著:清原 達郎 最後の公表となった2005年の国税庁の長者番付において、サラリーマンとして初めてトップとなった投資家が、咽頭がんで声帯を失い引退を決めたタイミングで、それまでの全人生で得た株式投資のノウハウを自らの投資人生の歩みと共に綴った本である。 元々は野村證券に入社している。今は生まれ変わってコンプライアンス重視の会社になったと強調しているが、当時の野村證券の営業スタイルがどのようなものであったのかかなり生々しく書いている。当時あまり出世コースではなかったらしい海外投資顧問室に配属。スタンフォード大学で経営修士号(MBA)取得後、86年に野村證券NY支店に配属。91年、ゴールドマンサック…