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なまさんのプロフィール

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図書館司書の資格を取りました。本を読むようになったのは大学を出てからです。もっと早く本と出会ってたらなぁって思います。読書家と呼ばれるように、本を片手に頑張ります。

ブログタイトル
荒ぶるタマシイ
ブログURL
https://araburutamashii.blog.ss-blog.jp/
ブログ紹介文
図書館司書の書く書評や、本の感想。本との出会いや、備忘録。読書記録。
更新頻度(1年)

51回 / 365日(平均1.0回/週)

ブログ村参加:2018/10/26

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なまさんの新着記事

1件〜30件

  • ポジティブ心理学

    「幸福」であることを目指す。 そのことで、経済的にも心理的にも身体的にも健康になる。 これまでの心の治療といえば、マイナスをゼロに戻すことであったが、これからはプラスを目指すことで社会を変えていこうという取り組み。2000年にアメリカのセリグマンによって提唱されたポジティブ心理学は、国内でも企業組織の中で実践を積んでいる。そもそも日本人は欧米に比べて、自分の幸せよりも集団に貢献しようとする文化があるように思う。そこで大切なことは自己犠牲ではない、自らも幸福である貢献が必要なのだ。人の役に立つということは確かに心の健康を育む。目からうろこというか、これまでの治す心理学から、創造する心理学へと変わっていく予感である。 単語としてはよく耳にしてきた「ウェルビーイング」について、深く考える一助となった。そして、ネガティブなことを指摘する傾向の高い学校教育でこそ、このポジティブ教育を行うことで..

  • 龍神の雨

    最初は、なんだか同じような兄弟と場面がコロコロと変わって登場人物も似たような感じなので頭の中で???となっていたけれど、その二つの兄弟が出会い、そして一つの物語として重なっていく。 どちらも本当の親ではない親子関係に問題を抱えて。真実と勘違い、思いと思い違いが重なり合って、ストーリは進んでいく。そして、表と裏の顔を持つ登場人物が、物語をぐっと面白くする。ゾクゾクしながらページをめくるこの感じがとてもよかった。でも、なんともやりきれない物語の終わりは、そこまでしなくてもいいのにと思ってしまい、しばらく後をひく。ちょっと気持ち悪い性も絡みながら、進められていく物語にどっぷりとハマりました。 真実は如何に!!という場面がたくさんあり、人により同じことを違う捉え方をし、心の深いところで絡み合う人間描写に力強さを感じることができた。 あぁ、小説は面白い。小説だからそう言える内容だった。 ..

  • 煌夜祭

    またまたファンタジー それも割と暗い感じの小説だった。 語り部が物語を冬至の日に朝まで話す。魔物がでるその日に、魔物が物語に熱中するがゆえに、人が食われずに済むからだ。短編集のように書かれた語り部が話す物語は、最後に絡み合って一つになっていく。 読んでいて、自分自身がこの横文字の名前が頭に入らず誰がどの人で、どうなったのか…流し読みしてきたばかりにうっすらと繋がるもののという状態で不完全燃焼であることは否めない。こういう物語は映像も交えて、見た方が記憶に残るのかもしれない。結局、ファンタジーにどっぷりとつかれない自分がいるのだ。なんとなく自分と重ねながら本を読むのが好きな僕にとっては、ファンタジーは現実とかけ離れすぎているのかなぁと思った。読みたい本がたくさん机に並んでるプレッシャーも少なからずあり、不完全燃焼ではありながら次の本を手に取る。 こういう小説は、もっと若い時に読んでお..

  • はてしない物語

    知り合いに紹介された小説。ファンタジーはあんまり読まないけれど…。 紹介されたので読んでみることにした。これが上下巻に分かれた超大作でした。 私が読んだのは文庫本だったけれど、結構古い物語で訳者あとがきを読んでみると、最初に出版された本は物語にでてくる本と同じような装丁で作られていたという。とてもこだわりのある本だったようだ。 内容は、少年が読んでいる本の中に吸い込まれていくと言っても、物語の中に登場するという意味ではあるが。私ははてしない物語という本を読んでいる。そして、主人公であるバスチアンは、はてしない物語という物語のなかで、はてしない物語を読んでいる。そしてその本に吸い込まれていき、物語を作り出していく。原書は2色刷りで読んでるところと物語は別の色であったようだが、文庫本ではわかるように書き方を変えていた。どうしても翻訳本は登場人物の名前がややこしい。覚えられない。それでも、..

