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水彩画と俳句の世界 https://blog.goo.ne.jp/nhoki65

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

水彩画と俳句の世界
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2016/12/25

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  • 四月の詩(雪の女王)

    睡蓮池(大津市大萱)F50水彩雪の女王クリスマス王雪の女見にゆく子惟之冬天や猿飛佐助ゐた城址冬晴や弘法杉の幹太し街道に火の見櫓や遠伊吹夜叉ヶ池照らしてをりぬ冬の月兼題(雑炊)特選雑炊を炊く土鍋のひび古し廣平雑炊をカフェーで啜る日曜日幹男雑炊に溶かして啜るわだかまりふみ女秀作世の隅に座り直して蟹雑炊三枝子一人身の朝昼晩のおじやかな佑枝女しあわせや両手に包む蟹雑炊藤子直箸の文化交流ふぐ雑炊光央妻ありて蟹雑炊のありがたし泰山雑炊やつつがなきをかみしめて靖子入選病み上がり雑炊の味ためしつつ博女亡き友と語りし夜の締め雑炊謙治雑炊のひと匙づつを病む母へ洋子雑炊を囲む家族や外は雨秀子無事下りて仲間と囲む河豚雑炊惟之雑炊や夜回りの声彼方より治子雑炊の味に深みを残り野菜万智子年始めとて締めの雑炊うつくしく稔雑炊の出汁に畑へ...四月の詩(雪の女王)

  • 三月の詩(水打つ蜻蛉)

    開設110年の東京駅8号水彩水打つ蜻蛉次次に水打つ蜻蛉山の池惟之津田梅子を印刷中や秋の暮菰巻いていろは松なり彦根城結ひ上げて七五三なり椿山荘木之本の地蔵菩薩や初時雨誌上句会兼題「初時雨」特選感染症ひとけたへりし初時雨博女イマジンの聞こゆ公園初時雨光央仮縫ひの針の軋みや初時雨三枝子初時雨こんにゃく色の武相荘秀輔秀作発つ子等の尾灯潤ます初時雨稔初しぐれ漆の椀の出汁の味文夫竹林の中の明るさ初すぐれ博光これよりは西国街道初時雨鈴子風の音舟軋む音初しぐれみどり初時雨昭和の路地をぬらしけり信義初時雨俳句の道の果てもなし珠子入選窓叩く小さき手のひら初しぐれ廣平初時雨背に気配の夜坐かな謙治待つ人の遅れ気になる初しぐれ洋子初時雨無断で借りる寺の門まこと大比叡のケーブル待や初時雨知恵子軒先に犬は遠見の初時雨幹男朝市に出会ひの...三月の詩(水打つ蜻蛉)

  • 二月の詩(こぼれ萩)

    懐かしい林檎たち6号水彩こぼれ萩穏やかに上る八十路やこぼれ萩惟之秋天へ祈る平和や慈母観音秋寒や一億円の束重し秋の宵ラクビ―を見てバレー見て十歳の孫が三人秋うらら誌上句会兼題「浮寝鳥」特選クレーン車伸びゆく中洲浮寝鳥洋子浮寝鳥はやくも一陣来て睦む靖子長旅を終へて浮寝の鳥の群れ安惠心置きなく浮寝鳥数へをり東音さざ波の揺れにまかせて浮寝鳥三枝子秀作山迫る余呉の湖浮寝鳥清次小魚を追ひし辺りや浮寝鳥治子ただ一羽湖岸離るる浮寝鳥翠浮寝鳥それぞれそっぽむいてをり文夫群れゐても一羽一羽の浮寝鳥廣平子守唄漏るる病窓浮寝鳥謙治浮寝鳥淵に夕闇迫りけり洋子浮寝鳥寄り来てやすむ浮寝鳥博女湖の波に抱かれ浮寝鳥鈴子ありなしの風にも揺れて浮寝鳥賀代大池の一隅占めて浮寝鳥佑枝女晩節の吾に等しき浮寝鳥珠子暮れなずむ堰に群れゐる浮寝鳥惟之陣形...二月の詩(こぼれ萩)

  • 令和六年一月の詩(明智越)

    湖北秋暁F30号(水彩)新年あけましておめでとうございます。60歳半ばで始めたブログ「水彩画と俳句の世界」は、とても良い仲間と結社に恵まれ、これまで無事に続けることができました。今年もどうぞよろしくご愛顧を賜りたくお願い申し上げます。明智越秋麗やりすの横切る明智越惟之山並へ子らと駆けつこ稲穂波橡の実をラインで見せて名を問う子劇団の初舞台なり孫の秋峠より京一望や花すすき誌上句会兼題「枯木立」特選枯立木下を玉川上水路清次里山に住み枯木立枯木立三枝子眠らない都会の灯り枯木立東音枯木立いつも誰かが蘆花の墓珠子法灯を守りて比叡の枯木立靜風秀句公園の遊具はきりん枯木立安恵現世やわが身と似たり枯木立泰山山荘や星を宿せる枯木立翠夕映えのl落暉を背に枯木立鈴子枯木立ペダルのギアを上げにけり光央枯木立吊るす屋台のお品書き知恵...令和六年一月の詩(明智越)

  • 十二月の詩(夕焼)

    楽聖水彩6F夕焼夕焼へ尻取りをして母子ゆく惟之炎帝や地球沸騰はじまりぬ繙けば吉祥天や秋涼し核なき世果たせ果たせとつくつくし半世紀ぶりの再会星祭誌上句会兼題「彼岸花」特選彼岸花ほそぼそ記す農日記みどり彼岸花心つもりを子に話す珠子今日少し夫に会ひたや彼岸花京子彼岸花父母耕しの畦の道東音師の句碑に師の師の句碑に彼岸花清治子や孫と登る棚田や彼岸花博光彼岸花咲いて寂しさ増す野道桂子彼岸花かたまり咲くも淋しかり靜風五重の塔真向かひにあり彼岸花紀久子秩父路の同行二人彼岸花翠庭隅にすつと一本彼岸花鈴子祖も親も一つ屋に居て彼岸花泰山僧房の道は坂道彼岸花文夫永らへて今年も出会ふ彼岸花靖子檀家寺の入口に生ふ彼岸花つとむ曼殊沙華夫と歩調を合わせけり安恵彼岸花百年の恋焼き尽くし治子沿線の先の先まで彼岸花光央燃えて火の色褪せ空し彼岸...十二月の詩(夕焼)

  • 十一月の詩(千光寺)

    湖北の百合園三浦武弘千光寺小倉山みどりに映へて川の音惟之葉隠や戸無瀬の滝のほそぼそと緑蔭や大悲閣道ひと疎ら保津川の緑蔭上る渡し舟万緑へ鐘の一打や千光寺誌上句会兼題「星月夜」特選アンデスに国境は無し星月夜光央信号の無き湯の街や星月夜惟之アイガーの北壁くらし星月夜つとむベドウィンの野営のテント星月夜清次無言館鉄扉の重し星月夜泰山星月夜自墳の水の音清し安恵秀作星月夜午前二時なる屋根の上治子星月夜こころやさしくなりにけり東音バレエ教室の十周年や星月夜加代子テント場のリュックに座り星月夜知恵子老いと言ふ静けさにゐる星月夜靜風星月夜ジャズ流れ来る港町鈴子星月夜万葉仮名の母の文翠待つ人の下駄の音来る星月夜珠子蒙古船群がる沖や星月夜まこと山小屋に被さってくる星月夜美代子手を引かれ逃げる路地裏星月夜富治平和なる世なればこそ...十一月の詩(千光寺)

  • 美しい絵画作品集(第2集)

    湖面に写る海津大崎の桜(2020.4)三浦武弘さんの「私の絵画作品集」の第2集です。作品は2021年の増刷版ですが、いずれも光に満ちた三浦さん独自の筆遣いで、秀作ばかり。あとがきに寄れば「雪の金閣寺」「宝泉寺」の二作は、作者の苦楽の想いに筆を止められ、描き上げられたおりには、「有難く、感謝、感謝の人生で有りました。今後は命ある限り、私の大好きな絵画に挑戦し、続けたい。」と述べられています。ここにその作品集を掲示します。夢に見た青いバラ(2019.8)自宅に咲いたカンナ(2019.11)文化会館のしだれ桜葉(2929.4)文化会館のしだれ桜(2020.4)芽吹きを待つメタセコイア並木(2019.9)晩秋の尾瀬が原と至仏山(2020.4)西の湖のヨシ焼(2020.4)入選作品びわ湖のヨシ焼(2020.5)私だ...美しい絵画作品集(第2集)

  • 美しい絵画作品集(第1集)

    mata雨晴海岸に春が来た(2019.5)友人の三浦武弘さんが絵画作品集を発行された。ご本人の了解を得て、ここに紹介します。「私の絵画作品集」として令和元年に第1集を創刊。最初の16ページには絵の勉強にと色鉛筆から始められた2011年からの作品100点ばかりを紹介。次いで2016年からの水彩画で展覧会に応募されるまでの作品46点。この中に湖水会展に出展された懐かしい作品もあります。「色の出し方が個性的で特徴があるといわれますが、私にはわかりません」とコメントされています。2017年からのページは水墨画もあり、一段と個性的な素晴らしい作品32点。そして、2019年からの展示会応募作品11点が紹介されています。ここでは作品集の一部を掲載します。「私に絵画の楽しみを与え、教えてくれた方々と、私をささえ、はげまし...美しい絵画作品集(第1集)

  • 10月の詩(大津絵)

    滋賀県立図書館F6水彩大津絵流鏑馬や近江神宮風走る惟之初夏や夕陽の落つる厳島初夏や出町ふたばに列なして川の辺にパン屋オープン沙羅の花大津絵の鬼も傘持つ梅雨入かな誌上句会兼題「土用干」特選土用干床の茶掛けに一礼す安恵思い出の楽譜あれこれ虫払靖子風入る被爆者名簿土用干藤子師の本の赤丸あまたお風入れ珠子戦災を免れし軸土用干つとむ風入れの父の句集の匂ひかな文夫秀作土用干の天井絵へと風流る秀輔土用干ザックと並ぶ旅鞄洋子その中に小さき礼服土用干美代子手際よき祖母の姿よ土用干鈴子青春の匂ひただよふ曝書かな敏子黒靴を黒きスーツを土用干清次川風を入れ菩提寺の土用干東音土用干喜怒の渦巻く文の束謙治若き日の大河小説土用干信義ふとよぎる母の匂ひや土用干みどり風入れのインクの染みる背広かな京子入選三尺の物差し動員土用干啓子失恋の手...10月の詩(大津絵)

  • 第19回湖水会水彩画作品展

    エルムの森(北大)6号水彩伯耆惟之第19回湖水会水彩画作品展が大津市生涯学習センターで開催され、盛況の中、無事おわりました。ご来場いただきました皆様に厚く御礼申しあげます。ここに出展されました作品を掲示してお礼に替えさせていただきます(順不同)。北国のエルムの森や風薫る惟之クロアチア平和を祈る秋の塔春浅き午後の湖岸や比良比叡立ち並ぶ伊根の船屋や緑射す三点の緑の郷や日の光秋の夕保津川映えて明智越銀杏照る北山通り風流るミシガンと空の滲みや秋の雲赤赤と皆を迎える秋桜深深と雪の安曇川空と湖冬空や白波寄せる針江浜枯すすき棚引く湖辺竹生島満開の背割り桜や老桜ブランディ飲み干す姿赤ら顔(無季).馬籠宿(岐阜・中津川市)F6太田厚子妻篭宿(岐阜・中津川市)F6太田厚子聖エウファミア教会の鐘楼(クロアチア・ロビー二)F4北...第19回湖水会水彩画作品展

  • 九月の詩(朧月)

    赤いドック’(家島)水彩40号朧月朧月作者不明のいろは歌惟之朝ドラに映りし孫や花水木鐘楼へ一尺伸びて松の芯藷植ゑて夢膨らます八十路かな薫風や朱の橋渡りあぶり餅誌上句会兼題「蟻」特選蟻の列シルクロードへ続きをり美代子一匹の蟻出て蟻の道となる清次蟻踏みし子を叱りたる日の憂ひ治子良く晴れて蟻の入り来る野点席安惠札所道しばらく蟻に続きけり東音蟻よ蟻おれの午睡を妨ぐな博光秀作蟻つぶし極悪人を自認せり廣平一瞬の迷ひ蟻にも在るらしき洋子一匹の大蟻走る会議室珠子いづくより来しか蟻んこ文机に靖子蔵屋敷土塀に圧して蟻の穴みどり次次と蟻現れる部屋の隅鈴子道すがら芭蕉の句碑あり蟻の道惟之花に水あげて黒蟻流れゆく文夫列逸れて呼ばれし如く蟻走る和男昆虫の亡骸かかげ蟻の列信義木漏れ日の寺門くぐる蟻の列翠蟻逢うて挨拶かはし右左つとむ入選...九月の詩(朧月)

