※野球漫画『プレイボール』の二次小説「白球の“リアル”」の連載を始めました。
「小説」と「俳句」を主とした文芸ブログです。小説カテゴリーでは、今のところ二次小説を掲載していく予定です。俳句カテゴリーでは、<没>になった句について、人気バラエティ番組「プレバト!!」俳句コーナーのパロディ仕立てに、“失敗句”のどこが良くなかったかを分析(?)します。
2019年1月
白球の“リアル” ―『プレイボール』二次小説― <第1話「変わる“リアル”」>
第1話「変わる“リアル”」 正門を出ると、学ラン姿のグループに出くわした。三、四……いや五人か。 暗がりで顔はよく見えないが、バットケースの影が揺れているので、野球部だと分かった。背格好から、おそらく上級生だろう。何やら談笑しているようだ。 「お先に失礼します」 イガラシは、すれ違いざま、制帽を取って軽く会釈した。 「おお。イガラシかぁ」 聴き慣れた声だ。その影がこちらに振り向く。グループの中で、ひときわ小柄な少年。こう言うと怒るだろうが、おにぎりのような顔の輪郭。 「丸井さん、まだ残ってたんですか」 「イガラシ。おまえこそ、こんな時間まで何してたんだよ」 「部室を掃除してたんですよ。床がちょ…
2019年1月
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