  • 片眼の猿

    道尾秀介のミステリー、ストーリーは読みやすくわかりやすいが…課題となる事件よりもその前後の中に面白みというか人間模様というか、本当の物語があるような小説だった。言葉足らずの説明で、ちょっとした引っ掛かりがある説明にことごとく騙されて最後に種明かしがやってくる。これはカラスの親指やカエルの小指につながる道尾秀介らしさなのかもしれない。目に見えるものではないものを信じると言えばいいのだろうが、種明かしされた探偵事務所に果たしてどんな依頼人が来るのだろうかとも考えてしまう。 読み終えて、探偵としての物語はあっさりさっぱりだったなぁと振り返る。 こうやって書いておきながら、いろんな角度から楽しめる小説だった。ドロドロはなく、勘違いばかりの物語。 片眼の猿の説明はなんとも切ないものでした。 片眼の猿―One-eyed monkeys―作者: 道尾秀介出版社/メーカー: 新潮社発売日:..

  • リボルバー

    原田マハの素敵な小説。 ゴッホが自殺を図ったリボルバーかもしれないリボルバーがオークションに出品された。 そんな事実のかけらから、その先にこれだけの物語を見つけるとすればさすがである。 ゴッホにもゴーギャンにも詳しくもなければ知識もない僕が読み進めながら途中うとうとしてしまうこともありはしたものの、やっぱり最後まで読み切って、こんなにうまく史実からはみ出した物語を書けることがうらやましくて仕方ない。 凡人にとって何気ない日常のひとかけらは、天才には芸術のスタートとなるのだろう。 原田マハが今回はリボルバーを元に物語を書いたように、ゴッホやゴーギャンは風景や向日葵、人や教会を見て、それをアートに変えたんだろうと思うと、これまでは何の興味もなかった絵が少しは理解できるかもと勝手に思い込んでいる自分がいる。きっと僕が見たところでその絵のすごさはわからないのだが、この小説の面白さはしっか..

  • ハレルヤ!

    重松清の小説。本文中にもあるけど時代背景のしっかりしたというか、日にちが入った内容。忌野清志郎が亡くなったことをスタートに昔のバンド仲間がバンドを解散してからの、それぞれのこれまでを持ち寄りながら、覗き見しながら、集まっていく物語。途中に重松自身の言葉が登場して時代を語りだすところが重松清らしい。なんとなくイメージできるし、なんとなく全部を物語にしない。それぞれの言葉の多くは語られてはいない言葉だし、その回想の中にこそ重松小説のらしさと、共感できる部分だと思う。まさにレコードのB面にうつるというのが今の自分にぴったりで、登場人物の心のつぶやきが僕の心にも染み込んでくるから不思議だ。 別に僕が昔、音楽をやっていたわけじゃないし、むしろ音楽とは無縁の人生だった。それでも音楽が僕の中では違うものに置き換わり、自分の中の回路を揺さぶってくるから、面白い。重松の作品は丸く収まることを嫌うし、むしろ..

  • 小説8050

    新聞の紙面広告で見て、図書館の方に話をしたところ、気にして頂いていて、蔵書に加えられたときに声をかけていただいた。 さて、8050問題。今回の小説では中が高時代にいじめられて引きこもっている20歳の少年とその家族に関する物語である。近所の人が80歳の親が亡くなり50歳で仕事もしない子どもがその家から連れ出されるところから、明日の我が家と重ねて、7年前のいじめについて裁判を起こすという物語であった。それにしても父親の歯科医は本当に自分勝手で後先を考えずに激高する嫌なオヤジである。そんな親父だから裁判に持っていくことができたのかもしれないが…なんでそこでそうなるかなぁと読んでいて何度も舌打ちをした。でも、他人の物語を読んでいるのと、自分の家族で起こることはやはり違うのだろうとも思う。自分だっていざ子どものこととなると、どこか冷静さを失うことがある。 小説としては、後半の流れは一気に加速する..