  • 八月の詩(豆の花)

    エルムの森(北海道大学)六号水彩豆の花乗り過ごしべそをかく子や豆の花惟之多羅葉に一文字書けば胡蝶くる花びらの流るる疏水船溜り乗船の客の声ゆく花の下里山の遺跡を囲む花菜かな誌上句会兼題「風薫る」特選北国のエルムの森や風薫る惟之幼子のよちよち歩き風薫るまこと少年の清し一礼顔薫る廣平生き延びてまだ風薫る土手にありつとむ母と来し摂津の湯宿風薫る鈴子風薫る島へ渡船のいろは丸京子秀作入魂の地鎮の御鍬風薫る三枝子風薫る若き家族のユータウン秀子薫風や牧場の馬の息かかるみどり風薫る北の大地の樺並木泰山薫風やマスクはづして存分に靖子山並を田の面にうつし風薫る祐枝女検査結果よしと言われて風かおる万智子風薫る瀬戸の島島遠近に紀久子生徒らの手話の賑はし風薫る珠子まほろばの奈良の水田や風薫る治子薫風に光たちゆく水面かな東音薫風や茶筅...八月の詩(豆の花)

  • 七月の詩(春一番)

    新緑の滋賀県立図書館春一番春一番続日本紀の読めぬ文字惟之手の平に独楽を廻して梅まつり子が呉れし御守り札やつくづくし卒園を祝ふ花束赤白黄桜咲く疏水に母子地蔵かな誌上句会兼題「シャボン玉」特選人生は短し長しシャボン玉信義転校地の小さき庭やシャボン玉知恵子シャボン玉とどけ空までも珠子犬が逝き猫また逝きてシャボン玉苗子子の丈に屈みて吹けるしゃぼん玉三枝子大空へ声もはじけてシャボン玉靖子秀作ふはふはと濁世に吹けるシャボン玉鈴子シャボン玉幼きままの友思ふ靜風清水の舞台で飛ばすシャボン玉惟之シャボン玉紅を包みてとばしけり京子憂きとばそシャボン玉とばそ空までもみどり日を弾き風にはじかるシャボン玉和男海の色空の色へとシャボン玉稔妹は六歳違ひやシャボン玉安恵跳ねる子に歌ふ子泣く子シャボン玉東音庭先に猫も加はりシャボン玉洋子シ...七月の詩(春一番)

  • 六月の詩(春の雪)

    大津港のタグボート40号水彩春の雪赤き面かぶり追儺の下校の子惟之山寺へ続く丁石寒明くる湖のぞむ二の丸跡や風光るシャンシャンを見送る人や春の雪表紙絵の赤きベンガラ春日陰誌上句会兼題「桃の花」特選夕飯は夫の手料理桃の花安恵桃の花復興の地に根を張りぬ泰山句碑一基野辺に立ちたり桃の花みどり人生は七十からや桃の花捨弘屋敷神まつりし生家桃開く藤子癒ゆる友囲んで桃の花畑東音秀作通院も一日の旅や桃の花翠桃の花バレーを習ふ兄妹惟之里染むる十万本の桃の花靖子桃の花桶に束ねて売られをり三枝子招かれて桃の節句の十畳間珠子ありし日の友の笑顔や桃の花博女ふるさとはあの道この道桃の花洋子愛らしき赤子の指や桃の花鈴子子が選ぶ田舎暮らしや桃の花京子始めての制服写真桃の花清次入選桃祭りひそと聞こえし郷なまり謙治一輪に人佇ませ桃の花篤子トンネ...六月の詩(春の雪)

  • 五月の詩(初漕ぎ)

    東寺(京都市南区九条町)八号水彩初漕ぎ初詣雲中供養菩薩なり惟之初漕ぎの櫓音たかだか比良比叡f元旦や子らと一日を映画村正月や孫と添ひ寝の妻うれし身ほとりに続く別れや冬の空誌上句会兼題「東風」特選東風荒らぶ灘に隔たる赤間宮藤子朝東風や使ひ切つたるジャムの瓶稔梅東風や在釜の札に導かれ安恵強東風の波の遥かに竹生島洋子初東風や高みの堂の五色幕清次小地蔵の如き気根を東風過る秀輔秀作オアシスの天空庭園雲雀東風珠子孫柔き唇を寄す桜東風治子甲斐盆地東風吹き渡る母の郷f文夫東風吹くや一番ホームに白き富士東音東風吹くや今も釣瓶の残る路地洋子その中にお礼の絵馬や桜東風美代子強東風や雲寄せ放つ天守閣篤子強東風に目玉抜かれて干せる蛸京子船宿の灯火ひとつ鰆東風隆を東風吹くやせめぎ合ひたる絵馬の数靖子梅東風や古刹の庭の石畳鈴子東風吹いて...五月の詩(初漕ぎ)

  • 小関越、疎水、南禅寺へ

    小関越、疎水、南禅寺へ

  • 四月の詩(浮寝鳥)

    三栖閘門の春(京都・宇治)水彩F8浮寝鳥朴落葉に目と口あけてムンクかな惟之神農の虎のゐ並ぶ飾り棚障子貼る子らの声聞くラインかな冬の空ドーハの歓喜また涙緩やかな洗堰なり浮寝鳥誌上句会兼題「水仙」特選水仙や戦火の野にも負けず咲けつとむ水仙やこの手を借りる事ふえて三枝子一輪の水仙の香に一人かな靖子水仙の海の明るさ活けにけりまこと出港の汽笛は三度水仙花惟之父の忌や供花はいつも水仙花秀子水仙や山の朝日の恣治子手を添えて切る水仙の匂ひけり廣平水仙の横たわりくるふるさと便珠子秀作水仙花弁天池の小さき島恵子玄関灯消せば水仙濃く匂ふ清次水仙の真白き蕾はじけをり東音水仙花しづくの一つ光をり信義夕さりの日は水仙に残りけり博光水仙を抱きて友への土産とす紀久子風つれてうさぎの島や野水仙京子水仙の香る古刹の上り坂博女客を待つ壺に水仙...四月の詩(浮寝鳥)

  • 三月号の詩(衣被)

    湖北秋暁30号水彩衣被(きぬかつぎ)無患子の降る川の辺に夕陽落つ惟之親芋を提げて重たき日暮れかな衣被剥きて八十路の朝かな銀杏散る瀬田の唐橋比良比叡ぴかぴかに薬缶を磨き冬に入る誌上句会兼題「冬霧」特選開かれし仏のまなこ冬の霧博女仏像に目を入れると魂が通う。冬霧に仏の眼差しが暖かい。護摩僧の数珠八方や冬の霧三枝子冬霧の中真言を唱え仏の加護を願う。数珠八方が巧み。一命を奪ひ冬霧黙しけり治子「冬黙し」が悲しみ募らせる。胸を打つ巧みな表現。ムーミンの出さうな木立冬の霧洋子ムーミンは暗いとこがろが好き。霧の中なら覗いている。北天の冬霧の中牛を飼ふ泰山北国の冬霧の中、牛への愛情が伝わる。冬霧やまたひとり友ゐなくなる東音人生の寂しさを冬霧が包む。冬霧に更なる霧の生まれけり美智子平明な表現で霧の動きを捉えている。秀作錫杖の...三月号の詩(衣被)

  • 二月の詩(雁渡る)

    雁渡る瀬田川の空次つぎと雁渡る惟之暁の湖北の目覚め稲の秋本陣の大きな竈秋深む小菊咲く大石内蔵助墓前萩刈つて少し身の辺の整理かな誌上句会兼題「冬の虹」特選余生なほファンタジックな冬の虹藤子名曲のロシアをしのぶ冬の虹博女まつすぐな田みち泥みち冬の虹博光冬の虹自ずと第九口ずさむ歌蓮コロナ禍にやさしい嘘や冬の虹秀輔秀句吉報を帯にはさむや冬の虹三枝子夕暮れの過疎の里山冬の虹祐枝女人類の行方は如何冬の虹つとむ七曲り右に左に冬の虹洋子大山を覆いて冬の虹二重紀久子雲までは届かず消ふる冬の虹文夫七色にひとつ小さき冬の虹美代子冬の虹振り向けばもう消えさうな泰山アンケート広つぱ用途冬の虹啓子父母眠る山に架かるや冬の虹篤子遥かなる秩父連山冬の虹翠どんな世でも明日への希望冬の虹三郎北山に夕暮れ冬の虹淡し秀子冬の虹かかる琵琶湖や浮御...二月の詩(雁渡る)

  • 令和5年1月号の詩(山羊の声)

    下鴨神社8F水彩山羊の声遠山やひまわり畑に山羊の声惟之ずぶ濡れで駆け回る子ら散水車八ヶ岳生もろこしの甘さかな風そよぐ朝の公園つくつくし虫の音を聞きつつ妻と夜の散歩誌上句会兼題「着ぶくれ」特選皇后の列車に旗を着ぶくれて知恵子我が終始知っている杖着ぶくれてみどり語り合う宇宙のロマン着ぶくれて洋子語り部の胸のブローチ着ぶくれて珠子着ぶくれて宇宙も少し膨らみぬ秀穂秀作ぎこちなき民謡稽古着ぶくれて加代子論語読む声明朗と着ぶくれて博光八十路なほな学ぶことあり着ぶくれて翠着ぶくれに着ぶくれの押す駅ホーム啓子着ぶくれて立ち往生の寺詣胡蝶カルnうチャーへ来る顔なじみ着ぶくれて稔着ぶくれて許す心の芽生えけり文夫着ぶくれて窓辺に夜空確かめぬ博女何となく両の手遠く着ぶくれて廣平恋の過去深く問はれて着ぶくれて三枝子着ぶくれて幸せで...令和5年1月号の詩(山羊の声)

  • 太郎坊山ハイキング

    太郎坊宮参道(近江八幡市)聖徳太子没後1400年。蒲生野に屹立する信仰の岩山、太郎坊山(350m)から巨岩信仰の山、岩戸山(373m)、箕作山(370m)を結ぶ尾根歩きコースをハイキングしました。鮮やかな紅葉と十三仏の岩戸山下りに魅了されました。参考資料の小時間は3時間30分でしたが、倍の6時間でしたが無事に下山できました。JR近江八幡駅ー近江鉄道太郎坊宮駅(9:30)ー石段下ー成願寺ー七福神ー太郎坊宮本殿ー太郎坊山ー箕作山ー十三仏ー船岡山万葉歌碑ー近江鉄道市辺駅(15:30)ーJR近江八幡駅太郎坊てふ近江の山や枯葉舞ふ惟之参道の冬柿たわわ太郎坊参道に清き二輪の菊の花秋空に野面灯籠たかだかと霊山も伊吹もうすら秋霞落葉踏む十三仏の山下る茜さす万葉の森冬紅葉聖徳太子の足跡を訪ねて(太郎坊宮駅にて)一の鳥居参道...太郎坊山ハイキング

  • 十二月の詩(夏の夕)

    せせらぎ(下鴨神社)8F寺西千賀子夏の夕ふるさとの山へ草矢を打つ八十路惟之猿が出た知らせを回す夏の夕蝉鳴くや透明な羽ふるはせてサイレンの鳴り渡る明け秋暑し参道にここよここよと茸群る誌上句会兼題「秋祭」特選とりどりの野菜のオブジエ秋祭洋子村捨ててゆけぬ顔ぶれ秋祭廣平秋祭鳰が仏の水を飲むみどり高張の提灯鋏の秋祭博光家家に火の入り早し秋祭秀子秀作御座船の行く瀬田川や秋祭惟之谺sする峡の日和や在祭藤子教会の小さき中庭秋祭京子兵児帯の跳ねる土橋や秋祭洋子裃を衣文掛より秋祭胡蝶田園の忍者の里や秋祭三郎お神酒所に見馴し下戸も秋祭珠子父と娘と神輿を肩に秋祭咲久子ふるさとの深き絆や秋祭博女御神酒所に靴屋も詰める秋祭まこと多摩に住み六十年や秋祭翠少女らの見慣れぬ化粧秋祭知恵子秋祭り幼馴染みを遠目にし歌蓮御神輿は五六年生秋祭秀...十二月の詩(夏の夕)

  • 十一月の詩(万福寺)

