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J's Museum http://jsmuseum.blog.fc2.com/

下手な絵をあえて公開することで、同輩のみなさんも自信をもって描き続けていただければ本望です。

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2017/08/14

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  • #215 タイトル「軋みながら生きる」

    株価が最高値を突破する一方で、庶民の暮らしはよくなりません。過剰労働もなくなりません。老人は死ぬまで働かされます。なぜこんなにも世の中は人に冷たいのでしょうか、世の中は人が作っているものなのに。まあ、愚痴っていても仕方ありません。どんな世の中でも、庶民は自分なりの楽しみを見つけながら生きてきました。今日も楽勝でいきましょう。絵は軋みながらも動き続ける歯車の上でもがきながらも動かされている人たちへの...

  • 胸騒ぎの予感

    #214 タイトル「胸騒ぎの予感」世の中はファンダメンタルから逸脱した投機的株高やインバウンド拡大をマスコミがあおり続けています。さも経済が良くなっているようですが、庶民は物価高騰の波に飲み込まれて溺死寸前です。大多数を占める庶民にとっては、ゆでガエルのように徐々に息苦しくなっているというのが実感ではないでしょうか。頼りにすべき為政者が嘯く言葉が軽すぎます。感染症や陰謀論が神経を逆なでします。楽し...

  • 奇祭

    #213 タイトル「奇祭」千年以上続いてきた岩手県黒石寺の蘇民祭が、担い手不足から今年で幕を閉じました。地方の高齢化と人口減が拍車をかけている昨今ですから仕方ないかもしれませんが、伝統が次々と姿を消しているのは寂しい限りです。祭りを描くのは初めてです。水をかぶるシーンも初めてです。飛び散る水を写実的に描くのは面白くないので、デザイン的に表現してみました。サイズ:39x52.5cm(F10)制作:2...

  • 揺れている

    #212 タイトル 「揺れている」今年は元旦そうそう能登半島で大地震がありました。災害は残酷です。苦労して築き上げた平和な日常も、壊れるのはあっという間です。それなのに復旧には想像を絶するほどの労力や気力が必要です。そんな度重なる災害を乗り越えてきたのも日本人です。日本人の英知を信じています。この絵では、地割れした緑道を描きました。地面も空気も揺れています。時計は能登地震の発生時刻で止まっています...

  • 進入禁止

    #211 タイトル「進入禁止」近所にあるJRの駅前の飲食店街には狭い道や行き止まりの道がたくさんあります。狭いうえに、店先には看板やら何やらが所狭しと並べられていて、私物を道路に置いてはいけないなど時々アナウンスがされるものの改善されません。最近は飲食する観光客が増えただけでなく、狭隘道路に入り込んで立ち往生する車が日に日に増えています。進入禁止の標識を出せば済む話なのに、そう簡単にはできそうにあり...

  • 而今

    #210 タイトル「而今」今年に入ってからも自然災害や国際紛争、経済変化など想定外のことばかり起こっています。諸行無常だからこそ今を生きている幸せを大切にしたいと思います。釈迦の教えである「而今(にこん)」です。過去に囚われたり未来を不安に思い過ぎるより、現在を一生懸命に生きる方がいいということです。そこで「而今」をテーマに描いてみました。涅槃像の上に砂時計があります。砂時計は割れて中の砂がこぼれ...

  • クレーン大渋滞

    #209 タイトル「クレーン大渋滞」昔「東京には空がない」と言われるほど排気ガスのスモッグで覆われていましたが、近年は空もずいぶんときれいになって、青空が見えるようになりました。しかし、その代わりに、電線の塊やらクレーン車が邪魔をして、せっかくのキレイな空が見られない場所もたくさんあります。私の近隣の駅前でも、たくさんのクレーン車が空に突き出して交通渋滞しているみたいです。そこで、無彩色のコンクリ...

  • さらば昴よ

    #208「さらば昴よ」 昨年の10月、谷村新司さんが亡くなりました。生前、ヒット曲「さらば昴よ」を何度も聴いていましたが、特に思い入れがあったわけでもなく、ただ心地良いBGMのような存在でした。しかし、亡くなってみて初めて、この歌詞はどういう意味なんだろうかと、思ったわけです。そこで調べたところ、深い意味があることがわかりました。昴はおうし座の星団で、物質的な豊かさのシンボルだそうで、谷村さんの書...

  • ため息の結晶

    #207「ため息の結晶」人間というもの、そもそもが好戦的なのだろうか。世界でも、日本でも、大きなもの、小さなもの、あちこちでイザコザが絶えません。人間にはそれぞれ違いがあって当たり前であって、それが面白いのであって。みんなが平和・繁栄・幸福な社会を望めばいいのに、実際は目の前にある通りです。ため息が出ます。多くの人がため息を漏らしているのに、それが見えないから伝わらない。もしため息が世界の隅々まで...

  • 予感

    #206「予感」世の中がAIに席巻されそうな時代になってきました。いずれ人間は自分で何も考えなくてもAIに意思決定をしてもらうようになるかもしれません。それこそホラー小説の世界です。誰もがAIに操られ、誰もがフェイクで頭がバグ状態になるのでしょうか。最悪です。私はできるだけAIは利用すれども依存せず、自分の理性と感性を信じたい。今作のタイトルは「予感」としました。予感力(イメトレ)を磨けるような舞台を設定...

  • パンドラの箱

    #205「パンドラの箱」 神から「パンドラの箱」をもらった人間が好奇心から箱を開けたところ、禍や不幸や悪が世界に広がってしまい、そして、箱の底に希望だけが残された。この希望はホンモノでしょうか。なにやら日本の昔話にもありそうな話です。 考えてみたら、今の今までずっとパンドラの箱は開きっぱなしのような気がします。いっぱいのカオスが飛び出していて。今年は、誰か、箱を閉じてくれる人が出てきてほしいです...