  • カエルの小指

    道尾秀介のカラスの親指を読んだのはいつだったかなぁ。紹介してくれた人のあらすじが、本編とは全く違って読んだあとに文句を言ったらそういう本だったでしょ…と言われたのはよく覚えているが、その物語の内容はほとんど覚えてない。 そして、今回はその続編。何回かカラスの親指の回想が出てくるけれど、やっぱり思い出せないまま読んでみて思ったのは、ウソばかりの物語だなぁということ。読んでいて何回も騙された。詐欺師とはこうも上手く人を騙すのかなぁ…すると道尾秀介も詐欺師の一人なんだろうか。小説家と言うのは案外そうなのかもしれないと妙に納得してる自分がいる。 詐欺師から足を洗った男の元にかつて助けた女性のこともが現れる。そして母を自殺に追い込んだ詐欺師を探すために協力してほしいと言うところから物語は始まる。あとは何がホントで何が嘘かは最後まで読まなきゃわからない。 寝られなくなる物語であることは間違いない..

  • 11文字の殺人

    東野圭吾の作品です。 割と新しい小説だと思って、手を取りました。 なんとなく、記憶のどこかで引っかかる作品でした。 こういう小説はどこかでドラマに使われていたりするのかなぁと思いながら、それでも最後まですらすらと読めてしまいます。 そして、読み終わって1990年に発行された小説の新装版だと知りました。 きっと、遠い昔に読んだことがあるのでしょう。 まぁ、まったくストーリーを覚えていなかったので、初めて読むのと同じ感覚でした。 ストーリーとしては、よく出来すぎている作品で…そうはならんでしょうと思うところもありましたが、それでも結末に少し驚きのような物足らなさのようなものを感じながら夏のひと時を過ごすことができた。時間のトリックは読んでいる中でなんとなく感じる書き方がされていたので…ただ答え合わせをしてみる時に、出てくる情報があるので、結局は読み手にはわからないようで違和感だけ..

  • 絶叫

    友人に勧められて読んだ本。 とーっても重いミステリー。 600ページを超える長編小説でしたが、苦にならず読み進めることができたのは、物語のテンポがとても良い。数人の視点から一つのことを振り返っていくストーリーはなんとなく湊かなえの作品を思い出すし、事件を追う刑事の人間模様や加害者である女性の重なり合うような人生観がとても面白い。内容はすごくグロテスクで悲惨で、かわいそうな部分もたくさんあるが、どこかで割り切れない納得できない思いを抱えながらもそういう人生を選んでいくのもわかるような気がする。 結末まで読んで、少し安堵している自分がいる。過去を過去として、新しい未来の中に違う人生を歩むことができるのだろうか、不謹慎にもそんなことを考えてしまう。 人生をやり直すということが、今回の小説のようなギリギリの深い部分ではなく、もっと浅い部分で過去を背負ないながらもできるくらいのところであがい..

  • 旅屋おかえり

    原田マハの小説。原田マハといえばアートを題材にした物語が多いが、そればかりではないことを感じられるとても面白い内容だった。 売れない元アイドルが、旅する中で出会い、状況を変えていく。そういう姿を見て楽しい気持ちになる。物語の最後に向かって何気ない一つ一つのエピソードが絡み合っていく。よくできた物語だと言わざるを得ない。しんみりとしながら、明るい人柄を感じながら、ああこんな旅ができたら楽しいだろうなとおもう。 芸能人が旅する番組を見るのは楽しい。そして、そんな芸能人にぜひここに行ってほしいという思いもよくわかる。 そして、私も旅が好きだ。下調べしているときから旅は始まる。いろんなことをいっぱい詰め込んで忙しいくらいの旅が好きだ。なんとなく、芸能人の旅番組のようにスケジュールをたくさん詰め込んだたびにいつもなってしまう。 旅をするということだけで、多くのものを吸収できるし、そこでこんな..

