小さい頃の夏休みに、自転車でどこまでいけるかと小旅行をした。 計画も、地図も、お金も、何も持たずに、国道をただひたすら進んでいた。 滝のような汗をかきながら、青空の下みんな笑顔だった。 途中大きな下り坂があって自転車はひとりでに進む。 ペダルを漕がなくても、何もしなくても。 ただ、ただ気持ちよかった。 自分は今、世界一速いんじゃないかと思った。 子供心にすごく遠いところまできた事を知り、一同感動。 しかし、帰り道が解からず途方に暮れる。 不安になる。 怖くなる。 いらいらする。 当然けんかになっちゃった。 「泣いてね~よ」と全員赤い鼻して、目を腫らして強がってこぼした涙。 交番で道を聞いて帰っ…
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