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2016/10/28

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  • 『北イタリアまったりマンガ家夫婦日記』いしぐちけいこ バンブーコミックスエッセイセレクション 感想

    あらすじ・概要 北イタリアで漫画家として活動する夫婦。イタリアと日本の漫画事情の違いだったり、住んでいる土地の文化だったり、イタリアで起こる不便なできごとなどを4コマで描き出す。イタリアで国籍の違う夫婦として暮らすということはどういうことか、ユーモラスに語る。 北イタリアに暮らすアーティスト夫婦の四コマ タイトルと表紙でおしゃれな感じの話を想像しましたが、実際のところ庶民派な話題が多かったです。著者夫婦はお金を使わないからなんとかなっているだけで裕福ではないですしね。 ヨーロッパで国籍の違う夫婦として暮らすこと、アーティスト特有の悩み、イタリア文化の独特さ、街の歴史など情報が盛りだくさんでした…

  • 『女の曲がりカド プレ更年期がやってきた!!』安斎かなえ バンブーコミックスエッセイセレクション

    あらすじ・概要 生理が数か月おきと非常に不順になった著者、時を同じくしてうつ状態になり、ちょっとしたことで落ち込む毎日を送る。それはどうも女性ホルモンの不足が原因のようで……女性の体のことや容姿の衰えのことなど、体当たりで自分の老いを描いていくコミックエッセイ。 更年期についての泣き笑いエッセイ 内容は切実ですが雰囲気がギャグなので読みやすかったです。 特に女性ホルモン低下の影響でうつ状態になってしまったのが大変そうでした。著者はちょっとしたことで落ち込んでしまうほど繊細になってしまいます。しかし薬を使うことによってそのうつ状態はけろりと治ってしまいます。 うつっていうのは脳内物質の異常なんだ…

  • 『子どものおしゃれにどう向き合う? 装いの心理学』鈴木公啓 ちくまプリマー新書 感想

    あらすじ・概要 アンケートをもとに子どものおしゃれについて考えていく。体毛処理についてどう考えているか? ダイエットをめぐる事情は? そして親の考えと子どもの考えに相関性はあるのか? 漠然と語られる「子どものおしゃれ」をデータによって具体化し、課題を考える。 データで見る子どものおしゃれのいま 著者は子どものおしゃれについて否定的ではなく、むしろおしゃれを肯定してあげた方がいいと思っています。 その上で、子どもがさらされる外見至上主義的な問題や、化粧品の健康被害、やせ過ぎのリスクについても扱っています。 論説は子どもや大人に対するアンケートの統計に基づいており、データで「子どものおしゃれの今」…

  • 『人間関係のモヤモヤは3日で片付く―忘れられない嫌なヤツも、毎日顔を合わせる夫も―』田房永子 バンブーコミックスエッセイセレクション

    あらすじ・概要 日々の人間関係の悩みはどうすればスッキリできるのか。著者はマコというキャラクターに自身を投影し、彼女が人間関係のもやもやを乗り越えていくところを描いていく。友人のこと、見ず知らずの人のこと、そして身近な夫のことなど、マコはセラピーの知識を利用して自分と向き合っていく。 フィクションなのが建前だけど生々しい 創作活動による悩み事が妙にリアルで身につまされました。 あくまで著者の分身キャラを使ったフィクションではあるんですが、出来事の地味〜な嫌さが絶妙で実際にあったできごとなのではと思います。これはこっちの想像なんですが。 この手の漫画って相手が悪い、自分は悪くないとなりがちですが…

  • 『嫌な気持ちになったら、どうする? ネガティブとの向き合い方』中村英代 ちくまプリマー新書

    あらすじ・概要 若いころ生きづらさに悩み、依存症の研究者になった著者。自分の中のネガティブな感情とどう付き合っていけばいいのか。大学生に教える上で、著者は「生きづらさ」が誰の心にもあるものだと知る。誉め言葉や𠮟責では癒されないネガティブとの向き合い方とは。 誰にでも生きづらさはある なんとなく自分は他人と違う気がする。居場所がなくて寂しい……という気持ちを深掘りしていく本です。 嫉妬や自己否定など、人間誰しもネガティブな感情を抱えてしまうことがあります。しかし何も考えずにそれを言ってしまうと、相手にネガティブを感染させてしまいます。 ネガティブを感染させずにネガティブな相談をすることが可能なの…

  • 『封神演義』藤崎竜 ジャンプコミックス 感想 仙人バトルで妲己という仙女がすごい

    あらすじ・概要 古代王朝、殷の時代。殷の王は妲己という仙女に操られ、国を傾けていた。妲己の横暴に立ち上がったのは太公望という男。彼は封神計画という作戦に伴い妲己一味の仙人たちを倒し、封神台という装置に魂を封印していく。しかし、現実にはそう単純な話ではなかった。 テンポの良いギャグとSF要素、そして妲己という女 面白かったです。この作品に強い影響を受けた人が多いのも当たり前な気がします。 テンポのいいギャグをやりながらも仙人と人間、そして世界をめぐるスケールの大きい話をきちんと終わらせます。広げた風呂敷が畳まれるのが気持ちよかったです。 キャラクターも多いけれど個性豊かで楽しいので覚えられました…