  • 向日葵の咲かない夏

    ぞくぞくするような小説だと言われて紹介された。 その通りにゾクゾクしながら読み進めたミステリー。 ありがたいことは、死んだ人が小動物に宿ってしゃべりだすという現実では起こらないことをあっさりと何の疑いもなく書いてくれたことだ。おかげでリアルな恐怖を感じずに物語の中でドキドキすることができた。 主人公は小学生…でも、本当にそうなのだろうか…。読み終わってもスッキリしない。 この読書後の残る重い空気は何だろうか…。しっかりと後味まで悪くしてくれた。 親戚の家に引き取られるということは、死んでしまったのだろうか。そして、それでも会話しているということは、小動物に宿ったのだろうか。 気持ち悪いなぁと思いながら、ページをめくるのがやめられなくなる。 この気持ちは、クモの居る瓶に、女郎蜘蛛を入れた気持ちと同じなんだろうか。 人の持つ、とても醜いものがたくさん詰まった小説だった。 ..

  • 本と鍵の季節

    新聞の広告をみて、図書館で探した。 読んでみると、どこかで聞いたのかな?見たのかな?読んだのかな? なんとなく既読感のある内容であったが最後まで読み切った。 内容は高校生を主人公としたミステリー。書き方はすごくあっさりとして、細かいことに深く立ち入らないような文章でありながら、おおそんなことが身近で起きるのかぁという内容であった。 そして、最後は中途半端な形で終わっていく。ミステリーの一番いいところはご自由に想像してくださいという内容であった。 高校の図書委員が主人公であるからか、図書館の知識が謎の解決に利用されたり、図書館豆知識がたびたび登場する。図書館に興味のある人にも興味を持たれる小説であろう。 本と鍵の季節 [ 米澤 穂信 ]ショップ: 楽天ブックス価格: 1,540 円 本と鍵の季節 (集英社文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 集英社発売日: ..

  • 未来

    湊かなえの小説を図書館で借りてきた。小説は買うのは文庫だと決めているが、借りるならハードカバーでも構わない。持ち歩けばトレーニングにもなる?(笑) 湊かなえらしい小説だった。いくつかのエピソードが一つになる。それぞれの視点があり、行ったり来たりする。途中、やるせない気持ちになるし、こんな強く生きれたらいいのになぁと思ったりもする。今回は未来からの手紙が届いたことから始まる。自分にとっては遠い世界の話だと思う虐待やいじめ…でも実際には思った以上に起こっているんだろうなぁ…ああこんな悲惨なことが実際にあるのかと、目を背けたくなるような内容で、でも怖いもの見たさで読み進める。 人間らしいところの描写に頷いたりしながら、ページをめくるたびに沼に深く足を取られるような気持ちにもなる。 一つ言わせてもらえば最後の終わり方が気に入らない…そんな中途半端に終わってしまうのか…この後はどうなるのか..

  • アドラーをじっくり読む

    定期的にアドラーの本は必要である。 「あぁ、こんなに大事なことを忘れていた」と改めて気づくことが多いからだ。 読んだときに、自分の状況に合わせて解釈した内容は、時間ともに状況とともに昇華されてしまう。 そして、また同じことを場を違う形で読むことによって、新しい道しるべを与えてくれるように感じる。アドラー全集を一冊ずつ読んでいくことも、それはそれでいいが、その中からキーワードをまとめてくれた今回の本を読むと、全集の一冊一冊をぱらぱらと読み返したような気持になる。全集の翻訳者が書いた本であるからまた読みやすい。 自分の子育てを振り返るきっかけになるだけではなく、自分自身の人生に責任を持つことが必要とされる。自分がどう育てられてきたかを言い訳にはできない。自分がどう生きていくかの問題だからである。そういうことを考えていくと、くじけそうになるが、多くのひとったちが同じように、人類のために生..

  • ドキュメント

    湊かなえの小説、そう少し前に読んだブロードキャストに続く物語。放送部が全国大会を目指して、行くわけだが、そのために選んだ題材は駅伝。陸上部を目指して入学した少年はケガで放送部を選んだのだが、その駅伝をテーマにドキュメントを作ろうとしたところから、話は違う展開に。ドローンを手に入れるためにではないが、ここでもマラソンが関係してきて話題盛りだくさんの物語だ。そして、そんなドローンが、捉えた映像が問題となり、陸上部も一悶着。さて、全国大会は?と、期待させておいて…そういう展開になるのねと、二転三転の青春ドラマだった。 先輩が抜けてこの三人はこのあとどうなっていくのかなぁ? そんなことが、気になるところでクライマックス。こりゃ、このシリーズは続くのか?と期待しながら本を閉じた。 ブロードキャスト (角川文庫) [ 湊 かなえ ]ショップ: 楽天ブックス価格: 726 円 ..

