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荒ぶるタマシイ https://araburutamashii.blog.ss-blog.jp/

図書館司書の書く書評や、本の感想。本との出会いや、備忘録。読書記録。

図書館司書の資格を取りました。本を読むようになったのは大学を出てからです。もっと早く本と出会ってたらなぁって思います。読書家と呼ばれるように、本を片手に頑張ります。

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2018/10/26

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  • あなたの本

    誉田哲也の短編集だ。 誉田哲也の小説をこれまでに読んだことがないと思っていたが、最後の解説を読むと、これまでに手に取ったことのある小説もある。 それにしてもこの短編集は一つのテーマにまとめられることができない。ひとつまとめるとすれば、「最後まで読んで、肩透かし」というような内容が多いかな。つまらないという意味ではない。どれも落ちのある短編集だ。 さて、本書の題名となった「あなたの本」最後にどんな落ちを見せてくれるのかと思えば、「そうきたか」というものであった。 全ての物語を読んで、最後の解説を読むと、こんなに納得できる解説はこれまでにあまりないと思うほどにすばらしい。 短い時間に少しずつには、とても良い本だった。 あなたの本 (中公文庫) [ 誉田哲也 ]ショップ: 楽天ブックス価格: 638 円 あなたの本 (中公文庫)作者: 誉田哲也出版社/メーカー:..

  • 教育AIが変える21世紀の学び

    途中から、AIシステムの説明や可能性の話題には正直、読んでいて眠くなるばかりで飛ばしてしまった。 結局、どうやって教えるかということでAIは多くの可能性を導き出してくれる。学習方法が変わっていくし、すでに変わってきている。一般的に利用されるような技術はAIとは呼ばれず、これからの可能性を秘めたものをAIと呼んでいるというのも、納得する。 ただ、大事なことは、何を教えるかということだ。技術の進歩によって教える内容は変わるのか…。変わるべきであるという意見が多いであろうが、なぜか現在は変わらっていない。昔からやっているからというのは本当に危険だし、すべてを古いからとやめてしまうのも危険だと思う。 技術をどう扱うのかと同じように、子どもたちにどんな知識やスキルを持ってほしいのか…。その議論が重要だと感じた。 きっと、本書の内容と同じようで、主題とはずれたところで斜め読みをした結論なの..

  • 禁じられた楽園

    新しい世界を求めて図書館で借りてきた小説である。 題名にひかれたのだと思う。 しかし、禁じられた楽園というタイトルはこの小説にふさわしいのだろうか。 そうだなぁ。スッキリするところのない...お化け屋敷の暗いところを歩いている気分。読み進めても、現実ばなれした、次のページを読み進めるのに戸惑う気持ち。まさに、お化け屋敷の暗い廊下を歩いているような。 作者がこれを求めていたのなら成功したといえる。しかし、それは禁じられた楽園なのだろうか。 僕はどんな物語を求めて、この小説を手にしたのかというところが問題となる。それは登場人物たちが一つの場所に集まっていく心境と似たものだろうか。こんなことを求めてないと思いながら先に進んでしまうのだ。 一つの言えるのは、ラストがあまりに急展開で、あっさりとしているのは、連載小説の事情なのか?と思うほど...。 だいたい、僕はホラーが苦手なんだ..

  • 個別最適化の教育

    納得しながら読めるものの、周りにある現状を考えながらだと、気持ちが重くなる本である。 教育に携わるひとのどれくらいの人がこれを理解できるのだろうか。 時代は変わろうとしている。その変化を止めることができない。 自分の過去の記憶を思い出す。高校時代に体育服が短パンからハーフパンツに変わった。自分のいる1年間は体育祭では短パンを履くことになるので、新たにわざわざ買うことはないとのことだった。そして、体育祭当日、短パンを履いていたのは私一人だった。教員の予想をはるかに超えたニーズは状況を一変させたのだ。 体育服くらいは、どうでもいい。 でも、教育方法や学校が変わるとすれば、笑い事では済まない。 ところが、学校という古き良き時代を生きた外の情報を学ぼうとしない教員は、こういうことが全く理解できずに、持続的なイノベーションを続けようとする。イノベーションしようとする気持ちがあるならばまだ..

  • ひび割れた日常

    人類学:奥野克巳、文学:吉村萬壱、美学:伊藤亜紗の3人がリレーでエッセーを書いたものがまとめられた本だった。題材はコロナによって、当たり前が当たり前ではなくった現在を「ひび割れた日常」とでも呼んだということだろうか。 ああ、と思った考えに。引き算の時間と足し算の時間がある。予定を立てられる未来を考えられる健康な人にとっては、未来の予定から引き算で生活をするが、病気などで明日どうなるかわからなければ、今日できることを足していく足し算で時間を考えるというものだ。コロナ渦の中で、まさにそんな足し算の生き方を大切にしたいと思った。 そして、ウィルスが問題となっている現在も人はやっぱり平等に一つにはなれない。そんな考えもよくわかる。 そして、プナンでのものに対する考え方。分け与えることが尊敬を集めることにつながる。そんな考えが広がればいいのだが…分け与える…簡単なようで、難しい。 ひ..

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