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りおりお
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2017/11/17

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  • 62

    クリスマスイブ。類は残業にならないよう必死に仕事を熟していた。そして18時過ぎには何とか目途がたった。そこへつくしが入ってきた。(つ:仕事終わりそうかな? 今日の為に予行練習までやったのにまだ仕事が続くようじゃ行けないよね?)「専務。 終わりそうですか?」「ん。 後15分ぐらいかな?」(類:牧野も心配だよな。 初めてのクリスマスイブだしさ。)(つ:良かった。 専務と西門さんの初めてのクリスマスイブだ...

  • 61

    日曜日。9時前に待ち合わせ場所でつくしを拾い千葉のショッピングモールへ向かう。「下調べをしたのですが店舗は中央入り口を入ってすぐ右側のようです。」(類:真面目だな。 でも裏を返せば楽しみだったという事じゃない?)「そんなに楽しみだった?」「もちろんです! 念入りに下調べしてきました!」(つ:広い店舗で時間は限られている。 花沢店舗は勿論だけど他に見たい店舗は無いかチェックしたのよね。 でももしかし...

  • 60

    週末は休日のはずが何故か急に仕事を入れられ不機嫌な類。目の前には変更を告げた田村がいる。「あのさ。 スケジュールは休日となっているけどなんで仕事?」類はカレンダーの週末を指差しながら不貞腐れた口調で告げる。(類:休日は牧野と一緒に過ごしたいんだよ。 まあまだ連絡していないんだけど、今日にでも誘うつもりだったんだよ。)「仕事ではございません。 ちょっとした視察でございます。千葉に出来た大型ショッピン...

  • 2023.7.28

    「類! 見て! 咲いた!!」「ほんとだ、、、」二人は少し大きな鉢に植え替えたサボテンを見る。あれは2016年5月24日だった。つくしがガチャガチャでサボテンを手に入れた。最初は小さな種だった。それを付属の土に入れ霧吹きで水を与え、小さな芽が出てそれから枯れたように茶色になり。何度ももうダメだと思いつつ、とりあえず根をカットし少し大きな鉢に植え替えた。それから定期的に水をあげていたがあまり大きくならなか...

  • 59

    執務室では類がランチを食べ始めた。「お前、きちんと食事するようになったんだな。 学生時代は偏食で食べないことが多かったのにさ。」「牧野が心配するから。 昼食を抜くと閃きも生まれないし体力が持たないと入社してすぐ言われた。」「なるほどな。 その頃から既にお前の心はつくしちゃんに囚われていたわけだ。まあお前に対し堂々意見を言う奴はいねぇからなぁ。」(類:確かにきっかけだったと思う。 牧野の仕事っぷりは...

  • 58

    昼休憩になるとつくしはすぐに秘書室を飛び出した。オフィス街にあるコンビニは昼食を求め混み合う。目的の豆大福が無くなる可能性も十分にある為だ。エレベーターが一階に到着すると、エントランスに入ってきた人物に気づいた。「えっ? 西門さん? 西門さ~~ん!」つくしは大きく手を振る。つくしの声に気づいた総二郎も手を振り返す。(総:グッドタイミング! これぞ一期一会!)(つ:すごい! 専務の心労を察知したかの...

  • 57

    12月に入った。「専務。 先ほど企画部長から明日バレンタインチョコの最終確認をして欲しいと連絡がありました。時間は約30分。 会議室も押さえているとの事でスケジュール的に10時30分からが良いかと思うのですが。」「じゃそれで。 牧野も同行して欲しい。」「私ですか?」「そう。 バレンタインなんだから牧野が適任だろ?」(類:恋人に渡すチョコなんだからさ。)(つ:年齢的に田村さんじゃないって事?)「分かりま...

  • 56

    街をぶらぶらする二人。既に街はクリスマスムードに覆われている。「ボジョレーが終わっても次々イベントがあり、まさに繁忙期突入ですね。」「あぁ、そうだね。」(つ:専務の言葉遣いがどっちともとれるからゲーム上では見事騙されたのよね。こうして声を聞けば間違いなく男性と分かるのに『花さん』として文字だけのやり取りだと女性と遜色ないんだよ。)「クリスマス、バレンタイン、ホワイトデー、まさに恋人のイベント目白押...

