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2017/01/05

  • (71)行平の怨念

    (884)あかなくに またきも月の かくるるか 山の端にけて 入れずもあらなむ 業平 「まだ満足もしていないのに、早くも月が隠れるのだろうか。山の稜線が逃げて入らないでほしい(惟喬親王もまだここにいてほしい)。」 長い詞書のある業平の歌。 解説は省くが、この歌で、業平は、「...

  • (70)是忠親王は、皇位継承できず。

    (867)むらさきの 一本ゆゑに むさしのの くさはみなから あはれとそみる 「紫草が一本あると言うだけで、武蔵野の草は、全部が上品に見えることよ。」 説明は省くが、もう一つの意味は、 「一品である故に、光孝天皇の長男是忠親王は、いたわしいことよ。彼の母班子女王は(宇多天皇...

  • (69)秀吉も使った掛詞

    千利休の切腹に関して、一次資料を提示、解説してくれた。 中村修也著「千利休 切腹と晩年の真実」朝日新書 2019年 私は、利休の切腹はありえないと思っていたので、同論の本をみつけてうれしかったので、書いてみます。主な理由を三つ挙げます。 ①利休は商人。商人に(特別視したとし...

  • (68)イザナギは男か

    現在の多くの歴史論説は、一次資料を既存の読みで解釈して成立している。一次資料に立ち戻って点検をしてみることが必要であろう。そして、そのようにして古代史をよみがえらせようとした人がいた。 「まぼろしの邪馬台国」の著者、宮崎康平氏。アカデミアの人ではなく、経済人(島原鉄道常務...

  • (67)高子と善祐法師との情事

    高子は宇多期896年、東光寺座主善祐と密通したという疑いをかけられ、皇太后を外される。善祐は、伊豆流罪になった。宇多による高子の粛清だ。 拾遺和歌集巻第十五恋五(925) 善祐法師なかされて侍ける時母のいひ津かはしける なく涙 よはみなう見登 なりなゝん おなしなきさに...

  • (66)紫式部も二重読み

    古今集(909年)に続く、後撰和歌集(935年)、拾遺和歌集(984年)あたりまで、古今調は見られる。古今集の時代に生きた歌人の歌が盛られている。つまり、古今集に語られたように、正史にはない歴史が語られているとみると、この分野の再解読すべき歌の地平線が洋々として広がっている...

  • (65)万葉集(9) 莫囂圓…の試訓

    万葉集(9)は、定訓がない難読の歌とされているが、その前の歌(熟田津に…)は、斉明天皇が中大兄皇子に即位を期待して、彼女の葬儀を託す歌となっているから、それに関連しているとみて、試訓を探ってみた。 次のように、一、二句は五七と定型となっているから、万葉仮名だろう。万葉仮名は...

  • (64)天武は、孝徳の子

    前の記事で、天武の父とされる舒明は、異父ということが詠われていると解説したが、では天武の父は、誰か。 (692)の参考にした万葉集(1011)を解読して、わかったことを記しておきたい。 (1011)我屋戸之 梅咲有跡   告遣者 来云似有   散去十方吉...

  • (63)毒殺の危険は常だった

    古今集の歌の中には、万葉集の歌を本歌とするものがある。万葉集の歌の読み方を決定できる貴重なケースだ。読みだけでなく、その意味の理解の手助けにもなる。 (683)は、万葉集の歌(2798)の本歌取りで、この本歌を理解することで解読ができた。 (2798)伊勢乃白泉郎之 朝魚夕...

  • (62)密殺された健皇子

    元永本では、(649)の次に、(1108)が挿入されている。この歌は、万葉集巻11(2710)にある。内容から、説明は省くが、斉明天皇の作。「武力で重祚した」と詠んでいる。この歌に続いて、采女のかへしとして、(1109)の歌が挙げられ、「鸕野讃良の弟、健皇子は、鎌足の子で、...

  • (61)人麻呂の死

    (623)小野小町 みるめなき わか身をうらと しらねはや かれなて海人へ あしたゆくくる 説明は省くが、この歌意は、 「人麻呂は、天武の子と知られていなかったので、火葬にされなかった。妻は、首をつって自殺した。」 というものであったので、万葉集の彼の辞世の歌をみた。 万葉...

  • (60)新たな系図

    元永本古今集を解読するに、だんだんとその系図が明らかにされてくる。これからも新しい知見により、更新される可能性はあるが、今の時点でまとめる。 桓武ー平城ー嵯峨(母は乙牟漏)ー仁明ー光孝ー宇多ー醍醐 \淳和(母は旅子)ー文徳(母は順子)ー清和・・・陽成(業平と高子と...

  • (59)漢文からの影響

    掛詞の特性は、複数の文節を可能にする漢文の特性に由来する。 例えば、「伝不習乎」(論語)。二通りの解釈ができる。訓下すと、 ①習はざるを伝ふるか。→(自分が)習ってないことを伝えたか? ②伝えて習はざるか。→(先生から)伝えられたので、習わないのか? 構文の原則を守りながら...

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貫之のこゝろ・私の元永本古今和歌集
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