  • 荒城の月

    #204「荒城の月」 和城ブームが長く続いています。TVや雑誌でよく城の特集がされています。都内だけでも「城」の名前がついている城址が60もあります。近所には石神井城址があるし、先週は世田谷城址に立ち寄りました。ちょっと意識していればご近所に城址があるかもしれません。城巡りなんて、以前はマニアックな男の趣味みたいなイメージでしたが、最近は若い歴女や外国人観光客がたくさん訪れているので、ずいぶんとカ...

  • 無意識の穴

    #203 タイトル「無意識の穴」 人が行動するとき、その9割以上は無意識に行っているそうです。意外です。後先をよく考えて、計算して、行動していると思っていました。実際には、目に見えない、おぼろげな何かにコントロールされているとは。そういえば、自然に、無意識に動いているようでも、例えば、国民性、地域・業界・企業の風土、家風、人間関係、などに影響をうけているのかもしれません。 イメージとしては、そ...

  • 黄色い家

    ...

  • ゴットランドの妖精

    #206 タイトル「ゴットランドの妖精」ゴットランドはスエーデンにある島です。魔女の宅急便の舞台としてテレビ番組で紹介されました。この島ではたくさんの妖精がいると信じられています。題材として描いた妖精は、ある家の庭の片隅にありました。その家の母親が娘に見立ててご自分で作ったものだそうです。そのものを描いても妖精の世界のイメージが伝わらないので、妖精の雰囲気を活かしたまま、ほかのモチーフは創作しまし...

  • 沈黙は金

    #205「沈黙は金」テレビ番組の出演者の間では沈黙は厳禁とされています。特にバラエティ番組がそうです。視聴者として見ていればすぐにわかります。1秒たりとも沈黙がありません。私たちの日常からすれば、異常な世界です。でも最近は、周囲を見回していると、沈黙に耐えられず、不必要にしゃべり続ける人がいたり、沈黙が気まずくて、スマホを見続けて時間を過ごす二人連れがいたり、沈黙が怖い人が多いのでは。昔は、「男は...

  • 縄文パラダイス

    #204 タイトル「縄文パラダイス」縄文時代は人類史上特異な時代です。平和な時が1万2千年も続いたからです。その要因として、女性中心の大家族と平等主義的な社会構造にあったと言われています。竪穴住居が集まる環状集落のネットワークなど権力を生まない工夫もあって、人間同士の殺し合いが少なかったそうです。現代の人間社会が学ぶべき点がたくさんあると思います。今作では、こうしたユートピア的な縄文社会のイメージ...

  • ひとり多様性

    #203「ひとり多様性」国家や企業、個人でも、お互いの外見上の違いがあることを「多様性」といいますが、外見に限らず、宗教、学歴、文化、ライフスタイル、価値観など内面上の違いにも「多様性」があります。こちらとあちらの関係性における違いではありますが、よく考えてみると、自分の中にも多様性があって、何か非日常的な対人関係や出来事があるとき、ふと違う自分がでてくることがあります。そういうひとりの中の多様性...

  • しあわせな雨

    #202 タイトル「しわわせな雨」いや~な梅雨の季節になりました。窓を開けたら暑いし、冷房を付けたら寒いし、傘をさして外に出てみようか。などと、非生産的な思考を繰り返しています。そんなとき、雨の絵を描いてみたくなりました。それも、ジメジメした雨ではなく、思い切り明るくて優しい雨を描いたら、きっとしあわせな気分になるでしょう。サイズ:39.5x52.5cm(F10)制作:2022年6月...

  • ゴブリンモード

    #201 タイトル「ゴブリンモード」英国オックスフォード辞典の2022年度ワード・オブ・ザ・イヤーに選ばれた言葉です。新型コロナによるロックダウンの規制が緩和されて、人々の活動が活発になってくるとともに、この言葉の人気が上昇してきました。ゴブリンとは暗い場所で見かける妖精の名前です。パンデミック期間、外見を気にする必要がなくなった生活への慣れから、普通の生活に戻ることを拒否したり、反発したりするム...

  • てっぺんで笑う人を見ながら別のてっぺんを目指す人

    #200「てっぺんで笑う人を見ながら別のてっぺんを目指す人」人にとって、人生のてっぺんにはどんな意味があるのでしょうか。人生のピーク?寿命の真ん中?てっぺんを実感するのは人によって違うでしょうし、てっぺんを実感できないまま死んでしまう人もいるでしょう。なかには、何度もてっぺんを実感できた人もいるかもしれません。いずれにしても、てっぺんの感じ方は、極めて心の持ちようなんだと思います。そんな心象風景を...

  • 斜め45度の人生

    #199 タイトル 「斜め45度の人生」ムリに向かい風に向かってがむしゃらに進むより、向かい風をそらしながら、それでも前に進んでいかなければならないのだから、45度くらいの方向に進むのがちょうどいいのかもしれない。ある中国の先生が、若者事情を、そんな言葉であらわしていました。 辛いときや落ち込んでいるとき、顔が下を向いてしまいがちですが、そんなとき、真上ではなくて、斜め45度くらいで空を見ると、気...

  • 分かり合えぬものたち

    #198 タイトル「分かり合えぬものたち」そもそも「私」と「他者」は異なる生物です。この隔たりは、ときに手の打ちようのない距離を感じることもあります。たとえ身近な家族の間においても、また友人との間においても、ときに分断が生じます。米国内の赤と青の分断も、民主主義と権威主義の分断も、決して他人事では済まされません。このように、互いを分かりあう作業は、とてつもなく高いハードルなのです。人間の知恵が試さ...