  • 55

    (つ:えっ! えっ! え~~~!!! ちょっと待ってちょっと待ってちょっと待って!専務が西門さんに告白? しかも西門さんも『好きだ』と返事したよね? 嘘でしょ?)つくしは過去のやり取りを思い出す。(つ:西門さんが突然会社に来たのも私をチェックする為? 秘書だから専務の近くで仕事をするもんね。それに茶会に招待したのもあたしを牽制する為? 格の違いを見せつけたかった?専務が業務命令としてあたしを無理や...

  • 54

    「トリュフ。 初めてです。」「良かった。 牧野は上の空だったから勝手に決めたけど。貝類はダメだしとトマト系はありきたりだし、ウニは食べたからキノコにしてみた。」「衝撃過ぎて。 私のイメージはピンヒールでカツカツと音を立てながら走り回るキャリアウーマンでしたので。」(類:どこからそんなイメージが? 単に普通に会話していただけなのにさ。)「俺は可愛い系か体育会系のマッチョな男性を想像していた。」(つ:...

  • 53

    つくしはどうやってここに来たか覚えていない。だが目の前にオードブルらしきものが置かれたのに気づいた。そしてキョロキョロ見渡し、ここがイタリアンレストランの個室だと分かる。一方の類もつくしが『草』だという事実はかなりの衝撃だった。とりあえず場所を移動しゆっくり話し合う必要があると予約していたレストランへ連れてきた。もちろんその間、つくしは無言で心ここにあらず状態。メニューを広げてもボーとしていた為、...

  • 52

    土曜日。つくしは翌日着ていく服に悩んでいた。(つ:花さんはどんな服装で来るだろう? 仕事のイメージは10センチのピンヒールでタイトスカートのスーツスタイル。あっ、ジャケットは肩に引っ掛けているだけのような気がする。何となく女優の菜々緒さんに似ているような? もちろん背は高い。そんな人の私服もカッコいいんだろうなぁ。 シンプルな重ね着じゃないかな?会ったら絶対仕事の秘訣を聞こう。 やっている事は違っ...

  • 51

    類は仕事を終え帰宅し、アプリゲームを始めると既に総二郎とあきらも入っていた。そして草と他愛無い会話を楽しんでいる。(類:あいつら余計な事を話していないよな?)<こんばんは。 皆、早いね><あっ、花さん。 こんばんは。 花さんはボジョレーに興味ありますか?>(類:あるも何も、それを販売しているんだけど。)<うん。 毎年飲んでる><花さんも? えめさんとなつめさんは丁度今飲んでいるそうです>(類:だろ...

  • 50

    11月。ボジョレーが解禁された。その視察に類はつくしを同行させた。まず訪れた百貨店では特設会場が設けられワインと共にワインに合うチーズやキャビアなどの食べ物も販売している。「チーズ鱈やサキイカは無いみたいだけど?」「百貨店だからでは?」類は揶揄ったつもりだが真面目に返され拍子抜けだ。(類:真面目な返答。 仕事モードだからかな? その点俺は半分私的モードだった。ボジョレーを始めワインは花沢の売り上げ...

  • 49

    つくしは美作秘書と共に会場を出た後、フロントへ向かう。「どうしてフロントなんですか? すし店に直接予約じゃないんですか?」「ホテル内店舗はホテル管轄です。 営業時間も決まっていますが、ホテル側の要請は受け付けてくれますから。」つくしはサッと腕時計を見る。もうすぐ13時だ。(つ:パーティーは13時から約1時間。 そこからだとランチ時間は終了し店は一旦閉めている可能性もある。その無理を聞いて貰う為にフロン...

  • 48

    つくしは類と共に政治家のパーティーに向かった。受付を済ませ会場へ向かったのだが、入り口付近で呼び止められた。「よぉ! 類!」「あきら!」「やっぱりお前が来たんだな。 牧野さん、久しぶり。」(類:俺よりも牧野が来た事の方が嬉しそうなんだけど?)類はあからさまにムッとした表情を見せる。その分かりやすい表情にあきらは噴き出すのを堪える。(あ:こんなに分かりやすい奴だったんだ。 それにムッとするという事は...

