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Private Room https://snowfille002.blogspot.com/

ノマカプのオリジナルとAPH(ヘタリア)のギルアサ、アンアサの二次創作BL小説のサイトです。

5年間ほどPixivで書き続けていた小説を移行しつつ、毎日1P分くらいの更新を続けています。 ゆえに…記事の数だけは多いです(*゜―゜)b 今現在1000記事以上っ!

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2017/11/11

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  • 寮生はプリンセスがお好き10章42_遭遇

    ──え?な、なにっ?!! いきなり聞こえて来た悲鳴の声は高くて、しかし声変わり前の少年のそれとは明らかに違う。 つまり、この学園にいるたった一人の女性、新任の女性教師のものと思われる。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章41_その頃のプリンセス達

    その夜、アーサーはモブ三銃士の一人のマイクと共にルートの部屋で過ごしていた。 いつもなら当然自室にいる時間だが、今日はギルベルトが金竜のプリンセスに助力を頼まれて金竜を混乱に陥れている金竜の寮長ロディの征伐に行っているので、一人は危ないとギルベルトからルートに預けられているのである。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章40_捨て身の復讐

    たとえ逆ハーどころか攻略対象者全員に逃げられようと、このままでは終われないっ! 絶対に…絶対に一矢は報いるっ!!

  • 寮生はプリンセスがお好き10章39_鬱屈した怒り

    ほとんどホラーだった。 綺麗で可愛く優し気なだけに、余計にこの状況での満面の笑みが恐ろしい。 怯えるアンを前にフェリシアーノはしばらくニコニコしていたが、 ──話すこと…ないみたいだね? と言うと、華奢な手で銀の呼び鈴をチリンチリンと鳴らした。 それで開いたドアから入ってきた人物...

  • 寮生はプリンセスがお好き10章38_追い詰められる魔女

    「お待たせ。 ごめんね、ギルベルト兄ちゃんとの約束でアーサーは部外者に会わせられないから、お話はよければ俺が聞くよ?」 待たされたのはほんの5分ほどだったが、ギルベルトが金竜から戻ってくるまでという時間が区切られているアンにとっては非常に長く感じた時間。 しかもそれだけ待たされて...

  • 寮生はプリンセスがお好き10章37_憎しみ

    アン・マクレガーは正直後悔していた。 教職員宿舎から銀狼寮までは遠い。 もちろん道は伸びているのだから迷子になることはないのだが、それでも暗い道を一人で移動するのはやや怖い。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章36_輝く援軍

    悔しいがその時の金虎の寮長は実に凛々しくカッコよかった。 金色の虎の刺繍のマントをたなびかせ、剣を掲げて寮生達に号令を下している姿はギルベルトの目から見ても本当にカッコいい。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章35_葛藤と覚悟

    そんな風に一瞬ギルベルトが考え込んだのを勘違いしたのか、 「馬鹿が~! 俺が孤立したかとでも思ったかっ!! 操られるだけ操られた挙句にシャルルのガキに寝返った馬鹿どもと違って俺は組織に買われているからなっ! ピンチになればちゃんと援軍が来るんだよっ!!」 と急に元気になったロディ...

  • 寮生はプリンセスがお好き10章34_乱入者

    ──申し訳ありませんっ!いかなる処罰も受け入れますっ!! それはなかなか壮観だった。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章33_形勢逆転

    おそらくシャマシュークの他の寮長や高等部生達が見たら感動のあまり目を潤ませるであろうこの光景は、そのスピリットを根底から否定したロディには不快なものとしか映らなかった様である。 口の端を歪めて嫌な笑みを浮かべてシャルルを見た。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章32_ボロボロな漢気

    ──おや、うちのを連れ帰ってくれたのか、軍曹。 慌てた寮生とは対照的に、少し経って出てきたロディは随分と落ち着いていて、にこやかに言う。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章31_進軍

    ユーシスがそんな風に暗躍している頃、ギルベルトは寮生達を率いて金竜寮へと向かっていた。 ギルベルトの次に戦力があるであろうバッシュとルートは銀竜の寮生全員と寮長のルークとプリンセスのフェリ、そして金狼の寮長の香とプリンセスとは名ばかりの怪力アルと共に自寮のプリンセスの護衛に残し、...

