日々好日「玉川吟行50句」

幸太郎は4月から始めた〈一日10句〉を欠かさずに続けており、この三か月で900句を詠んだことになる。内容は相変わらずの駄句の山であるが数多い中からの自選で...

灸花

先日記事にした発見者の命名の不公平で最も可哀そうな被害植物が〈屁糞葛（へくそかづら）〉だ。確かにあの野草の実は何とも表現のしようがないほどに嫌な臭いを出す...

金魚

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ウスユキソウ

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母の忌日

6月27日母の忌日に母の名は夏生まれしナツといふ 金太郎／ははのなは／なつにうまれし／ナツといふ／母を長いこと一人暮らしさせた悔いは未だに残っていますが...

日々好日「ある日の交信2」

文ちゃんからレスのレスが来た。幸太郎さま登山俳句有難うございます。すごい大景句に感動しました。実は私は大分県の出身で高校まで両親や友達と山登りしていたんで...

滝壺

滝壺の飛沫を顔は拒まずに 金太郎／たきつぼの／しぶきをかほは／こばまずに／山歩きをしていて、滝を見つけると一服の涼を求めて寄り道をします。オゾン層でした...

日々好日「ある日の交信」

株式相場の動きの荒い日が続きその対応に必死となっている中で浜研の文さんからPCメールが来ていた。 幸太郎さま、お元気ですか。連絡頂きました〈みなとみらい吟...

山百合

山百合は県花ぞ遠峰晴れ渡り 金太郎／やまゆりは／けんかぞとおね／はれわたる／俳句を始めて3年後くらいの俳句ですがこの花に出会う度に思い出す一句で、すっき...

女郎蜘蛛

累々と女系なりけり女郎蜘蛛 金太郎／るいるいと／じょけいなりけり／ぢよらうぐも／生き物の命名は発見者の権利だそうですが〈女郎蜘蛛〉とは良くぞ名付けたと命...

荒梅雨

荒梅雨や背戸に李の落つる音 金太郎／あらつゆや／せどにすももの／おちつるおと／田舎の実家では〈背戸〉という言葉が飛び交っていました。なにしろ背戸を開ける...

日々好日「みなとみらい吟行3」

梅雨晴れの土曜日、金魚たち3人は港の見える丘公園に来ていた。金魚に煽られて幸太郎への対抗心芽生えた文と蛍が金魚を誘ったのである。幸太郎との2回の句会で幸太...

日々好日「みなとみらい吟行2」

さて幸太郎の日々も少し紹介しておこう。今朝もパソコンを開き自分の持ち株を中心に昨日の株式市場の推移をチェックして、大きな動きのないことに安堵とも不満でもな...

日々好日「みなとみらい吟行1」

6月も半ばを過ぎて〈浜研〉の文さんが金魚と蛍に浜乃屋に集合をかけた。ここらで浜研の本部のもある金魚たちが働く職場を紹介しておこう。タウン誌の編集発行を主業...

ピアノ棄つ

ピアノ棄つそのひと角に蠅あそび 金太郎／ピアノすつ／そのひとすみに／はえあそび／長いこと我が家の主のような顔して居座り続けて来たアップライトピアノをつい...

俳人鍵和田秞子さん逝く

かの夏の句集『未来図』読み耽り 金太郎／かのなつの／くしゆう「みらいず」／よみふけり／俳句初学の頃、何かの縁で手にした句集「未来図」に魅了された記憶があ...

草を刈る少女

小百合てふ少女もゐたり草刈女 金太郎／さゆりてふ／しようじよもゐたり／くさかりめ／今月の句会の兼題〈草刈〉で苦しまぎれの一句でしたが、当時16歳の少女だ...

菖蒲守

横須賀は風の日多し菖蒲守 金太郎／よこすかは／かぜのひおほし／しやうぶもり／2年前の横須賀菖蒲園での画像です。約14万株の菖蒲園は私の知る限りでは東京、...

日々好日「例会3」

「では、飲みながら、食べながらこれからの決め事をしていきますが、その前に皆さん今日の投句短冊3句を提出してください。」文が発言する。「蛍ちゃんは申し訳ない...

日々好日「例会2」

関東もそろそろ梅雨入り間近で天気も安定しないが、例会への難問をかかえての一週間、大変だったが何とか形だけは整へた。泥縄式の宿題ではあったが和歌の面白さが少...

日々好日「例会1」

昭和記念公園での出会いから半月になろうかという時に「三十路句会」の文さんから連絡が来た。 幸太郎さま横浜西口の居酒屋で例会を実施しますので参加お願いします...

鮎解禁

鮎食ひに相模鉄橋渡りけり 金太郎／あゆくひに／さがみてつけう／わたりけり／6月1日は相模川の鮎解禁日でした。5月31日の夜は川辺にテント泊まりで6月一日...

アガパンサス

あの人の青いクリームソーダかな 金太郎／あのひとの／あをいクリームソーダかな／アガパンサスの花を最初に見たのは小田原フラワーガーデンでした。蕾の状態が面...

浜木綿

浜木綿をまもる翁の島言葉 金太郎／はまゆうを／まもるおきなの／しまことば／ブログでも何度か紹介しましたが、この時期になると思い出す、故郷の隣町にある角島...

楠若葉

晩学の孤独楽しき楠若葉 金太郎／ばんがくの／こどくたのしき／くすわかば／晩学の孤独楽しき楠若葉／ばんがくの／こどくたのしき／くすわかば／最近の在宅の日は...

早苗饗（さなぶり）

早苗饗や側溝の水はさはさはと 金太郎／さなぶりや／そつこうのみずは／さはさはと／現代の田植えはいつの間にか水田になり、いつの間にか苗が植えられていますが...

日々好日（出会い編完）

今日は郊外をよく歩いたので彼女たちが化粧直しをしている間に取あえず幸太郎が飲み物とつまみを注文している。仲間になったのだからと席に着いた彼女たちを改めてよ...

日々好日（出会い編6）

四人は公園の出口に向かいながら、さっきの続き〈新鮮さ〉について話している。「幸太郎さんは新鮮とか俳句の発見についてどう思いますか」と金魚「僕は俳句の最大の...

日々好日（出会い編5）

「では合評です。今日は蛍ちゃん進行してください」「はい、では高得点くから順にいきますね」「3点句13番の「林間に飛び交ふ名乗り風涼し」「では金魚さんから」...

日々好日 出会い編（4）

「幸太郎さん、句歴は長いのですか」「7年ちょっとくらいですかね。俳句は奥が深いでしょう、まだまだひよこです」「私もかれこれ10年近くなるのですがまつたくひ...