  • Kind of Blue

    #197 「Kind of Blue」NHKの「classic TV」でビル・エヴァンスさんをフィーチャーした番組を見ました。彼が参加して作ったマイルス・デービスの楽曲「Kind of Blue」が、当時全盛だったビバップが技法を競い過ぎていたことから、もっと自由でありたいと、アドリブ要素の多い演奏を目指した、いわゆるモードジャズのきっかけになりました。そのことから、「Kind of Blue」は、現代音楽の最高傑作のひとつといわれています。意...

  • レッテル貼られました

    #189 タイトル「レッテル貼られました」人は無意識のうちに相手にレッテルを貼ってしまいます。口に出さないまでも、「細かいことにこだわる人」「ていねいな人」「自分勝手な人」「運がいい人」などと勝手に相手のイメージを決めてしまいがちです。多様な人間関係を構築する上で、レッテル貼りするのは合理的な行動ではあるものの、貼られた側は、枠にはめられて苦しむこともありえます。例えば「女だから」「男だから」とレ...

  • 風に吹かれて

    #188「風に吹かれて」ボブディラン大好きの桑田佳祐さんが、「blowing in the wind」を邦訳しています。アーティストらしい感性溢れる訳ですが、こんな感じです。「先の見えぬ海を『日本』という船が行く」「茶番や下司な争いのために明日を捨てないで」。この訳にインスパイアされて描いてみました。世界という大海原で戦うには、ナイーブすぎる日本。方向を失い、風任せの日本人と小舟が漂流している画です。画面いっぱいに...

  • 白日夢

    #187「白日夢」今年の夏も嫌になるほど暑い日が続きました。あらゆるものがゆらゆら揺れて、頭までぼーっと揺れていたこと、季節が移っても思い出します。年中真夏の国もあるのですから、わがままは言えません。その昔、摂氏50度、湿度100%の中東を旅したとき「こんなに暑いのに、よく仕事ができますね」と聞いたら、笑って「だめですよ仕事なんかしたら。死んじゃいます」。作品は、頭がぼーっとして、椅子に寝そべる男...

  • 一線を越える

    #186「一線を越える」人それぞれ、長い人生では一線を越えるときがあります。一度しか越えなかった人もいれば、数えきれないほど、たくさんの一線を越えてきた人もいるでしょう。振り返って、どちらが幸せだったかはその人次第ですが、どちらが豊かな人生だったかといえば、後者だと思います。「一線」というのは観念的であり、その尺度も画一的ではありません。これを具象化して絵にしてみたのが今作品です。画面には7人がそ...

  • 鈍色の刻

    #185 「鈍色の刻」人生山あり谷あり。人は日々刻々と人生の坂を上ったり下ったりしています。それを色で表現してみたいと思いました。山は例えば萌色、谷は例えば鈍色(にびいろ)。鈍色というのは濃い灰色で、古くから凶色として嫌われていました。この鈍色の世界にいる男女を心象風に表現してみます。山の上から谷底に向かって木製の階段があります。階段は崖からせり出したまま、途切れていて、まるで谷底へのジャンプ台の...

  • ターニングポイント

    #184 タイトル 「ターニングポイント」人生死ぬまで1秒1秒がターニングポイントの連続なのに、その1秒先でさえ誰も見えないのです。何も気にならない人はそれだけで幸せかもしれませんが、先の見えないことは、多くの人にとって多かれ少なかれ不安なのです。そんなことを考えながら、絵を描いてみました。ターニングポイントだらけの線路です。まずは線路の切換部分の仕組みや形状についての知識を学ぶことから始めました...

  • シュレッダー

    #183 タイトル 「シュレッダー」最近、近所を散歩していて気になるのが空き家とゴミ屋敷です。色々と事情はあるでしょうが、環境が悪化するので困ります。天災時に、破損や飛び散りなど、事故の元になるばかりでなく、ホームレスや野良猫ネズミなどの害獣が住み付く可能性もあります。そんなとき、テレビで俳句を書いた紙をシュレッダーしているのを見ました。紙だけでなく、世の中シュレッダーしたいもの、シュレッダーした...

  • 干からびたシアワセ

    #182 タイトル 「干からびたシアワセ」 人が長い間生きていれば、心に凹みや歪み、サビやヒビの生じることがたくさんあります。だから何もない平穏な日常に幸せを感じられるのです。どこかの誰かが言いました。「みてくれのシアワセなんて嘘くさい。情熱を干上がらせた湖底のようなもの。ただ白々しいだけ」。 だからどうなの?言いっぱなしは卑怯でしょう。言う通りかもしれませんが、みてくれの幸せさえ感じられない人...

  • 冬の太陽

    タイトル「冬の太陽」冬の太陽が好きです。遠赤外線のように、体の中からほっこほこに温めてくれます。夏の太陽のように焼き焦がすような意地悪はしません。だから、夏は外に出たくなくても、晴れた冬の日なら、凍るように寒くても、その気になります。そこで、冬の太陽を具象心象画風に描いてみました。私のイメージする冬の太陽は、柔らかくて形は不定形で、すべての色を受け入れる多様性をもっています。太陽の下、気持ちよくな...

  • 侵攻2022

    タイトル 「侵攻2022」ロシアによるウクライナ侵攻が長期化しています。どちらも引くに引けない状態です。この侵攻は台湾事変や尖閣事変と直結しているので、決して他人事ではありません。老人は絵筆をとってやるせない気持ちを表現するのみです。中央に赤い火柱が上がっていて、戦況が激しくなっているのがわかります。右からは侵略軍がやってきて、防衛軍がそれと対峙しています。その背後で、死者を弔っている人たちが嘆き...

  • 聞く力

    #178 タイトル 「聞く力」縦社会のヒエラルキーで生きてきた男たちは、仕事をやめると会話量が極端に少なくなり、社会的な孤独に陥るケースが多いです。女は会話すること自体が目的なのに、男は目的がないと話ができない人がほとんど。ただでさえ男は女の1/3しか言葉を発しないのに。社会的繋がりを持たない人は早期死亡リスクが50%高いという分析結果もあります。孤独はまさに「死に至る病」。男の会話力を鍛えるには、ま...