    コスモス畑50号三浦武弘万福寺林間に四葩波打つ三室戸寺惟之本堂へ鐘を打たばや時鳥梅雨晴れて一駅歩き万福寺大寺の門を叩かば隠元忌涼しさの廊下に下がる魚版かな誌上句会兼題「渡り鳥」特選次つぎと湖北の山を渡り鳥惟之宇和海のだるま夕日や鳥渡る京子糸底を切りて一息渡り鳥秀穂旋回し列を正して渡り鳥三枝子この星に国境はなし渡り鳥三郎秀作あの山を越えれば湖よ渡り鳥紀久子比良比叡越えて降りくる渡り鳥博女この湖の水の匂よ渡り鳥治子渡り鳥仰げば遠く海の音美智子鳥渡る茜空なる日本海和男斑鳩の三塔昏れて鳥渡る洋子日章旗揚ぐる都庁鳥渡る珠子鳴き声の一塊となる渡り鳥博光県境の八ケ岳大橋や鳥渡る翆リーダーの一声高き渡り鳥詔義鳥渡る皆の信じるその道を秀子海峡はこころして飛べ渡り鳥まこと船旅を友とデッキに渡り鳥文夫行く雲に道をゆずられ渡り鳥...十一月の詩(万福寺)

  • 10月の詩(頬の花)

    懐かしい林檎6F水彩朴の花通学の子らの見上げる朴の花惟之やはらかに両耳撫づる青田風鎮魂の知床岬朴散華曾良の墓詠ひし友よ沙羅の花ゆっくりとお前も生きろ大蚯蚓誌上句会兼題「爽やか」特選爽やかや風尖りゆく石切り場洋子爽やかに父とハミング赤とんぼ治子爽涼や天使の眠る乳母車珠子病癒ゆる人見送りぬ爽やかに博女爽やかや琵琶湖に浮かぶヨットの帆靜風秀作爽やかや湖へ裾曳く近江富士三枝子爽やかに富士垣間見る小海線啓子爽やかなしぶきに黙す摩崖仏みどり山腹に一湖の澄みて爽やかに紀久子爽涼の風と走るや若き車夫文夫爽やかに挨拶散歩の顔なじみ洋子爽やかや藍染浴衣発表会招義爽やかや屋根から屋根へ大鉄塔三郎産土を風爽やかに吹く日かな泰山爽やかや海を遠見の牧に立ち稔伎芸天へ一礼深く爽やかに洋子爽やかに十国見ゆと言ふ峠和男爽やかや信州山清路の...10月の詩(頬の花)

  • 第18回 湖水会作品展終える

    第18回「湖水会」水彩画展が開催され、無事終えることができました。コロナ禍のなか、200名あまりの方に訪問いただきました。ありがとうございました。ここに、展示の作品を紹介させていただきます。作品は、室内照明などの関係でうまく色合いが撮れていませんが、悪しからず、ご承知ください。作品の紹介は、順不同です。会期:令和4年9月21日(水)~9月25日(日)会場:大津市生涯学習センター1階ギャラリーひまわり(守山渚公園)F8太田厚子霧明ける(朽木)F6中村忠治静寂(広沢の池京都)F6高橋忠英祗園石塀小路F6町田源二新緑の八幡堀(近江八幡)F6中村忠治山里F8寺西千賀子菜の花F8長井房子紅葉(清滝京都)F6高橋忠英野面積み(今治城愛媛)F6清水ちよ公園にて(大津膳所公園)F8北川清房雪の彦根城(1)(大手道表坂)F...第18回湖水会作品展終える

  • 九月の詩(宿木)

    ふれあい牧場(岐阜県中津川)6F水彩宿木春風や鳶と鴉の空中戦惟之貴船路の桜蕊ふる峠かなウクライナ語の四月開講人気呼ぶ鳥の巣のごとき宿木夏はじめ賑わひの田植体験子ら列誌上句会兼題「滝」特選氷河より流れ来る滝殩殩と胡蝶雲の峰国を境のナイアガラ知恵子夫婦滝落ちてひとつの水となる篤子争いの地球の涙滝ごうごうと翠滝落ちて阿蘇外輪はけふも雨文夫秀作滝音を頼りに沢を登りけり洋子船に見る晒一条那智の滝珠子アフターヌーンティ滝の風くるテラス席恵子糸滝の一糸の乱れなく落つる三枝子歩荷行く木道迫る滝の音洋子木木の間を流る滝や最上川靜風滝飛沫かかる巌の明王像啓子渓流にそそぐ小滝の清かなり美代子身びるひの観滝台や四度の滝陽子山割つ龍神のの滝しぶきけり信義大滝や檜林にこだまして由紀子鎮もれる菩提の滝の仏旗かな惟之和紙の白残し水墨滝し...九月の詩(宿木)

  • 八月の詩(鉄砲の里)

    由布岳の夏8号水彩鉄砲の里涅槃会や木に掛けられ鉢と杖惟之国友の鉄砲の里花吹雪姉妹都市キーウに支援花ミモザ卒寿ゆく句友三人リラの花そら豆の花つぎつぎと目を開く誌上句会兼題「卯の花」特選ふるさとに近き谷川花卯木紀久子球場へ卯の花垣をガイドにし歌蓮柳生みちはここより険し花うつぎ三枝子復員の父も迎へし花うつぎ秀子卯の花や昼を静かに和紙の里和男秀作卯の花や阿闍梨京へのけもの道胡蝶貴船路の流れの清し花卯木惟之好ましやうつむき加減の花卯木啓子一病を癒す卯の花明りかなみどり卯の花や夕風かろき川堤靖子父の忌を終へて卯の花明りかな美智子卯の花やどの道行くも雨もよひ文夫からころと沢音軽し花卯木三郎高野山詣での車窓花うつぎ洋子卯の花の山河明るしるし峡の村藤子欄干の朱色背に花卯木恵子卯の花に見送られをり小さき旅泰山花うつぎ言葉少な...八月の詩(鉄砲の里)

  • 七月の詩(野水仙)

    沖島の瓦礫と錨(40号水彩)野水仙妻と見しキエフバレエや春遠し惟之友のゐる墓見上げれば野水仙百合植ゑて疫病しづもること祈る幼子の諸手に溢る花の屑山越えて桜蕊ふる通学路誌上句会兼題「春雨}特選春雨に呟きのごと滴る木木静風春雨や山山色を重ねたる篤子久久に弾くピアノ曲春の雨靖子寺カフェの立て掛けメニュー春の雨洋子春雨の駅頭レシピ本を買ふ美智子秀作春雨や竹の中なる京古刹廣平祇王寺の清盛像や春の雨ともはる子規庵のまだ開かぬ門春の雨鈴子黒塀の花街通り春の雨三郎春雨の静の涙の吉野山須美子水攻めの堰音軽し春の雨みどり山頂はけぶる城址初の雨藤子春雨の雲の抜けゆく畑の人秀子二人なら濡れてもみたき春の雨泰山橋脚に雨ニモマケズ春の雨秀穂春雨や池に広ごる五つつの輪信義春雨の鼓のリズムトタン屋根文夫春雨や民謡祭の幕が開く珠子春雨や夕...七月の詩(野水仙)

  • 六月の詩(春寒し)

    睡蓮(大津市大萱)40号水彩春寒し一月を破り火山の大爆発惟之凍空や山売りますと貼り紙あり春立ちて早や三日目に金メダル大ジャンプ消えたるメダル春寒し早春や阿修羅てふ名のチワワ抱く誌上句会兼題「春の波」特選敷き網の浮子を超えくる春の波三枝子釣り人を眠りに誘ふ春の波須美子網つむぐ島の漁師や春の波惟之羊水のやう春の波安らぎぬ恵子殉教の孤島しづもる春の波藤子秀作橋多き水の都や春の波捨弘宿下駄の爪先ぬるる春の波珠子春の波ただよふ棒の戻りけり文夫力瘤隠し寄せ来る春の波廣平鳥声の裕ちゃん灯台春の波京子近江路にひとあし早き春の波静風春の波湖南の岸辺洗ひけり博女糸垂らす小舟に近江春の波秀子比良よりの風穏やかに春の波洋子春の波渚に光ちりばめて靖子春の波高輪築堤残したや翠中世の要塞くづれ春の波久代深海の色崩れゆく春の波洋子予後の身の母...六月の詩(春寒し)

  • 第26回 滋賀水彩展終える

    漁港滋賀水彩画会賞野洲市北村好子大津歴史博物館で開催されました第26回滋賀水彩展が終わりました。出展は60点(会員48点、一般18点)。受賞されました作品を主に紹介させていただきます。作品からイメージの拙句も挑戦してみました。😊初夏の湖の漁港や宙も映え惟之雪解けの道はもふすぐ西教寺早春の五竜岳なり若き日を湯けむりの昇る秘湯や冬はじめ命つぐ向日葵の種整然と枯蓮となりて己の影映す錦鯉のひげ寄り沿ふてある予感上高地流れ清らに紅葉川沖島の瓦礫と錨ヨットゆく雪解け滋賀水彩展佳作賞大津市村木義彦早春の五竜岳滋賀水彩画会奨励賞大津市渡辺徳一郎秘湯晩秋大生産業賞大津市山口憲考明日へつなぐ種(いのち)滋賀水彩画会新人賞大津市阪田恵美蓮池会員推薦大津市筒井千代子予感滋賀水彩画会佳作賞大津市脇田英和花滋賀水彩画会奨励賞大津市坂範子ド...第26回滋賀水彩展終える

  • 第26回滋賀水彩展の案内

    第26回滋賀水彩展をご案内申し上げます。ご高覧いただきますようお願い申し上げます。日時:2022年5月18日(水)~5月22日(日)AM10:00~PM5:00(22日はPM4:00まで)場所:大津市歴史博物館大津市御陵町2-2Tel077-521-2100アクセス:京阪電車市役所前駅より徒歩5分JR大津駅より徒歩15分主催:滋賀水彩画会後援:京都水彩画会事務局:中村教子大津市神領5-10-2Tel077-545-6995荒金弘安大津市花園町21-27Tei077-574-4774第26回滋賀水彩展の案内

  • 五月の詩(初比叡)

    新緑の県立図書館6F水彩初比叡子らと抜く庭の大根一二三惟之八十路へと向かふ湖辺や初比叡初春や子らと張子の虎づくり初旅は京の御朱印巡りとや高高と子らと凧揚げ里の川誌上句会兼題「草青む・水温む」兼題「草青む」特選比叡より流れ来る川草青む胡蝶胎内の蹴り初めに触れ草青む秀穂東京湾へ八里の岸辺草青む啓子秀作佐保川の土手をスキップ草青む洋子残照の信玄堤草青む翠先陣の牛の放牧草青む三郎畝浅き岨の畑や草青む美智子城址へゆるき階段草青む洋子伴走の絆の輪っか草青む珠子牛を追ふ手綱の張りや草青む三枝子草青む刈込済みの野川沿ひ陽子小禽の声の合はずや草青む秀子制服のサイズ合はせや草青む文夫校名の消されし柱草青む廣平草青む土手や口つく童歌恵子ワガハイの供養塔にも草青む久代入選ころころと黒猫畦に草青むみどり読み返す妣の手紙や草青む里子縄電車...五月の詩(初比叡)

  • 志賀の大仏

    蹴上の桜(京都)六号水彩志賀の大仏湖へ向く北向き地蔵冬日差す惟之冬晴や京への山路道祖神微笑の志賀の大仏冬ぬくし山中の崇福寺跡紅葉散る大空へ杵たかだかと餅を搗く誌上句会兼題「寒卵」特選寒卵茹でて庭師の一服へ洋子父帰還は祖父の祈りや寒卵三郎いつしかに向き合ふ予後や寒卵藤子癒ゆる人の粥に添ふ色寒卵博女母の荷のお米に埋もれ寒卵知恵子秀作湯治場の笊に五六個寒卵文夫恢復へと真心からの寒卵陽子寒卵の黄身に命の張りの濃し三枝子退院の母の白粥寒卵咲久子つひの間に八十路も遠く寒卵佳子幸せのオムレツ青き寒卵恵子弟妹の揃って割りぬ寒卵紀久子足湯することも日課や寒卵靖子誕生日にと割れず着く寒卵啓子寒卵いとしと思ふこはれるな万智子親に子につつがなき日を寒卵美智子奇想など得むと夜に割る寒卵秀穂寒卵思案に借りる老いの知恵珠子もう八十だ八十や寒...志賀の大仏

  • 三月の詩(無患子)

    無患子初生りの小さき檸檬香を放つ惟之無患子の降る川の辺を子等とゆく献立にシェフの朱印や秋夕焼山道を埋め尽くして朴落葉大銀杏光を放ち散り急ぐ誌上句会兼題「去年今年」特選一編の詩が拠り所去年今年捨弘星星の海へ消えゆく去年今年富治棟梁の遺訓継ぐ子や去年今年三枝子学ぶ仲間学べるなかま去年今年珠子戦なき平和寿ぎ去年今年紀久子秀作井戸水を汲んで目出度き去年今年まこと山一つ越えて健やか去年今年佳子去年今年眉目の語る納め句座泰山去年今年楽しく生きて今仕上げ胡蝶ポケットに残る一円去年今年篤子去年今年年男の座譲りたり文夫シルバーの務めを杖に去年今年稔世の闇を祓ひてゆくや去年今年博女去年今年佳き事さがし指を折る万智子浄暗の篝火明かし去年今年恵子長らへて申し分なき去年今年みどり去年今年俳句ノートの一冊目治子読み返す寂聴源氏去年今年知恵...三月の詩(無患子)