  • 千里眼の復活

    いつだろうか、松岡圭祐の千里眼シリーズを知り合いに薦めたことがある。何を読もうか迷っているなら読んでみると面白いと思う…。とでも言ったのだろうか。当の本人は忘れていた。 ところが、ある時、「薦めてもらった千里眼に新しいのが出たんです」という言葉をかけられた。 こうやって本がつなぐ関係があるのかと嬉しく思った。そして、「買ったから貸しますよ」とこれまた嬉しい言葉をいただく。 他の本を読んでいながら並行して開いた千里眼。 前作のほとんどのストーリは忘れていたものの、読むうちになんとなくおぼろげに思い出す。そして、しっかりストーリーにのめり込んでいく。 前シリーズの内容は、表情から心理を見透かすというもので、いろいろな事件を解決していく。その、心理と表情についての解説が詳しく書かれているところに、現実の世界を重ね合わせてこんなことができるのかと、表情と心理にかんする本を何冊か読んだのを..

  • ブロードキャスト

    久しぶりに自分で購入した小説。最近は図書館で借りることの方が多い。 湊かなえの小説を読むときは、今回はどんな展開でハラハラさせられるのだろうかと思いながらページをめくるのが楽しみである。 で、「放送部」の話(笑)。なんともモヤモヤする青春ドラマだ。 陸上をやるために有名校に進学したが合格発表の帰りに事故にあい、陸上を断念した少年が、放送部と出会うが、まさに「放送部か」というスタートからである。 陸上の駅伝と、放送部と、その活動に共通するものはある。怪我が治った時に、どんな選択をするのかを考えながら、読み進めることができた。 湊かなえらしさは、物語の構成にある。最後にそのシーンが来るのねという、そんな展開にドラマが一つにまとまる。 こういう青春も悪くはないのだろうと、運動ばかりしてきた自分の価値観に一石を投じる。 解説を読むと、「うんうん」と思う。そして続編の存在を知って、また..

  • 52ヘルツのクジラたち

    本屋大賞2021の話題の小説。 52ヘルツのクジラの鳴き声は、海の中では仲間に届かないそうだ。僕には聞こえない声で助けてと叫ぶ声があるのだろうか。僕の声は人にちゃんと届いているのだろうか。 いろいろなつらい過去をもつ人たちが、そんなつらさを声にならない声で共鳴しあう。ああ、こんなに切ないことはあるのだろうか。誰かが受け止めてくれたときはすでに遅かったり、他の誰かを傷つけていたり…。 虐待を受けた二人の物語が重なり合っていくが、その声を聞くことができる力も、同じ境遇からなのか。 読んでいて、自分ならどうするのか、自分なら聞こえるのかと、そして、こんな不幸なことが実際にも起こっているのだろうと思いながら読み進めた。 さすが、本屋大賞に選ばれただけある。 52ヘルツのクジラたち (単行本) [ 町田 そのこ ]ショップ: 楽天ブックス価格: 1,760 円 52ヘル..

  • 悪魔とプリン嬢

    パウロ・コエーリョの小説。 日本語に訳すときに表現が難しくなるのか。もともと難しく書いているのか…。なんとも読みづらい小説だった。 金がなければ起こらない問題を、自分のものではない金を自分たちのものにするために、一人の命を差し出すことに葛藤する町。人の欲は自制心を超えるのか。悪魔の囁きか天使の囁きか、普段の生活のなかでも起こりうる葛藤をひとつの物語として表現している。 正しさや正義、それまでの倫理を、脅かし、そして欲に負けない正しさを求める教訓めいたパウロ・コエーリョらしい物語だった。 悪魔とプリン嬢 (角川文庫) [ パウロ・コエーリョ ]ショップ: 楽天ブックス価格: 572 円 悪魔とプリン嬢 (角川文庫)出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2014/11/10メディア: Kindle版

