私の夫はアメリカ人で、重度のアルコール依存症。回復どころか、ゆっくりと破滅へ向かっています。
夫の初出勤の日。 私はあまり大袈裟にならないように、普通の感じで日本語で「いってらっしゃい」と夫を見送った。すると夫は、「昔はいつも僕が仕事に行く時は、それを言ってくれたね。」と少しはにかんだ。「そうだね」と私も笑った。 夫が無職だったこの6年の間に、Covidで世間の働き方はもうすっかり変わり、夫も出社と在宅勤務のミックスで働くようになった。 前職でも在宅勤務はすることはあったのだが、今とは違い、当時は自宅でアルコールを飲みながら仕事をしていたんじゃないかな、と思っている。解雇になる直前にはもう、朝から飲んで出勤していたので、当時は在宅勤務中に飲んでいた事は明白であろう。 前職での11年間は…
久々に夫が凄い人に思えた。 夫が無職の間は、夫のことはグータラで尊敬できなかったけれど、今までの空白の時間を埋めるためにも、夫は働き始めたら、きっと一生懸命に働いてくれると信じている。 遠い昔のことでずっと忘れていたのだが、そういえばそんな風に頑張って働く人だったんだ、私の夫は。 夫がやっと新しいスタートラインに立ち、やっと普通の人達と同じ場所に帰ってきた気がして嬉しかった。 そうなると、自然に私も夫に優しくなる。 夫もとてもやる気になっている。 また、一からお金を貯めていく、と張り切っている。 私は、今まで自分だけが働いていたから、常に気が張っていた。 本当に、夫が働かないというのはものすご…
夫の貯金が底をついてきた今年の春、夫は言った。 「もう十分静養した。もういい。仕事を見つけるよ!」 仕事を見つけるだなんてセリフ、今までに一体何度聞いたことか。 でも、本当に夫には働いてもらわなければならない。 私は毎日毎日、お金の心配をしていた。 だから、夫にストレスを感じさせないように、月に一度のぺースで、仕事を探すようにお願いした。 絶対に仕事なんて、すぐには見つからないはず。 ましてや、この6年間の空白の時間を、一体どう説明するつもりなのだろうか? 私はいつも、そのことだけが気がかりだった。 夫は約6年間、無職だったのである。 今のジョブマーケットでは、きっと夫の価値はゼロ。 でも楽観…
夫が仕事を辞めて6年にもなると、さすがに夫の貯金も底をつき、私にも家のローンを負担するように言ってきた。そう、それまでこの生活を支えていたのは、老後の資金を含む夫の貯金で、私は家のローンや生活費は払ってはいなかったのだ。 夫に言ったことがある。 「今のあなたを受け入れていられるのは、あなたがヒモじゃないから。」 これは全くの本心で、もしローンが払えなくなり、家を売らなければならなくなったら、その後の私の人生に夫はいなかっただろう。私が夫と一緒にいるのは、家があり、夫が私達の生活費を払っているから。私の夫は、たとえ働いていなくても、大黒柱のごとく、私達の生活を支えてくれている。それが私の唯一の、…
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