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平日と休日 https://sunnyweekend.hatenablog.com/

気が付いたら、つくり話のような、創作のような筆致になっていました。衝かれるように書いています。

ささら
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2018/07/08

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  • 2022/06/30 止まり木

    10分歩いているだけで、汗が泉のように噴き出してくる。 冷房の効いた場所にいても、体内がひどく火照って、内側から熱にやられる。 どこにいても危ない暑さ。 麦茶、緑茶、スポドリ、水…。 ペットボトル飲料水を切らさず、ひたすら喉を鳴らす。 歩かずとも、外でも中でもどこにいたって水分は必須。 そんな木曜日。 今日は休み。 張っていた糸が緩んでいく。 久しぶりに、人に会う。 少し、背筋がピンとする。コロナが流行してから、人に会うことが極端に減った。 今もまったく変わらない。仕事以外で、人に滅多に会わなくなった。 今日の、付き合いの長く深い友人に会う約束をしただけでも少し緊張が走ったんだもの。人慣れをし…

  • 2022/06/29 ここにいる夏

    月曜火曜と、精神的にしんどい日中だったが、今日はだいぶ穏やかに過ごせた。 酷暑も夕方になると少しずつ緩み始めていくものだが、激烈な昼間の残りが湿気とともにいつまでも漂う。 ひと駅歩くと、すぐさま球の汗をかき出して、濡れたTシャツが重くなっていく。汗が風に触れると、途端に涼しく感じられる。 一昨日より昨日、昨日より今日と、視線が上向いている。 不意にストンと落ちることもあるが…。 もう夏だ。 華やかなこともないが、爽やかさなどもともと備わっていないが、気温が下がる次の季節に入った頃には、そんな荒々しさも少し名残惜しく感じる。 夏、好きだ。 西陽が眩しい。

  • 2022/06/27 日暮れと追想

    帰路の湘南新宿ラインの車窓から、夕陽に焼けつく西の空が見えた。渋谷、新宿、池袋のオフィスビル群が、次から次へと夕暮れの影となり、矢継ぎ早に過ぎ去っていく。今日という空の終わりを、フィルム映画の一コマ一コマにして、スローモーションに映写する。 イメージの内側で、あいつの言葉を思い出す。 しかし、もはや虚空をうわずったまま、塵となり霧消するばかりだ。 梅雨のわりに、関東地方は夕陽が美しかった。 向こうが美しく見えると、一方こちらは、ひどく青白く、薄暗く感じられる。 虚しさと無味乾燥さを舌先で何十年と味わう日々で、幾度もこうして、LED白色蛍光灯漬けの車内から、ふと、美しい情景を眺めていくのだろう。…

  • 2022/06/27 仕事と陽炎

    人も街も緑も川も、 日向も日陰も朝も夕も、 目に映るものすべて、陽炎の先の幻。 急に暑すぎる。 ご挨拶ってものを知らないのか。 昼はスタバですべて済ませた。 全額ポイント払い。 窓の先、道沿いの雑居ビルが、ハイキーにハイキーを重ねたかのような眩しさにやられ、乳白色に輝いていた。 アイスコーヒーは酸味があって、暑さによく似合う味わい。 昼休みを終えると、動悸と不安感で一杯に。 こうして発作的に黒い波が押し寄せることは幾度もあるが、疲労が拭えていないのか、今月は頻発している。 部署のグループチャットに、心身不調の共有と不調対策のイヤホン使用の旨伝え、耳栓がわりにBluetoothイヤホンを突っ込ん…

  • 2022/06/25 落語

    3年ぶりの落語を観た翌週、また落語を観た。 3年ぶりのち1週間ぶり。 桃月庵白酒、独演会。 兎にも角にも暑くてどうしようもない土曜日。 気温を示す電光掲示板には38℃と表示されていた。 ホールの中は涼しく、腰掛けると身体中の熱がクールダウンされていく。 程なくして、開演。 落語、楽しいなあ。 噺家ひとり、マイクを通じて聞いているのに、ここにいるんだもの。愛らしく人間くさい登場人物たちが。 落語が好きだ。 ラジオが好きなのと同じく、落語が好きだ。 あっという間に終演。 ホールを出ると、日差しに茹だる街並みが、とても眩しい。

  • 2022/06/24 昭島

    昼の猛烈な暑さの下、5km歩いた。 頭が少しずつガンガンと鳴り出し、汗も出ず。 熱中症まっしぐらになってしまう、と、水分補給。リュックに忍ばせていたペットボトルを引っ張り出す。が、せっかく家から持参してきた数本の麦茶も、すっかりぬるくなっていた。さらには少し健康上きな臭そうな味もしている。 今度から水筒に入れないと、これは流石に…。 ロードサイドのコンビニのイートインに入り、冷たい飲み物を身体に流し入れた。夏の水分補給は、「"冷たい"飲料水」というのがまたよいらしい。どこかのテレビで言っていた、ような気がする。 歩く先には、本日の目的地。 東京の郊外にある、評判の銭湯へ。 入ると、番頭さんの横…

