以前このブログのどこかで、米澤穂信の書く小説の主人公は、すべからく挫折を味わう、というようなことを書いた。デビュー作の「さよなら妖精」からずっとそうで、古典部の折木奉太郎もそうである。賢しらに推理を披露しながらも、主人公たちは隠された真相に最後まで気付け
春アニメを2本しか見ていない分際で物申すのもどうかと思うが、最近、ゼロ話切りが多いことの説明をしておこう。そう、もうタイトルだけで自動録画をオフにしてしまう自分がいるのです。 有象無象のラノベテンプレアニメのチェックに疲れ果ててしまったのだ。 スキルだ
悲喜こもごものニュースが続くが、何かを考えることはニュースが伝える悲しみに引っ張られず、精神を安定させるためにたいへん良いことであります。より具体的には、読書は、外部と自分及び本とを明確に区分する心のATフィールドとして便利な装置&機会です。見ようによっ
「西原・ハード・デイズ」ではなく「サイバラバード・デイズ」であり、イアン・フレミング(007)でもイアン・ランキン(リーバス警部シリーズ)でもイアン・ワトソン(スロー・バード)でもなく、イアン・マクドナルドである。ややこしい(ややこしくない)。 イアン・マク
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以前このブログのどこかで、米澤穂信の書く小説の主人公は、すべからく挫折を味わう、というようなことを書いた。デビュー作の「さよなら妖精」からずっとそうで、古典部の折木奉太郎もそうである。賢しらに推理を披露しながらも、主人公たちは隠された真相に最後まで気付け
長々記事を書いたのだが、エディタからコピペする際、操作をミスって全部消えてしまった。言いたかったことは二つ。原題「J'accuse(私は弾劾する!)」をこんなしょーもない邦題(しかもカタカナ英語)にした配給会社のバカは腹を切って詫びて欲しいこと。知能指数ゼロか?最後
久しく放置していた当ブログだが、更新していなかった理由は「何となく」というシンプルなものであって、さして深い理由があったわではない。直近のエントリが遠藤周作「沈黙」だったことは、今思うに意味深ではあったのだが。この間、普通に映画を覩ていたし、小説を読んで
外出自粛なところにテレビモニタが壊れたので、ネットで情報漁ったあとは読書してネット将棋するくらいしか、やることが無い。しかし暇かといえば、やたら眠くてガッツリ8時間は睡眠時間を確保できたりしていて、わりと忙しい日々を送っております。 で、テレビモニタが
普段、上にたてついてるやつに限って、イザとなると頼りにならない。 日本でよく見かける光景だし、もしかしたら世界中そうなのかもしれず、だとすると、もしかしたら人間の普遍的在り方なのかもしれない。 口は出すけどそのほとんどは中傷で建設的発言ではなく、まして
コロナウイルス渦中にも関わらず、足を運んでしまいました、申し訳ありません。 まさかの続編、それも劇場版なのですが、テレビシリーズの出来の良さを思えば、若干蛇足感も否めないのも事実。でも、宮森やムサニの仲間がどうなったか、気にならないと言えば嘘になる。そ
なんとまぁ、実に今から50年近く前の映画になりまして、たぶん、1980年前半の夏休みに、テレビで昼間に見たのが初めてのはずです。以後、テレビ再放送のたびに見ておって、のちに大学生くらいになって原作のクライトン「アンドロメダ病原体」を読んだという流れ。ちょどあ
この年になって読み返してみた。何か新たな発見があるかもしれないと思って。 初めて読んだのは高校の頃だったか。小中学校で漱石、龍之介、高校で鴎外、基次郎みたいな、なんかそんな流れのついでだった記憶がある。しかし「李陵」を読んだのは現文の時間ではなく、世界
