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2016/10/28

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  • 『禍話 SNSで伝播する令和怪談』大家・かぁなっき KADOKAWA 感想

    あらすじ・概要 YouTubeで公開されている著作権フリーの怪談シリーズ「禍話」。それらの怪談をコミカライズ。肝試しをしたことで見た不気味なもの、理不尽な死を迎えた友人の呪い、奇妙なバイトでの恐怖など、さまざまな怪談を収録。 丁寧で怖いコミカライズ コミカライズだからどうなのだろう、と思っていましたが、装丁よりも面白かったです。 禍話とは、YouTubeチャンネル上で語られているフリー素材の怪談のこと。ホラー好きな人の中で有名なので名前は知っていましたが、触れるのは初めてです。 作画担当の絵や語り口がうまく、ぐいぐい引き込まれる内容でした。絵柄はさらっとしていますが、その分恐ろしいシーンの生々…

  • 女主人公がゴリゴリに活躍する漫画おすすめ10選 歴史・ファンタジー・SF

    女主人公がゴリゴリに活躍する作品シリーズ、今回は漫画編です。過去にはこんなまとめを書いています。 『百万畳ラビリンス』たかみち 『ブレーメンⅡ』川原泉 『逃げるは恥だが役に立つ』海野つなみ 『かんかん橋をわたって』草野誼 『魔女ヶ丘通信』唐草ミチル 『笑う大天使』川原泉 『メイプル戦記』川原泉 『オモテナシ生徒会』ドリヤス工場 『大阪環状結界都市』白井弓子 『春日局』池田理代子 honkuimusi.hatenablog.com honkuimusi.hatenablog.com honkuimusi.hatenablog.com honkuimusi.hatenablog.com 『百万畳ラ…

  • 『プロジェクト思考で行こう!技術同人誌を作る技術』稲山文孝 技術の泉シリーズ

    あらすじ・概要 きみも技術同人誌を作ってみないか? 同人誌製作をひとつのプロジェクトとしてとらえ、締め切りの問題、お金の問題、さまざまな雑務や事務手続きの問題をこなしていく。目標の立て方から、会場での頒布まで、同人誌製作の流れがわかる本。 お金のことに正直で誠実なのが好き あくまで技術同人誌の話なので創作同人誌にはそのまま流用できないところもありますが、ぶっちゃけた内容で面白かったです。 特にお金回りの文章について納得できるものが多く、同人活動とお金の問題に悩んでいる人は読んでほしいです。 えてして同人慣れしている人はたくさん刷った方がいい、とアドバイスしがちなのですが、作者は保守的、要するに…

  • 『豆腐百珍 百番勝負』花福こざる コミックエッセイの森 感想

    あらすじ・概要 江戸時代の豆腐レシピ本、豆腐百珍。そこに書かれているレシピを全て作ってみるという著者の挑戦が始まった。おいしいまずいに一喜一憂したり、手間のかかるレシピに苦戦したり、江戸時代と現代の違いを実感したり。体当たりの実録コミックエッセイ。 生活に役に立たないことをやるのが文化を感じる 江戸時代の豆腐料理を再現してまずいとかおいしいとか言うことに深い意味はないです。しかし生活に役に立たないことをわざわざやるところに文化を感じます。 著者が数合わせに料理を出していたり、実際のおいしさを考慮してなかったり。だからこそまずい豆腐料理もたくさん登場します。その正直さに笑いました。 そしてレシピ…

  • 『なんて楽しい節約生活』森川弘子 コミックエッセイの森 感想

    あらすじ・概要 SF作家とイラストレーターという夫婦そろって不安定な収入の家族は、節約生活をしながら楽しく生きている。懸賞でいろいろなものを当てたり、フリマアプリにハマったり、子どもの部活を応援したり……お金がなくても楽しめるアイデアいっぱいの 経済的な生産性以外での人生の楽しさ お金がない家族がお金がないなりに人生を楽しみ、あれこれやるコミックエッセイです。 農家の手伝いで青いトマトをもらってフライドトマトを作るのは、楽しそうでよかったです。 青いトマトを揚げるフライドトマトは、名前を知ってはいますが食べたことはないです。地元では青いトマトが売っていないから真似して作ることもできないでしょう…