  • 永久不滅のジェリフィッシュ

    #177 タイトル 「永久不滅のジェリフィッシュ」テレビで見たクラゲに魅せられて急に描きたくなりました。といっても、ナマの情報が入りすぎると写生になってしまうので、水族館には行きません。いつものように写真を参考に色々とイメージを膨らませて、自分なりのクラゲを描きました。最初は右側のを描いたものの、「だから何なの」の天の声が聞こえてきて、左側を描きました。タバコの煙からクラゲがフワフワッと出てくると...

  • CAGE

    #176 タイトル 「CAGE」情報が簡単に入る一方、自分の情報も簡単に他者に知られることになる時代、だからといって社会との関係をシャットダウンするわけにもいきません。社会や人との関わり方が難しい時代になってきました。どんな関わり方がいいのでしょう。コンクリートの壁の中に閉じこもるわけにはいきません。オープンエアの中で晒されるのもリスクがあります。ネットの籠の中にいるくらいが心地いいのかもしれません。...

  • 老々生活

    #175 「老々生活」「2025年問題」が注目され始めています。団塊世代のすべてが75歳に到達する2025年、後期高齢者が国民の1/4を占めることになるからです。ただ寿命は延びても、健康年齢は延びていないので、多くは基礎疾患を抱えたまま長生きするという、過酷な老後が待っています。「死ぬまで元気」は理想ですが、なかなかそうはいきません。このことに付随して「8050」問題も注目されています。80歳の親...

  • 侵攻2022

    #174 タイトル 「侵攻2022」コロナが収束しないまま、戦争が起きてしまいました。こんなときになぜ。いかなる屁理屈をこき回しても、命を軽んじる施政者は許せません。ただちに徹底的な制裁を科したらいいのに、経済がボーダレス化しているため、利害が絡んでそう簡単には進みません。自国への悪影響はできるだけ避けたい国ばかりです。昔のように、弱いものいじめをしているガキを叱る大人なんていないのです。そういう...

  • やさしい色は悲しい音がする

    #173 タイトル「やさしい色は悲しい音がする」音が音源から無音のまま流れ流れての耳に入り、電気信号として脳に伝わり、脳に蓄積されているデータと照合されて、音として認識されることになります。だから、耳の機能が劣っていたり、蓄積されたデータが少ないときは、認識度合いも低くなってしまいます。 ということは、いい音を数多く聴けば、音のいい悪いも聞き分けられるのだろうと思います。では、音はどんな色として脳...

  • フィッシュボーン

    #172 「フィッシュボーン」なぜこの絵を描くことにしたのか、正直、覚えていません。わずか4ヶ月前なのに。書き留めてあった資料も誤って消去してしまったので。フィッシュボーンは文字通り魚の骨です。画面いっぱに魚の骨が散らばっていて、坊さん鼻や服の中にももぐりこんでいます。坊さんの手の皺が気持ち悪いほど目立ちます。なぜと言われても困るのですが。それにしても、何を拝んでいるのでしょうか。おそらくコロナの...

  • わたしの居場所

    #171 「わたしの居場所」 コロナの時代、いつどこにいても心休まる場所がありません。多少の違いはあっても、無意識であっても、ずっと緊張状態におかれていると思います。異常な時代です。それでも未来永劫続くわけではありません。少しの間の辛坊です。それまでの間、少しでも心にウイルスが入り込まないような工夫をしましょうよ。自分の居場所を見つけてみましょうよ。そこで額縁の中に居場所を作ってみました。4層のそ...

  • 干支 2022 トラ

    #170 干支トラ あけまして おめでとう ございます コロナに開けてコロナに暮れた昨年でした。長いトンネルもなんとか先に灯りが見えてきました。人類は弱いことをわかっているからこそ生き残ってこられたのでしょう。スワローズの高津監督の言うように「絶対大丈夫」の気持ちで前向きに頑張りましょう。 今回の絵は、年賀状に使った「トラ」の素材です。この線画に水彩で色を載せて作りました。 昨年は東京都美術館の...

  • 土偶の目に涙

    #169 「土偶の目に涙」以前から土偶が好きで、絵にも描いたことがあるので今回は2度目です。土偶がいた時期は社会が未熟でした。その点では、現代に生きる私たちは恵まれています。しかし、どちらが幸福感を感じているでしょうか。なんでも揃っている現代では、モノや情報が溢れ、幸せを感じられるレベルがかなり高くなっています。それ以上に、他者との比較優位や承認欲求など、精神的な満足度の比重が大きくなっています。...

  • 二河白道

    #168 タイトル 「二河白道」迷い人に極楽への道筋を示すために、中国の高僧が語ったたとえ話です。「にがびゃくどう」と読みます。その話を知ってイメージを描いてみました。中央の白い道の左方向に極楽、右方向が此岸です。北側からは大波が、南側からは猛火が襲ってきます。此岸からは悪獣が追いかけてきます。絶体絶命のなか、極楽往生を求めるには細く白い道を歩むしかない、心を決めて進みなさい、という教えのようです...

  • 句読点

    #167 タイトル 「句読点」人生は連続する句読点のようなものです。私はそう思っています。生まれてからこのかた、何百回もの岐路に立って、そのたびにどちらかを選択してきました。意識していないものも含めれば何百万回かもしれません。その一瞬一瞬に新しい運命を受け入れてきました。それを目に見える形で例えたのが、私の言う「句読点」です。どこで読点を打つか、どこで句点を打つか、絶対的な決まりはありません。結局は...