  • 寮生はプリンセスがお好き10章30_優秀な凡人の画策

    アンが自分の携帯を取り出すと、ユーシスは ──これ、借りていいかな?直接話したい。 と上から手を伸ばしてそれを取り上げた。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章29_悪魔のささやき

    ──こんな遅くにごめんなさい… 動揺している様子をより鮮明にするため、上着も着ずにエントランスまで出てきたアン。 さすがに肌寒いがそれもか弱さを強調するためだ。 自分で自分を両腕で抱きしめるようにすれば、紳士なユーシスはきっと ──大丈夫だよ。それより寒いだろう?これを着て? と...

  • 寮生はプリンセスがお好き10章28_不穏な成り行き

    『銀狼寮には手を出すな』といきなり言われた理由は、傭兵派遣や警備を担っている業界一の大企業ツヴィングリ社の社長であるバッシュ・ツヴィングリが銀狼寮の寮生として在籍していて、すでにアンがJSコーポレーションの意志で動いていることを察知されているから、ということである。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章27_楽しい妄想

    打倒、銀狼寮プリンセス!! …を当面の目標にすることを決意したアン。 明日からは本格的に落とすターゲットをギルベルトに絞って、彼と一緒にあの女…もとい、あの女に似た銀狼寮のプリンセスを追い詰めて行こう。 なんならすべてが寮対抗のこの学園でライバルにあたる他の寮のプリンセスをやっぱ...

  • 寮生はプリンセスがお好き10章26_魔女の怒り

    …ふふ~ん、明日こそは彼の笑顔は私のもの~♪ シャマシューク学園の教職員宿舎の一室で、アン・マクレガーは鼻歌を歌いながらドレッサーを前に髪を梳かしている。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章25_出陣式

    ギルベルトが寮内の大広間についた時には、すでに寮生達は皆、前回の寮対抗戦略大会…通称プリンセス戦争時に着用していた銀狼寮のトレーニングウェアを着用の上、モブ三銃士の一人のマイクの指示で運び込まれたソレ用の防具を身に着けた状態でカイザーを待っていた。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章24_プリンセスのご利益

    「おぉっ?!すげえっ!!」 立派な刺繍のマントを手に驚くギルベルトにアーサーはフフッと嬉しそうに笑う。 「誰かがプリンセス戦争で金虎のカイザーが金の虎の刺繍のマント着てたって言ってたから…うちも着たらカッコいいかなと思って、こっそり刺繍してたんだ」 と言うプリンセスは最高に可愛い...

  • 寮生はプリンセスがお好き10章23_決戦前

    ──あ~、仕方ねえっ!三銃士、誰かお姫さんとルッツを呼んで来てくれ。 結局ギルベルトは決断せざるを得なかった。 少なくとも知らなければもう少し放置できたものでも、こうして知ってしまえば学園の伝統と誇りを踏みにじろうとする輩を放置するのは、ギルベルトの心情うんぬんは置いておいても寮...

  • 寮生はプリンセスがお好き10章22_金の竜からSOS

    「…軍曹、あの……」 案内の寮生に先導されて寮長室のリビングに入ってきた金竜のプリンセス、シャルルは、少し落ち着かなげにそこにいるバッシュにチラリと視線を向けつつ口を開いた。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章21_金の竜からSOS

    「銀狼寮、恐ろしいな。 勝てる気がしてこない…」 モブース達の説明を受けたあと、ユーシスは驚きを隠せないように小さく首を横に振りながら言った。 「統率取れすぎだろ。 他の寮でも優秀な寮生は居るが、これだけ優秀なのに自己主張がほぼなくて、カイザーファーストな寮生なんて見たことがない...