  • 47

    【こんばんは。 チーズ鱈美味しかった。】つくしが風呂から出ると類からSNSが届いていた。(つ:良かった。 まあアレは万人受けする味だよね。 だったらチーズおかきも合いそう。ってやばい! 時間が経ってるじゃない! すぐ返事を打たないと!)つくしは急いで返信を送る。【返事が遅くなり申し訳ありません。 お口にあったのなら良かったです。】返事が届き類はホッとする。(類:返事が来るまで凄くドキドキする。 今ま...

  • 46

    翌朝、つくしは出勤前にコンビニでチーズ鱈を買う。それを昼休憩時にランチとお茶と共に類の元へ持って行った。「専務。 昨日話していましたチーズ鱈です。」「ありがと。」類はパソコンから顔を上げそれを手に取る。「へぇ。 美味しそう。」「美味しいですよ。」(類:昨夜のSNSからの繋がり。 こういう何でもないやり取りが楽しいんだから恋って凄いよな。)「あっ、昨日の牧野の初ワイン購買模様を纏めてみた。 牧野のパソ...

  • 45

    <草君。 こんばんは><花さん。 こんばんは><草君はアルコール好き? ビール飲む?><いいえ。 チューハイならなんとか>(類:真面目な草君らしい。 きっと20歳を超えるまで一切飲まなかったんだろう。その後も炭酸飲料が好きで手を出さなかったとか?)<学生時代バイトしていたんですが、ビールとかアルコールは高いじゃないですか?ですから20歳を過ぎても、もっぱら炭酸飲料に手を出していました>(類:金銭面...

  • 44

    類と共に車に乗ったつくし。田村から連絡が届いているのかすぐに車は走り出す。(つ:田村さんの素早い行動。 あたしも見習わなくちゃ。)(類:かなり緊張する。 田村なら行先の情報や絶対に伝えなければならいことなどを念押しするが、今回は俺が突然言い出したこと。俺が目的などを説明し素直な意見を引き出したいのだが上手く伝えられるだろうか?)「牧野。 百貨店には良く行く?」「あまり行きません。 行くとしても地下...

  • 43

    麗がフランスへ戻り、今まで通りの日常が戻った類だが進展は無かった。「牧野。 会議が終わったから営業販売部が提示した資料を分かりやすく紐づけといて。」「畏まりました。」「明日の会議の資料は?」「先ほど部長からアップ終えた旨の連絡がありました。」「分かった。 チェックしてみる。」類は執務室のパソコンを操作しチェックを始める(類:11月のボジョレー解禁に向け仕事に追われ私的な事を話す余裕は全くない。外回...

  • 42

    20時。類が帰宅すると麗に出迎えられた。「お帰りなさい。」「ただいま。」「夕食まだでしょ? 一緒にいただきましょう。」類は返事の代りに溜息を一つ吐く。(類:なんで一緒に? でも何時までここに居るのか聞きたいと思っていた。同じ家に住んでいても何時もすれ違いで顔を合わせる事もあまり無かったから。)類はそのままダイニングへ向かい、ジャケットを脱ぎネクタイを外すと着席した。サッと目の前に料理が運ばれワイン...

  • りお10歳

    本日、私が類つくを書き始めて10年が経ちました。朝起きると総つく作家であるるいか様から『おめでとう』の言葉と共にお話が届けられていました。ルンルンするお話なので皆様にも是非読んでもらいたくてアップします。是非楽しんでください。「りお10歳」~ RUI ~今日はかわいい愛娘りおの10歳の誕生日。俺にとっては、俺とつくしを繋いでくれたかけがえのない天使なんだ。NYへ行った司とつくしはあっけなく別れてしまったも...

  • 41

    お盆休みが終わり仕事が始まった。田村も捻挫が完治し、つくしに礼を告げる。「北海道出張はありがとうございました。 大変助かりました。」「いえ、初めての事で色々不手際があり専務に沢山フォローしていただきました。それでこれお土産です。 専務に買っていただきました。」「私にお土産ですか?」「はい。 あっ、秘書課の分は既に皆で頂いていますので、これは田村さんが自宅でゆっくり召し上がってください。」「分かりま...

  • 40

    墓参り後、類は自室でのんびりと過ごしていた。丁度オンラインゲームがイベントをやっている。今回は当たり外れの多いクジ物で当たりは黄金のマントが貰える。そのくじを引く為には何度もチャレンジし星を集めるか、課金によって星を買うかだが、類はひたすらチャレンジする道を選んだ。そこに草が入ってきたのが分かった。<花さん。 こんにちは><こんにちは。 イベント中なのになかなか会わないけど忙しい?><今、実家なん...