  • レストランにて

    #166 タイトル 「レストランにて」新型コロナの緊急事態宣言がようやく解除されたことはよかったですが、いつリバウンドしてもおかしくありません。家の近所には数百店の飲食店がありますが、ほとんどは、ノーマスクでおしゃべり、隣席とのパーテションなし、2方向換気なしが当たり前になっています。そういう店ほど満員なのです。これが問題にならないのはおかしいと思いながら散歩しています。今回の作品は、コロナ下のレ...

  • ジェンダーの消滅

    #164 タイトル 「ジェンダーの消滅」先進国で日本が最も遅れているもののひとつにジェンダーギャップがあります。最近でもオリンピック前に、責任者が性差別的な発言で辞任するなど、いまだにというか、ますます問題が表面化してきているようです。男社会の政財界はもとより、ほとんどすべての組織で性差別の実態がみられます。唯一、女性上位なのは家庭内だけでしょうか。日本はいつになったらジェンダーギャップが消滅する...

  • 踊り場

    #163 タイトル 「踊り場」なかなかコロナ禍から抜け出せなくて、イライラやもどかしさが募るばかりです。人間なんて弱いものです。だから先の見えない不安に閉じ込められたら、なすすべがありません。じっと我慢の毎日です。せめてあと何日、せめてあと何ヶ月待てばいいか、それがわかれば救われるものを、専門家でさえ口を濁しているばかり。そんな心情を絵に描いてみました。度重なる緊急事態宣言を階段に見立て、踊り場で...

  • 陰翳礼讃

    #162 タイトル 「陰翳礼讃」 日本文化が生まれる土壌について考えたとき、個人的には「陰翳」が果たしてきた役割の大きさに注目しています。1000年以上昔、怨霊が跋扈したのも闇の大きさゆえでしたが、その後も、近代に人工的な照明が発明されるまでは、一日の半分は闇でした。闇の中で生まれたものも多かったと思います。そこで陰翳に敬意を表して描いてみました。題材は中野区の哲学堂で撮影した写真がベースです。暗...

  • 秩父夕景

    #161 タイトル 「秩父夕景」西武線の西武秩父駅舎からの光景です。多重撮影した写真をベースにして、かなりの脚色を加えて描いたので、実際の光景とは違っています。谷あいの谷戸部分は暗くもやっていましたが、夕方の光が差し込んできて、一挙に生命を感じた一瞬でした。描き始めてわかったことですが、この用紙の左側に線のような凹凸があって、何度色を重ねても、線の上に色が載りません。理由はわかりません。ブロック帳...

  • 踊り場

    #160 タイトル 「ダークウインター」新型コロナがパンデミックを起こしているアメリカの状況について、バイデン大統領は「ダークウインター」と表現しました。言いえて妙なので、しばらくたっても、その言葉が表面記憶から消えません。コロナ禍が続いているのですから当たり前といえば当たり前です。そこで絵にして記憶に残すことにしました。抽象なら楽ですが、具象にこだわっているので、イメージ作りから始めました。あれ...

  • パンとサーカス

    #159 タイトル 「パンとサーカス」「パンとサーカス」は、ローマ帝国の詩人が当時の世相を揶揄して表現した言葉です。権力者から無償で与えられる「パン(=食糧)」と「サーカス(=娯楽)」によって、ローマ市民が政治的盲目に置かれていることを指摘した、愚民政策の例えとして語られました。現代においても、施政者たちは同様に考えているかもしれませんが、マスメディアやSNSを通して情報が氾濫している今日では、国民...

  • 喫煙可能店

    #158 タイトル 「喫煙可能店」大都市では、路上に禁煙マークがあったり、喫煙所が設置されていたりして、禁煙運動が進んでいるようにみえますが、最近はその動きが停止しているように感じています。数年前から禁煙マークや喫煙所が増えていないようです。全面禁煙の飲食店もまだまだ少なくて、「分煙」店も名ばかりで、かえっていたたまれなくなって早々に店を出ることになります。禁煙運動をさらに進めるにはどうしたらいい...

  • ツナガル

    #157 タイトル 「ツナガル」ウイルスの連鎖と人間の絆の連鎖、どちらが強いでしょうか。丸1年を過ぎてもなかなか収束が見えてこない新型コロナです。不安は高まるばかりですが、一方で効き目の高いワクチンもでてきたし、人間のパワーを信じてみたいと思っています。そこで今回はウイルスを自転車のチェーンに見立て、人間の絆を時計の歯車に見立て、どちらの連鎖パワーが強いかを表現してみました。タイトルの「ツナガル」...

  • 海底散歩

    #156 タイトル 「海底散歩」まだ未経験だった水中表現に挑戦してみました。画題はピンタレストの写真を参考にしています。水中といっても、いかにも水中描写といった技は私にはありませんから、普通に描いて、上部に水面が見えるような工夫をしました。具体的には透過した光と波紋をどう表現するかです。写真ではわかりにくいですが細かく波紋を入れたり、一番効果的だったのは白のポスターカラーでパキっと強めに描いたとこ...

  • 希望

    #155 タイトル 「希望」コロナ下で先行きの見えない状態が続いています。人間なんて弱い生き物ですから、1メートル先でも見えないと不安で心が押しつぶされそうになります。そうなると極端に閉鎖的になったり、反対に無防備になったり。近所の飲食店を見てもアクリルボードなしでノーマスク会食をしながら大声を出している輩がたくさんいます。そういう店ほど毎日満員な意味がわかりません。専門家ではないのでわかりませ...

  • 扉の向こう側

    #154 タイトル 「扉の向こう側」扉は結界です。扉の向こう側には希望もありますが、不安や恐怖もあります。新しい扉の向こうに行くには勇気がいります。勇気がなくて扉を開けられずに扉の前でずっと立ち止まっている人がいる一方で、何も考えずに扉を開けて向こう側に行ってしまう人もいます。人生には何百何千の扉があって、一度通った扉には戻れませんから、その一瞬一瞬にどんな決断を下すかで、一生が左右されてしまいま...

