悪漢に攫われかけてた少年をギリギリのところで助けた。 さすが俺…… と、思ったのも束の間、自分の正体がばれたら気を失われた。
ノマカプのオリジナルとAPH(ヘタリア)のギルアサ、アンアサの二次創作BL小説のサイトです。
5年間ほどPixivで書き続けていた小説を移行しつつ、毎日1P分くらいの更新を続けています。 ゆえに…記事の数だけは多いです(*゜―゜)b 今現在1000記事以上っ!
──俺はぜんっぜん嫌じゃねえけど錆兎は嫌かもしれねえから他には言うなよ? 宇髄の口から出たのはまずそういう言葉だった。 そしてそれまでは淡々と…あるいは楽し気にすら見えたその表情が、その言葉を口にした時に少し悲しそうに見えたのは善逸の気のせいではないだろう。
ジャスティスの…というか鬼殺隊の面々のほとんどは現在の極東支部のある小さな島国、過去に日本と呼ばれていた国の血が入っているらしい。 もちろん善逸もそうなのだが正直遠い先祖がそちらの出身だったのでは?くらいな感じで、生活習慣その他はもう本部のある大きな大陸の中心のもので、そちらの文...
青い大地の果てにあるものsbg_第59章_鬼殺隊女性陣の秘かな楽しみ
「綺麗な顔だなぁ…」 朝、善逸は自分を抱き枕のように抱え込んでいる宇髄の寝顔を見上げて呟く。
道場の端っこで小声で深刻な話をしていた二人は、そこで入り口のあたりにいつのまにか人ごみができているのに気づいて顔を見合わせ苦笑した。 「こんな時間でも沸いて出るんだな」 感心したように言う錆兎に善逸は笑いながらうなづく。
──え?なんで宇髄さんまで棒術の訓練なんてしてんの? 夕食後も炭治郎に引っ張られて仕方なしに少しだけ運動器具で筋トレをすませたあとこっそりと訓練室を抜け出した善逸は、ふと通りかかった道場で一人で棒を振る宇髄の姿を目にして靴を脱いで板の間にあがった。
青い大地の果てにあるものsbg_第56章_ブレイン本部長が語る今後について
「おかえりなさい、3人とも。無事で何より」 カナエはいつもの笑顔で錆兎から報告書を受け取って言う。 「姉さん、宇髄さんの攻撃、本当にすごかったわ」 真っ先にしのぶが姉妹の気楽さで勢い込んで言うが、カナエはしのぶを軽く制して報告書に目を通し、 「まあ、大方は報告書でわかったけど…ち...
青い大地の果てにあるものsbg_第55章_帰路に語る役割の可不可
車が発進すると、 「でも宇髄さんの攻撃すごかったです。 善逸さんも火力では敵いませんよね、たぶん。 あんなにたくさんの敵がホントに一瞬でしたから」 と、しのぶが待ちかねたように口火を切る。
「…そろそろだな。この辺で車降りるぞ」 錆兎が車を止めてドアを開ける。 「天元…感知できるか?」 全員出ると、錆兎は宇髄に聞いた。
「久々の少人数での錆兎兄さんと一緒の戦闘…楽しみですっ」 車の中で浮かれるしのぶにため息まじりの錆兎。
3人がブレイン本部に着いた時には、全員がすでに待機中だった。 それを 「お疲れ様。これで全員集合ね」 とカナエが二人をいつもの笑顔で迎える。
そうして炭治郎に引っ張られて廊下に出た先では ──じゃ、俺は仕事戻るわ と不死川が錆兎に手を振ってフリーダム本部にもどって行くところだった。 ──ああ、じゃあまたなっ! とそれに手を振る錆兎。
──………このままじゃダメだっ!俺も鍛えないとっ!! ふわふわの衣装を着た二人の笑顔でほんわりとした空気が漂う食堂の片隅で、炭治郎は拳を握り締めて言った。 その唐突な発言に隣で食後のお茶をすすっていた善逸は ──え?なに?今の状況にそんなこと感じる何かがある?? と首をかしげる。...
