フロイト、人はなぜ戦争をするのかを読む人間以外の動物は戦争をしない。*日高敏隆、「人間はどういう動物か」、13頁この今もミサイルが人間を殺している。人間の理性に依存しても無理ではないか。だから、30万年前に誕生した現生人類(ホモサピエンス)に期待できない。年末年始に読んでいる「人はなぜ戦争をするのか」について書きたい。この本には、アインシュタインの「人間には戦争をせざるを得ない攻撃衝動があるのではないか」との質問に答える書簡などが所収される。📜歴史的背景とアインシュタインとの対話この往復書簡は、ナチスの台頭や国際連盟の無力さといった当時の国際情勢を背景にしています。アインシュタインは「戦争を防ぐ方法はあるか」と問いかけ、フロイトは「人間の本性に根ざす攻撃性ゆえに困難だが、文化と理性に希望がある」と応じまし...戦争と人間の本性ーアインシュタインとフロイトの対話