  • 2022/06/22 ハンバーガー

    ミッドセンチュリー風情を演出するチェーンハンバーガーショップで、昼。 大きく取った窓の外で、前のめりの夏が白く光彩を放つ。交差点で待つ白いバンが、光を眩しく乱反射させている。 持ち運び傘をカバンに忍びながら、 防水靴を履きながら、 「なんだそれ」ともやもやした気でむさぼるハンバーガー。 ハンバーガーは、またしてもピンと来なかった。 このところ続けてハンバーガーを食べているが、このところ続けて、いまいちピンと来ない。 ハンバーガーのピークは、食べたい、と思い立った瞬間だろうか。 それとも、単にハンバーガーがそんなに好きじゃないのかな? メンタルの不調っぽさが昼のうちに落ち着いてきた。 さては、ハ…

  • 2022/06/21 霧雨

    オフィスを出ると、細かな雨が降っていた。 高架駅のホームから見えるのは、色とりどりの傘を差して、赤信号を待つ人々。 マスク越しに伝わる湿度の高さに、呼吸すら重たく感じられた。 身体が重い。 この天気の影響だけではないだろう。 次の電車はまだ来ない。 霧状の街でホームドアが整然と続いている。 赤信号はまだ続く。 傘を差す群れは控えめな紫陽花のようだった。

  • 2022/06/19 父の日・ケーキ

    トップスのケーキを買った。 父はチョコレートが好物で、とくにトップスのチョコレートは最高ランク。 しばらく見ないうちに、チーズケーキがラインナップに加えられていた。 チョコと合わせて、購入。 父は酒を一切飲まなくなったぶん、甘いものを好んで食べるようになった。百貨店の上の階に行き、マグカップと、熱伝導率の高いアイスクリームスプーンをプレゼントに買った。 帰りの電車。 隣に座っていたスーツ姿の男が、ビジネスPCを開いていた。チラッと見ると、そこには「人妻ソープランド」の文字が。思わず二度見してしまう。彼は電車の中で風俗店の予約をネットで取っていたのだ。 しばらく目を離していると、いつのまにか、P…

  • 2022/06/19 父の日・落語

    じりじりと照りつける昼下がり。 蒸し暑く、逃げ場がない。 3年ぶりに落語を観た。 両親と観たのは、10代ぶりだろうか? 小学生ぶりかもしれない。以前観たのは、寄席。 池袋演芸場で、何時間も夢中で笑った。 昼の部のトリは柳家権太楼。夜は桃月庵白酒。 身体のけぞらせるほど笑った。 当然、マスクは誰ひとり着けておらず、好き勝手に笑う一人ひとりの声が大波のうねりを伴って噺家に押し寄せる。楽しかった。 今回。 三遊亭白鳥と古今亭菊之丞の二人会。 面白かった。 後半になるにつれナチュラルハイになる空間。 楽しいな。 また行こう。 続いて、ケーキを買いに行く。

  • 2022/06/18 卒業生発表

    就労支援施設の卒業生としてパワポで発表した。 就労までの心掛けや変化、努力したこと、など。 15分の持ち時間をもらったときは、 「これ時間もつかなあ…」 と不安だったが、蓋を開ければ22分喋っていた。 まともに喋れていたらいいが。 以上、今日すべきことは午前中に終わった。 スッキリ。そして、腹が減った。 吉野家の、牛焼き肉丼。 汗びっしょり土曜日。

  • 2022/06/17 金曜日の横浜

    1週間の仕事を終え、右肩に解放感、左肩には疲労感をそれぞれバランスよく乗っけてオフィスを出た。 皮膚炎になってから、退勤後の楽しみだった銭湯巡りはしばらくお預け。 代わりに、馴染みのない街を歩くのが楽しみになった。 日頃から湯に浸かり芯から温められ、サウナでよく汗をかくようになった身体は、ウォーキングにはちょうどぴったりのアップ運動はしていたわけだ。 横浜まできた。 横浜ブランドは逞しく、その価値といえば東京を優に超えるだろう。 が、それはイコールみなとみらい〜赤レンガ〜山手一帯の風光明媚な港町の風情を湛えるエリアを指す。「ヨコハマ」以外9割以上の「横浜市」は、山と谷の街だ。急峻な坂を上ったり…

  • 2022/06/16 中華そば

    今日は休み。 雨が降りそうで降らない。 昼は近所のラーメン屋に行った。 醤油ラーメンではなく「中華そば」と呼んでいる店。 1,000円目前とちょい高め。 でも、絶対に外さない、評判の店だ。 「中華そば」が、スープ、麺、ネギ、メンマ、チャーシューそれぞれが計算されたように配置され、ツルツルで真っ白の器に収まって運ばれてきた。ひと口目。 れんげで掬いスープを啜ると、口の中に甘味が広がる。 麺はツルツルではなくスープがごく絡み合いやすい、風味が豊かな細麺。 チャーシューはローストされた赤みがいい。メンマは肉厚でジューシー。 あっという間に完食。 ラーメンは、退店して、ハーっと息をつく瞬間がいい。 こ…

