モーツァルトのピアノ協奏曲での人気曲目、第20番と第24番について、いくつかの録音を聴き比べる遊びをした。 何年か前より、その差異を認められるようになってきて嬉しい。趣味の成熟を感じる。ピアノの音やピアニストの特徴のようなもの、バックのオーケストラ毎の機微にも少し触れられるようになってきた。 闇雲に聴いていた時代から少しずつ進んでいる。意図したわけではないが。一方で、内容や意味がまるでわからなくても、それこそ闇雲に聴き続ける時期も必要だったのではなかったか、あの時代は無駄ではなかったとしみじみと思うのである。楽器を演奏する人はこの段階に早く効率的に至れると思うが、楽器演奏のバックグラウンドがな…