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  • 見ておいて損はない名作映画100選の6作目。映画:流れる

    「見ておいて損はない名作映画100選」の6作目は日本映画から。 邦画というとどうしても黒澤明や小津安二郎の名が挙げられるが、名画100選の選者(夫のこと)が「日本映画を代表する名監督といえば、黒澤でもなく小津でもなく、まぎれもなく成瀬巳喜男である」と力説するので、お勧めに従って見ることにした。 私はもともと、この映画の原作である幸田文著『流れる』を読んでいた。しかし、原作よりも映画の方が私ははるかに好きだ。今回のレビューは、原作と映画の違いに焦点を当てながら進めたい。 流れる(1956/日本)監督:成瀬巳喜男出演:田中絹代/山田五十鈴/高峰秀子/杉村春子/岡田茉莉子 ざっくりとした内容 *舞台…

  • 野島博之著『三行で完全にわかる日本史』(集英社)

    野島博之著『三行で完全にわかる日本史』(集英社) 「これさえ読めば日本史のアウトラインはわかる。暗記前にこの一冊を仕上げておけば・・・」という初学者用の本は多い。ところが「あれもこれも」と盛り込みすぎるのか、肝心のアウトラインがぼやけている本も多い。 ところが、この本は輪郭がくっきりしている。三行解説のあとの「もう少しだけ詳しく」という解説の内容も、もともと日本史に興味がある人に楽しめるようになっている。わかりやすいが、レベルが低いわけではない。 ところで、三行ってなんだ?と思われるかもしれないが、本当に三行なのだ。たとえば、「ワシントン会議」の項。三行解説はこうだ。 「ワシントン会議」 第一…

  • 見ておいて損はない名作映画100選の5作目。映画:子猫をお願い

    「見ておいて損はない名作映画100選」の5作目は韓国映画だ。 いい映画とは「見る人によってさまざまな解釈が成り立つこと」「見るたびにさまざまな発見があること」だと思う。この映画はまさにそういう映画だ。商業高校で仲良しだった5人組の女子高生たちが、卒業後それぞれの道を歩いていく。しかし順風満帆な社会人生活を送っている人間は誰もいない。淋しくなって連絡を取り合い、酒を飲んでバカ騒ぎをするものの、なにかしっくりこない。無邪気にじゃれあっていた高校時代とは違う。そこがなんとも切ない。 5作目。 子猫をお願い(2001/韓国)監督:チョン・ジェウン出演:ペ・ドゥナ/イ・ヨウォン/オク・ジオン ざっくりと…

  • デフォー著『ロビンソン・クルーソー』<下>(平井正穂著/岩波文庫)

    世界近代文学50選の2作目。ほとんど読まれていないといわれている『ロビンソン・クルーソー』の下巻である。 デフォー著『ロビンソン・クルーソー』<下>(平井正穂著/岩波文庫) ざっくりとした内容 *妻の死をきっかけに、ロビンソン・クルーソーは再び旅に出る。なんと、御年61歳だ。甥が船長を務める貿易船に乗せてもらい、まず向かったのは、かつて35年間住んでいた無人島。今では漂流民のスペイン人とイギリス人が住んでいる。彼らの数も増え、60~70人にもなっていた! *クルーソー一行は喜望峰を経てマダガスカル島に寄港する。ここで大事件発生。船員のひとりが現地の娘を森に連れ込んでレイプしたため、島民たちはこ…

  • 見ておいて損はない名作映画100選の4作目。映画:藍色夏恋

    見ておいて損はない名作映画100選の4作目は台湾映画だ。派手さはないが、じわじわと静かな感動が迫ってくる作品だ。 4作目。 藍色夏恋(2002/台湾・フランス)藍色大門 BLUE GATE CROSSING監督:イー・ツーイェン出演:チェン・ボーリン/グイ・ルンメイ/リャン・シューホイ ざっくりとした内容 *主人公は17歳の女子高生、モン・クーロウ。彼女は親友のリン・ユエチャンから恋の相談を受ける。相手は水泳部のチャン・シーハオだ。モン・クーロウはユエチャンのために「付き合っている子いる?」とチャン・シーハオに話しかけたり、ラブレターを渡したりして骨を折る。そうこうしているうちに、チャン・シー…

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