株価が最高値を突破する一方で、庶民の暮らしはよくなりません。過剰労働もなくなりません。老人は死ぬまで働かされます。なぜこんなにも世の中は人に冷たいのでしょうか、世の中は人が作っているものなのに。まあ、愚痴っていても仕方ありません。どんな世の中でも、庶民は自分なりの楽しみを見つけながら生きてきました。今日も楽勝でいきましょう。絵は軋みながらも動き続ける歯車の上でもがきながらも動かされている人たちへの...
#207「ため息の結晶」人間というもの、そもそもが好戦的なのだろうか。世界でも、日本でも、大きなもの、小さなもの、あちこちでイザコザが絶えません。人間にはそれぞれ違いがあって当たり前であって、それが面白いのであって。みんなが平和・繁栄・幸福な社会を望めばいいのに、実際は目の前にある通りです。ため息が出ます。多くの人がため息を漏らしているのに、それが見えないから伝わらない。もしため息が世界の隅々まで...
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株価が最高値を突破する一方で、庶民の暮らしはよくなりません。過剰労働もなくなりません。老人は死ぬまで働かされます。なぜこんなにも世の中は人に冷たいのでしょうか、世の中は人が作っているものなのに。まあ、愚痴っていても仕方ありません。どんな世の中でも、庶民は自分なりの楽しみを見つけながら生きてきました。今日も楽勝でいきましょう。絵は軋みながらも動き続ける歯車の上でもがきながらも動かされている人たちへの...
#214 タイトル「胸騒ぎの予感」世の中はファンダメンタルから逸脱した投機的株高やインバウンド拡大をマスコミがあおり続けています。さも経済が良くなっているようですが、庶民は物価高騰の波に飲み込まれて溺死寸前です。大多数を占める庶民にとっては、ゆでガエルのように徐々に息苦しくなっているというのが実感ではないでしょうか。頼りにすべき為政者が嘯く言葉が軽すぎます。感染症や陰謀論が神経を逆なでします。楽し...
#213 タイトル「奇祭」千年以上続いてきた岩手県黒石寺の蘇民祭が、担い手不足から今年で幕を閉じました。地方の高齢化と人口減が拍車をかけている昨今ですから仕方ないかもしれませんが、伝統が次々と姿を消しているのは寂しい限りです。祭りを描くのは初めてです。水をかぶるシーンも初めてです。飛び散る水を写実的に描くのは面白くないので、デザイン的に表現してみました。サイズ:39x52.5cm(F10)制作:2...
#212 タイトル 「揺れている」今年は元旦そうそう能登半島で大地震がありました。災害は残酷です。苦労して築き上げた平和な日常も、壊れるのはあっという間です。それなのに復旧には想像を絶するほどの労力や気力が必要です。そんな度重なる災害を乗り越えてきたのも日本人です。日本人の英知を信じています。この絵では、地割れした緑道を描きました。地面も空気も揺れています。時計は能登地震の発生時刻で止まっています...
#211 タイトル「進入禁止」近所にあるJRの駅前の飲食店街には狭い道や行き止まりの道がたくさんあります。狭いうえに、店先には看板やら何やらが所狭しと並べられていて、私物を道路に置いてはいけないなど時々アナウンスがされるものの改善されません。最近は飲食する観光客が増えただけでなく、狭隘道路に入り込んで立ち往生する車が日に日に増えています。進入禁止の標識を出せば済む話なのに、そう簡単にはできそうにあり...
#210 タイトル「而今」今年に入ってからも自然災害や国際紛争、経済変化など想定外のことばかり起こっています。諸行無常だからこそ今を生きている幸せを大切にしたいと思います。釈迦の教えである「而今(にこん)」です。過去に囚われたり未来を不安に思い過ぎるより、現在を一生懸命に生きる方がいいということです。そこで「而今」をテーマに描いてみました。涅槃像の上に砂時計があります。砂時計は割れて中の砂がこぼれ...
#209 タイトル「クレーン大渋滞」昔「東京には空がない」と言われるほど排気ガスのスモッグで覆われていましたが、近年は空もずいぶんときれいになって、青空が見えるようになりました。しかし、その代わりに、電線の塊やらクレーン車が邪魔をして、せっかくのキレイな空が見られない場所もたくさんあります。私の近隣の駅前でも、たくさんのクレーン車が空に突き出して交通渋滞しているみたいです。そこで、無彩色のコンクリ...