  • 『恋衣花草紙』小田菜摘 全2巻 ビーズログ文庫 感想

    あらすじ・概要 事情により大きく年の離れた帝に嫁いだ真子(さなこ)。息子である東宮とは幼なじみとして仲が良かった。帝が崩御し、真子は未亡人となる。大人になった東宮と惹かれあうが、帝の妻が他人と恋愛するのははしたないとされる時代で……平安時代の女性の立場の悪さとそれでも恋をするたくましさを描くラブロマンス。 一夫一妻の貞操を批判する意欲的ラブロマンスが良い あまり少女小説には見かけないシチュエーションで面白かったです。 女性に求められる貞節をテーマにしつつ、ラブロマンスとしても手堅い出来です。テーマと恋愛を絡めるのが上手いです。 シリーズ2巻ですが、それぞれ違うカップルの違う話なので、好きな方か…

  • 『ピンポン』松本大洋 ビッグコミックス 感想

    あらすじ・概要 卓球部に所属するペコとスマイルは古くからの友人。しかし、スマイルが卓球の才能を見出され、ペコが慢心により選手としての能力を失ったことから、ふたりの間には距離ができる。一念発起してふたたび卓球に向き合うペコを、スマイルは頂点で待ち受ける。 スマイルの不器用さや愛情深さにグッとくる アニメを見たので久しぶりに読み返したくなりました。何度もメディアミックスしたくなるのもわかる面白さです。 メディアミックスに関する感想はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com honkuimusi.hatenablog.com ペコは才能ある選手でしたが、傲りにより堕落し、二流の選…

  • 『ラジオ福島の300日』片瀬京子とラジオ福島 毎日新聞社 感想

    あらすじ・概要 東日本大震災下の日本。ラジオ福島は、危機的状況でラジオ配信を続けることとなる。災害状況や被災者に役立つ情報を発信しながら、CMが流せないという経営の瀬戸際にも立たされる。災害時のラジオの役割、そして情報インフラを維持する人々の戦いを描く。 災害発信と存続の危機の間で戦う人々に勇気づけられる ローカルラジオ局であるラジオ福島は、不眠不休で災害について情報発信することになります。 どこにどんな支援物資があるか、開いている店はどこか、視聴者からの情報をひたすら流し続けます。CMはないので広告料を得られず存続の危機にも立たされます。 同時に、CMなしでもいつもと同額の広告料を支払ってく…

  • 宗教にまつわるコミックエッセイおすすめ15選 聖職者・宗教二世・巡礼・参拝

    宗教にまつわるコミックエッセイのおすすめをまとめてみました。 私は、信心が薄く、初詣ですら面倒がって行かないことがあります。それでも他人の信仰には興味があります。 おそらく宗教の、理屈だけでは理解できない、人間の本能と繋がっているところに惹かれるのでしょう。 否定的であれ肯定的であれ、宗教を語る作品が好きです。今回はそのまとめです。 聖職者の仕事 『ミャンマーで尼になりました』天野和公 『ウチのダンナはサラリーマン山伏』はじめ 『坊主Days』杜康潤 『神主さんの日常』瀬上あきら 宗教二世 『カルト宗教信じてました』たもさん 『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』いしいさや 『「神様」の…

  • 『OLですが、キャバ嬢はじめました』鏡なな子 コミックエッセイの森 感想

    あらすじ・概要 著者は将来の不安から、お金をためるためにキャバ嬢の仕事を始める。面接を受けてキャバクラに出勤したら、そこは想像を越える職場だった。キャバクラのシステムから、キャバ嬢たちのテクニック、キャバクラでの悲喜こもごもなどを描くコミックエッセイ。 文化の面白さを感じつつも、搾取を当然とするのはどうかと思う やっぱりお仕事エッセイは楽しいですね。それは仕事が違うと全く文化が違うからです。 人間関係のドロドロも、自分が巻き込まれたくはないですが、人の話として読むのは面白いです。 コミュニケーションにまつわる仕事だからこその悩みがたくさん描いてあって新鮮でした。 客のこと、キャバ嬢同士の嫉妬の…

