戦慄の一作(怖)。人は全く救いがない・・・。(カリスマ/新堂冬樹)
正直、とんでもない圧力を感じる作品でした。かつて世界を震撼させた、オ○ム真理教にヒントを経て描かれた作品だと思います。 Wikiには作家の新堂冬樹氏のジャンルは「暗黒小説」と云う記載がありましたが、この作品はまさに暗黒小説と言うのにふさわしい内容です。ただし、氏は一方で、自分は読んだことはないのですが、純愛小説も書いていらしゃるようで、ファンの方は前者を「黒新堂」、後者を「白新堂」と呼ぶのだとか・・・面白い! 本作は、まさに狂信宗教家の話なのですが、2/3位までは、本当に「胸糞が悪くなる」ようなカルトな新興宗教団の話で少々読むのが辛いです。最後の1/3位で漸くその化けの皮が剥されることになるの…
2019/05/27 07:30