  • 寮生はプリンセスがお好き10章20_顔合わせとご相談

    「全員の確認終了。 結論から言うとロディの排除は了承。 ただし…それに関しての責任は銀虎で取ること。 つまり、俺らはお前に協力を求める見返りとして、ロディの排除というお前の側の条件を受け入れたという形を崩さないこと」

  • 寮生はプリンセスがお好き10章19_銀の虎合流

    ユーシスを寝室に残してギルベルトは再度リビングへと戻ると、その場で待っていた自分以外の6人に事の次第を説明した。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章18_理性と感情による結論

    最悪巻き込まれたくないと協力を断られる可能性は考えていたのだが、条件…を出されることは正直想定の範囲外だった。 それでも出来れば協力が欲しいので 「…こちらの計画に支障がないことで、俺の一存で決められる範囲のことなら?」 と先を促してみるとユーシスは言った。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章17_理性の寮長

    ギルベルトがメッセを送ってからほんの数分後、今度は電話の着信音がする。 「今、外か?」 と電話に出て聞くと、 『ああ。そうだ』 と返答があった。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章16_夜中の緊急会議

    ギルベルトがアーサーをルートの部屋に送って行って戻ると、すでにギルベルトの寝室の窓の外の木の上に香とフェリシアーノが待機していた。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章15_水面下

    「じゃ、終わったら迎えに行くから。 お姫さん一人くらい抱えて帰れるから眠かったらルッツのベッド借りて寝てても良いぞ」

  • 寮生はプリンセスがお好き10章14_破れる夢

    こうして4時限目が終わって面識が出来た二年生の教室のあたりに行くと、元気に出てきた学生達がアンをわ~っと取り囲んできた。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章13_甘い妄想

    香水が確かに効果があるとわかれば後は簡単だった。 出した問題を解く学生達の間を回れば、皆が素直になっていく。 最初に中断してしまったからと改めて自己紹介をすれば、今度はアンがはじめに想像していたように盛り上がってくれた。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章12_秘密兵器は無臭の香水

    初日…胸元にリボンのついたフェミニンなブラウスにピンクのフレアスカートと言う清楚系ファッションで自信満々でシャマシュークの2年の授業に臨んだアンだったが、いきなり学生達の冷ややかな視線と態度の洗礼にあった。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章11_リアル乙女ゲーム

    …今まで女人禁制だった男子校…余裕ねっ!! 10月の後期から赴任することが決まって、アンはそれまでにJSコーポレーション側が用意してくれた資料を頭に叩き込む。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章10_四畳半一間から3LDKへ

    私立シャマシューク学園は広大な敷地に立つ名門校だ。 そう、広大な敷地。 このせいで通うのにはなかなか不便な学校でもある。 なので小等部まではたいていは親が自家用機で送り、中等部と高等部は全寮制だ。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章9_モブの視界は広く細かい

    そんな風に香水一色で始まった朝だったが、何か違う…とモブースが気づいたのは授業が始まってすぐくらいの時だった。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章8_モブ達の雑談

    うちの寮長カイザーは世界で一番カッコいいし、うちの副寮長プリンセスは世界で一番可愛い。 それは東から日が昇り西に沈むくらい当たり前のことである。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章7_怒れるギルベルトと突如現実に引き戻るルーク

    「お前、そんな無責任ならもう寮長をやめろっ!」 鬼軍曹と恐れられている銀狼寮の寮長ギルベルトの強い怒りを感じさせる声と言葉にそれまで不自然とも思えるほどの笑顔があふれていた辺り一帯の空気が凍り付いた。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章6_狂った寮長

    「…おい、ルークを知らないか?」 高等部の校舎に戻ったギルベルトは銀竜の寮長であるルークを見なかったか、まずは同学年の自分の教室の自寮生達に尋ねる。 すると寮生達はなんだか意味ありげに顔を見合わせた。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章5_不穏の始まり

    あれだけ警戒していたのにあっけないほど平和な時間が過ぎ、いつものようにランチボックスを持ってプリンセスを迎えに中等部に向かうギルベルト。 授業終了が5分ほど長引いてしまったので、アーサーがお腹を空かせているかもしれないと思えば自然と足も早まっていく。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章4_嵐の前

    今日は自寮のプリンセスが特に可愛い。 もちろん我らがプリンセスはいついかなる時も世界で一番可愛いが、今日は特別だ。 なにしろ1週間ぶりの登校である。 毎日続けているギルベルトのプリンセスのお手入れにも力が入るというものだ。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章3_強火担、スーパー寮長を救う