  • 二月の詩(光悦寺)

    パンと赤いネクタリンF8水彩光悦寺鷹峯三山空へ秋晴るる惟之椿の実三つ四つ光る光悦寺光悦の墓前に立てば秋の風黙浴の露天の静寂月明り父と子の語る立湯や零れ萩誌上句会兼題「冬木立」特選裏山の口開いてをり冬木立清次青空の余白を広げ冬木立篤子胸襟を開き切つたる冬木立廣平梢越し海の真青や冬木立三枝子寒林と競うマンション多摩の空洋子秀作枝先に星鏤めて冬木立洋子根元まで日の暖かし冬木立まこと乾きたる風が過ぎゆく冬木立みどり山の端の夕日透かして冬木立東音熊除けの鈴鳴るしじま冬木立恵子石を割る発破の音や冬木立紀久子うとうとと日のぬくもりの冬木立鈴子要らぬものすべて捨てきり冬木立文夫無骨なる生きざま晒す冬木立泰山黒黒と鷺の空き巣や冬木立秀輔やまびこ(一二月号作品から)感銘・共鳴)ーー私の好きな一句老いるとは知恵を積むこと竹の春杏花立...二月の詩(光悦寺)

  • 令和四年新年10句

    曇天の凧あげ4号水彩新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。久方ぶりに帰郷して、東京在住の子らと過ごした新年の10句を掲載いたします。子らと抜く庭の大根一二三惟之狭庭には小さな焚火子らの頬残り火の焼芋つくりほっこりこ小さくも心尽しの雪ダルマ初春や子らと張子の虎つくり迎春やネイルシールを子に貼られ初旅は吾子と訪ねしレゴシティ初春や坊主捲りの泣き笑ひ書初めはラインで流る幸の文字高々と子らと凧揚げ大戸川令和四年新年10句

  • 一月の詩(稲たわわ)

    下鴨神社(京都市左京区下鴨)稲たわわ帰京する子に手渡しぬ賀茂なすび惟之山並へ子らとスキップ稲たわわ兄いもと笛吹き合ひて秋の宵雨上がり子らと摘みゐる秋の花車椅子テニスに見入る夜半の秋誌上句会兼題「小春」特選達磨さん転んだが好き小春の日廣平母の紅さして幼の小春かな文夫多摩穏やか富士穏やかに小春風清次夫の忌の近き窓拭く小春の日みどり小春風スキップの子の遠ざかる洋子秀作嬰の瞳の母追ふ縁小春三枝子詩集手に日溜りベンチ小春めく東音久久の銀ぶら鳩居堂小春恵子磯釣りの竿のしなりや小春風篤子隣り合ふ畑に小春の立話和男縁越えて仏に頒つ小春の日啓子小春日の近江富士なり湖ひかる惟之同齢の医師の励まし小春の日秀輔散髪へと急がす妻ゐる小春かな稔新築の小槌の響く小春かな鈴子大富士や銀河の海の小春風信儀やまびこ(十一月号作品から)感銘・共鳴ー...一月の詩(稲たわわ)

  • 東海道五十三次土山宿街道歩き

    安藤広重「東海道五十三次の内土山春の雨」東海道五十三次の四十九番目の宿場町、土山宿を歩いてきました。土山へのアクセスはJR南草津駅からのマイクロバス8:00発、田村神社ゆき。乗客は我々の4人のみの貸し切り。乗車50分で、白川橋下車。茶畑を過ぎて静寂の瀧樹(たぎ)神社からのスタートとなりました。以下、出会いの風景を重ね、田村神社までの土山宿を拙句と画像で紹介します。なお、散策は街道歩きの名人、I氏の先導で始まりました。白川橋下車冬の朝茶畑きらら神社道静寂の鳥居を潜る四人かな木洩れ日を浴びて献灯続く道振り返る鳥居のひかり冬に入る本殿へゆけば牛頭冬陽照る朝露の光る茶畑東海道道標御代参街道右多賀街道、日野八幡屋号看板東海道土山宿伊賀屋跡東海道土山宿案内版土山の地酒田村川と出合うお店初冬や地酒の店舗「田村川」街道のマンホ...東海道五十三次土山宿街道歩き

  • 十二月の詩(東京五輪)

    東京五輪銅メダル賭けて七人蝉時雨惟之激闘の東京五輪夏終はるかなかなのやめば夜明けの雨上がる川風や時に途切れて虫の声朝顔や五輪の記事の捨てがたし誌上句会兼題「木の実」特選瓦焼く窯の火鳴りや木の実落つ三枝子校庭に下校のチャイム木の実降るよう子自転車のかごに木の実と文庫本洋子湖へ向く十二神将木の実ふる惟之読書てふ刻のありけり木の実ふるみどり秀作幼より貰ひし木の実箱に鳴る洋子抽斗の小箱にめんこ木の実独楽清次掌を零るる木の実夫の笣恵子父母の墓抱きし大樹木の実降る篤子薬研坂青い車に木の実降る鈴子木の実落つ音眠らせて水面かな廣平木の実ふる日暮れははやし志賀の道静風講堂の裏は草むら木の実落つ祐枝女裾山をくるむる夕日木の実降る東音園丁の鋏に機嫌木の実降る泰山やまびこ(十月号作品から)感銘・共鳴ーー私の好きな一句桜桃忌いつものやう...十二月の詩(東京五輪)

  • 瀬田史跡巡り

    近江国庁跡史跡公園奈良・平安時代に瀬田にあった近江国庁跡を目指し、徒歩6時間の近郊史跡巡りを小春日和の11月14日(水)に仲間と実施しました。遺跡の写真説明は平成23年に開催された大津歴史博物館の企画展「地中からの贈りものー遺跡が語る大津ー」を参照した。コース:稲津神社ー横尾山古墳群ー瀬田廃寺跡ー青江遺跡ー近江国庁跡史跡公園ー大場の桜ー参宮橋ー雲住寺ー唐橋ー瀬田城跡ー稲津港くちなしの木の実は橙色参道に惟之木漏れ日の落葉道なり古墳道山茶花の零る坂道青江遺跡へ累々と墓標の照りや枯芒子ら遊ぶ国府庁跡黄葉映え小春日の国府庁跡遠比叡参宮の桟橋赤き小春の日稲津神社参道稲津神社本殿前横尾山古墳群のあった横尾山林道横尾山竹林を見て瀬田廃寺へ瀬田廃寺跡碑瀬田廃寺跡。瀬田廃寺の創建瓦が国府庁と同様の飛雲文瓦であることから、国庁と同...瀬田史跡巡り

  • 十一月の詩(浮御堂)

    赤い四阿の見える森(栗東)8号水彩浮御堂山稜に垂るる暗雲雹来襲惟之雹はげし茄子の葉っぱの穴あまた捩花や左右を妻と確かめて首筋を真だにに遣らる夏の山湖に立つ虹の真下の浮御堂誌上句会兼題「花野」特選潮鳴りの花野の中の無人駅清次空缶を蹴りゆくどこまでも花野みどり日照り雨して花野に風の戻りけり洋子きららなす雨滴の走る花野かな東音この先は港へつづく花野道祐枝女秀作夕花野座して無心となりにけり三枝子妖精に出合へる予感花野原恵子花野道入相の鐘はるかより静風ワクチンをすませて広き花野かな博女花野にて振り返らずに別離しが稔われに返る花野の中を汽車の音洋子文庫本二冊をかかえ大花野洋子光り飛ぶ種袖に付く花野かな鈴子朝の日にきらめく吉備の花野かな京子花野また広くなりゆく休耕地文夫やまびこ(九月号作品から)感銘・共鳴ーー私の好きな一句緑...十一月の詩(浮御堂)

  • 第17回湖水会水彩画展おえる

    春のひざし(長浜慶雲館)F8太田厚子第17回湖水会水彩画展が無事終わりました。コロナ禍のため、久方ぶりの展覧会。メンバー12名の力作34点を紹介させていただきます。作品のイメージよりの拙い俳句も楽しんでいただければ幸いです。僧坊の雪の帰山や僧の列惟之二輪漕ぐ子らの湖岸や竹生島青春を歩む二人の三井の春晩春のメタセコイアの並木道懐かしき水口城跡若葉風水色の青き余呉湖や春の雲白川の眩しき流れ小春風葉を付けたラ・フランスの陽のひかり出港を待ちしヨットや堅田港冬の御所いと懐かしき写生会古民家の屋根の瓦や小春の日参道の桜並木や太郎坊正面にダリアを活けて展覧会清流のわさび農園水車春陽さす愛宕への道鳥居本風知草揺れて見返す出口かな切通の路地を行くなり小春風古すだれ風になびきし祇園かな縦三枚描かれし紅葉風ひかる助六を描きし仲間気...第17回湖水会水彩画展おえる

  • 第17回湖水会水彩画展のご案内

    第17回湖水会水彩画展をご案内申し上げます。ご高覧いただきますようお願いいたします。日時:2021年10月26日(火)~31日(日)10:00~16:00初日は12:00~場所:大津市生涯学習センターギャラリー(1F)大津市本丸町6番50号Tel077-527-0025京阪石坂線「膳所本町」下車湖岸方面へ徒歩数分第17回湖水会水彩画展のご案内

  • 袴腰山登山

    洗堰から望む袴腰山391m故郷の山、袴腰山に登ってきました。自宅から徒歩往復6時間。疲れてへとへとになって帰りました。来年は八十路を迎えますが、仲間に支えられて何とかやっています、瀬田川沿いの鈴なり無患子、楽しい朝市の看板、口を開けた木通などなど。山路は、おびただしい朴落葉でしたが、楽しい自然との出会いでした。無患子の鈴なりといふ川辺惟之朝市の看板楽し小春かなひつじ田の焦点に座す袴腰山路を覆ひ尽くして朴落葉朴落葉叫びの顔の如きかなコース:湖南台ー湖南変電所登山口ー鉄塔分岐ー水準点ー袴腰山頂ー南郷町分岐ー見晴台ー南郷町分岐ー北参道ー湖南台瀬田川沿いの無患子朝市の看板鉄塔の見える袴腰木通を見上げるうまく木通を落とせるかな湖南変電所登山口千頭岳、大平山として遠くに比叡山左の京滋バイパス、正面に伽藍山袴腰山頂391m袴腰山登山

  • 十月の詩(さくらんぼ)

    北山田漁港(草津市)8号さくらんぼ七年の歳月実りさくらんぼ惟之朝日差す葉裏に百顆さくらんぼ妻に摘む朝の一盛さくらんぼさくらんぼ掌に摘みお裾分けネット越し小鳥も突くよさくらんぼ誌上句会兼題「星月夜」特選カルザスのチェロの響きや星月夜惟之鯉跳ねて川面におどる星月夜みどり釣り船の連なる灯かり星月夜東音ベドウィンの露営のテント星月夜清次一張りのテントに親子星月夜咲久子秀作賜はりし恩師の陶画星月夜博女星月夜あした佳きことある予感珠子貰い湯のあの日も遠く星月夜洋子潮騒の聞ゆ旅寝の星月夜恵子高原の音楽堂や星月夜翠クレーン伸ぶビルの屋上星月夜洋子戦争と平和読了星月夜鈴子田の中の一本道や星月夜まことみやげ持ちこれから空路星月夜祐枝女十度目の富士八合目星月夜捨弘やまびこ(八月号の作品から)感銘・共鳴ー私の好きな一句鐘朧力抜くと謂ふ...十月の詩(さくらんぼ)

  • 夏休の絵

    バレーが大好き優月(4歳10か月)コロナ禍が厳しい折、夏休みに子たちが帰って来てくれました。買い物以外は何処にも出かけずに絵を描いたり、庭でのプール遊びや稲畑の散歩、花火などをして過ごしました。大好きなバレーの絵など楽しい思い出の作品や共に過ごした時間を拙句で紹介します。ブーメラン高木に架かり秋に入る惟之雨上がり子らと植ゑをり秋の花梅雨のごと雨ばかりなり帰省の子リコーダー共に吹きゐて秋の宵手花火を子らと怖怖をり底紅の咲くつぐ庭や子らの声朝顔の咲きつぐ狭庭子らの声子らの声蝉の啼く声水遊びお掃除も好きです。ホウキなどの描いてありますね。花が沢山咲いています。バレーの大ジャンプじいじとばあばも描いてくれましたバレー教室のホームページで紹介していただいた優月ちゃんの塗り絵夏休の絵

  • 九月の詩(御車返し)