  • 『中国秘境紀行 大陸の果てまでいっチャイナ!』日野トミー コミックエッセイの森 感想

    あらすじ・概要 中国で働いたことをきっかけに中国に興味を持つようになった著者。そんな著者は中国人の友人とともに中国人の奥地へ向かう、雄大な自然と、多種多様な少数民族の文化を楽しむ。また、中国のパワフルで面白い人々にも圧倒される。 中国奥地の豊かな観光資源と、中国の少数民族政策の問題 中国人の友人と共に、中国の奥地を観光する漫画です。中国の自然はスケールが大きいです。山も谷も川も日本のものより大きいです。日本の自然ってよくも悪くもこじんまりしているので、これは中国でしか見れないものですね。 町を歩くと民族衣装を着た人々が歩いているのは面白いです。観光客のためもあるのかもしれないですが。 何気なく…

  • 『宿坊さんぽ』上大岡トメ+ふくもの隊 KADOKAWA 感想

    あらすじ・概要 寺院に付随している宿泊施設、宿坊。そこでは一般の人向けに修行の体験が行われている。著者は日本のいろいろな宿坊をめぐり、そこでしか味わえない経験をする。精進料理を食べたり、修行したり、座禅を組んだり……日本の仏教文化を学べる宿坊を語る漫画。 日本の仏教文化を知るための宿泊旅 宿坊とは、寺院に付随している宿泊施設のこと。 行ったことがないところばかりなので面白かったです。 俗世間を離れ、聖なる場所で心を癒す。旅行とやることも異なります。掃除をしたり、瞑想をしたり、写経をしたり。 独特ですが、それゆえに一度やってみたいと思います。こうして静かな場所で自分を振り返るのは良さそうです。 …

  • 『ハンチバック』市川沙央 文春e-BOOKS 感想

    あらすじ・概要 遺伝子性の難病を持つ主人公の女性は、背骨が歪み、自由に歩くことができない。お風呂にも介助が必要だ。大量に本を読み、40代になっても大学生として勉強をしレポートとして提出する。こたつライターをして小金を稼ぐ。そんな中、いくつもあるインターネット上のSNSアカウントに「中絶したい」と書いてしまう。 主人公の性格の悪さに嫌な気持ちになる 面白かったですが、嫌な気持ちになる作品でもありました。 主人公は穏やかな障害者として振る舞っているようですが、内面は悪い意味で批評的であり、偏見にまみれています。 障害があろうとなかろうと、こんな人間とは付き合いたくはないです。 一方で、自由に部屋を…

  • 『神主さんの日常』瀬上あきら マッグガーデンコミックスEDENシリーズ 全2巻 感想

    あらすじ・概要 埼玉県に存在する三峯神社。漫画家である著者はその神社の神職を取材する。そこからわかったのは、神主という仕事の大変さだった。力仕事が多かったり、祭祀に使うものを手作りしたり、賽銭泥棒への対応だったり……意外と知らない神主の日常を知るコミックエッセイ。 結構大変で面白い神主の日常 山を登ったり重たいものを持ったり、体力仕事が多いのが印象的でした。結局フィジカル……。大雪で雪かきをしながら祭祀をやっているくだりも面白がっていいのか哀れめばいいのかわからなかったですね。 適度に休んでくれとは思いますけど。 女性神職の話も面白かったです。 男性とは衣服が違ったり、女性ゆえの悩みがあったり…

  • 『なりゆき斎王の入内』小田菜摘 ビーズログ文庫 全9巻 感想

    あらすじ・概要 天皇の孫で一時的に斎王として暮らしていた塔子は、次期天皇である東宮の妃候補となる。熊野に帰りたい塔子は入内したくなかった……。政治と皇族をめぐる平安ラブロマンス。 固めの和風世界観が面白い この作者の和風世界観ライトノベルはいくつか読んでいますが、このシリーズが一番がっちり和風でした。めちゃくちゃ漢字多いし、ちょっと見ただけではわからない単語が多いです。それでも話の筋がわかるのはすごいです。 実際日本史が専門の人が見たらまたツッコミどころあるのでしょうが、なかなかない世界観の再現度でした。読みごたえがあります。 キャラクターは実在しませんが、世界観は現実の平安時代を踏襲していま…