    ぜひプリンセスに献上したい物があるので直接会って話をしたいというモブースの要望で、ギルベルトは自分の方が彼の部屋に出向く。

  • 寮生はプリンセスがお好き10章2_寮長の懸念

    寮長ギルベルトは目に見えて不機嫌だった。 プリンセスは今ここには居ない。 だからそんな素の感情を表に出せるのだ。 居たら内心機嫌が悪かろうと絶対にそんな素振りを見せる彼ではない。

  • 寮生はプリンセスがお好き章_1_魔女の企みプロローグ

    ──マイクっ、ボブっ、届いたぞっ!! モブースが通うシャマシューク学園は二期制なので、前期と後期の間に秋休みと言う少しばかり長い休みがある。

  • 学園警察S&G_第24章完_エピローグ

    結局…浜田はその後自首をして、全てを自白した。 動機は痴情のもつれ。 浜田は天野に手を出したものの、別の生徒が気になりだして天野に別れを切り出したが、別れるなら関係を学校側にばらすと脅されて殺そうと思ったらしい。 別れ話をいったん撤回して謝って、実は宮川に誘惑されたと嘘をつき、天...

  • 学園警察S&G_第23章_糾弾

    「君たちは一体……」 縛られて床に正座をさせられた状態で呆然とする浜田に、宇髄は 「まあ、話そうぜ、先生」 と、自分のベッドに腰をかけた。

  • 学園警察S&G_第22章_深夜の部屋で

    ──義勇、話はちょっと後でな。来たようだ… 錆兎の周りの空気が変わる。 いつものことながら錆兎に関してだけは空気が読める義勇はその一言で即黙って錆兎の視線の先を追った。 錆兎はすでにそちらに神経を集中させて動画を撮っている。 こうして犯人が作業を終えるまで1時間。 帰っていくその...

  • 学園警察S&G_第21章_今っ?!この場でっ?!

    ──これから既成事実を作るぞ! ……… ……… ………好きな子からそう言われた時のDKの正しい反応は?

  • 学園警察S&G_第20章_恋心と既成事実

    (…義勇、寒くないか?大丈夫か?) (…別に大丈夫だ。) (…こうしてれば暖かいか…?)

  • 学園警察S&G_第19章_罠

    (夜中にこっそりなんて、ホント怪しい奴みたいだよね…) (仕方ないだろう。見つからないようにやらなければならないし) (…こんなもんでいいか?) (…ああ、そんなもんか…) (植木鉢…もってきたよ) (よし、それに土少し入れてくれ) (あとは…朝を待って、外出許可取るだけだな…)

  • 学園警察S&G_第18章_朝食の風景

    「ねえ…なんで俺まで巻き込まれてるのかな?」 カオスな空気とカオスな組合せに食堂中から注がれる視線に耐え切れず、寒いこの季節誰も使っていないテラスに陣取る4人。 そこで寒さにガタガタ震えながら村田が言うと、義勇と自分の隣の視線が鋭くなる。

  • 学園警察S&G_第17章_色々解決?

    「でも…義勇になにもなくて本当に良かった…」 と、そのあとホッとしたように漏らした言葉に、宇髄は改めて錆兎を観察した。

  • 学園警察S&G_第16章_宇髄との和解

    「…で?なんで義勇があんたの部屋からあんなん状態で出てきたんだ?」 部屋に入るなり眉間に縦皺でそう言う錆兎に、宇髄は隠すことでもないので 「あ~、なんだかお前に見限られたって泣きながら部屋来たから、そのまま話聞いてやってたんだけど?」 と答える。