    明智越(京都・亀岡)40号御車返し山上に御車返しなる桜惟之散る花の一片おほきひらひらと不動寺に花の絨毯薄明り鶯の四方に啼きをり遠比叡新緑のトンネル抜けて山下る誌上句会兼題「青田」特選窓四方開けて青田の風に棲む三枝子かぎろひの里の朝風青田風洋子そよぎ立つ色に力や青田風みどり学校田に学年の旗青田風恵子十勝野を統ぶるうねりや青田風泰山秀作青田風受けて農具の泥洗うまこと旅なかば青田の中の無人駅文夫近江路や湖東三山青田中捨弘青田見ゆ写経の硯洗ふとき稔媼ゆく青田の風に押されつつ秀子青田風古きよきもの大世帯珠子一枝と見紛ふ青田川向う詔義賑やかに青田は子らのビオトープ清次青田風遠く列なす小学生靜風歓声の子ら水遊び青田風惟之やまびこ(七月号作品から)感銘・共鳴ーー私の好きな一句伊予和紙の細き罫線春の雨そよ女ごろりごろり蓮華畑に転...九月の詩(御車返し)

  • 第25回滋賀水彩展おわる

    ひまわり50号前川稔子(大津市)第25回滋賀水彩展は、コロナ禍の厳しい中、無事おわりました。準備いただきました関係の方々にお礼申し上げます。出展は例年の半数位でしたが、意欲的な作品、楽しい作品など一部を順不同で紹介します。経年変化滋賀水彩会新人賞河内勇輝(甲賀市)水路閣滋賀水彩画会賞森弘子(大津市)DANCEdancedance若林和子(大津市)雨の寄り道梅原絹子大津市宙の旅村山綾子大津市花束増山恵子草津市自粛の庭服部壽一守山市ひつじ草と住人脇田英和大津市2月の常念岳渡辺徳一郎大津市大地中塚勝ひまわり荒金弘安大津市南伊勢町漁村山田憲孝大津市蓮池村上眞近江八幡市午後のひととき中村義郎草津市オオバス万木金造大津市明智越伯耆惟之大津市第25回滋賀水彩展おわる

  • 第25回滋賀水彩展の開催

    第25回滋賀水彩展を以下のとおりご案内申し上げます。ご高覧いただきますようお願い申し上げます。日時:2021年8月25日(水)~8月29日(日)AM9:00~PM5:00(25日は午後1時29日は午後4時まで)場所:大津市歴史博物館大津市御陵町2-2TEL077-521-2100アクセス:京阪電車市役所前駅より徒歩5分JR大津駅より徒歩15分無料駐車場あり主催:滋賀水彩会後援:京都水彩会事務局:荒金弘安Tel077-574-4774第25回滋賀水彩展の開催

  • 八月の詩(柏原宿)

    赤いドック(姫路市家島)8号水彩柏原宿街道に野ざらしの句碑いぬふぐり惟之境内は拝観休止紅枝垂宝冠を被る観音花明り艾屋の読める一文字さしも草中山道に火の見櫓や雀の子誌上句会兼題「蝸牛」特選でで虫やひとりに遠き遊歩道みどり悲しみは生きていること蝸牛正和ででむしや空ゆく宇宙飛行船洋子かにかくにふたりの余生かたつむり惟之手も足も出さぬが宜し蝸牛啓子秀作立ち止まり考え込んでかたつむり里子生れ出て緑を住処かたつもり清次八月の詩(柏原宿)

  • 春の詩’(ミモザ咲く)

    辻廻し(祇園祭)6F水彩ミモザ咲く有終のびわ湖マラソンミモザ咲く惟之手作りに子等の賑わい雛あられ被災地に零れる笑顔花菜畑学校の森から流る卒業歌卒業や吾子の制服採寸す誌上句会兼題「麦秋」特選ポン菓子のどかんと爆ぜて麦の秋洋子目交ひの湖の眩しき麦の秋三枝子麦の秋姉の好みの紺絣珠子吉野ヶ里物見やぐらに麦の秋啓子麦秋の風切るハーレダビットソン恵子秀句子どもらと浅瀬渡りぬ麦の秋鈴子裾をひく赤城榛名や麦の秋清次近江路やをちこちに見る麦の秋テル麦秋や海を遠見に伊予平野京子麦熟るる標一つの国境洋子麦秋や土塁残りし伊賀の里敏子ふるさとのひとすじの道麦の秋博女麦秋や坂をたどれば鬼ノ城跡みどり登校の自転車染まる麦の秋紀久子麦秋の風を背にウォーキング佳子やまびこ(五月号作品から)感銘・共鳴ーーー私の好きな一句菜の花や母が遺愛の鯨尺篤子...春の詩’(ミモザ咲く)

  • 中山道愛知川宿

    中山道愛知川宿街路灯中山道愛知川宿の街道歩きをを仲間と楽しみました。街道歩きは守山宿、草津宿、水口宿、木之本宿、今庄宿、柏原宿に次いで7度目となりました。参加は65歳から85歳を超える高齢者10名位で無理のない4Kmから5Kmのコースを漫歩しています。今回の愛知川宿は創立150年の酒造から始まり、将門の血で染まったといわれのある不飲川橋(のまずかわばし)までのコース。青空の梅雨晴間の一日をゆっくり楽しみました。JR石山駅8:43発ーJR能登川駅9:20着ーバス9:30発ー矢守9:47着ー愛知酒造ー豊満神社ーびんてまり館ー近江上布伝統産業館ー中山道愛知川宿商店街ー老舗しろ平ー本陣喫茶(昼食)ー宝満寺ー不飲川橋14:40発ーJR能登川駅ーJR石山駅夏空へ高き煙突老舗蔵惟之吟醸の試飲過ぎゆく夏の喉片影にお辞儀されゐる...中山道愛知川宿

  • 六月の詩(初不動)

    睡蓮(大津市大萱)F6水彩初不動堰にあそぶ鳰もソーシャルディスタンス惟之大津絵の鬼もマスクの立姿石山の泗水を浴びて初不動アべべ瀬古走つたびわ湖春終へる比叡に向く艇庫の扉春日射す誌上句会兼題「辛夷」特選辛夷咲く峡に二の谷三の谷洋子龍太忌の百戸の谿の花辛夷珠子高原の風に声あぐ辛夷の芽みどり花辛夷真白や戦なき空に三枝子辛夷咲くたまさか風のつのる日よ清次秀作通院の道や辛夷の花明り佳子退院日今朝はればれと辛夷花睦美花辛夷農事の手順確かむる捨弘開墾を語りぬ父祖の北辛夷泰山姉川の戦ひ跡や花辛夷惟之朝鮮大学校の正門に咲く辛夷かな加代子誰が為ぞ全山辛夷と申すべし稔一万歩辛夷下の待ち合わせ啓子むらさきに山ふくらみて花辛夷和男辛夷咲く友の住家を仰ぎけり博女やまびこ(四月号作品かた)感銘・共鳴ーー私の好きな一句高架ゆく列車は冬の月へ入...六月の詩(初不動)

  • 五月の詩(薺粥)

    新緑の県立図書館8号水彩(2005年)薺粥年越の大雪となり金閣寺惟之伊吹山に雲の棚引く年迎ふ表紙絵に賜る祝意初便顔に幣付けられ牛の初詣古希と喜寿明けてほのぼの薺粥誌上句会兼題「水温む」特選行く水もとどまる水も温みけり篤子玉川上水口開く鯉に水温む加代子水温む驚き易き稚魚の群れ三枝子川底に雑魚の群れあり水温むみどり古民家の土間に農機具水温む洋子秀作池温む主の大鯉現るる恵子賀茂の川水切る子らや水温む奏行鉄橋のレールの響き水温む清次水温む兆しの見えて鯉の跳ね万智子水温む釣師そろりと動き出す捨弘水温む鯉が出てきてすれちがふテル橋脚に残る赤錆水温む葵堂ゆったりと鯉は岸辺に水温むまこと水温むラジオ体操第三へ秀穂沢音のやはらぐ里へ水温む翠やまびこ(三月号作品から)感銘・共鳴ー私の好きな一句残菊の支えられをり吾もまた惠弘その影の...五月の詩(薺粥)

  • 田上不動さくら

    御車返しの桜(太神山不動寺)4月24日(土)、太神山不動寺の御車返しの桜の花見に行ってきました。満開を期待しておりましたが、時折、花びらがひらひらと毀れ、花の絨毯が広がっていました。石据橋ー天神橋(仮称)ー迎不動ー不動橋ー休憩所ー泣不動ー二尊像ー御返り桜ー不動寺ー山頂ー御返り桜ー二尊像ー泣不動ー迎不動ー天神橋(仮称)ー石据橋囀りの四方八方千頭岳惟之山影に隠れし比叡匂鳥微笑と頬杖の像山ツツジ微笑の二尊像なり花明り不動寺の花の絨毯薄日差す花びらの一片おほきひらひらと緑さすトンネルぬけて山下る天神橋架橋の第二名神高速工事現場天神川架橋工事の現場2新緑の山路を自転車を押して迎不動の湖南アルプス案内不動橋、泣不動への分岐道へ不動橋を渡る鶯があちこちより聞こえる千頭岳方面の見晴らし、比叡山は右山影にかくれんぼ休憩所での小休...田上不動さくら

  • 中山道柏原宿

    清瀧寺徳源院の枝垂れ桜中山道67番目のうち江戸から60番目の宿場、柏原宿の散策を今宿に続き行ってきました。散策仲間は10人。4月3日(土)、桜満開の散策はとても幸運でした。清滝山山麓の徳源院の枝垂れ桜は見事でしたが、石堂寺前、水面の花びら一面も素晴らしいひと時でした。みんなで頂いたやいとうどんもとても美味しかった。清滝山、霊仙山は以前に登り、懐かしさもあり感慨深い街道散策でした。計画いただいたIKEDA様ありがとうございました。散策コースJR柏原ー芭蕉句碑ー石堂寺出会いー古木・柏槇ー清龍寺徳源院ー五輪塔・観音ー石堂寺ー石堂寺出会いー火の見櫓ーやくし道道標ー日吉神社ー柏原宿歴史館ー伊吹堂亀屋左京商店ー本陣跡ーJR柏原駅ー寝物語の里ーJR柏原駅乗換はわずか五分や春の駅惟之せせらぎて花のトンネル遠伊吹遠伊吹土手に群れ...中山道柏原宿

  • 四月の詩(冬うらら)

    明智越え(京都市亀岡)50号水彩冬うらら今庄の卯建卯建よ柿たわわ惟之冬うらら駅のベンチに座すゴジラ冬至風呂子らと遊んだ浮寝かな蜜避けて煤払いなり御影堂花八つ手朝日に映えて八十路へと誌上句会兼題「野焼」特選翔けるもの追ふかに野火が挙がりけり稔田の神へ畑の神へ野火一柱清次野焼あとどこか芽の出る音がして静風野を焼ける抜きさしならぬ炎のあがり三枝子蒲生野の野焼が覆ふ比良比叡惟之秀作縄文の石の遺構や野火赤し恵子遠巻きの子ら躁がせて野火猛る洋子松明をかざす村長野焼煤京子風なくば風をたたせて野火走る篤子故郷は箱根の麓野火走る佳子てらてらと頬なめ過ぐる野焼風まこと境界に仁王立ちして野火守る和男遠野火の焔に追われたる鴉かなみどり根こそぎはせず火の走る阿蘇野焼啓子野焼して空の広さのどこまでも紀久子やまびこ(二月号作品から)感銘・共...四月の詩(冬うらら)

  • 房総の海女

    若木山(わかぎたかし)安房ノ海処女(おとめ)1951年(紙・着彩二曲一双180×176㎝千葉県立美術館蔵)風光明媚で漁業が盛んな千葉県の房総半島には、江戸時代以来、多くの絵師や画家が訪れて漁村の様子を描いた。自然に抱かれたおおらかな人間の生活にあこがれた日本画家の若木山(1912~72年)もその一人だった。1950年代初め、房総半島南部の安房地方で描いた「安房ノ海処女」の3人の海女は、水中メガネを着け、海に潜る準備を整えている。1609年、この田尻海岸沖で、スペイン船サンフランシスコ号が、メキシコに向かう途中、嵐の中で座礁、、付近の住民、特に海女たちが乗務員救助に活躍した。現場近くの説明板には、乗組員373人のうち317人が救助されたことや、「海女たちは、飢えと寒さ不安にふるえる異国の遭難者たちを、素肌で暖め蘇...房総の海女