#208「さらば昴よ」 昨年の10月、谷村新司さんが亡くなりました。生前、ヒット曲「さらば昴よ」を何度も聴いていましたが、特に思い入れがあったわけでもなく、ただ心地良いBGMのような存在でした。しかし、亡くなってみて初めて、この歌詞はどういう意味なんだろうかと、思ったわけです。そこで調べたところ、深い意味があることがわかりました。昴はおうし座の星団で、物質的な豊かさのシンボルだそうで、谷村さんの書...
#207「ため息の結晶」人間というもの、そもそもが好戦的なのだろうか。世界でも、日本でも、大きなもの、小さなもの、あちこちでイザコザが絶えません。人間にはそれぞれ違いがあって当たり前であって、それが面白いのであって。みんなが平和・繁栄・幸福な社会を望めばいいのに、実際は目の前にある通りです。ため息が出ます。多くの人がため息を漏らしているのに、それが見えないから伝わらない。もしため息が世界の隅々まで...
#206「予感」世の中がAIに席巻されそうな時代になってきました。いずれ人間は自分で何も考えなくてもAIに意思決定をしてもらうようになるかもしれません。それこそホラー小説の世界です。誰もがAIに操られ、誰もがフェイクで頭がバグ状態になるのでしょうか。最悪です。私はできるだけAIは利用すれども依存せず、自分の理性と感性を信じたい。今作のタイトルは「予感」としました。予感力(イメトレ)を磨けるような舞台を設定...
#205「パンドラの箱」 神から「パンドラの箱」をもらった人間が好奇心から箱を開けたところ、禍や不幸や悪が世界に広がってしまい、そして、箱の底に希望だけが残された。この希望はホンモノでしょうか。なにやら日本の昔話にもありそうな話です。 考えてみたら、今の今までずっとパンドラの箱は開きっぱなしのような気がします。いっぱいのカオスが飛び出していて。今年は、誰か、箱を閉じてくれる人が出てきてほしいです...
#204「荒城の月」 和城ブームが長く続いています。TVや雑誌でよく城の特集がされています。都内だけでも「城」の名前がついている城址が60もあります。近所には石神井城址があるし、先週は世田谷城址に立ち寄りました。ちょっと意識していればご近所に城址があるかもしれません。城巡りなんて、以前はマニアックな男の趣味みたいなイメージでしたが、最近は若い歴女や外国人観光客がたくさん訪れているので、ずいぶんとカ...
#203 タイトル「無意識の穴」 人が行動するとき、その9割以上は無意識に行っているそうです。意外です。後先をよく考えて、計算して、行動していると思っていました。実際には、目に見えない、おぼろげな何かにコントロールされているとは。そういえば、自然に、無意識に動いているようでも、例えば、国民性、地域・業界・企業の風土、家風、人間関係、などに影響をうけているのかもしれません。 イメージとしては、そ...
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#206 タイトル「ゴットランドの妖精」ゴットランドはスエーデンにある島です。魔女の宅急便の舞台としてテレビ番組で紹介されました。この島ではたくさんの妖精がいると信じられています。題材として描いた妖精は、ある家の庭の片隅にありました。その家の母親が娘に見立ててご自分で作ったものだそうです。そのものを描いても妖精の世界のイメージが伝わらないので、妖精の雰囲気を活かしたまま、ほかのモチーフは創作しまし...
#205「沈黙は金」テレビ番組の出演者の間では沈黙は厳禁とされています。特にバラエティ番組がそうです。視聴者として見ていればすぐにわかります。1秒たりとも沈黙がありません。私たちの日常からすれば、異常な世界です。でも最近は、周囲を見回していると、沈黙に耐えられず、不必要にしゃべり続ける人がいたり、沈黙が気まずくて、スマホを見続けて時間を過ごす二人連れがいたり、沈黙が怖い人が多いのでは。昔は、「男は...
#204 タイトル「縄文パラダイス」縄文時代は人類史上特異な時代です。平和な時が1万2千年も続いたからです。その要因として、女性中心の大家族と平等主義的な社会構造にあったと言われています。竪穴住居が集まる環状集落のネットワークなど権力を生まない工夫もあって、人間同士の殺し合いが少なかったそうです。現代の人間社会が学ぶべき点がたくさんあると思います。今作では、こうしたユートピア的な縄文社会のイメージ...