  • 学園警察S&G_第15章_翌朝の騒動

    もう日もだいぶ明けて、そろそろ皆起きる時間になりそうだ。 呆然とドアの前で立ちすくんでいると、早起き組第一弾なのだろうか、少し離れたドアが開く音がする。

  • 学園警察S&G_第14章_焦燥

    あ~やらかした…と頭を抱えてしゃがみこんでも事態は変わらない。 錆兎はしばらくしゃがみこんだままどっぷり落ち込んでいたが、やがて重い腰をあげて、部屋を出た。

  • 学園警察S&G_第13章_宇髄、詳細を語る

    「よし。じゃ、そういうことで、何が聞きてえんだ?」 なんでも好き勝手させてくれるようでいて、自分的一線は絶対に譲らない、宇髄はそういう男のようだ。

  • 学園警察S&G_第12章_話すためのルール

    「……あのな…一緒に転校してきた奴…俺のために転校してきてる」 自分も誰かに言いたかったのだと思う。

  • 学園警察S&G_第11章_長子と末子

    「んで?泣きたいだけなら泣いてても良いし、話したきゃ聞いてやるぜ?」 錆兎の部屋を飛び出して、気づけば宇髄の表札を探していた。 幸い極々近く、義勇の部屋の隣の隣の隣だった宇髄の部屋のドアを恐る恐る叩いてみる。 そこでカチャリとドアを開いて顔を出した宇髄は驚いた様子で、それでも黙っ...

  • 学園警察S&G_第10章_宇髄天元

    「ほら、飲めよ。」 コトリと目の前に置かれるマグ。 鼻の頭と目を真っ赤にしながら、義勇はそれを手に取った。

  • 学園警察S&G_第9章_嫉妬?

    「あ、ぎゆ…」 昼休みがそろそろ終わるので教室に戻ると、ちょうど義勇も戻るところだったらしい。 声をかけて駆け寄ろうとした錆兎はピタリと足を止めた。

  • 学園警察S&G_第8章_事件の詳細

    事件の当日は学年ごとに固まって、食堂で打ち上げをする予定だった。 1年は2クラスだが、A組もB組も入り混じっての打ち上げだ。

  • 学園警察S&G_第7章_疑惑の男

    村田は錆兎が思ったよりも空気を大切にする人間だったようだ。 食堂の片隅の席ならいいかと思っていた錆兎だったが、思い切り込み入った話をすることになるので村田は食堂でテイクアウトのおにぎりを買って、錆兎にも同様にするよう指示したうえで空き教室に連れて行く。

  • 学園警察S&G_第6章_錆兎と村田

    そうして解いているうちにいつのまにか昼休みに。 「お前さ…一体何解いてるの? これ何?俺ちんぷんかんぷんなんだけど…」 頭上から村田の呆れた声が降ってくる。

  • 学園警察S&G_第5章_とある授業風景

    「この問題は…、冨岡、解いてみろ」 科学の時間、教師に言われて立ち上がった義勇は白墨を手に硬直する。 さすが進学校。 問題が難しすぎて全くわからない。

  • 学園警察S&G_第4章_考察

    ――毒物が混入されていたのは、被害者の紙コップ…物理的に毒が混入できた可能性があるのは、ジュースと氷と紙コップか…。 緑茶のマグを片手に分厚い資料に目を通しつつ、そうつぶやく錆兎とそれに見惚れる義勇。 ああ、カッコいいな。 まるでドラマに出てくるイケメン刑事みたいだ…などと思いな...

  • 学園警察S&G_第3章_会いたかった

    ──お前は脳内変換が激しすぎだ… なんだか止まらなくなって泣いて泣いて泣いて…泣き疲れるまでずっと胸を貸してくれて、あまつさえなだめるように背をさすっていてくれた錆兎に泣いていた理由を聞かれて正直に答えると、再度のため息と共に降ってきたのはそんな言葉だった。

  • 学園警察S&G_第2章_再会

    「…あ……さびと…なんで……」 結局納得しようとしまいとさして役にたちそうな能力などないので拒否権などあるはずもなく、指令の通りに私立月陽学園に転入した義勇。

  • 学園警察S&G_第1章_プロローグ

    「やっと学校に慣れたところなんだ…転校は…勘弁してもらえないだろうか…」 立派な執務室に呼び出されて、思い切り困ったような…悲しそうな…そんな顔をする男子高校生……。

  • 学園警察S&G_目次

    第1章_プロローグ

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第103章_落ちた日

    そうして駆け付けてみれば失血死しかけている天元と号泣している善逸。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第102章_救助要請

