一月の自選五行詩(その1)
透明に隈なくひたすわがいのち時超え涸れず湧き出す泉宙吊りの居心地悪さ人の常どこぞ足着け安堵は生まれ投げ捨てる迷いの深さあるほどにこころ自由の喜び強く日常を度脱に生きる平常底シャカの教えの落ち着くところ氷山の見える意識に片寄れば土台の無意識溶解はじめ理性ではうかがい知れぬ驚きに心底ゆれてゆがみ正され言葉もて言葉を掃う道元の独楽は回って動中の静知恵の衣に包んで守るおさな子の純なこころを年老いるまで心身を脱落しては有無を超え相対包みあるに安らい雑草を掃って見える細道を辿る人なく消えなんとして気取らずもイドラをいだく偏見の井戸から覗く視界の狭さ一月の自選五行詩(その1)
2019/01/31 16:26