいつお休みになるのだろうか照三日曜休日聖書が起源輝日本の神様は酒盛りの間にお仕事照三オーロラを呼ぶ太陽フレアー輝イヌイットの長は地球の唄声を黙して見守る照三昔の勇者今は語り部輝西陽受け菜の花の間の草抜く人照三晴耕雨読ひねもす麗らか輝フリー句(自由連句)「草陰で」の巻
追悼峰不二子バカボンのママ永遠に夏空へ金澤ひろあき追悼峰不二子