    そんなある意味少し不穏で和やかな日常は本当に絶妙なバランスで成り立っている。 それはある日のことだった。 当たり前に出動を命じられて、錆兎がいつものように車の助手席のドアを開けて義勇を乗せた後、自分が運転席に座る。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第101章_染まる日常

    今日も元気に任務待ちである。 ただしいつもと違うのは義勇の服。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第100章_欲と癒しの医療本部

    ──君が噂の義勇ちゃんね。俺は村田。医療本部長なんだ。よろしくね。 実ににこやかで友好的。 そして警戒心を起こさせない彼は威厳が足りないと言われ続けているのだが医療部としては最適なんじゃないだろうか…と錆兎は思う。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第99章_過労

    「疲れたな…」 錆兎は部屋へ戻ろうとしたが、あまりの眠気に誘われる様に人気のない談話室に吸い込まれる様に入ると、そのまま窓際の椅子に腰をかけた。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第98章_いつのまにかもらわれることに?

    ──…宇随さん…もう痛くない? 夜…任務の帰りに泣き寝入った善逸が起きて来ての第一声がそれだ。 臆病でヘタレなくせに、自分より遥かに色々強い宇髄のことを気にかけるとか、馬鹿か?こいつは…と思いながらも、それがなんだか心地いい。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第97章_命の重さ

    ああ、良い人生だった…と清々しく閉じるはずだった宇髄の人生の幕は、強引に開けられるどころか引きちぎられたらしい。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第96章_百花繚乱

    いいもん…というのは本当だと宇髄は思っている。 普通は滅多にみられないジャスティスの第三段階。 宇髄のそれはしかし、今まで何度か問題なく使っていた。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第95章_イレギュラーな温かさ

    3つ目のイレギュラーで死を覚悟しつつ色々と最期の計画を建て始めた宇髄。 とりあえずしのぶに指示したほうのイヴィルは弱い方の個体だったので偶然ではあるが我ながらいい判断だったと安堵した。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第94章_宇髄天元と死について

    善逸がパニックを起こしていた頃、宇髄はというと非常に淡々と状況分析をしていた。 (…これ、結構まずくね?) と気づいたのは詠唱を終えてジュエルを第二段階に変形させて前方に向かって駆け出した時だった。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第93章_3つ目のイレギュラー

    全ての巡り合わせが悪かったと言って良いと思う。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第92章_戦略的撤退について

    「敵は前方300から半径約15mの範囲に雑魚豹35、イヴィル1。 俺の範囲攻撃着弾でゴーで。 善逸としのぶは左側のイヴィルに向かえ。 左側のイヴィルが片付いたら次は右。 それが終わったら全員で残った雑魚の後片付けだ」 「ん~、でもそれだと全部敵が宇髄さんのほうくるんじゃ?」 「俺...

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第91章_イレギュラーに揺れる現場

    ──嘘~~!!! と叫んだのは善逸だけではない。 それまで気丈に頑張る宣言をしていたしのぶもであった。 ──こ、これ、どうしましょう?? ──逃げるに決まってるじゃんっ!! 慌てる二人。 そこに唯一冷静な宇髄が言う。 「これ…潰しとかないと基地に向かう奴じゃね? 最悪あっちの移動...

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第90章_出動は怖い

    そうして初めての組み合わせの3人で現場。 真剣な顔のしのぶと青ざめた善逸を背に宇髄が飄々とした様子で車を転がしていた。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第89章_共同任務の始まり

    夕食後、錆兎達と分かれて食堂を出て当たり前に宇髄の部屋に帰宅後、特別仕様の畳の部屋で炬燵にはいって寛ぐ宇髄のために日本茶をいれる善逸。 急須と湯呑の乗った盆を置いた時にはすでに炬燵の上には食堂からお持ち帰りした和菓子が用意してあった。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第88章_左?右?気になる視線

    ──錆兎様は絶対に左よねっ。天元様は…善逸君とだったら左っぽいけど、錆兎様とだったら右? ──え~っ?私、相手が変わるのは解釈違いなんだけどぉ~! ──私、左はね、変わってもOKだけど、右はいやかなぁ。 ──う~ん…同じくではあるんだけど、善逸君の左が錆兎君とかは想像できないかな...