  • 脳のなかの倫理

    認知神経科学の第一人者マイケル・S・ガザニガの本である。私たちは脳がその判断をし行動するが、実際に脳のどの部分がどのように働くのか。そして、科学と倫理と宗教の中で、私たちの責任や道徳はどのようにとらえられているのか。 ながーーーい時間をかけて読んだ本なので、詳細の内容を覚えていない。 それでもなんとか最後まで読み切ったという本である。 脳を薬で鍛えることは、ある時は治療であり、ある時は倫理的にどうとらえられるのか。 IPS細胞で治療するのと、クローンをつくるのとはどこに違いがあり、どのように倫理とバランスをとるのか。 記憶は、本当に正しいのか?何のために記憶するのか。忘れたことが私たちにどのような影響を及ぼすのか。 道徳的な信念は人類共通なのか?どのように判断されるのか。 一見興味深いが、その一つ一つを脳科学やニューロンの話として聞くと、思考停止になってしまう自分がいた。..

  • モダン

    読書日和が続く今日この頃。 こんな季節は芝に寝転がって読書を楽しみたいものであるが、年度の変わり目はそうも言っていられない。 原田マハの薄い文庫を手に取った。 短編集である。キュレーターとしての経験を活かした作品である。 リアルな部分が豊富なゆえに、なんとも小説らしからぬところを感じてしまうくらいだ。 個人的には、もっと物語らしい物語を求めてしまう。 ニューヨーク近代美術館(MOMA)をその舞台に繰り広げられる物語は、原田マハらしく史実と空想を織り交ぜたものだった。 私も学生時代に、ニューヨークに行ったことがある。その時にMOMAに訪れたが、その大きさに驚く一方、美術品の価値や感動がわからずに、足早に歩いて、結果的には行ったという記憶しかない。 今の自分が行ったら違うのか?それとも同じなのか…。どうもそんなことを考えながら読んだ一冊だった。 モダン (文春文庫) ..

  • カフーを待ちわびて

    なんだろうか...読み終わった後に残るこの切ないような気持ちは。旅の道連れに選んだ小説。長い電車の中で読みながら旅をした。 今回の小説は沖縄の与那喜島を舞台にした、モジモジ男の恋の物語だった。不思議な女性、幸はなんともべっぴんさんで、そんなアンバランスな二人が恋をしながら、親友の戯言に振り回されていく物語。 カフーと言うのは犬の名前であるが、沖縄では幸せのことをカフーと言うのだそうだ。そして、幸せと幸を絡ませてのカフーを待ちわびてなのだと思う。 あぁこんなピュアな恋があるのかなと思う一方で、コロナ渦でよんだことで、変にリゾート計画を斜めに読んでしまう自分がいる。やっぱり小説は読んだときの自分や社会的状況を踏まえて読んでしまうから面白い。 そして、原田マハの最初の小説なのだと。こんな物語がふと思い浮かんでしまう彼女もさすがだと思う。 久しぶりに退屈することなくページをめくるのが楽し..

  • 風の中のマリア

    小説読みたくて手にとった本。百田尚樹も何冊か読んだけど、新しいテイストの物語だった。やっぱり面白い。スズメバチの生態を擬人化しながら書いた物語。最初は人間の恋物語くらいを想像しながら手に取ったから、拍子抜けして、ハチの物語なら読むのをやめようかしらなんて思ったのに、リアルでありながら、ちゃんと物語だからすごく引き込まれてしまった。 そして、数日で読みきってしまった。ハチの生態をこうやって知るととても興味深い。本能のまま、種の保存のためにその時々に違う行動をして、何代にもわたって今も生き続けるわけだから、そこが物語になってしかるべきである。 なんかとっても愛着のわく存在になったスズメバチだが、やっぱり実際には会いたくないものだ。(笑) 風の中のマリア (講談社文庫) [ 百田 尚樹 ]ショップ: 楽天ブックス価格: 748 円 風の中のマリア (講談社文庫)作者: 百..

  • 私が語り伝えたかったこと

    図書館でなぜか手に取った本。なんでだろう...。その時に意味はないようで、きっと意識しない意味が自分にはあったのだろう。 臨床心理学を日本のなかに浸透させ、心理学を治療として体系化してきた大きな偉人である。河合隼雄と言う名前は聞いたことがあったし少なからず興味があったが、これまでに何度もその前にいて、今はじめて手に取った。 こういうことが往々にしてあるから、読書はおもしろい。 そして、そこになぜだろうと考えさせるのも心理の面白さなのかもしれない。河合隼雄の対談や著作をいくつかまとめた本だった。時には語り口調で、別の場面は固い言葉で、家庭を子育てを、宗教を、文化を、国を個人を...。どれも同じ人からの発信である。心理とはまさにそういうものなのかもしれない。そのどれがひとつをつまんでこういう人だなんて理解しようとしちゃあうまくいかず、その人がなんでそう考えたんだろうと、一緒に考えながら寄..