  • 39

    つくしは手土産を買った後、駅前のカフェに総二郎を誘った。「つくしちゃんからのお誘い。 すんげぇ嬉しい。」目尻を下げ顔をほころばせる姿は、新たな総二郎の一面を垣間見た気分だ。(つ:本当に西門さんも色々な表情がある。 茶道の姿とこうした普段の姿のどちらも同一人物というのが今も信じられない。)「お土産のお礼です。 それに暑くて喉が渇いたかな?と思って。」「確かに今日は暑いな。 それで何を飲む?」カフェは...

  • 38

    お盆休みに入った。久しぶりにゆっくり眠れると思っていた類だが、突然やって来た母親に叩き起こされた。「類君! 起きて! いつまで寝てるのよ!」「ん? 母さん?」久しぶりに会う母親に類は大きく伸びをした後、上半身を起こす。「いつ帰ってきたの?」「昨日よ! それより早く用意してちょうだい。 お墓参りに行きましょう。」「分かった。」類はサッと起きるとすぐに着替える。(類: そっかぁ、お盆だから帰国したのか...

  • 37

    空港に到着するとまず手荷物を預ける。それはつくしが対応した。無事預けることが出来、ルンルンとした足取りで戻ってくる姿が類には面白く映る。「あっ、田村さんにお土産! 秘書課の人達にも!」「田村は盆休み明けまで出社しないと思うけど?」「日持ちするものなら大丈夫です。 それにもう決めてあるお菓子があるんです!」そう告げると土産物屋へ足を向けた。つくしについていく形で類も土産物店へ入る。「何を買うの?」「...

  • 36

    翌朝、6時45分。つくしのモーニングコールで類は起きる。そして朝食会場へ向かった。「おはようございます。」「ん、おはよ。」(つ:専務が寝ぐせ。 凄く珍しい物が見れた。 何時も完璧な姿しか見た事ないから。)(類:爆睡してた。 モーニングコールが無かったら危なかったかもしれない。)ビュッフェ形式のモーニングにつくしは類に問う。「専務の分もお取りしましょうか?」「いや。 自分で取るから良い。」「そうです...

  • 35

    ラーメンは類が奢った、「ごちそうさまでした。」「いや。 これくらい。」「あっ、ちょっとそこのコンビニに寄っても良いですか?」「ん。」つくしはホテル一階のコンビニに入ると、お茶とおつまみを手に取りサッと会計を済ませ店舗を出たところで類におつまみを渡す。「今夜もワインのルームサービスがありますのでこれと一緒にゆっくりされてください。」「ありがと。」(つ:夕食は奢ってもらったから、お返しにおつまみでお礼...

  • 34

    その後、市役所にて市長に面会し、旭川の観光地の場所やそこを訪れる年代などを確認する。次にバス会社へ向かい、ショッピングモールが出来た際には駅から施設までバスを通してもらうよう交渉する。もちろんシャトルバスも依頼する。そしてあっという間に18時になり、二人はホテルへ向かった。「チェックインしてきますので専務はこちらでお待ちください。」類は言われた通りソファーに座り待つ。(類:急遽田村の代りに出張とな...

  • 33

    つくしは空港から現地へ向かいながら外を眺めながら支社の人の説明に耳を傾ける。「ここは北海道中央部にあたり交通網も比較的発達しています。国立大学もあり人口も札幌に次ぐ第二位で立地には非常に良いと思われます。札幌からは車で約1時間40分ほどかかり、札幌周辺の人達の観光目的には丁度良い距離と思われます。中部は人口密集地となりますが少し離れますとこのようにのどかな景色が広がっています。」つくしは広大な土地...

  • 32

    類と共に荷物を預け搭乗ゲートをくぐる。口に出して教えるタイプではなく見て覚えろというタイプである事はつくしも既に承知している。その為、つかず離れず類の傍で観察していた。(つ:ここで搭乗口を確認するのかぁ。 こんな所にもお土産売ってる。 買い忘れても大丈夫なようにかな? あの辺の椅子で座って待つのかな?)(類:非常にやりにくい。 何も言わないがジロジロ見られて、、、。まあ色々聞かれても困るけど。)類...

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