──錆兎さん、すっごく素敵っ!義勇君のピンチに颯爽と駆け付けてくれるなんてきゅん!としちゃうわねっ! 錆兎が去っていく姿を見送りながら、蜜璃がはしゃぐ。 それには義勇もおおいに頷いてしまった。
まるで波が退くように退いていく一同を唖然と見送る義勇。 ──さびと…すごいね… と言えば、蜜璃が隣でうんうんと頷いた。 きょろんと揃って小首をかしげる様子はなんだか愛らしくて、周りは遠巻きながらもほわわ~と見惚れているし、錆兎もなんだか小さく笑みが漏れてしまう。
「ここ!良いかな?!」 「おい!割り込むなよ!俺が先っ!」 「うるせえっ!あっち行けよ、この席は俺のもんだっ!!」 あっという間に蜜璃と義勇の周りの席の争奪戦が始まった。
「おい…あれ見ろよ!あれ!」 「蜜璃ちゃんと…もう一人は?すっごい可愛い子じゃん」 「蜜璃ちゃんも今日はなんだか可愛いなぁ…二人揃うと10倍可愛い!」 二人が例によって手をつないで食堂に入っていくと、その場に一斉にざわめきが広がる。
青い大地の果てにあるものsbg_第45章_お姉ちゃんが語るお兄ちゃんの気持ち
──じゃ、これで解決…かな?もう行って良い?私も帰ったばっかでちょっと休みたいんだけど… と、不死川を見送って真菰が大あくびをする。
──最初のだけは大前提がアレだからおいておいて…その後は双方悪いよ 揉め事になる膿は全部出してしまおうと真菰ちゃんの話は続く。
青い大地の果てにあるものsbg_第43章_真菰ちゃんパンチの威力
──なあに?またなんか行違ってる?とりあえず喧嘩両成敗で両方に拳骨落とした方がいい? 素早さとフットワークの軽さでは定評のある古参組だが、今回は真菰の方が早かったようだ。 しかし辿り着くなり笑顔で鱗滝式脳筋解決法を提示する。 うわぁ~…と一気に苦笑いが広がる部内。
青い大地の果てにあるものsbg_第42章_ブレイン本部にて長子と末子の争い
そして二人はそのままブレイン本部へと足を向ける。 「ただいま~」 蜜璃は受付の女性から書類を受け取り、そのままその場で必要事項を記入し終わると、再度義勇の手を取って自分達に向かってカメラを向ける本部長の方へ向かった。
青い大地の果てにあるものsbg_第41章_フリーダム本部で売る喧嘩
「おおおーーーー??!!!」 蜜璃と義勇がピンクとブルーという色違いの可愛らしいワンピースに身を包んで、仲良く手をつなぎながら帰還報告にフリーダム本部に入ると、黒一色の制服に身を包んだフリーダムの部員がいっせいに歓声をあげて立ち上がった。
青い大地の果てにあるものsbg_第40章_熊からShopを守る方法
こうして楽しくお茶をしながら4人で洋服談義。 ──お姉さん、スタイルめっちゃいいよね。 ──うんうん。スリム系が似合う服もあるけど、やっぱり凹凸あると可愛いの多いよね。 ──わかる!胸下切り替えのデザインとかは胸ないとなんか違う。 ──あ~、お兄さん、そういう時はパッドいれんの、...
青い大地の果てにあるものsbg_第39章_D-shop好き男の子同志
──うわぁぁ~可愛いっ! ドアを開けて中に入るとそこはレースとリボンとフリルの世界である。
青い大地の果てにあるものsbg_第38章_着たい服を着る理由
──うわぁ~!本店だっ!! 蜜璃が店舗の横の駐車場に車を停めるとドアを開けて飛び出す義勇。 その嬉しそうな様子が故郷に残して来た弟妹に重なって、蜜璃は目を細めた。
青い大地の果てにあるものsbg_第37章_蜜璃の本部ジャスティス説明
残った面々がそんな話をしている頃…義勇と蜜璃は蜜璃が運転する車で街に向かうべく第八区に向かっていた。 人見知りの強い義勇だが、大家族の長子でお姉ちゃんオーラ満載の蜜璃には緊張しないようである。 蜜璃の方もどこか末っ子オーラが滲み出る義勇に楽しそうに話しかけていた。
声をかけた相手はもう一人の極東ジャスティス…宇髄だった。 彼はそんな錆兎の問いにこちらもしのぶと同様、平静を装いながらもどこか嬉しさのにじむ様子で ──…良いのかよ? と聞いてくる。 ──何が? と、宇髄のその言葉に錆兎はきょとんと眼を丸くした。
青い大地の果てにあるものsbg_第35章_構いたい者、構われたい者
──…というわけで…炭治郎とか炭治郎とか炭治郎とか一部納得できない面々もいるみたいだから… 二人がルンタッタと駐車場のある第八区に向かうのを見送って、真菰が ──あんたなんでいきなり初対面の義勇君を部屋に泊めることになったの? と実に良い笑顔で錆兎に言った。
──あ~、錆兎来てたんだ。義勇君も。無事全員顔合わせ終わった感じ? 錆兎と義勇が席に着いたところで蜜璃を伴った真菰が皆より少し遅れて食堂入りした。
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悪漢に攫われかけてた少年をギリギリのところで助けた。 さすが俺…… と、思ったのも束の間、自分の正体がばれたら気を失われた。
ことり…と頭を預けている先は快適とは言えない。 ふんわりとした物に包まれている感覚はあるものの、包んだ先にあるものはゴツゴツと固い。 なのに…それを差し置いてもどこか心地良い。 抱きこまれた身体をしっかりと支える腕。 身体の下にあるものは酷く揺れて不安定な感覚を否めない状況なのに...