  • あなたの人生、逆転させます

    岡田尊司という精神科医の新書は読みやすい。そんな彼が心理を題材にして小笠原慧というペンネームで小説を書いている。 精神疾患の症状やその治療について、物語として書かれていると理解しやすいし、想像をしやすい。 今回は新米の心理士がクリニックで仕事をしながら精神科医の先生からアドバイスを受けたり、他者の治療に自分を重ねたりという物語だ。 最初はとっても興味深く、実際の心理療法もこうやって行われるのかと思って読んでいたが、愛着についての話や性に関する話が出てくると、本当にそうやって決めた治療でいいのだろうかと疑問に思う。 物語なのでうまく転がるようになっているだろうし、その考えは確かにぴったりくなるなぁと思うのだが、心の奥底でなんか違うというかそんなに単純なものなのだろうかと思う。 しかし、この物語では病院でのことが書かれているだけで、実際の生活の中でどんな風に苦しんで改善していくのかと..

  • EdTech テクノロジーで教育が変わり、人類は「進化」する

    最近、流行りの本にスマホ脳という新書がある。 人類が生まれてから、この情報化社会の発展に、人体が進化の過程として適応できていないということが、前書きには書かれていた(読んでいる途中なので…汗)。 しかし、人間は道具を使うようになってから急激な進化を遂げているのは事実で、情報機器をどのように使うかは人の問題である。 スマホのような情報機器は、情緒や姿勢、時間の使い方によくないから、持たない方がいいという議論は、時すでに遅しである。ある意味、核兵器に素手で立ち向かうくらいのことで、実際にはそれがいいのかもしれないが、社会としては止められない事実だと思う。 何が言いたいかというと、どう使うかが大切なのだ。 教育の世界は本当に古い体質で、今なお一斉授業がしっかりできることが良い教育だと考える人が多い。そのしっかりできているの裏側に、ただ黙ってレールに乗っている生徒がいかに多いか。 昭和..

  • ギフト

    図書館を歩いていてふと気になる小説を見つけた。原田マハのギフトであった。きれいな本だなぁとおもった。借りてきたけれどしばらくは机の上に置いてあった。他に読んでいる本があったからだ。 そして、ようやく手に取った時に、短編集だと知った。なぜだかわからないけれど、自分の中では少しがっかりした気持ちだった。 本当に短い物語がいくつも入っている。そして、恋の物語が多い。ちょっとした時間に一つの物語を読むことができるが、自分の中ではさっぱりしすぎてあまり残らないというのが印象だ。原田マハのこれまでに読んだ本と違う印象。途中に多くの挿絵があり、一言でいうと春らしい印象。本を読むのが苦手という人にはちょうど良い本なのかもしれない。 爽やかな物語…読む時期が悪かったのかなぁ。一つ一つはとても気持ちよく読めるのだが、絵空事な感じがしてしまう。 今の自分には似合わない、別世界だったのかもしれない。 ..

  • あなたの本

    誉田哲也の短編集だ。 誉田哲也の小説をこれまでに読んだことがないと思っていたが、最後の解説を読むと、これまでに手に取ったことのある小説もある。 それにしてもこの短編集は一つのテーマにまとめられることができない。ひとつまとめるとすれば、「最後まで読んで、肩透かし」というような内容が多いかな。つまらないという意味ではない。どれも落ちのある短編集だ。 さて、本書の題名となった「あなたの本」最後にどんな落ちを見せてくれるのかと思えば、「そうきたか」というものであった。 全ての物語を読んで、最後の解説を読むと、こんなに納得できる解説はこれまでにあまりないと思うほどにすばらしい。 短い時間に少しずつには、とても良い本だった。 あなたの本 (中公文庫) [ 誉田哲也 ]ショップ: 楽天ブックス価格: 638 円 あなたの本 (中公文庫)作者: 誉田哲也出版社/メーカー:..

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