ほんとねぇ、事実上続編みたいなものじゃないですか。話のスジはそのままに、濃度は150%マシ。 原作未読組でも、映画初見でも、もうこれで戸惑うことはありません。 現代視点から見ると、「楽しさ」と「悲しさ」の温度差が全く違う薄ら寒い昭和初期の感覚にとまどうが、
2020年、令和2年と、なんとなく「2」が気になる年であります。 今年はもっと小説を読みたいな、という抱負があることにはあります。要は時間をどう捻出するか、なのですが・・・。そのあたり、ノープラン・ノーアイディアなので、下手をすると、ただただ時間だけが
「いちばん長い日」というと日本では1945年8月15日のことであるが、欧米人にとっては1944年6月6日の事なのである。 と、いうわけで、「ヒトラー最後の戦闘」と同じく、軍事解説本、映画、小説、ドラマの元ネタシチュ満載、パクリ元・ネタ本となっているドキュメンタリーを読
HaruharaP@HaruharaP「ゾンビランド:ダブルタップ」良かったぜ。笑いながら劇場を後にしたw特にラストシーンでビル・マーレーが親指を立てながら溶鉱炉に沈んでいくシーンは大爆笑だったw(そんなシーンはありません)2019/11/22 16:06:59 公開初日に観てきたこの意識の高
と言うわけで、前作が面白かったので続編も読んだのだ。 証拠はおろか捜査なんて言葉が通じない荒野が広がるアメリカ西部において、文盲無学のカウボーイ兄弟がホームズ&ワトソンとなり、謎の牧場の秘密を暴いた前作。続編ではぐっと文明化された開拓期の鉄道が舞台。文
また良いミステリをみつけてしまった。 文盲無学の西部カウボーイがシャーロック・ホームズに憧れて事件を夢見る・・・、と単純化してしまうと、本作の本質を見逃してしまうことになる。 わりと順当なフーダニットなスジに好感が持てるのですが、西部の荒くれ者の、テン
先日亡くなった和田誠のイラストを見たことが無い日本人は居ないと思うのですが、氏は映画監督としても傑作を遺していて、それはもちろん「麻雀放浪記」と「快盗ルビイ」のことで、本作は後者の原作ということになります。 ハヤカワのポケミス収録作なのですが、ミステリ
「虎よ!虎よ!」「分解された男」で有名なアルフレッド・ベスターの短編集です・・・なーんて知ったような口をきいておりますが、この長編2冊しか読んだことはありません。文章のタイポグラフィーだったり、目まぐるしく変わる場面転換や、わけのわからぬ内面描写など、一筋
最近、会社や家庭でイベント山盛りでなかなか疲れる夏でした。ほんと疲れた。疲れてるから、テンプレなろうアニメなんて見る余裕はないのです。それに、作画もなぁ。紙芝居見てんじゃねーんですわ。---------------------------------------------------------------以下、視
ファン・カルロ・フレ・・・え?なんて? どうもスペイン人の監督さんなのだそうですが、ゆーても、事実上ダニー・ボイルの責任において製作されたわけで、彼の責任は重い。「トレインスポッティング」と「スラムドッグ$ミリオネア」は好きな作品なのに、その他の映画は
苦手だ苦手だと言いつつもエラリー・クイーンに手を出すのは、読まずに批判するのもどうか、という義理・仁義の理屈からくる文脈なのである。無論、こんな場末のブログで批評じみた感想を述べたところで誰も顧みないのは明らかなのである。だから要は、私の矜持の問題とい
のほほんと目的も無く安穏と日々を過ごすのも悪くはないものの、目に映るのはなんだか砂を噛むように味気ない灰色の景色なのも事実。そう、彩りというか、潤いというか、華が無い。 作りかけの動画や音楽やイラストは山ほどあるものの、ほとんど完成に至らぬというか、満
以前このブログのどこかで、米澤穂信の書く小説の主人公は、すべからく挫折を味わう、というようなことを書いた。デビュー作の「さよなら妖精」からずっとそうで、古典部の折木奉太郎もそうである。賢しらに推理を披露しながらも、主人公たちは隠された真相に最後まで気付け