  • 『怒り』吉田修一 中公文庫 感想 素性のわからない男を信じるか、信じないのか

    あらすじ・概要 殺人事件の容疑者の男、山神一也を追う男たち。同時期に、登場人物の前に素性のわからない男が現れる。港町の親子の前に、遊び歩くゲイのもとに、南の島で暮らす女子高生のもとに……。彼らのうちに殺人犯はいるのか。そしてそれぞれの登場人物が抱える悲しみとは。 なぜ目の前の男を信じきれなかったのか サスペンスではありますが、はらはらさせたり謎ときを楽しむというより心理描写に重きを置いた作品です。 登場人物たちは様々な事情から目の前に現れた「謎の男」に愛着を持ちますが、殺人事件の容疑者と特徴が似ていることから不安にかられます。彼を信じるべきなのか、通報して逮捕してもらうべきなのか、心は揺れます…

  • 『経学少女伝~試験地獄の男装令嬢~』小林湖底 MF文庫J 性別を偽って科挙を受けるふたりの主人公

    あらすじ・概要 性別を偽って科挙を受けようとした雪蓮は、同じく性別を偽って試験を受けようとしている梨玉と出会う。どう見ても女の子の梨玉と仲良くなり協力し合う関係になった雪蓮だが、雪蓮は出生の秘密を抱えていた。雪蓮は過去の理不尽からこの王朝に復讐しようとしていた。 独特の設定の中で復讐者の主人公が暗躍 中国王朝の科挙がテーマ、しかもヒロインふたりが両方性別を偽っているという特殊すぎる小説です。まずこの内容を小説にしたということを評価したいですね。 男尊女卑の世界、女性が学問を志すのは困難な時代であがくふたりはかっこよかったです。 単純な女性のサクセスストーリー、というわけでもなく主人公は目的のた…

  • 『貧乏漫画家は野花のように美しく生きたい』おもなが バンブーコミックスエッセイセレクション 感想

    あらすじ・概要 東京の格安物件に住む著者の周りでは変なことばかり起こる。人口が多いがゆえの変質者に出会ったり、金持ちの友人にマウントを取られたり。自分の過去の変なぼっちっぷりも披露して自虐する。「東京在住の漫画家」のキラキラ感を投げ捨てるようなコミックエッセイ。 笑えるけど人間関係が気になる 変な話ばかりでめちゃくちゃ笑いました。 東京の格安物件に暮らしている著者の周りには、妙なトラブルが起こります。 漫画家という不安定な仕事をしている著者は格安物件を探して住まざるを得ません。しかし格安なのには理由があるもので、トラブルと隣り合わせです。 他の住民が大家家族の格安物件に住んだら自分以外の人たち…

  • 『発達障害と一緒に大人になった私たち』モンズースー バンブーコミックスエッセイセレクション 感想

    あらすじ・概要 大人になって発達障害ということがわかった著者、モンズースーは、他の発達障害の人たちの半生を描くこととなる。生活や仕事の悩み、将来の不安など、それぞれの人の苦しみがある。また、周囲の人間に助けてもらったことや自体が好転したきっかけなども紹介する。 発達障害の問題とその他の問題の関係 発達障害の人たちのそれぞれの悩みやこれまでのことを漫画化したコミックエッセイ。 適応できてよかったね、というだけではなく上手くいかないままの事例もあるのがリアルではあります。 現状がうまく行っていない人をポジティブに描こうとしても話がずれてしまいますよね。 読んでいて思ったのは、ヤングケアラーや虐待な…

  • 『誹謗中傷犯に勝訴しました~障害児の息子を守るため~』moro バンブーコミックスエッセイセレクション

    あらすじ・概要 自閉症の息子を育てている著者は、育児についてブログを書いていた。しかし、そのブログをきっかけに誹謗中傷に遭ってしまう。誹謗中傷は自分自身から子どもに及び、さらに教育委員会にデマの通報がされるまでに至ってしまう。著者は裁判で犯人を突き止めることを決意する。 冤罪による誹謗中傷は怖い 表紙やタイトルから想像されるようにひどい展開が続きます。しかし、読む価値がありました。 ブログをやっている著者はあるときから誹謗中傷されるようになり、それは子どもである著者の息子にも及びます。 同じ学校の保護者を騙った人が出てきたせいで疑心暗鬼になったり、子どもに被害が及ぶことを心配したりでした。 読…