  • わたしは踏まれたい

    #153 タイトル 「わたしは踏まれたい」NHKの番組「植物の生存戦略」で取り上げられた「オオバコ」の生き方に感動して描いてみました。種子を運ぶには他の植物より背が低いがために弱い立場に追いやられたオオバコは、自らの身体を柔軟に、しかし葉脈は強靭にすることで、踏まれても葉がちぎれない人体改造をしたのです。そして他の植物に邪魔されにくい平らな原っぱや道の真ん中で生きることにしました。その結果、人に踏...

  • 都会のノイズ

    #152 タイトル 「都会のノイズ」 「都会には空がない」言われたのはずっと昔のことです。当時は廃棄ガスなどで空気が汚染されていたことからそんな風に言われたのですが、空気がキレイになった今日でもなお、都会には空がないのです。普段は意識して空を見上げることなどあまりありませんが、一度空を見上げてください。特に東京の下町では、空には電線の束、地上には道路を防ぐ電柱たちがひしめきあっています。 最近で...

  • 青の風景

    #151 タイトル 「青の風景」最近はメッセージ性の強めな絵ばかり描いているので頭が疲れます。テーマ設定から始まって、抽象イメージを具象表現するのは結構難しいものです。頭を柔らかにしつつ、考え続けて、少しイメージが浮かんだらネットで資料を探す。これを繰り返しながらイメージをかためていきます。油絵はひとつ決めたら時間をかけて描くことに集中できますが、水彩はそうはいきません。次々と作品ができてしまうの...

  • この道、2020

    #150 「この道、2020」コロナに明け暮れた2020年でした。自粛行動をし続けた人もいるでしょう。ノーガードで行動し続けた人もいるでしょう。どちらも不安と恐怖心に苛まれて心身がヒステリック状態に陥ったゆえの行動かもしれません。こんな状態が今年も続くのでしょうか。ワクチン効果を信用しすぎるわけにもいかないにしても、当面は唯一無二の助け舟ではあります。そこでワクチンを道にたとえたわけではありません...

  • 干支 2021 ウシ

      #149 干支のウシ あけましておめでとうございます。 こうしてコロナにもかかわらず新年を迎えられただけでもおめでたいことです。ここまで我慢したのですから、ここで油断しえはいけません。今年の夏までには収束するでしょうか。それまでは絵を描いてのんびり過ごしましょうか。 ここ数年、年の初めは干支の動物をモチーフに描いているので、今年はウシです。普通に年賀状に描いてあるものや、標本みたいのでは...

  • 浮遊するノイズ

    #148 タイトル 「浮遊するノイズ」コロナ禍で不安があちこちに浮遊しています。消えることもなく、ますます増えて、年末は視界不良になってきました。不安そのものが目に見えないので、不安の連鎖が起きているのでしょう。不安のノイズが幻視を引き起こします。そんなイメージを表現してみました。あらためて見ると、不安の要素として登場する雲と大地と人物の配置が多少整い過ぎているかな、というのが印象です。もう少し不...

  • 期限付き楽園

    #147 タイトル 「期限付き楽園」テレビの番組で見たのですが、山間地の開発に追い詰められた野生動物が里に下りてきて農産物を食い散らすなどのトラブルが頻発しているそうです。自然破壊はアフリカあたりの話とたかをくくっていたのですが、身近に迫っているとなると他人事ではすみません。人間が動物の世界まで足を踏み入れたために起こっていることですから、動物の立場になればたまったものではありません。人間は万物の...

  • 木漏れ日に誘われて

    #146 タイトル 「木洩れ陽に誘われて」木洩れ陽とモヤがかかった空間、2つの表現を課題として制作した習作品です。ネットに掲載された写真をベースにして一部を創作しました。最初に画面全体に木洩れ陽色などの背景色を流し込んだあと、固有色を重ねていきました。背景色の選択と分量は自分の感性を信じて思い切って。水面の映り込みスペースはリフティングで多少色を抜きました。夕映えの樹木はべた塗りせず、抜きスポット...

  • 獏とした不安

    #145 タイトル 漠とした不安コロナパンデミックが終わりません。世界中が不安に苛まれている日々が続いています。人間って、「いつまで」がわかっていれば、どんなに過酷な状況に置かれても頑張れる生き物だと思いますが、「いつまで」がわからないものに対峙して動じない人間なんて、そうそういるものではありません。膨張する不安で心身に支障をきたす人が増えてきます。これを克服するには可能な限り不安の相手を知って多...

  • 漁夫の聲

    #144 タイトル 漁夫の聲コロナ下で外出が少なくなっている今年、夏になっても日焼けしていない自分のからだを見てびっくり。あらためてニューノーマルな生活に変わっていることを実感しました。こんな異常な夏でも、漁夫は相変わらず真っ黒に日焼けしながら仕事を続けています。こんな日々の繰り返しは、一見退屈に見えても、経験が積もり筋肉が積もります。コロナに負けないたくましさに元気をもらえます。今作は朝焼けの中...

  • 共生すれども寄生せず

    #143 タイトル 「共生すれども寄生せず」 ウイルスは宿主に寄生して命をつなぎます。ビフィズス菌は宿主と共生して命をつなぎます。一方が利益を得る寄生。両方が利益を得る共生。人間の本質もAかBで割り切れることはまれです。Aしかダメではなく、Bしかダメでもなく、AもBもという共生的な生き方ができないでしょうか。 今回は抽象的な絵です。もともとの発想は水中に落とした絵の具が広がる様子を見ていると、いろいろ...