  • 第76回びわ湖マラソン

    第76回びわ湖毎日マラソンの鈴木健吾2月28日に行われたびわ湖毎日マラソンで、鈴木健吾が日本人初の2時間4分台の日本新記録で優勝。滋賀県での最後のレースに花が添えられる。国内で続くマラソンでは、最も歴史が長く、多くのトップランナーが76回を数える大会を彩ってきた。今後は、大阪マラソン(読売新聞社共済)に統合され、来年2月に行われる。レースは36キロの給水地点。先頭グループ3人の中で、勝負所に頭を巡らす間にボトルを取り損ねた鈴木はひらめいた。「他の選手が給水をとっている間に行こう」。一気に1キロ2分53秒ペースを上げ、2人を置き去に。その時まで記録を意識していなかったが、タイムを確認し、「2時間5分を切れる」とスイッチが入ったと言う。最後は「やった」と雄叫びをあげ、ゴールへ飛び込んだ(読売新聞)。なんと日本歴代1...第76回びわ湖マラソン

  • 三月の詩(木之本宿)

    北野天満宮(2019年3月)木之本宿山霧のゆるりと流る賤ヶ岳惟之木之本の牛馬市跡初時雨鐘楼の鐘は打てずに冬に入る漆黒の戒壇巡り冬の銅鑼軒下の杉玉ずしり冬めける誌上句会兼題「寒」特選寒雀丸くなり尚丸くなり万智子なかんずく青信号の灯の寒し清次寒鯉寒鯉釣りも動かざる三枝子曳き売りの距離を計らふ寒鴉京子寒の星動く生きよと亡妻の声洋子秀作稚魚遊ぶ底に動かぬ寒の鯉惟之寒禽の風強ければ強く鳴く篤子ちぎれ雲寒空を来て海へ出てつとむ夕厨不意にヒューズのとぶ寒さ恵子寒日和児に小庭の石に猫の来て紀久子嵯峨野の夜の竹打つ音や寒に入る円町飼い犬の聞き耳立てる寒さかな里子走り根に浮くアスファルト寒日和葵堂寒き夜の母にせがみし民話かな捨弘寒風を斜めに受けて六地蔵信儀やまびこ(11号作品から)感銘・共鳴ーー私の好きな一句赤とんぼ地蔵の膝がほん...三月の詩(木之本宿)

  • まち、ゆたかなまち

    「まち、ゆたかなまち」いそべけいすけ小学1年バーべキュウ―の4人仲間と手をつなぐ(部分)「思い出の水車と池」磯部こはる小学6年さくらの若葉と手造りの額縁(部分)東京・練馬区在住の姉弟が小学校の連合図工展覧会に選ばれ、作品を送ってくれました。一年生の恵介君の作品名は「まち・ゆたかなまち」。切り絵とクレヨンの組み合わせで、理想の街を描いたとか。力を入れて描いたのはバーベキューをしている4人組。右の二人は甲虫と鍬形のシャツを着て、兜虫の子は大きく笑っているようです。想像を超える楽しい絵で、元気を沢山もらいました。また、今春に卒業予定のこはるちゃんの作品名は「思い出の水車と池」。校庭の思い出を描いたとのこと。自分の目で見た本当の色を再現することで桜の下の葉っぱを頑張ったそうです。桜の幹のタッチがとても大胆で、葉っぱの一...まち、ゆたかなまち

  • 二月の詩(案山子)

    保津峡乗船場(京都・亀岡)F8水彩案山子初乗りの赤い自転車ばった跳ぶ惟之すいすいとペダルを漕げてとんぼ飛ぶ創作の案山子の展や野菜畑山並や大河を照らす月明り焼討ちの四百五十忌月今宵誌上句会兼題「酉の市」特選手拍子は指から掌へと酉の市信義大熊手かつぐ御仁に道を開け山女魚酔眼におかみ微笑む大熊手和男時代劇の江戸っ子のごと酉の市稔熊手持ち訪ね来る子ら茜空翠秀作威勢よき声に始まる酉の市基雲開運の熊手は言ひ値で決まりけり章代コロナ禍もここは無縁や酉の市捨弘歩行器をむんずと握り一の酉文夫金平糖どの色も好き酉の市京子柝の音に商売繁盛酉の市秀穂煌々と裸電球三の酉まこと酉の市小さき熊手にも手打ち喜志子境内の人皆マスク一の酉須美子干支八度巡る媼の酉の市珠子酉の市小さき土産買ひ求む紀久子三蜜に小声の拍手酉の市加代子九十八を迎へる妣や一...二月の詩(案山子)

  • 一月の詩(萩むら)

    萩むら萩むらに隠れて古寺の白秋碑惟之轆轤ひく木地師の里や蕎麦の花柳生への小道を照らす月今宵鹿の名を呼びし土産屋東大寺雁渡るかるがね地蔵の空高く誌上句会兼題「秋深し」特選5句秋深し日向を継いで歩きけり秀子山寺の不滅の法灯秋深し博女さりげなくお洒落なベレー秋深し陽子仰ぎ見る星の曼荼羅秋深し胡蝶山の端の雀色時秋深し恵子秀作20句デニム地の藍の香りや秋深し京子京の護符貼る酒蔵や秋深し惟之秋深む夕べの皿の色を替えみどり秋深し馴染まぬままのデジタル化珠子突堤を叩く怒涛や秋深む基雲人気なき渚のしらべ秋深し靖子宿下駄のころんと音し秋深し篤子旅一日小さき駅も秋深し静風認める長き便りや秋深し捨弘秋闌くるかさね五色のウインドウ啓子老画家の小さき個展秋深しまこと螺子回す昭和の時計秋深し洋子麒麟草丈低きまま秋深しつとむ米を磨ぐ音のとどく...一月の詩(萩むら)

  • 夜空の月に照らされる二匹の猫

    夜空の月に照らされる二匹のねこ磯部こはる(12歳)切絵図工の時間に制作された小学校6年生の切絵。左右対称の見事な作品です。切絵の経験がないので、どんな手順で制作したのかとても興味深いです。今はコロナで会えないけれど、その日を楽しみにしています。月の俳句をいただきました。月天心向かい合ふ切絵の猫や月天心惟之月天心猫の尾つぽも高高と耳鳴りも宙へ跳んでけ月天心古希と喜寿無事に過ぎゐて月冴ゆるあの街へGoToEat月冴ゆる夜空の月に照らされる二匹の猫

  • 十二の詩(鳥兜)

    弘誓寺の蜜柑かがやきはじめたり(東近江)鳥兜鮒ずしや北湖南湖を食べ比ぶ惟之吾子泣ひて尾のなき守宮放しけり盆三日帰れぬ子等と絵を交はす稲光湖を平らに走りけり鳥兜ひつそり郡れし比良比叡誌上句会兼題「秋夕焼」特選秋夕焼映す川面や風立ちぬ保子山上に祀らるる舟秋夕焼惟之一仕事終へて珈琲秋夕焼円町山山の渓の深さよ秋夕焼みどりすり抜けるスケボーの子や秋夕焼佳子秀作鐘の音の海に出てゆく秋夕焼京子秋夕焼大河の蛇行浮き立たせ章代望洋の高台に酌み秋夕焼稔トロムソを水平移動秋夕焼胡蝶海に沿ふ秋夕焼の五能線和男日照雨過ぐ秋夕焼の嵯峨野かな美智子秋夕焼クラブ帰りの子らのこゑ靖子久に見る秋夕焼の鳰の湖静風秋夕焼真つ只中に漁る三枝子犬吠の波のパノラマ秋夕焼陽子ラクビ―のゴールホストや秋夕焼恵子鳥羽の海の船の行く手や秋夕焼須磨子清閑な鍵屋の辻や...十二の詩(鳥兜)

  • 北国街道今庄宿

    北国街道今庄宿(今庄観光協会パンフより)北陸の玄関口・今庄宿の街道歩きをしました。短冊状の全長1kmばかりの街道ですが、今庄の歴史を探る楽しいまち歩。石山駅から近江塩津、敦賀、今庄駅へ2時間ばかりでしたが、いい一日を過ごしました。険しい峠を背にする今庄宿は、京や江戸に行き来する越前国の各藩や旅人が必ずといっていいほど利用しました。江戸時代のある旅日記には、茶店で田楽や蕎麦が売られ、都訛りの言葉で呼び込みをする今庄宿のにぎやかな情景が記されています。幕末の記録では旅籠屋55軒、茶屋15軒、酒屋15軒、娼屋2軒などがあったとされ、大きな宿場町として繁栄した様子がうかがえます(今庄観光協会パンフレットより記載)。今庄駅ー御札場跡(北村善六家)-高札場跡ー白駒酒蔵ー吉五商店ー高野由平商店(梅肉)-今庄宿入口(稲荷神社)...北国街道今庄宿

  • 案山子の創作展

    案山子の創作展(大津市関津)老二人手と手を合わす案山子かな惟之かかし村こちらですよと指す案山子受付はテントの下の案山子かな土手に座し園児見守る案山子かなうら若き少し色気な案山子かな母と子の仲睦まじき案山子かな背の丸き案山子居並ぶ野菜畑幸福の亀と一緒の案山子かな山並の彼方は比叡すすき原案山子の創作展

  • 十一月の詩(十王図)

    晩秋の大宮川(日吉大社・大津市)F8水彩十王図夕夏至やゆるりと沈む部分食惟之一里塚榎たかだか梅雨青し荒梅雨や死者を裁きぬ十王図ダリア咲く閻魔の御座す十王寺七夕やコロナの収束祈りし子誌上句会兼題「秋の水」特選大江戸へ通船堀や秋の水章代禊ぐ術あらばゆだねむ秋の水千代豊秋の水煌めきて村に入る一江吉と出る水占いや秋の水三枝子一村の沈むダム湖や秋の水京子秀句新しき杓整ふや秋の水保子一掬い糺すの森の秋の水胡蝶下山後の手足の弛び水の秋咲久子秋の水おきなおうなの映る影靜風川のぼる魚影透かし秋の水由紀子日本橋よりのクルーズ秋の水鈴子小流れに沿う家並みや秋の水山女魚草蔭に鯉のゆらりと秋の水朋子茅葺きの美山の里や水の秋惟之渡良瀬の昼を静かに秋の水和男嵯峨野路の奥の深さや秋の水富治木の間より鳥の出入りや秋の水和己千年杉根方の濡らす秋の...十一月の詩(十王図)

  • 木之本宿街道漫歩

    賤ケ岳の見える七本槍の酒蔵F6水彩木之本は、古くから栄えた宿場町。以前に写生会で訪れましたが、今回は街道歩きで再び訪問の機会に恵まれました。秋雨の中でしたが、新たに意冨布神社(いふらじんじゃ)や地蔵院での暗闇の世界と展覧会、そして木之本にも田上山があることを知りました。銘酒、北陸街道の蔵元、山路酒蔵では京都、松尾大社の護符が扉の横に貼られていて感動しました。駅前の四代目の福田屋の女将さんは大津市の平津出身で、我々7人が石山からのメンバーと知り、親しみを込めて、おでんやなべ焼きうどんを配膳。沢山並んだ一升瓶の上には有名人の一筆がずらりと掛けられていました。JR木之駅ー一里塚近傍ー馬宿平四郎ー木之本牛馬市跡ー山路酒造ー意冨布良神社ー山路酒造ー地蔵院ー本陣薬局ー富田酒造ー白木屋ー北国街道と北国脇本陣との分岐ー札ノ辻ー...木之本宿街道漫歩

  • 10月の詩(花蜜柑)

    大山崎山荘(京都府乙羽郡大山崎町)F8水彩花蜜柑初夏や鴉のねぐら高高と惟之香を放つ密な葉裏に花蜜柑九輪草誌上句会に手向けらる蛇の子を小瓶に掲げ餌を問う子収束を祈り湖岸に大花火誌上句会兼題「夜店」特選神の灯を借りて夜店の荷を開くみどり景気見と父に連れられ夜店行く富治旅先の南座夜店の焼き団子啓子故郷の夜店幼に語り継ぐ陽子たなごころ易者にさらす夜店かな秀穂秀句夕映えに陶器投げ売り夜店の灯ひさ子蜂の子を食す信濃の夜店かな美智子知らぬ世に迷ひ入るやう夜店過ぐ洋子気に入りの兵児帯の子ら立つ夜店珠子はしゃぐ子の手を握りしめゆく夜店靖子姉は買ひ妹迷ふ夜店かな美樹腕白の覗くたこ焼き夜店の灯和男夜店の灯照らす主の顔の彫り秀子セルロイドの玩具ガスの香夜店の灯喜志子神木の真下に夜店灯かりかな篤子綿飴に昭和の灯る夜店かな山女魚山麓の夜店...10月の詩(花蜜柑)