  • 『お母さんのおむつを替えた日 ヤングケアラーの見つけ方』一ノ瀬かおる・福田旭 バンブーコミックスエッセイコレクション 感想

    あらすじ・概要 主人公の母親は、霊や神が見える不思議な人だった。その能力で人を助けると同時に、主人公のことについては雑で、お金の管理ができず、病気になっても主人公を頼りっぱなし。優しい主人公は自分が困っていることを周囲に上手く話せず、閉鎖的な関係に取り残されていく。 見えない問題としてのヤングケアラー 協力者、福田旭の半生を漫画家がコミカライズした作品らしいです。 主人公の母親は霊能者で、他人の悩みをあれこれ引き受けては解決していました。オカルトなことを信じるかは別として、ほとんどお金をもらわず、周囲から慕われていたのを見るとものすごい悪人には見えません。 しかし息子である主人公に対しては平気…

  • 『クラシック作曲家列伝 バッハからラヴェルまで12人の天才たちの愉快な素顔』やまみちゆか マール社 感想

    あらすじ・概要 クラシックの歴史に名を遺した12人の音楽家たち。彼らの面白いエピソードを漫画と文章で解説する。友情や恋愛、師弟関係、はたまた不倫や絶交に至るまで、ほっこりした絵柄で人間らしい音楽家たちの物語を描く。 人間関係が濃い音楽家たち 漫画と文章が交互に入っている本でした。専門的というより気やすい読み物という感じです。それでも出典を明らかにしていたり、監修の先生をつけてくれたりしているのがうれしかったです。ソースがあると「これ本当にそうなのか?」と思ったときに調べられますからね。 音楽家の人間関係って思ったよりも濃いなと思いました。不倫やけんか、借金など、トラブルに事欠きません。真面目な…

  • 『岸辺露伴は動かない 懺悔室』見た 幸福に呪われた女性の結婚を助ける漫画家

    あらすじ・概要 岸辺露伴は大学での文化交流でイタリアに飛ぶ。とある告解室へ入って隠れていると、見知らぬ男が告解をしてきた。彼は日本人であり、浮浪者にひどい扱いをしたことから「幸福に襲われる」呪いをかけられていた。岸辺露伴は自分が望む望まないにかかわらず呪いに巻き込まれていく。 善男善女の結婚を応援する岸辺露伴良い 岸辺露伴シリーズは一通り見ていますが、今回の原作は未読です。未読でも問題なく見ることができました。 今回は展開がゆっくりめでしたが、その分細かい部分の描写が美しくて面白かったです。無音状態を生かした緊張感のあるシーンが多く、足音や衣擦れがBGMになっているようでした。 音楽が生成AI…

  • 『アメリカ帰りのウザカワ幼なじみが今日も俺を踊らせてくる』六海刻羽 オーバーラップ文庫 感想

    あらすじ・概要 ダンスでアメリカを目指したものの、とあるきっかけでダンスを辞めてしまった流斗。くすぶっていた彼の前に、アメリカ帰りの幼馴染が現れる。奔放で冗談ばかり言う優月だが、彼女は流斗をずっと心配していて……流斗は自分のトラウマを超えて踊ることができるのか。 主人公がヒロインの助けを借りて踊りの世界に戻る 超テンションが高く冗談ばかりのアメリカ生まれの幼馴染。キャラクターが濃いです。めちゃくちゃな嘘をついたり冗談が激しすぎたりですが、だんだん好きになってしまうような魅力がありました。それは踊れなくなった流斗をずっと心配していたからでしょう。 流斗は一世一代の舞台で失敗してしまい、それがトラ…

  • 『岩泉舞作品集 MY LITTLE PLANET』岩泉舞 小学館クリエイティブ単行本 感想

    あらすじ・概要 岩泉舞の短編集を収録、電子版なのでカラーページもそのまま。ある日クラスのみんなから名前を忘れられてしまった少年の話「ふろん」や、老年期を迎えた祖父と大人になりたくない少年の現実との葛藤を描く「七つの海」など、青春や男女のやりとりをテーマにした作品が中心。 懐かしい絵柄でしっかり読める 懐かしい感じの絵柄です。髪の毛のボリュームが多かったり髪の毛の塗り方だったり。最近はリバイバルが流行りなので一周回ってセンスのいい絵柄に見えます。背景もきれいです。 電子媒体なのを生かしてカラーページはすべてカラーです。こういうときは電子書籍は便利ですね。 話もどれも短編としてうまくまとまっていて…

  • 『さよなら、死にたいぼっち』春野あめ バンブーコミックスエッセイセレクション 感想 発達障害の人が自分に気づくまで

    あらすじ・概要 大人になってから発達障害だということを知った著者。発達障害の特性を知ってから人生を振り返ると、思い当たることばかりだった。トラブル続きの自分の半生を描きながら、つらい状況の中でも救われたこと、自分のためになったことを思い出していく。 自分を知らないからこそ迷う 発達障害の著者が家族や友達の関係に悩む話。 発達障害の人はどうしても精神の発達が遅れがちなのでこういう人間関係のトラブルにさらされてしまいがちです。 相手を傷つけてしまったことはどうしようもないのですが、性加害や大人からの意地悪について本人に責任を問うのは酷だと思います。 著者も許してほしいわけではなく、こういう失敗はも…

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