  • 2022/06/15 ミスト状の雨とコーヒー、チェーン店のパスタ

    ミスト状の雨が木の葉を湿らせている。 曇り空はまだ薄く高い。暗さや圧は少なく、昼過ぎにはやむだろうか。 朝。 駅ナカ喫茶に入店し、アイスコーヒーを頼んだ。 もう春が退潮するころにはすっかりアイスコーヒーが続いている。氷のカランカランや溶けかけたジャラジャラをストローで軽く回すのが心地よい。 何かにつけてアイスばっかりにしているため、たまに温かいものを飲むと、胃腸からぬくくなって、全身に回っていく。それもそれで気持ちがいい。身体は、気付かないうちにたいへん冷えている。カフェインが眠気を引かす、その「ツーッ」した快感。 昼前。 腰を据えがっぷり四つに組む、根気のいる業務が待っている。 が、いかんせ…

  • 2022/06/14 敵意とから揚げ

    朝の空は一面、鼠色。 太陽が隠れているのだろう、東の空の一点だけ明るかった。 「いっちばん強いステロイド薬」の効果はてきめんだった。痒みはほとんどない。全身に広がっていた赤い斑点も、少しずつしかしながら着実に後退している。 今日はオフィス勤務。 電車内は立ち客のスペースには余裕があった。前に立っている、少し芋っぽいスーツ姿の男性が、なにやらスマホを立て続けにスクショしていた。 ちらっと目に入ると、ツイッター上のフェミニストが繰り出すツイートを次々と保存していた。いつかどこかで身を助ける武器を揃えているのだろうか。 いつどこで効果を発揮するのだろう。 駅に着き、降りる彼と入れ違いにして、若い女性…

  • 2022/06/13 チャドクガ

    今年の夏を占うように、今日のわが街練馬はじりじりと暑い。時折ひゅっと吹く風が涼しげで、かろうじて6月を感じさせる。 在宅勤務の昼休憩のあいだに、近所の皮膚科に行く。 昨日からあった虫さされと思しき斑点が全身に移り、痒くて痒くてたまらないのだ。 ところで、チャドクガをご存知だろうか。 チャドクガは蛾の一種で、主にツバキやサザンカなどの庭木に生息する。幼虫も成虫も微毒性のある針を全身に纏い、人の肌に触れると、斑点が局地的に現れ、毒により痒みが起こる。繁殖期は5月から6月と、秋期。とくにさかんに活動するとともに、毒針もせっせと蓄えられる時期だ。チャドクガの毒針は軽く、風が吹いただけでフワッと空中に飛…

  • 2022/06/12 アフター・ノーCPAP

    起き抜けから半目開けの朝の目覚め。 固まりはじめた泥のような表情で挨拶をする。 まったく眠った気がしない。 今から就寝するにはちょうどの疲れ度合いだ。 庭に目をやると、梅の木がすっきりさっぱりしている。 ジャングルのごとき茂みにも風の通り道が生まれ、梅も多少は過ごしやすくなっただろう。 午前中に家に帰り、CPAPを付けて昼寝を試みた。 それはそれで眠れるってわけじゃないな。

  • 2022/06/11 ノーCPAP・ノーライフ

    いまは不在の祖父母宅。 母、叔父、そして俺との梅摘み、剪定、草むしりを終えて、皆が皆、泥のように疲れ、下半身が平成初期のロボットのようにギイコギイコとしか歩めなくなってしまった。 今晩は泊まることになった。 CPAPがない。 このことに気づいたのは午後8時過ぎ。 「CPAPがない」のは、「今夜は徹夜な」と命じられたようなものだ。いや、だいぶ眠れることに変わりはないが、実質眠らず疲労を溜めているのとも変わらない。 うわー、と、天を仰ぐ。 シミが目立つこの家の天井。 睡眠時無呼吸症候群。 これが、いかに人の健康状態を害すかについては、よく語られていることかもしれない。 が、どこか、「まあつってもい…

  • 2022/06/11 草の臭い

    祖父母が住んでいた家に行く。 庭木の剪定や、伸びきった植物を手入れした。 梅の木、 ヤツデ、 カエデ、 ミョウガ、 雑草系… 草を切りむしるたび、匂いがむんと充満していく。 こんなに緑は生々しい臭いがするのか。 植物は魅力がある。

  • 2022/06/09 リクルートスーツ

    6月。 梅雨に合わせて、春の華々しい「新生活」の宣伝文句にカビっぽい生活臭が付着しはじめる。 夕方ラッシュの電車内は、軽く茹でたようなよろけた大人たちが吊り革に揺られて帰路についていた。 そのうちのひとり。 2人ほど隔てた先に、小柄なリクルートスーツの女性がいる。より小さく見えるのは、ちょうど疲れはじめる季節だからか。手垢にまみれた言葉として、フレッシュ…というか、初々しいというか。「働く」ってことでいえば、見てるこっちの胸が少しキュッとなる後ろめたささえ感じた。 胸にバッジがついてある。 沿線の百貨店のロゴと、「研修生」の印字。 付いてますよ、と声をかけようにも微妙に離れていたので、早々に諦…

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