  • 東海道五十三次 水口宿散策

    浮世絵名物かんぴょう(部分)9月18日、好天の秋空のもと仲間8人で旧東海道水口宿の街道歩きをしました。現代版東海道五十三次水口宿絵地図を片手に約5kmばかり。城址を過ぎて、すぐ、広重の浮世絵に出遭い、街道蔵で濁り酒の試飲。百軒長屋跡や交流会館へ。会館では、幸運にも河内町の曳山を紹介いただきました。城下町である水口宿の街道歩きを満喫して水口神社にお礼をして、水口城南駅へ向かいました。貴生川駅ー水口城南駅ー水口城跡ー広重の浮世絵ー西見付ー街道蔵美富久酒蔵ー妙沾寺ー五十鈴神社ー百軒長屋跡ー水口石ー天神町ー北町ー交流会館ー河内町ー石橋ー水口神社ー水口城南駅干瓢干し女(め)見つけてうれし水口宿惟之京口と呼ばれし見つけ秋日和漢の酒ひと口含みほろとなり(無季)いぬわしの高き神木つくつくし郭内を確と監する与力窓(無季)街道に碁...東海道五十三次水口宿散策

  • 東海道草津宿漫歩

    旧街道風景(草津川跡地公園ガード下にて)中山道守山宿コースにつづき、JR南草津駅からスタートして、JR草津駅までの旧東海道草津宿の約5Kmのコースを漫歩ました。まずは南山田まで炎天を歩き、日本六玉川のひとつである野路の玉川に。野路は平安時代から全国的に歌所として知られ、多くの歌人や俳人によって歌われている。<あすもこん野路の玉川萩こえて色なる波に月やとりけり源俊輔(千載和歌集)>次は民家の塀に五輪塔の写真がかけられていた平清宗塚へ。野路の玉川(萩の玉川)-東海道草津宿漫歩

  • レガッタ

    保津川下り乗船場8号水彩レガッタ囀りは杜の奏でるアリアかな惟之落日に染まる比叡や麦青む松の芯一尺伸びて雨上がるレガッタの声も消えたりみづき咲く休校の門は開けられ白牡丹誌上句会兼題「新樹」特選約束は蛤御門新樹光胡蝶古墳群装ふ新樹吉備の国つとむ新樹陰絵本開けて読み聞かせ眞喜子妖精の隠れをりさう新樹光里子鎮まりて新樹の風の金色堂須美子秀作渡月橋渡る先へと新樹風円町新樹光島へ五分のいろは丸京子天守閣望む大路の新樹かな美樹路線バス深き新樹の影に待つ篤子書に倦みてしばし佇む庭新樹靖子芸大の門まで続く新樹かな美智子江ノ電のカーブの先も新樹かな京子風鐸の音色は風に新樹光啓子免許返上帰路は新樹の影踏んで章代一湾に浮く猿島の新樹かな基雲新樹光三つの御代を越えて来し静風信濃路は白樺並ぶ新樹光ともはる打ち並ぶ観光バスや新樹光秀穂捨てが...レガッタ

  • 赤い四阿のある森

    赤い四阿のある風景(栗東自然観察の森)第16回湖水会水彩画展に出展予定の作品。写生会(2019年6月)を思い出しながら色を重ねました。あづまやの屋根あかあかと緑さす惟之青蘆の日照りを返すカエル池緑陰に木道つづく写生会竹林へ清く波打つ夏の菊笹百合の小さく揺れてさざれ岩ひつじ草花も付けずに日を照らす赤い四阿のある森

  • 第16回湖水会水彩画展の開催

    第16回湖水会水彩画作品展を開催いたします。ご高覧いただきますようご案内申し上げます。日時:2020年9月1日(火)~6日(日)AM10:00~PM4:00但し、初日は12:00~場所:大津市生涯学習センターギャラリー(1F)大津市本丸町6番50号TEL077-527-0025京阪石坂線「膳所本町」下車湖岸方面へ徒歩5分第16回湖水会水彩画展の開催

  • 八月の詩(リラの花)

    神戸ドックF6水彩リラの花春キャベツ畑に列なし遠伊吹惟之鞍馬山またまた出会ふ蝮草花冷やパンデミックなる言葉句会なき空へ香りを放つリラおさがりを着てゐる幼リラの花誌上句会兼題「夏野」特選草花の名に釣られゆく夏野かなひさ子気ままなる又三郎の風夏野恵子野辺山に憩ひし軍馬夏野原翠ひよつこりと野武士出さうな夏野かな円町少年の夏野の中の秘密基地捨弘秀作寝転べば地球の回る夏野かな富治指切りの少女かけ出す夏野かなみどり一本の道おれてゐる夏野かな勝彦合宿の夏野の先は富士裾野仙命大夏野姉は一世を里暮らし珠子岬馬の親子くつろぐ夏野かな基雲夏野来てカウベルの音のすがすがし篤子帰省路の鉄路まぶしき夏野かな稔五月野や鳥の親子の口移し美樹夏野来て花の名を知る一日かな万智子誰がつけし夏野に細き隠れ道啓子靄流れ池塘の浮かぶ夏野かな喜志子牧牛の乳...八月の詩(リラの花)

  • 中山道守山宿ハイキング

    街道へ鎮守の杜や椎の花惟之息災を祈り茅の輪を二度三度七夕の陶の絵踏みて閻魔堂へ死者裁く閻魔大王十王寺(無季)一里塚の榎高々梅雨青し今宿のハイビスカスの白きかな元総理の生家はうの屋梅雨じめり慈眼寺の帆柱観音濃紫陽花ほたる地蔵へ流れきららや蜻蛉生る三蜜をつひつひ忘れビール注ぐ鎮守の杜(勝部神社)勝部神社本殿に向く茅の輪(勝部町)天の川を挟んで会う牽牛と織姫の陶板絵閻魔像が祀られている十王寺(焔魔堂町)今里の一里塚本像寺雛菊と石仏樹下神社樹下神社境内樹下神社の常夜灯天保二年(1831年)建立煎茶屋かたかたや中山道守山宿ハイキング

  • 七月月の詩(菜の花)

    宇治の酒蔵6号水彩菜の花眼の優しセラピー犬やミモザ咲く惟之蛤の砂を吐かせば出ず稚蟹春場所の八艘飛びや無観客石山の即位吉礼ご開帳菜の花やドクターイエロー疾走す誌上句会兼題「蝶」特選菜の花のちぎれた黄蝶生まれけりまこと黄蝶ゆく小野妹子の古墳径惟之蝶蝶や眼下に空母ワシントン富治初蝶や姉とハモりしわらべ歌靖子雨あめの烏城の凜と紋白蝶京子秀句木道は風湧くところ蝶の昼篤子光明をまとひ初蝶舞ひ来たり洋子平和なる空を自在に蝶の舞博女蝶の飛ぶ光の中の柿田川珠子白蝶の飛び立つ風や空青し克彦浅間晴れ野川に蝶を追ふ日かな山女魚紋白蝶五浦の海の碧の上章代風と来て風と去り行くしじみ蝶三枝子初蝶やビロード並ぶ異人館京子まなかひを舞つて初蝶森影へ祐枝女初蝶や空の青さに見失ふ和男生まれし蝶柔らかき翅もて庭立ちぬ喜志子初蝶やきのふと違ふ空の色美樹...七月月の詩(菜の花)

  • 阿弥陀が原(田上山ハイキング)

    野いばら梅雨晴間の6月10日、コロナ禍で中止となっていました山歩きをしました。迎不動までの天神川沿いの登りはいつものとおり、ハードな自転車で40分。行々子が遠くに聞こえて気持ちいい。アルプス登山口ー迎不動ー若水谷ー迎不動寺堰堤ー鎧堰堤ー阿弥陀河原ー淀川百年記念の森ー迎不動ーアルプス登山口若女谷迎不動(新鎧)堰堤和紙の原料になる雁皮鎧堰堤近くの道標笹百合鎧堰堤阿弥陀が原(田上山ハイキング)

  • 六月の詩(牡丹の芽)

    酒蔵と十石舟(京都・宇治)6号水彩牡丹の芽氷原や砂蟕長長と国境へ惟之逞しく土突き上げて牡丹の芽暁や魞挿す舟に影ふたつ春寒し母の憂ひに大泣く子入学を揃うて祝ふ孫三人誌上句会兼題「東風」特選東風に乗り仏師のみ魂下り来る博女眠る児のくるみ引き上げ桜東風美樹朝東風や海へとつづく町が好き京子桜東風休校続く小学校保子秀句桜東風石山寺の川そよぎ惟之垂り尾の光る神鶏桜東風珠子朝東風を道連れにしてペダル踏む惠子夕東風や連絡船は沖を差しみどり朝東風や嘶く都井の野生馬克彦強東風や農機具手入れの老いの黙和男朝東風や孫の運転頼もしき佳子梅東風や托鉢僧の帰る寺勝彦荒東風や岩礁に立つ日蓮像研二梅東風の丘に展ける相模湾美智子東風よ吹け太宰府めざし今日も吹け万智子強東風の波や初鳥踏ん張りぬ啓子強東風や敗者の涙美しきまこと朝東風や火入れの窯に清酒...六月の詩(牡丹の芽)

  • 竹生島遠景

    竹生島遠景(長浜市)6号水彩湖北野鳥センターの湖岸からの竹生島。夕陽を背にした景観は奥琵琶湖代表的なカメラスポットといわれる。水鳥の風景には出会えなかったが、竹生島遠景は琵琶湖八景にも選定されているとおり美しい。竹生島には、724年に聖武天皇の命に行基が建立したといわれる宝厳寺があり、さらに奥に進むと420年に雄略天皇の命により建立された、日本三大弁才天のひとつに数えらている竹生島神社がある。このように竹生島は古来より人々の信仰の対象であり、弁才天が琵琶が琵琶湖の名前の由来と伝えられている。ちなみに琵琶湖と呼ばれるようになったのは江戸時代以降で、古くは近淡湖(ちかつあわうみ)、淡海の湖(あふみのうみ)、鳰海(におのうみ)などと呼ばれていた。(琵琶湖・淀川里の川をめぐる<総集編>平成28年3月より)弁才天の琵琶が...竹生島遠景

  • 沖島香

    沖島港(近江八幡市)F6水彩2016年に写生会で訪れた沖島を再掲しました。びわ湖に浮かぶ、竹生島、多景島、沖島で唯一人が生活しているのは沖島。居住者は300人あまりで、移動は徒歩と三輪車。信号もない。遠足の子らがいた奥津神社や鮒ずしの倉庫、貝殻の軒下の道が懐かしい、機会を見つけまた訪れたい。桟橋は猫の居場所よ秋日和惟之軒下の神への道や秋桜軒下は貝殻の道秋の昼船陰に猫の居眠り秋の午后さよならと子等と声掛け秋の船奥津島の絵馬に差しゐる秋日かな犇めける屋根より望む湖の秋弁財天の足元揺らす矢車草鮒ずしの樽はいくつも並びゐて霊仙山は入江の向かふ秋霞沖島港

  • 「武蔵野探勝」を詠む

    石神井公園の春武蔵野探勝とは高浜虚子は、昭和五年八月から同14年までの間に、百回にわたり、ホトトギスの門弟を率いて「武蔵野探勝会」という吟行を行った。ほとんど毎月休みなく武蔵野のどこかへ出かけていったわけである。そのもようは、吟行記事として毎回「ホトトギス」に発表されていた。昭和十七年にはそれをまとめて「武蔵野探勝会」が刊行され、--。執筆には虚子をはじめ二五名の同人が交代であたっており、第一回目の吟行記は虚子が書いている。「私達東京に住まつてゐるものであって、兎角、京洛の景色のみあこがれて、東京近郊にも亦た関東特有の風景があることを忘れたやうなものがあることは嘆かわしいことである。先づ第一番に閉脚してはならぬものは武蔵野である。」というふうに始まる第一章は、虚子独自の気息の感じられる文章で、吟行地は、府中の欅...「武蔵野探勝」を詠む

  • 五月の詩(飾り凧)

    飾り凧鰤さく筑紫の里や大旦惟之鶴の橋亀の橋あり京の春人集る日吉大社の猿廻し助六の目尻いな背や飾り凧初場所や大関去なし小兵勝つ誌上句会兼題「冴返る」特選琴線をはしる指先冴返る研二冴返る草鞋の僧の比叡道静風冴返る石工の打てる鏨の音和男冴返る旅客機都心を舐めるごと章代冴返る波のきらめく須磨の浦みどり秀作添削の主筆数多や冴返るまこと冴返る夕日の沈む京都御所美智子再診の部厚きカルテ冴返る三枝子カリヨンの音冴返るマリア像胡蝶永平寺の長き回廊冴返る基雲ふるさとの古刹への道冴え返る真喜子香煙にかざす両手や冴え返る信義冴え返る外出いとはぬ姉妹珠子あけがらすに廊の軋みや冴返る秀子冴返る移転を重ね九輪塔啓子冴返る会釈そこそこ別れをり須美子天を突くメタセコイアや冴返る佳子閂の音山門に冴返る保子雨上がる甍の光り冴返るテル靄はれて山麓の里...五月の詩(飾り凧)