  • AmazonPrimeで人外シェアハウス物語『万聖街』を見た

    あらすじ・概要 悪魔のニールは人間界で暮らしたいと思い、万聖街の1031号室にやってくる。そこは人外たちが暮らすシェアハウスだった。天使の大家、ゲーム実況者の吸血鬼、無口だが不思議な力を持っているミイラ男、不運な狼男など、個性豊かな人外たちと生活することになった。 あるあるもギャップ萌えも盛りだくさんなアニメ シェアハウスネタが好きなオタクが脚本を書いているのか?と思うくらい盛りだくさんでした。 人外キャラクターが集まるシェアハウスというところは誰でも思いつくアイデアではありますが、あるある設定もあるある展開もちゃんと面白いものに仕上げているのがすごいです。 ともかくキャラクターの性格や関係性…

  • 『動物農場』ジョージ・オーウェル 高畠文夫 角川文庫 感想

    あらすじ・概要 「荘園農場」の動物たちは豚のメージャー爺さんの唱えた「動物主義」に基づき農場から人間を追い出す。メージャー爺さん亡き後ナポレオンとスノーボールという豚が農場のリーダーとなるが、豚たちは徐々に権力に呑まれていく。やがてナポレオンがスノーボールを追い出して……。 おかしくも悲しい権力と支配の物語 あらすじはほぼソビエト連邦の成立を動物に置き換えただけです。しかし動物たちの描写がうまくただの風刺以上の物語を作り出しています。 権力に呑まれておかしくなっていく豚たち、それに不安を抱きつつも知恵がないからうまく反抗できない動物たち、豚の狂気を理解していながら沈黙する知恵ある動物……。 動…

  • 『NOと言えなかった私』武嶌波 コミックエッセイの森 感想

    あらすじ・概要 著者はNOと言うのが苦手。わがままを言う子どもについ流されたり、夫に「してほしい」「してほしくない」を言えなかったり、そんな自分に嫌気がさしている。著者がNOと言えなくなったのは成育歴に問題があった。著者は少しずつ、NOと言える練習を積んでいく。 NOと言えない女性の自立が面白い NOと言えずに、回避的、事なかれ主義的に生きてきた女性がNOを言えるようになるまでを描きます。 NOを言う練習として、スタンプカードが出て来ます。著者はセールスを断ると、自分のスタンプカードにスタンプを押していきます。スタンプがたまると、ご褒美をもらえるシステムです。 スタンプカードのやり方が上手くい…

  • 『こんな私がマンガ家に!?』青沼貴子 イースト・プレス 感想

    あらすじ・概要 コミックエッセイ作家の青沼貴子は、かつて少女漫画家としてデビューしていた。幸運にもはじめて応募した漫画でデビューするが、漫画家の仕事は大変だった。アシスタントのこと、アニメのこと、担当のこと……デビュー当時のことを回想する漫画。 確かに運がいいけど才能の片鱗を感じる 確かに運がいい展開ですが、初心者が漫画家になる話としてはこれはこれで面白かったです。 真面目な漫画家志望が見ると不真面目に思うかもしれないですが、はじめて描いた漫画を完成させたり人間を描く能力が評価されたり、柔軟にものを考えたり……ものづくりをする人間の才能は持ち合わせていたように見えます。 修正前のネームと修正後…

  • AmazonPrimeで『ハズビン・ホテルへようこそ』を見た感想

    あらすじ・概要 ルシファーの娘で地獄のプリンセス、チャーリーは地獄の人々を天子の裁きから救うためにホテルを開いた。ホテルで悪人を構成させ、救済を与えようとする。しかし地獄の人々は悪人だけあって曲者ぞろい。チャーリーの計画はなかなかうまくいかない。 キリスト教では救えない人々を描くガッツが良い 日本のアニメにはなかなかないノリで楽しかったですね。 「キリスト教的な天使と悪魔の話を書こう」というのと、「マイノリティの話をしよう」というのがどちらが先にあったのかは知りませんが、このふたつを組み合わせるのは納得がいきます。 マイノリティを苦しめているのは宗教的タブーであり、宗教の話をするのはある意味で…