──じゃあ、行くぞ。 一応、立場としては賊からの保護というものではあるのだが、では嵐の国の人間が来たなら引き渡すかというと、それも悩むところである。
こうして錆兎は少年を拾った……というか、救出した。 15人ほどの一般兵など水獅子王の敵ではない。 あっという間に全員地面の上に転がして、残酷なシーンを見せるのも…と、そっと少年の視界を塞ぐためにかけていた自分のマントをその小さな頭から取り去ると、ガラス玉のようにまん丸く澄んだブル...
遠くから聞こえる足音。 息をひそめて気配を消して錆兎はそれが十分な距離まで近づいてくるのをジッと待つ。 普通にしていれば立っているだけでも圧倒的な存在感を持つ男と言われるが、何も気配を消せないわけじゃない。 爪を隠せない獣なんてただの愚か者だ。 能ある鷹ほど上手に爪は隠すものである。
通常なら王自ら動くなどとんでもないことだが、水や炎の国では王自身が国一番の猛者で、先陣を切って兵を鼓舞するなども珍しい事ではない。
縁もゆかりもない小国の子どもだったとしても、危険な目に遭うのがわかっていて放置は確かに寝覚めが悪い。
──錆兎、君に相談したいことがある… それはとある日の午後のことだった。 水の国の王である錆兎を訪ねて来た炎の国の王の杏寿郎は開口一番そう言った。
――俺の領地で無体を働くとは、覚悟あってのことだろうな? 全てを運命に任せる事にして身を固くしたまま不快感に耐え続け、一体どのくらいの時が過ぎたのだろうか… どんよりと全てが薄暗い中、それは強い光のような眩しさを持って目に耳に飛び込んできた。
こうして13歳の春…なんとか回避できないかと思いつつもどうすることも出来ないまま、約束通り嵐の国へと送られる事が決まり、それまで見た事も触れた事もないような上等の絹の長衣を着せられて、まるでおとぎ話に出てくるような繊細で美しいレースのヴェールをかぶせられ、初めて馬車に乗って王宮の...
それはちょうど4つの国の境界線のあたりだった。 国から付き添ってきた従者達はとっくに逃げ出してしまった馬車の中、義勇はなるべく身を低くして、息を殺してあたりの気配を探っていた。
1_プロローグ
──もちろん断ったよね?! と詰め寄ってきたのは義勇ではなく百舞子の方だ。 もちろん、百舞子がそういう意味で錆兎に気があるわけではない。 ただ推しを任せるのに選んだ相手に勝手にその役を降りられても困るだけである。 ということで、そこに当事者の恥じらいや戸惑いが無い分、非常に前のめ...
──義勇君、キャンディどう? 一方で待たされ組の3人が陣取る教室の片隅。 しょぼんと肩を落とす義勇に当然のごとく気づいた百舞子が差し出す、普段なら義勇が大好きなお菓子にも、義勇は悲し気に首を横に振ってため息を零す。
本当は突然クラスLineのため交換したLineに個人的に学校外で会いたいと連絡が来たのだが、学校外は無理と断った。 異性と二人きりと言うのは色々怖いし、何かあった時の場合に…と、指定した図書室の片隅。
こうして錆兎と義勇の…というか、それにしがみつく百舞子と引きずられる村田の4人の進路はほぼ決定した。
錆兎と義勇が通っている産屋敷学園は産屋敷大学の付属校である。 とはいっても全員が希望の学部に上がれるわけではない。 学部によって取ってくれる人数は決まっている。
──善行も悪行も天はみているのだと思うぞ 結局その日はさすがに焼肉は中止になったと言うか…不死川を逮捕した警察から事情を聞きたいと同行を求められたので、警察で事情を話したあとにそのまま解散となった。 そして後日…改めて錆兎と義勇の住むマンションで焼肉会を開いている。 鉄板の半分の...