  • 連翹と桜

    連翹(京都植物園)6F連翹の「翹」は枝がすくすくと伸びて花をつけている形を鳥の長い尾にたとえたものといわれている。枝が地に届くと、そこから根を出す。半蔓性の長い枝先まで、むせるような鮮やかな黄色い花をつけている様子は春の象徴のような勢いがある。花が盛りを過ぎる頃から小さな葉が萌えだす(岩淵喜代子)角川俳句歳時記より。連翹の一枝円を描きたり高浜虚子連翹や真間の里びと垣を結ばず水原秋櫻子連翹の綱をほどけば八方に山口青頓行き過ぎて尚連翹の花明り中村汀女連翹や雨の堅田の蓮如みち星野麥丘人連翹と桜

  • 花の径

    瀬田川沿いの花の径花曇ぐるり散歩の瀬田の川惟之松の芯確と伸びゐし湖の浜花の下父と母ゆく前うしろ絵画展は中止ばかりや花くもり膳所城の門は神社へ養家天校門は開け放たれてマーガレット川の辺の見張りは親よ春の鴨さんぽ道の道標と唐橋「粟津の晴嵐」の石碑と松林松の芯膳所公園の桜花の下ゆく家族の列膳所神社と桜花絵画展の案内版マーガレット(大津市立粟津中学校)唐橋東詰と桜花瀬田川沿いの鴨一家(1)瀬田川沿いの鴨一家(2)花の径

  • 四月の詩(ゆりかもめ)

    赤いプラムとパンゆりかもめ飛行雲にのってサンタは還るとや惟之年の瀬や似顔掲げて歌ふ第九巫女の舞ふ里の神楽や笛鼓出港のデッキに群れるゆりかもめ雪囲終へて昇りぬ湯のけむり誌上句会兼題「湯ざめ」特選吾子とゐて宇宙を語る湯ざめかな三枝子あと一句封するまでの湯ざめかな富治耳掻くや湯ざめの膝に子をのせてひさ子透きとほる波を見てゐる湯ざめかな勝彦湯ざめして見えぬ会話の長電話秀子秀句時忘れくくる名簿や湯ざめして博女推敲の決まらぬ座五や湯ざめして研二笑ひ声湯ざめを知らぬ孫子らや美樹釘付けの逃亡ニュース湯ざめして万智子湯ざめして今日振り返るボールペン珠子星の下語り明かして湯ざめかな胡蝶黙し読む子の絵日記や湯ざめしてみどり十時打つ柱時計や湯ざめして紀久子迷路なる宿の廊下や湯ざめして章代湯ざめして話も尽きず里帰り加代子スターウォーズご...四月の詩(ゆりかもめ)

  • 古希と喜寿

    夜明けの大津港(びわこホテルより)古希と喜寿実南天挿して迎えし子の花瓶惟之面長の男雛女雛や古雛古雛や五人囃子の目の円ら紙漉きて一目千本梅七分梅見して紙漉き体験腕まくる吊り上げの鱒を逃がせば悔しがり鱒落ちて針で指突く爺かな吊り上げの鱒は十二尾満足気鱒かぶる吾子を横目に父の顔炭焼きの鱒の身ほぐす箸捌き湖望み幾度も浸かる大根湯古希と喜寿祝ふ夜雨は春の鮨暁の春の湖黄金満つ春の夕顔赤らめて七並べパンケーキ三つ四つ焼いて春の朝卵焼きくるりと巻いて春の皿金魚との別れを惜しむ餌遣りかな一塊の吸殻残り春愁ふ気遣ひのチョコとマスクに一句かなマーガレットまた逢ふ日まで七重八重古希と喜寿

  • 三月の詩(櫖の実)

    五人囃子6号水彩櫨の実林間に太鼓木霊す秋まつり惟之」櫨の実を三つ四つ含み山路ゆく穭田のみどり一面遠比叡未だ泥に浸かりしままの林檎かな秋悲し首里城焼けて崩れ落つ誌上句会兼題「帰り花」特選穴の開く知恵袋かな帰り花万智子仙人掌の帰り花持つ地球かな稔庭石に猫の来てをり帰り花紀久子帰り花母に手向ける感謝状珠子雨の打つ本陣跡や帰り花美智子秀作一歩退き手に添ふ齢帰り花篤子日の差して又影生るる帰り花勝彦白川にきらめく明日帰り花胡蝶散り急ぐことの一途に還り花研二灯油売りの声の往復帰り花清次帰り花庭に彩り欲しき朝靖子帰り花悲しきほどに咲き揃ひ咲久子諸手揚ぐ巫女の埴輪や帰り花惟之妻の忌の奥つ城みちや帰り花和己宗旨替えしたきものあり帰り花秀穂先代の僧正偲ぶ帰り花博女滑り台の子らの見守る帰り花陽子時流には迎合せぬこと帰り花円町庭師来て指...三月の詩(櫖の実)

  • 鬼やらひ

    赤鬼杉山悠理6歳子の描く鬼は伸びらか節分会惟之柊を扉に挿して鬼やらひ鬼やらひ

  • 鬼やらい

    赤鬼杉山悠理(6歳)子の描く鬼は伸びらか節分会惟之柊を門に挿しゐて鬼やらい鬼やらい

  • 二月の詩(雁渡る)

    二年坂雁渡る初紅葉叡山へ発つケーブルカー惟之古希と喜寿二人で祝ふ茸飯蝉丸の面は物憂げ花梨の実秋天の虚空へ聳びゆ摩崖仏吊橋の空次次と雁渡る誌上句会兼題「鮪」または「牡蠣」触れ太鼓合図に鮪糶られけり三枝子牡蠣棚の並ぶ内海波しづか由紀子鮪寿司いつもの店で昼御飯祐枝女イベントの目玉の鮪解体ショー洋子牡蠣鍋の果てや熱熱うどん鍋まこと地芝居の玉三郎も牡蠣を剥く研二無事下りて牡蠣鍋囲む山仲間惟之焼牡蠣の香りと紫煙能登の浜秀子喉越しにつるりとすぎる志摩の牡蠣靜風鮪競る寿司屋の社長太つ腹捨弘長島の海のくれゆく牡蠣筏よう子牡蠣小屋の煙突薪の匂ひして稔大とろの舌にとけゆくにぎり寿司博女それぞれの好み語りて牡蠣の膳靖子神業の鮪解体小気味よし珠子骨のあること知らぬ子や鮪食ふ古奈手袋を汚し牡蠣剥く能登女美智子解体ショーが肴や角打ちす秀穂牡...二月の詩(雁渡る)

  • 新春十三句(2020)

    日吉大社・牛尾宮(大津市坂本)F50吾子抱き夜番の人と一廻り惟之黄金さす湖南アルプス初日の出裏山へ母子も登り初日浴ぶ人だかり日吉大社の猿回し初ビデオライオンキングに目を澄ますオリオンを指呼する吾子やキッザニア初春のファッションモデルキッザニア鰭酒をコップに注がれ敗着すゲームして泣く子笑ふお正月正月や光秀ゆかりの陣太鼓鰤さばく杵紫(きつき)の里や大旦毘沙門へ襟を正して初句会鶴の橋亀の橋あり京の春新春十三句(2020)

  • 一月の詩(秋暁)

    日吉大社の大絵馬秋暁夜泣の児あやし月夜の一回り惟之蟷螂と閨に一夜を過ごすなりオムライス二人で分ける敬老日秋暁や網打つ人は未だ見えず山霧は一村包み法螺響く誌上句会兼題「新米」または「落鮎」落鮎の一片となる流れかな三枝子弥白き多摩川の瀬や下り鮎まこと元気よく梁の落鮎跳ねてをり紀久子暁の光にすすぐ今年米洋子鮎落ちて護岸工事の始まれり裕枝女落鮎の下る川瀬の日の鈍し秀子秋田小町てふ新米を求めけり稔錆鮎の色や姿は無常ともよう子新米の三十キロやおすそわけ利己新米のお粥ふつふつ香り立つ惟之落鮎の河口まで来て果にけり研二被災地に湯気たててみよ今年米珠子落鮎の流されてゆく被災の地博女落鮎の瀬音しづかな峡の川靖子新米のにぎり飯食ぶ十五歳初枝新米やまともに湯気を顔に受け繁子新米や越後魚沼産名乗り捨弘新米や舌にほどける味がして美枝新米の...一月の詩(秋暁)

  • 2020年初日の出

    湖南アルプス初日の出(2020.1.1.AM7:26)令和2年の初日の出は令和の初日の出。瀬田丘陵から見た田上山を登る日の出です。運よく輝く初日を拝むことができました。2020年はどんな年が待っているだろうか。黄金差す令和は初の日の出かな惟之日の出20分前の大戸川背景の湖南アルプス瀬田丘陵からの比叡山。右の中央は琵琶湖。左の中央は瀬田川2020年初日の出

  • 第九を歌う

    ベートーヴェンベートーヴェンの交響曲第九第4楽章「歓喜によせて」を24人のメンバーで歌いました。練習は7月から12月までのべ6回。第257楽章から330楽章までをNHKのビデオをスクリーンに映し、楽しく合唱しました。歌えるかなやってみようを合言葉にして歌うことができました。楽聖の似顔を掛けて歌う第九惟之第九を歌う

  • 紅葉の南禅寺界隈

    鴨の日向ぼこ(鴨川)紅葉の南禅寺から永観堂、哲学の道、おめん(昼食)、関雪まえ、京大講堂、鴨川へのコースを歩いてきました(11月18日)。拙句と合わせえUPしました。平日の南禅寺コースは混雑はすくなくゆっくりできました。焼香を難耳に翳して冬ぬくし惟之午後の日の鴨の群れなる平和かな名代のおめんの門や鯛釣草鈴懸の木の葉かつ散る学舎かな疎水路へ紅葉かつ散る山辺かな南禅寺山門南禅寺山門南禅寺山門南禅寺境内本殿前でお焼香本殿うら本堂うら境内2永観堂案内図哲学の道1哲学の道2老舗おめんつけ麺一式おめん前の鯛釣り草橋本関雪記念館まえ今出川通り・疎水京大講堂まえ(37号棟工学部土木工学科)京大講堂まえ鴨川;紅葉の南禅寺界隈

  • 紅葉の南禅寺界隈

    鴨の日向ぼこ(鴨川)紅葉の南禅寺から永観堂、哲学の道、おめん(昼食)、関雪まえ、京大講堂、鴨川へのコースを歩いてきました(11月18日)。拙句と合わせえUPしました。平日の南禅寺コースは混雑はすくなくゆっくりできました。南禅寺山門南禅寺山門南禅寺山門南禅寺境内本殿前でお焼香本殿うら本堂うら境内2哲学の道1哲学の道2老舗おめんつけ麺一式おめん前の鯛釣り草今出川通り・疎水京大講堂まえ(26号棟)京大講堂まえ;紅葉の南禅寺界隈

  • 三匹のザリガニ

    三匹のザリガニ(水彩)磯部恵介6歳水槽で飼っているザリガニを水彩画で描いた作品を送ってもらいました。恵介君は大の虫ずき。そして絵がとても上手です。このブログでも甲虫や鱒吊りの絵がこれまで登場しています。さて、この三匹のザリガニにはそれぞれ名前がつけられています。サイズ順に、おおすけ、ちゅうすけ、ちーすけです。ちーすけはまだ幼ないですが、小さな鋏がきちんと描かれています。細やかな愛情がないとここまでは描けないと思う。おーすけは鋏も大きく立派です。そしてその鋏は右が大きいですね。すこし黒ずんでいるちゅうすけも鋏は右がすこし大きく描かれています。この観察力には驚きです。恵介君はもう立派な虫博士なんです。ザリガニに愛称つけて飼う子かな惟之三匹のザリガニ

  • 十二月の詩(祭獅子)

    友禅菊(左京区久多)太田厚子祭獅子かぶと虫雄雌提げて里帰り惟之祭獅子に頭を噛まれけり兄妹遊ぶ児の行くてぴよんぴよん鮴ひかるねそべって蚊遣見てゐる露天の湯初秋に第九に応募胆試し誌上句会兼題「萩」または「虫}切通し抜けるや萩の括られて三枝子孫と寝る一夜のゆかたに虫の声たかすけしだれ萩急げる帰路にこぼれたり誠子白萩にまぎれし蝶の行方かな紀久子八十になんなんとして虫の声まこともう少し歩きたき道虫の声秀子萩叢に隠れて古き標石洋子遠ざりし人また恋し昼の虫みどりわが庭は手入れとどかぬ乱れ萩祐枝女虫すだく朝のグランドがらんどうよう子萩の花心やさしくなりし色静子幼子の小声の唄や萩の径美枝閉店を余儀なき軒や虫の声博女送り出てひ一人に惜しき虫の声靖子弧蝶きてやさしくなりし萩の風真喜子虫の音やふと気が付けば米寿なり杏花虫の音をスマホに...十二月の詩(祭獅子)

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