#203「ひとり多様性」国家や企業、個人でも、お互いの外見上の違いがあることを「多様性」といいますが、外見に限らず、宗教、学歴、文化、ライフスタイル、価値観など内面上の違いにも「多様性」があります。こちらとあちらの関係性における違いではありますが、よく考えてみると、自分の中にも多様性があって、何か非日常的な対人関係や出来事があるとき、ふと違う自分がでてくることがあります。そういうひとりの中の多様性...
#202 タイトル「しわわせな雨」いや~な梅雨の季節になりました。窓を開けたら暑いし、冷房を付けたら寒いし、傘をさして外に出てみようか。などと、非生産的な思考を繰り返しています。そんなとき、雨の絵を描いてみたくなりました。それも、ジメジメした雨ではなく、思い切り明るくて優しい雨を描いたら、きっとしあわせな気分になるでしょう。サイズ:39.5x52.5cm(F10)制作:2022年6月...
#201 タイトル「ゴブリンモード」英国オックスフォード辞典の2022年度ワード・オブ・ザ・イヤーに選ばれた言葉です。新型コロナによるロックダウンの規制が緩和されて、人々の活動が活発になってくるとともに、この言葉の人気が上昇してきました。ゴブリンとは暗い場所で見かける妖精の名前です。パンデミック期間、外見を気にする必要がなくなった生活への慣れから、普通の生活に戻ることを拒否したり、反発したりするム...
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#206 タイトル「ゴットランドの妖精」ゴットランドはスエーデンにある島です。魔女の宅急便の舞台としてテレビ番組で紹介されました。この島ではたくさんの妖精がいると信じられています。題材として描いた妖精は、ある家の庭の片隅にありました。その家の母親が娘に見立ててご自分で作ったものだそうです。そのものを描いても妖精の世界のイメージが伝わらないので、妖精の雰囲気を活かしたまま、ほかのモチーフは創作しまし...
#205「沈黙は金」テレビ番組の出演者の間では沈黙は厳禁とされています。特にバラエティ番組がそうです。視聴者として見ていればすぐにわかります。1秒たりとも沈黙がありません。私たちの日常からすれば、異常な世界です。でも最近は、周囲を見回していると、沈黙に耐えられず、不必要にしゃべり続ける人がいたり、沈黙が気まずくて、スマホを見続けて時間を過ごす二人連れがいたり、沈黙が怖い人が多いのでは。昔は、「男は...
#204 タイトル「縄文パラダイス」縄文時代は人類史上特異な時代です。平和な時が1万2千年も続いたからです。その要因として、女性中心の大家族と平等主義的な社会構造にあったと言われています。竪穴住居が集まる環状集落のネットワークなど権力を生まない工夫もあって、人間同士の殺し合いが少なかったそうです。現代の人間社会が学ぶべき点がたくさんあると思います。今作では、こうしたユートピア的な縄文社会のイメージ...
#203「ひとり多様性」国家や企業、個人でも、お互いの外見上の違いがあることを「多様性」といいますが、外見に限らず、宗教、学歴、文化、ライフスタイル、価値観など内面上の違いにも「多様性」があります。こちらとあちらの関係性における違いではありますが、よく考えてみると、自分の中にも多様性があって、何か非日常的な対人関係や出来事があるとき、ふと違う自分がでてくることがあります。そういうひとりの中の多様性...
#202 タイトル「しわわせな雨」いや~な梅雨の季節になりました。窓を開けたら暑いし、冷房を付けたら寒いし、傘をさして外に出てみようか。などと、非生産的な思考を繰り返しています。そんなとき、雨の絵を描いてみたくなりました。それも、ジメジメした雨ではなく、思い切り明るくて優しい雨を描いたら、きっとしあわせな気分になるでしょう。サイズ:39.5x52.5cm(F10)制作:2022年6月...
#201 タイトル「ゴブリンモード」英国オックスフォード辞典の2022年度ワード・オブ・ザ・イヤーに選ばれた言葉です。新型コロナによるロックダウンの規制が緩和されて、人々の活動が活発になってくるとともに、この言葉の人気が上昇してきました。ゴブリンとは暗い場所で見かける妖精の名前です。パンデミック期間、外見を気にする必要がなくなった生活への慣れから、普通の生活に戻ることを拒否したり、反発したりするム...