  • 『北欧! 自由気ままに子連れ旅』織田博子 コミックエッセイの森 感想

    あらすじ・概要 旅行好きの著者は、子どもを連れて北欧へ行く計画を立てる。旅のしおりを作って計画を立て、子どもを連れてホステルに泊まる。北欧で友人に会い、おしゃべりをしたり出かけたり。北欧旅コミックエッセイ。 海外の友人に会うのコミュ力強い 北欧関連の作品は何度も読んでいるから新しい発見ないかもしれないな……と思っていましたが、面白かったです。 やっぱり似たようなテーマでも描き方が違うと楽しいですね。 ムーミンのテーマパークの話が楽しそうで行きたかったです。 著者は貧乏旅行なので、家族でホステルに止まってキッチンで料理をしているのが面白かったです。旅先で料理って素敵。 私もお金がないころはホステ…

  • 『自分の顔が大キライ』長谷川ケイ コミックエッセイの森 感想

    あらすじ・概要 かわいい女の子に憧れていた著者は、ずっと自分の顔に劣等感を持っていた。そんな彼女は整形外科のキャンペーンに当選し、無料で整形手術を受けることになった。なりたい自分になった後、著者は自分の劣等感に向き合うこととなる。 なかなかない整形体験記で面白かった 整形体験記? どうせお金かかったんだろうな~と思って読み始めたんですが、「整形病院のキャンペーンに当選して無料で整形を受ける」という内容だったので驚きました。そんなキャンペーンあるんですね。 キャンペーンに応募するための面接など、なかなかない体験談で面白かったです。 実際のところ他の人がばらさない、内緒にしていることを書くからこそ…

  • 『ぴっぴら帳』こうの史代 全2巻 感想

    あらすじ・概要 キミ子は迷子のインコを「ぴっぴらさん」と名付けて飼い始める。自由奔放なぴっぴらさんに振り回されつつも、キミ子は動物のいる生活を送る。主人公の勤め先の食堂や、家族、友人を交えてインコと暮らす日常を描く。 インコかわいいキミ子かわいい 細かいことを考えずにぼんやり読む作品でした。キミ子がかわいい。ぴっぴらさんもかわいい。 インコのことには詳しくないのですが、描写が生き生きとしていて、インコや小鳥たちが楽しそうで、心温まります。 小鳥店で働く青年との淡い恋物語もよかったです。じ、じれったい……本来展開が遅い恋愛ものは好きではないのですが、この作品の中心はあくまでインコであり、恋愛はお…

  • AmazonPrime『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を見た感想

    あらすじ・概要 戦後の日本。モーレツサラリーマンである水木は、出世のために製薬で栄えた富豪、龍賀家が暮らす鬼哭村に向かう。その途中で謎の男と出会い、彼をゲゲ郎と名付けた。水木は、徐々に龍賀家のおぞましい真実を知っていく。 悪い親に対して怒ってくれてよかった 地獄地獄と脅されていたけれど、そこまで地獄だとは思わなかったです。見捨てられた子どもたちの悲哀と、子どもたちのために起こってくれる男の話でした。 水木は、権力を望み、龍賀の家にやって来ます。しかし、龍賀の子どもたちである沙代や時哉が虐げられていることを知り、そのあり得ないほどの搾取に嫌悪感を抱いて吐いてしまいます。 ついには水木は世界に危険…

  • 『青沼さん、BL漫画家をこっそりめざす』青沼貴子 イースト・プレス 感想

    あらすじ・概要 コミックエッセイで活躍した著者は、実はBL漫画家に憧れがあった。子どもたちが大きくなった今、改めてBLというジャンルに挑戦する。複数の出版社に自分が書いたBL漫画を持ち込むが、けんもほろろな対応で……。 こういう作品をギャグとして出せるのは度胸がある せきららすぎて笑うコミックエッセイでした。こういう作品を出せるのは度胸がありますね。 プロ作家にとって、持ち込みを断られるというのは屈辱的であると思います。そこをギャグとして昇華できるのは尊敬できます。 体を張ってエッセイを描くという覚悟が面白かったです。 でもこの漫画が落とされるのは納得がいくんですよね。 絵柄も雰囲気もジェンダ…

