昭和史への興味をかき立ててくれた一冊。/山内昌之・佐藤優著『大日本史』(文春新書)
山内昌之氏による「まえがき」で初めて知ったことがふたつある。一つ目は、今の高校では世界史が必修科目で日本史が選択科目だということ。二つ目は、2022年度から高校に新必修科目として「歴史総合」という、世界史と日本史を融合させた科目が登場するということだ。ダイナミックで面白そうな科目だ。とはいえ、受験対策としては何をやったらいいんだか大変そうだが。 この本では「世界史と日本史の融合」を意識した近現代史が語られている。中でも最も面白かったのは昭和史だ。昭和史に関しては、戦争だのテロだの暗いイメージがつきまとい興味が持てなかったのだが、この本で考えを改めた。昭和史は面白い。よくも今まで無関心でいられた…
『デカメロン』はペストが蔓延していた14世紀のイタリア・フィレンツェにおいて、10人の若き男女が郊外へ避難し、そこで代わる代わるみんなを楽しませる物語を語っていく話だ。中巻には第4日から第7日までの話が載っている。 ボッカッチョ著『デカメロン』<中>(平川祐弘訳/河出文庫) ざっくりした内容 毎日、お題に沿ってひとりひとりが物語を語る。その中でも印象的なものをひとつ挙げたい。中巻の表紙になっているのはボッティチェリの絵画「ナスタージョ・デリ・オネスティの物語」だ。この絵は『デカメロン』第5日第8話が元ネタになっている。 *ナスタージョは自分よりも位の高い貴族の娘を熱愛するが、娘の方は洟(はな)…
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