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第87章_極東壊滅後のジャスティス達

    義勇の面倒をみる…カナエに続いて百舞子にもそう約束してしまった錆兎。 まあ面倒をみるのはいい。 自分の忙しさに義勇を付き合わせてしまうことにはなるが、その分、ふつうなら使えない第三段階の羅刹を常時使えるので任務はサクサク進むし、まるで新妻のように楽し気に家事に勤しむ義勇も可愛いし...

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第86章_モブ子タイフーン

    ──それで?結局財布になれとかじゃないのか?ないならどうしろと言うんだ? と、錆兎はそこでふと話題が逸れていることに気づいて話を戻した。 ──ああ、それなんですけどね、そういうことなら財布も欲しいけどそれよりも… と、百舞子も本題に入ることに異論はないらしく、話を戻す。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第85章_モブ子と錆兎の迷走会話

    え?脱ぐ?! とりあえず脱ぐってなんだっ?!! 正直錆兎はこんな仕事をやっていて、急なことにも無茶ぶりにも不本意ながら慣れてしまっているが、それでもいきなりなそのわけのわからない要求にぽか~んと固まった。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第84章_凡人百舞子との邂逅

    ──あ~…モブ子さんですか…… 義勇を蜜璃に預けたあと、アポを取ろうと思ってブレイン部に連絡を入れれば、応対に出た職員はモブ子のことはしのぶに聞いてくれと言われた。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第83章_ミッション開始

    とりあえず…義勇が起きる前にとかけた電話の向こうでは、宇髄に ──甘やかさねえでも良いから。俺らは色々慣れるしかねえってのを誰よりわかってる。 と断言された。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第82章_失くしたものと得たものと

    いつでも夜が明ければ朝が来るものである。 それは旧家の跡取りとして生まれ、甘えることも許されず一人がんじがらめに育っていたかと思えば、世界の平和を守れといきなり遠い外国に放り出された錆兎にとっても、数少ない変わらぬ未来だ。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第81章_怖かった理由

    早々に切り上げたのはカナエの時間を気遣ってということもあるが、もう一つには義勇のフォローのためでもある。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第80章_報告

    ──すごいわっ!義勇君との相性もばっちりねっ! フリーダムへの報告は本部長の不死川が一緒だったのでやっておいてくれると言うことで、錆兎は義勇を伴ってブレイン本部に行くと、蔦子が満面の笑みで迎えてくれる。 出発前の空気を消し去るようにやや過剰にはしゃぐ部員達。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第79章_新ジャスティス最強

    「悪い。一発そっちにやったな」 苦笑いを浮かべる錆兎の言葉に義勇はフルフルと首を横にふり、不死川は 「そんなときのために俺がついてきたんだろうがァ。気にすんな」 と笑う。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第78章_羅刹モード解禁

    「飛鳥改っ」 巨大カマキリの群れに向かいながら錆兎は左右に手にした刀を交差させたあと、一気に両腕を広げた。 すると二本の刀の間から赤く燃え上がる鳳凰が現れてかまきりを一気に焼き払う。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第77章_それぞれの戦闘開始

    そうしてそれぞれに色々な思いを抱えて現場に到着。 こうなればもう些末な思いは振り切って、出来る出来ないも考えず、やらねばならぬと自分に強く強いるのみである。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第76章_3人出動

    こうして不死川と義勇を伴って3人で出動することになった錆兎。 正直あまり楽な任務とは言えないが、事情もわかっていて気心も知れている友人の不死川が居てくれるのは非常に心強かった。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第75章_悲報

    ──不死川君っ!! 不死川の言葉をカナエが青ざめて遮った。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第74章_呼び出し

    それは食事がほぼ終わって義勇が煎れてくれた煎茶をすすっていた時だった。 和やかな時間を楽しんでいると、いきなり鳴り響くサイレン。

  • 青い大地の果てにあるものsbg_第73章_束の間の休息

    それからしばらくまた鍛錬をしたが、これもいつもと同じように任務が発生した時に疲れを残さないように早めに切り上げることにする。

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