  • やる気のあるアイドル幽霊がやる気のないアイドルに憑依『神クズ☆アイドル』を見た

    あらすじ・概要 全てが面倒くさい男、仁淀は、楽して稼げると思ってアイドルになったもののその多忙さにやる気をなくしていた。そんな彼に、人気絶頂で命を落とした女子アイドル、アサヒの幽霊が取り憑く。アサヒの憑依によって、仁淀は元気なアイドルとして振る舞えるようになるが……。 クズなのに人を元気にしていくアイドルに笑った アイドルものってどうしても精神論的、スポ根的に偏りがちなんですが、全てが面倒くさい仁淀を主人公に据えることでその辺が柔らかくなっています。 前向きで明るいアサヒと、全てが面倒くさいクズである仁淀のかけあいが楽しいです。クズなのに偶然周囲によい影響をもたらしていく仁淀に笑いました。 ギ…

  • 『御嶽山噴火 生還者の証言』小川さゆり ヤマケイ新書

    あらすじ・概要 多数の死傷者を出した御嶽山噴火。たまたま現地にいた登山ガイドが、当時のことを振り返る。どのようにして噴火を生き延びたのか、そして生死を分けたのは何なのか……。亡くなった人を思いつつ、生き延びた人間が何をすべきかを考えるノンフィクション。 御嶽山噴火を経験したガイドの手記にやるせなさと希望を感じる 重い話で面白いとは言いづらい話です。それでも面白かったです。 御嶽山で登山ガイドをしていた人がたまたま御嶽山噴火に巻き込まれ、生還するまでを描きます。 読んでみると、本当に紙一重のところで生還したことがわかります。 作品の半ばからは、事故のその後について書かれています。 心ないマスコミ…

  • 岩波ブックレットの災害関連書おすすめ10選 関東大震災・阪神淡路大震災・東日本大震災

    まず、能登半島での地震被害に遭われた方に、お悔やみを申し上げます。 寄付はできる範囲でするとして、読書ブロガーとしてできることを考えたとき、災害関連の本を紹介するのがいいのではないかと思いました。 SNSでの発信は、拡散力が高い一方で、あまりにも感情的な意見がバズってしまいます。そういう情報だけでは、災害に関する発信を見るだけで嫌になってしまう人もいると思います。 本がいつでも正しいとは限りませんが、自分のペースで読めるので異なる価値観に触れられるので、その辺は楽なのではないでしょうか。そう思って書きました。 災害下の体験記 『三宅島島民たちの一年』三谷彰 『関東大震災と流言 水島爾保布 発禁…

  • 『強迫症を治す 不安とこだわりからの解放』松永寿人・亀井士郎 幻冬舎新書 感想

    あらすじ・概要 精神科医でありながら強迫症になった著者は、主治医との共著で強迫症のことを本に書く。強迫症がどんな病気か、主な治療方法は、家族は強迫症の家族にどうすればいいのか……。患者としての自分の経験も交え、強迫症の人のための文章を書く。 強迫症になった精神科医が強迫症について語る 面白かったです。メンタルヘルスの問題だけではなく、人の心に興味がある人は興味深く読めるのではないでしょうか。 この手の本は患者の側からしたらどうしようもない部分が強調されていることも多いです。例えば遺伝や生育環境の問題ですね。この本では患者の努力ではどうしようもない部分の話題はそこそこにして、患者や家族が何ができ…

  • 「ブックワームのひとりごと」Instagram開設しました

    オタク系のInstagramアカウントを作ってみたら結構楽しかったので、このブログに紐づいてるInstagramアカウントも作ってみました。 リンクは下です www.instagram.com Instagramアカウントを作った経緯 Instagramのアカウントは元々閲覧用のものを持っていたのですが、本格稼働し始めたのはTwitter(X)の度重なる改悪のせいです。 Twitter、妄言をだらだら書くのにはまだ使っていますが、コンテンツを展示したり告知したりするにはどんどん利便性が下がっています。 しかもイーロン・マスクがイキリの中学生みたいな行動をしてるし……経営者の思想がおかしくてもひ…

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