「はーい、2時40分です。分ちゃんお願いします」金魚が皆に声掛けをするが蛍は歳時記めくり奮闘中・・・「よーし出来たよ、文ちゃんお願い」蛍が大きく伸びをする...
蛍の案内したところは公園の奥まった林間でここなら他の人に迷惑かけずに句会がやれそうで、場所選びからして、この手の句会は手馴れているようだ。三人でゴソゴソと...
いにしへの甘きなごみや定家の葛 金太郎/いにしへの/あまきなごみや/ていかのかづら/百人一首の編者とされている藤原定家の名を冠した野生種の花「テイカカズ...
恙なく靑柚青梅青胡桃 金太郎/つつがなく/あをゆあをうめ/あをぐるみ/恙なく今年も木の実は青さ粛々と日々大きくなっています。育ち盛りの蒼さて「いいなあ」...
郭公の朝に合はせる湯舟かな 金太郎/くわくこうの/あさにあはせる/ゆぶねかな/今朝のブログ回覧で『toshiさんのお気楽ブログ』さんの爽やかな郭公の鳴き...
幸太郎は広大な自然公園を4時間近く歩き回って池の縁にあるベンチで休んでいた。うとうとしかけたところに若い女性たちがどかどか木道渡ってこちら側にやって来た。...
姉さまの縁の大きな夏帽子 金太郎/あねさまの/ふちのおほきな/なつぼうし/姉さまとは6歳違いの叔母です。実家ではお嫁に行くまでは同居していました。私が小...
土偶らは出臍かくさず姫女苑 金太郎/どぐうらは/でべそかくさず/ひめぢよをん/青森市の三内墓地はかみさんの実家の墓地でした。墓参のあとで、すぐ隣に整備さ...
白シャツをふくらし歩く渚かな 金太郎/しろシャツを/ふくらしあるく/なぎさかな/もう6、7年前の江の島でのスナップ写真で写真の子供も中学生に成長している...
犬𠮟る声する山家麦の秋 金太郎/いぬしかる/こゑするやまが/むぎのあき/小田原時代は毎日のように知らない所を歩いていましたから、山河の奥...
風ならすカンパニュラとや夏は来ぬ 金太郎/かぜならす/カンパニュラとや/なつはきぬ/写真の園芸種がカンパニュラと呼べるか定かではありませんが、私がこのカ...
虫飛んで魚の跳ぬるや夏兆す 金太郎/むしとんで/うをのはぬるや/なつきざす/小説「初恋」を終えて、新作をどうしようか迷っていましたが、やはり私は俳句より...
初夏や草に寝ころび牛になる 金太郎/はつなつや/くさにねころび/うしとなる/毎度の少年時代の昔話です。俳句を考えていると、まるで昨日のことのように思い出...
新じゃがの土を払ふやえくぼして 金太郎/しんじやがの/つちをはらふや/えくぼして/ 句会に吟行はつきもので、手っ取り早く俳句を絞り込むには町の人、作業場...
背負籠にはみ出している淡竹の子 金太郎/しょいかごに/はみだしている/はちくのこ/季語に「筍ながし」という言葉があります。この時期は走り梅雨と重なり憂鬱...
初夏のキャベツ山盛り鯵フライ 金太郎/はつなつの/キャベツやまもり/あじフライ/昔から馴染みの魚、鯵が好きです。ことにフライが美味しく、甘みのある春キャ...
オカリナを吹けば踊るか蛇苺 金太郎/オカリナを/ふけばをどるか/へびいちご/蛇苺は食べられませんが句材としては好きな季語です。「蛇」の字がなにか魔物的に...
つたない素人小説にお付き合い有難うございました。内容も登場人物も全くの架空の物語ですが、場所は密かに宮ケ瀬ダムをイメージして書き始めました。私が30歳代の...
そして翔子も49歳になっていた。これまで色々なことがあったが、大事なことは墓前の博に問いかけることで諸々の決断をしてきた。それが良い方向に向かって開けてい...
四の段の苦手といふ子と青き踏む 金太郎/よんのだんの/にがてといふこと/あおきふむ/私の子育てはもっぱら大自然の中を連れまわすことだったと思いますそれは...
葉桜や露店のマリリン笑みにけり 金太郎/はざくらや/ろてんのマリリンゑみにけり/私のなかで葉桜は街路樹が好きですね。ビジネス街のビルの狭間に場違いのよう...
作業着に着替えた陽子は喫茶の準備をしている母に声を掛ける。「お母さんお早う、今日はバイトの後輩の面倒見ながら薔薇園の消毒と芽欠きします。昼食お願いします」...
青臭きやつやおまへは蚕豆よ 金太郎/あをくさき/やつやおまへは/そらまめよ/俳句月間誌を詠んでいて『そらまめはまことに青き味したり 細見綾子』に出合い急...
関八州雷光走り夏立つ日 金太郎/かんはつしう/らいこうはしり/なつたつひ/一昨日夜の雷は凄かったです。この音は落雷だなと思うような凄いのが4発も五発も続...
差出人に戻る手紙や麦の秋 金太郎/さしだしにんに/もどるてがみや/むぎのあき/昭和の我々の時代はまだ電話も自由に使えなくて、想いを伝えるのは手紙でした。...
阿夫利嶺の暮のこりたる初蛙 金太郎/あぶりねの/くれのこりたる/はつがへる/大山は別名阿夫利山(あふりさん)とも呼び江戸時代は関八州(現在の関東6県)の...
花は実にそして真っ赤に草苺 金太郎/はなはみに/そしてまつかに/くさいちご/子供ころ、おやつは自分で草原を歩き、木に登り、海で泳いで自然の恵みをむさぼる...
髪束ぬ君のうなじや夏来る 金太郎/かみたばね/きみのうなじや/なつきたる/「夏生まれの人は夏に強い」これは私の自説ですが、これまで私の前に現れて多くの人...
行く春や鞄の中のあれやこれ 金太郎/ゆくはるや/かばんのなかの/あれやこれ/晩春なると私のカバンの中はぐちゃぐちゃです。写真も、忘備録のメモも撮りぱなし...
翔子と視線が合わせられない陽介の目が宙をさまようよう。「何だか変なお願いになってごめんなさい、でも私は本気なの、だからお願い」「・・・」「勿論、今回だけの...
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