  • マスレ村

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  • アラートの街Ⅱ

    #141 タイトル アラートの街Ⅱ前回のアラートの街Ⅰでは表現したかったものができなくて消化不良だったので、同じテーマで描いてみました。前作が絵本ぽくて不安や恐怖の感情がダイレクトに伝わってきませんでしたが、今作は少しおどろおどろしさが出せたかなと思います。どちらが好みかは人それぞれでしょう。いろいろ感じることはありますが、これが今の実力です。静かに街を出ていく人たち、一人ひとりの思いは違っているの...

  • アラートの街 Ⅰ

    #140 タイトル アラートの街 Ⅰ コロナ禍が長引いていて、新しい日常を強いられています。もう5ヶ月にもなるので、慣れてきてはいますが、とても正常な日常ではありません。耐えきれなくなってヒステリックな行動をする人が3~4月の頃より、増えているような気がします。人間は、物理的に見えないことの不安や時間的に先の見えないことの不安に対して、極端に弱いようです。 そんなヒステリックな街の様子を描いてみ...

  • ケンケンパ

    #139 タイトル 「ケンケンパ」子供の頃、よくやったケンケンパ。地方によって呼び名が異なるでしょうが、東京ではケンケンパでした。道路にハクボクで〇を描いていって、その上を片足ずつケン、ケンと跳んで、〇がふたつ並ぶところにパと言って両足同時に着地する。これを繰り返す、あの遊びです。今のようにインターネットやゲーム機はもちろんテレビも普及していなかった時代、子供たちの遊びといえば、近所のガキどもと一...

  • morning sun

    #138 タイトル 「morning sun」ある日、窓際で陽を浴びながら、ふと考えました。太陽の光が溶けだしたらどうなるだろう。触ったら火傷しそうなくらいに熱いだろうか。溶けたバターみたいにトロ~と流れてくるだろうか。先端は線香花火みたいにパチパチピリピリと明るく照らすだろうか。入れ物に入れて暗い部屋に持っていったら電気がなくても明るくなるだろうか。そんなこんなで楽しいひとときを過ごせました。それを具象化...

  • 初めての静物画

    #137 タイトル 「初めての静物画」絵を描き始めて5年もたつのに、静物画への興味がわかなくて、描いたことがありませんでした。嫌いだからとか、静物画を否定するつもりは全くありませんが、例えばセザンヌの静物画を見ても感動しません。芸術は好き嫌いだからしょうがないですね。今回初めて描いたのですが、コロナのせいで心がそれを求めたというのであれば少しはカッコもいいのでしょうが、実は純粋に技術的な課題がたく...

  • 不可避な濃厚接触

    #136 タイトル 「不可避な濃厚接触」世相に沿ったテーマで描きました。ガラスを突き破ってデュアルフェイスのエイリアンらしき物体がいきなり濃厚接触してきた、みたいな説明をしても意味がありません。やめておきましょう。絵は説明するものではなく、感じるものですから。理屈ではなくイメージなのですから。今までF6号で描いてきましたが、今回初めてのF10号サイズです。ずいぶん大きく感じました。スペースを埋めたく...

  • NETWORK

    #135 タイトル 「NETWORK」コロナ禍のため家を一歩でると緊張する日々が続いています。花粉メガネにマスク、できるだけモノに触れないように。手指消毒液があれば一応シュシュとふりかけます。3密の状態を避けることが習慣になってきた自分に気づいて驚きます。一方で、リスクを負って仕事をしなければならないエッセンシャルワーカーの人たちには頭がさがります。十分に気を付けていただきたいと思います。そういうわけで...

  • 女の五情

    #134 タイトル「女の五情」女性の思考や行動は不可思議です。感情の振幅の大きさはジャンプしても届きません。同時にいくつものことを考えること聖徳太子のごとく、会話は空間と時間の間をワープし続けます。その思考と言語の不一致性にも惑わされます。宇宙人といっても言い過ぎではないでしょう。なんとか理解しようとしても無駄です。男の理屈は通じないのですから。女性には五つの情があると言われています。喜怒哀楽+怨...

  • 落陽

    #133 タイトル 「落陽」これまでは自分で撮った写真をベースにイメージを膨らませて描くことが多かったのですが、コロナ禍で撮影行も自粛中です。資料となる写真もネタ切れです。今回は久しぶりに透明感のある水彩画を描いてみたくて、写真データから選んで自分色に脚色しました。遠景の夕日に染まる連山は脚色です。らしさは出せたような気がします。水面は何度か色を重ねたり色を抜いたりして、なんとか厚みのあるグラデを...

  • キリストの涙

    #132 タイトル 「キリストの涙」スペインのバルセロナ市に140年もの間ずっと建設中のサグラダファミリア教会があります。名匠アントニオ・ガウディ氏の設計によるものですが、同氏の没後100年の2026年に完成する予定で進められています。そのガウディ氏の思いを引く次ぐのが主任彫刻家の外尾悦郎氏のことがテレビ番組で紹介されていました。ガウディ好きの私ですから市内にたくさんある作品とともに、この教会も見...

  • いっぷく

    #131 タイトル「いっぷく」生活のためとはいえ、暗くて蒸し暑い穴に長い間入っていると気が滅入ってくる。遠くで休憩を知らせる音が聞こえて、やっと腰を上げる。腰がギシギシ音を立てる。穴を出た瞬間に目がくらむ。このまま目がつぶれてしまうかもしれない不安と闘いながら、少しずつ目を開けてみる。段々視界がはっきりしてくる。あ~よかった。急にタバコが吸いたくなった。もうこんな情景には出会わないと思いますが、以...

  • 富士を喰らう

    #130 タイトル「富士を喰らう」 渋谷に特別興味があるわけではありませんが、変身し続ける渋谷の特集ばかりマスコミで取り上げるので、どうしても目に留まります。若い頃ずっと東横線と渋谷駅を利用していた自分としては、正直昔の渋谷の方が好きです。温かみがありました。 この絵は東横線渋谷駅ホームの跡地にできた細長いビルで見つけたポスターがきっかけです。ポスターはふつうに富士山を描いたものですが、ちょうど...

