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2017/04/16

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  • 褒美

    「ジャジャーン!主賓の到着でごじゃりまーす!」漸く私と愛が姿を表すと、朱理は私達の手を取って、皆の前に押し出し、指先で鼻の下を擦りながら、得意満面で言った。「エーッヘン!エーッヘン!どうーじゃー、凄いじゃろう!」特に、白無垢で着飾った愛を皆に見せつけて、朱理は大いに胸を張っていた。自分の縫った衣装、自分の施した着付けと化粧、何より、親友の晴れ姿が誇らしいのもさる事ながら…愛する人に寄り添われ、その人との赤子を抱いている、愛の姿が愛しく、眩しく、嬉しくてたまらないのだ。「オォーーーッ!」「わあ!愛ちゃん、おめでとう!」「おめでとう!」「ご苦労様!」溢れんばかりの拍手と祝福を贈る皆もまた、朱理ほどではないが、同じ気持ちであった。兎が赤子を産んで、床上げを迎えた時…皆でお祝いをしようと言い出したのは、早苗であった。思...褒美

  • 弁当

    愛は、赤子を抱いて、ゆったりと椅子に腰掛けていた。本当は、皆と一緒に寮の食堂に向かう筈だったのだが…『私、疲れちゃった…もう少し、休んで良い?』愛が言うと…『そうそう、愛ちゃんはとっても疲れてごじゃるよ。』何かにピンと来た朱理は、皆に何やら目で合図を送ると。『そうでござるな、愛ちゃんはもう少し休んだ方が良かろう。拙者達は先に参るから、後からゆるりと来ると良い。』進次郎が言い…『それじゃあ、おいら達、先行ってるから、愛ちゃんは後から、爺じに連れてきて貰いな。』竜也が言うと…『ウォッホン!私も些か疲れてるぞ。何しろ、一日、赤子の子守を任されていたからのう。』純一郎が言い…『何を仰る父上。幼い拙者と兄上を母上に任せきりで、十年もの間、好き勝手をされていたのでござる。今日一日、愛ちゃんの赤子の世話くらい、大した事ござる...弁当

  • 刺青

    社で、皆が共に食卓につける日は滅多にない。諸々の祭禮後に行われる共食祭以外でも、玉串料を支払えば、随時、種付けは受け付ける事になっている。私が宮司に就く前は、時間に制限は設けられていなかった。早朝であろうと、深夜であろうと、好きな時に参拝し、好きなだけ、兎に種付けをする事を認めていた。また、兎達が一日に種付けを受ける人数も、一度に種付けを受ける人数も、制限はなかった。その兎に種付けしたい者がいれば、一日に何人でも受け付けたし、一度に何人もで種付けする事も認めていた。その為、寝る時間も食べる時間もなく、一日中、種付けを受ける時があった。また、一度に、二人三人は当たり前で、五人以上の種付けを受ける時もあった。その為、一日に、合計数十人の種付けをうけるのは、当たり前であった。それを、私は、一人が一日に種付けを受ける数...刺青

  • 厨房

    「全く!里一さん、何やってんだ!せっかく、二人きりになれるようお膳立てしてやってんのに、何にもならねえじゃねえか!」皆と一緒に、愛と朱理を呼びに行った振りをして、密かに残って厨房を覗き見てる政樹は、イライラしていた。「女なんてのはなー、しのごの言わず、さっさと押し倒して、する事しちまえば良いんだよ!もう!里一さん!」「ポヤポヤ~?マサ兄ちゃんって、まーだ、男女の事、な~んにも、わかってないのねー。」隣で並び、一緒になって覗きをしてる茜は、腕組みし、知ったかぶった顔して、首をフリフリ言った。「こう言う事はね、課程が大事なのよ。課程が。あーやって、最もらしい顔して、他愛ない話を羅列しながら、お互い、焦らしに焦らして、その気にさせて…最後に一気にしちゃうのよ。私達もそうだったじゃない。」「そう言えば…そうだったな。最...厨房

  • 赤子

    「爺じ、お帰りなさーい。」障子を開けると、明るい声が一斉に私を出迎えた。私は、暫し目を瞑る。まだ、自らの犯した罪と真正面から向き合う勇気が持てないのだ。幼い身での出産にしては、愛は然程の難産ではなかった。助産の腕は天才的とも言える亜美が、助手を務めてくれた事もあるのだろうが、意外な程、呆気なく赤子は生まれ落ち、私の腕の中で元気よく産声をあげた。『愛ちゃん、産まれたよ。女の子だ。』愛は、ただにこやかに、私から赤子を受け取り、その胸に抱いた。まだ、膨らみかけたばかりの乳房なのに、乳はよく出て、赤子は元気よく飲み始めた。『アッちゃん、ありがとう。君のおかげで、無事に産まれたよ。』私の言葉に、返事はなかった。今までなら…『フン!あんたの為にやったんじゃないよ。サナちゃんが、赤ちゃん助けてって言うから、仕方なくやったんだ...赤子

  • 御帰

    酉の刻…夕闇が色濃さを増す境内を一人ふらつきながら、まだ、参集殿に入るのを躊躇っていた。どうしても、愛と愛の産んだ赤子に会う勇気がもてなかった。今も残る、あの子を汚した時の感触…この手で、小さな身体を貪った時の感触…背が高く、顔つきも大人びた愛は、一見、十代半ばのお姉さんに見えたりもする。しかし…寝台に横たわる全裸の愛の身体を、改めて隅々まで見渡せば、やはり、十二前の幼い少女であった。私は、こんな幼い身体が、これまで受けてきた数々の蹂躙、今度は、同じ事をこれから自分がするのだと言う事を思い起こすと、激しい胸の疼きを覚えずにいられなかった。そんな私を気遣ってか…最初に、満面の笑みで、唇を重ね、舌先を絡ませてきたのは、愛の方であった。既に、破瓜以外の全ての房中事を父に仕込まれ、更に二年に渡って、領内の男達に鍛え込ま...御帰

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