杏寿郎はすでに義勇をガードする体制に入っているし、村田は心得たように脳筋コンビの荷物を預かっている。 しかし彼らの予測とは違って、標的はなんと宇髄だったらしい。
宇髄自身、これで実弥に関してはきっちり心の整理が出来た気がした。 それもこれも、自身がおそらく多大なストレスを感じるであろうと予想していて、それでも宇髄に対する誠意を示そうと、先に膨大な糖分を摂ることでメンタルを保ってまでも話をしてくれた錆兎のおかげである。
「えっと…真菰ちゃんに殴られたら丈夫な炭治郎でも痛そうだし、俺、炭治郎を止めてくる?」 止まらなきゃ殴れば良いという真菰の持論はいつものことで…炭治郎も錆兎もそちら側なのだが、ここで新顔の宇髄までそのノリで行きそうな気配を感じて少し焦ってストップをかけるべく善逸は言う。
「そう言えば…錆兎はどうしたんです? 新人ならたぶん一番に顔合わせしておいた方が良くないです?」 真菰が一通りの人間について言及、あるいは紹介を終えると、炭治郎は不思議そうに辺りを見回した。
──さて、と、あっちは良さそうだね。じゃあ天元君の方ねっ 勢いよく走りまわって部下に指示を与えていく不死川の様子を少し確認してそう言うと、真菰は今度はそのまま床で胡坐をかいている宇髄を見下ろしてニコッと笑う。
──ま、真菰さん、良かったぁ… 思わず漏れる安堵の言葉に真菰は ──戻るの遅れてごめんね。 と苦笑交じりに謝罪する。 そして ──二人とも罰として5分そのままっ! とピシッと言い放つと、 ──とりあえず説明ね。 と蜜璃の方に向き直った。
当事者の不死川と宇髄、そしてすぐそばに居て関わらざるを得ない雰囲気の蜜璃。 それだけではなく、フリーダムのボスとジャスティスの争いと、関われば心身ともにダメージを負いそうなその構図を遠巻きに見ていた他の面々も皆、思いがけない人物が参加してきたことに目を丸くした。
──身内殺し野郎が暢気に女と歓談かァ? 後ろから降ってくる声に、蜜璃はヒィッと小さく悲鳴を上げる。 声の主は振り向かないでもわかる。 不死川実弥…本部のフリーダムのボス、本部長である。
いきなり料理の皿と共に現れた見知らぬ少年。 鬼殺隊生活もそろそろ3年になる蜜璃が見覚えがない顔となると、おそらく極東支部から来たのだろう。
蔦子とどこかへ行ってしまった真菰を見送って、蜜璃は少し気まずい思いで一人でグラスを傾けている。 いつも一緒に居てくれるしのぶはブレインの本部長が実姉な関係でブレインの部員たちと親しいこともあって、今回主催で色々忙しい部員たちを手伝っているようだ。
錆兎と義勇がそんな風に交流を深めていた初日…もちろん他のジャスティスや職員もそれぞれに過ごしていた。
ともあれ、その時はこうして二人で錆兎の部屋へ。 一応男女の部屋は東西にそれぞれ固まっているものの、所詮全員で12名しかいない なのでジャスティスの居住区はそう広くもない。 5分も歩かないうちに錆兎の部屋の前につき、錆兎はポケットから鍵を取り出した。
錆兎が帰ってしまわないうちにっ! いったんは着替えを置いてある寝室に戻った義勇は大急ぎで礼服を脱いで部屋義に着替えた。
本当に幸せな気持ちで握った自室のドアノブ。 そこでそれを回した時に当たり前にドアが開くのを普通なら警戒する。 …少なくとも義勇の極東ジャスティスの相方である天元なら即ジュエルを武器に変えるレベルで警戒するだろう。
さっき彼が行ってしまったと思った時は後悔した。 なので同じ轍は踏むまいと思う。 極東支部の人間ではないことは確かだし、そうすると彼は本部の人間の可能性が高い。 だとしたら名前と所属さえ知っていればまた会うこともできるはず。 そう思えばやることは一つだ!
彼が助けてくれたおかげで怪我をして痛い思いをせずに済んだのだから、それ以上を通りすがりの善意の第三者に求めるのは贅沢なのだろう。
痛い、痛い、痛い、痛いっ!!! 落ちる瞬間、脳内で繰り返す言葉。 ひっかかった金具は外れたものの、とんでもなくバランスを崩した状態で落下している。 落ちたら痛くないわけがない。 …というか、大怪我か…下手すれば死ぬ!! 恐怖を通り越してパニックになる義勇。 だが、数秒後、義勇は地...
……高い…… 会場に入ってすぐバルコニーにダッシュする義勇。 そして砂田の挨拶が終わらないうちに逃げ出そうと思ったのだが、会場は2階。 バルコニーから庭に出ようにも地面は遥か下にある。
最悪なことに二人が本部に移動になる際に同行して送ってくるのはブレイン極東支部長の砂田になった。
それは突然の指令だった。 両親共に極東支部のジャスティスで極東支部内で生まれ育ったため、義勇は物心ついてからずっと極東支部で暮らしていた。
やがてガチャっとドアがあき、中から私服に着替えた義勇が顔をのぞかせる。 決して露出は多くない。 ゆったりとした白いチュニックにぴったりとフィットしたパンツ。 なんだか中性的なその格好に何故か錆兎はため息をつきたくなった。
とりあえず極東支部の片割れとは接触できたしそれなりの関係も築けそうだ。 宇髄の方は明日にでも接触するか…と、錆兎はそんなことを思いながら、自室に戻ろうと歩き出したが、次の瞬間、いきなり携帯が振動する。