  • カーニバル

    #129 タイトル「カーニバル」...

  • ノルウェーの冬景~課題

    #128 タイトル 「ノルウェーの冬景~課題」 月1回のクラスの課題です。いつもそうですが、知らない課題を直前に出されて、さあ描いてみて、というような進め方が苦手です。気持ちも乗らないのは、2時間半で完成させようというような、自分のペースでできないことがその理由です。どこのカルチャースクールでも似たような進め方をしているのでしょうが、モチベーションを高める方法として、はたしてそういう進め方がいい...

  • 銀座を生きる

    #127 タイトル 「銀座を生きる」 新橋駅の銀座口改札を出てすぐガードがあります。その下の歩道にちょこんと座って手を合わせているご老人がいました。存在感を消しているので、通行人の誰もが気に留めていません。ただひとりヒマ人である私だけが、その存在の特異さに目が引き付けられました。もちろん話しかける勇気はありません。相手に力が入っていないからよけいにそう感じました。スキがないというのでしょうか。そこ...

  • 曖昧な結界

    #126 タイトル 「曖昧な結界」普段から「結界」は意識しています。形而下であれ形而上であれ、存在するものすべての関係性を考えるとき、曖昧であれ明確であれ、境目がありますが、特に、自と他を隔てる結界を意識すると、結界の内側(自分の物理的・精神的領域)に居るときの安心できる感覚は誰でもあると思います。今回のテーマは神社の結界です。根津神社の鳥居ですが、こんなに鳥居があっては、どこが結界だかわかりませ...

  • 緑の波紋

    #125 タイトル 「緑の波紋」撮影に訪れた世田谷浄真寺の庭がきれいでした。掃き目鮮やかに滑らかな抑揚をもって薄日を受けて光っています。それを撮ったものの、砂の表情がうまく表現できていないし、色気が足りません。そこで近くの新緑を多重で撮りました。すると想像を超えて緑の水面に変わりました。記憶に残る画像だったので絵に描いてみました。掃き目をさらに波紋らしく、ついでに水着の人を配置しました。実際より波紋...

  • 野の仏

    #124 タイトル 「野の仏」 取材場所を忘れてしまいました。とにかく、どこかのお寺でした。広大な庭の一隅に人知れず仏像が地面に置かれていました。「え~なにこれ?なんでこんなところに?」 思わず固まってしまいました。その場で写真を撮って、描くことを決めました。考えてみれば、初めての絵を見るときもそうです。美しいだけの絵は素通りします。「なにこれ?」的な絵に出会えて初めて絵との会話が始まります。好み...

  • マネキンの決心

    #118 タイトル 「マネキンの決心」 新年早々「なんだこれ」風の絵で失礼します。ショーウインドーのマネキンを見ていると、顔のないものや、凹凸のほとんどないものなどが目につきます。以前は顔があったのに。洋服だけ見てほしいということでしょうが、顔やボディーあっての洋服のはず。マネキンが可哀そうになって、逃げてしまったらいいのにと思ったわけです。いつものように透明水彩絵具で描いたのですが、背景だけは、...

  • 干支 2020 ネズミ

      タイトル 干支2020 ネズミ あけまして おめでとう ございます いよいよネズミの年の開演です。令和の年が明けて初めての干支です。オリンピックイヤーです。なにかと物議をかもし続けてきたオリンピックですが、ロシアの不参加など、まだまだ紆余曲折がありそうです。個人的には全然盛り上がりません。齢のせいでもないのでしょうが。 いつものように干支の絵を描きました。ご存知バンクシーのネズミですが...

  • 時代の風

    #116 タイトル 「時代の風」抽象画風心象画というような感じです。右下に小さく都市の建物のシルエットを描いて、その他のほとんどのスペースは吹き荒れる風の流れを表現しました。これは時代が平成から令和に変わっても、相変わらず事件事故は絶えず、人々の生活水準も上向くことはありません。そんな新しい時代の風を描いてみました。風は自由です。さなざなな方向から、その強弱を変えながら、時に厳しく、時に優しく、時...

  • tree spirits

    #115 タイトル 「tree spirits」お気に入りの心象画です。上野の森の道を歩いている人たちを見ていたら、ふとヒラメキました。森の木々の色がまぶしくて、歩いている人たちのそれぞれが木に見えたのです。そうだ、人物を木にしてみよう!技法的には、全体的にはファンタジーの世界を表現するためにふわっとした色使いにして、森の木々は英国の水彩画家Joe Dowden氏のスパッタリング画法で描きました。手前の木々は森の感じを...

  • 放置

    #119 タイトル 「放置」 今回はややミクロの視点でとらえた絵です。西新宿ではここ数年高層ビルの槌音が消えることなく、神田川にほど近いところまで広がってきています。まるでアメーバのように。いずれ中野坂上まで高層ビルの壁ができてしまうかもしれません。そんな建築現場の道は無味乾燥なフェンスに囲まれていて、めったに車も通らず、朽ちたラーメン屋台が捨てられて、カラスやハトたちの遊び場になっています。 ...

  • オレンジ色の街

    自作の絵をマイミュージアムで公開しています。

  • キノコの引っ越し

    自作の絵をマイミュージアムで公開しています。

  • あうん

    自作の絵をマイミュージアムで公開しています。

  • ひまわりを見ると悲しくなる

    自作の絵をマイミュージアムで公開しています。

  • ひまわりを見ると悲しくなる

    自作の絵をマイミュージアムで公開しています。

  • 渓谷に遊ぶ

    自作の絵をマイミュージアムで公開しています。

  • 日光杉並木

    自作の絵をマイミュージアムで公開しています。

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