高校の授業以来、古典を読んだこと無かった私が、黄帝内経を読むことになって、これで続けてこられました。書き出してみると、四回読んでいました。 ①読み下し文をWo…
まだまだ、王様の質問は続きます。 「鍼を刺して、血を出した後、鍼を抜いた所が腫れる時があるのはなぜだ?」 「新しい水を飲んでなくて、体の中にある水が以前から長…
王様はどんどん質問します、岐伯はすぐに答えてくれます。 「鍼を刺して血を出すと、突然たおれる人はなぜだ?」 「脈気が盛んでも、血が虚であると、刺して血を出すと…
王様は、今日も、岐伯に話を聞きに来ています。 「岐伯、今日は血を出す治療について話してくれ。これもまた、本に書こうと思っているのだ。」 岐伯はうなずいて言いま…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第三十九「血絡論」をもとにしています。ここまで黄帝内経を読んできて、ブログ内検索をかけてみると、血を出す話は、五十回出てきてい…
ブログで読める絵本・童話一覧 岐伯は続けて言いました。 「大工は、物差し無しでは長さを測れません。墨縄を使わずには水平を起こせません。技師は、コンパスを使わ…
ブログで読める絵本・童話一覧 王様は言いました。「ああ、私は、岐伯先生から『鍼の道』について、たくさんのことを教えてもらって、多くのことを理解できたぞ。先生…
ブログで読める絵本・童話一覧 王様は言いました。 「では、次は、脈が流れる方向について、聞きたいぞ。」 岐伯は言いました。 「手の三陰経は、臓から手へ流れま…
ブログで読める絵本・童話一覧王様は聞きました。 「では、大人と赤ちゃんは、それぞれどんな治療をするのか?」 岐伯は言いました。 「大人は、骨がしっかりしてい…
ブログで読める絵本・童話一覧岐伯は言いました。 「大人で、体質が逞しく、体が大きい人は、血気が充実し、皮膚が引き締まって堅いので、もし邪気が入ってしまって治…
ブログで読める絵本・童話一覧このおはなしは黄帝内経霊枢より第三十八「逆順肥痩」をもとにしています。 今日も王様は、医者たちがきちんと病を治せて、国民たちが…
ブログで読める絵本・童話一覧 王様は言いました。 「では、どんな顔だと、よくないのだ?」 岐伯は言いました。 「五官がそれぞれの役割をはっきり機能していなく…
ブログで読める絵本・童話一覧王様は聞きました。 「医者の目から見て、どんな顔が最も良いのだ?」 岐伯は言いました。 「鼻は広く大きく、頬はふっくら盛り…
ブログで読める絵本・童話一覧 岐伯は言いました。 「まず、五官の様子をはっきりと弁別し、その後に、眉間にしわがないのを見てから、鼻を見ております。」 王様は…
ブログで読める絵本・童話一覧このおはなしは、黄帝内経霊枢より第三十七「五閲五使」をもとにしています。 最近のおはなしには出てきていませんでしたが、岐伯は王様…
ブログで読める絵本・童話一覧 王様は言いました。 「体の液が流れないと、起こる病はあるか?」 岐伯は言いました。 「邪気が体の内に入り込んで、流れが逆行して…
ブログで読める絵本・童話一覧岐伯は言いました。 「王様、他にも、液があります。生殖器から出る液です。」 王様は言いました。 「それは精ではないのか?」 岐伯…
ブログで読める絵本・童話一覧王様は言いました。 「体の液は、口から入った水穀から作られていて、胃腸を移動していった後に、五つの液に別れていると知っているが、…
ブログで読める絵本・童話一覧 王様は言いました。 「他に出る液といえば…悲しみ哀れむと涙が出るのは、心が動揺するからだと言っていたな。」(霊枢28) 岐伯は…
ブログで読める絵本・童話一覧このおはなしは、黄帝内経霊枢より第三十六「五癃津液別」をもとにしています。暑い日が続いています。王様は今日も汗だくです。 「なぜ…
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高校の授業以来、古典を読んだこと無かった私が、黄帝内経を読むことになって、これで続けてこられました。書き出してみると、四回読んでいました。 ①読み下し文をWo…
気のはなし絵本元気 はじめのき ・衛気 まもるき ・宗気 むねのき ・清気 そらのき ・水穀の気 つちのき ・営気 いきるき 東洋医学の絵本陰陽五行 まわるき…
王様は言いました。 「岐伯先生の話では、癰と疽があったがこれらは何によって違うのだ?」 岐伯は言いました。 「癰と疽の違いは、見て分かります。疽の出来物の上の…
岐伯は続けて言いました。 「脛にできる出来物を、『兎齧』といいます。兎に齧られたように赤く、骨まで至るので急いで治さなければいけません。治せなければ人の命に関…
岐伯は続けて言いました。 「大腿部にできる出来物を、『股脛疽』といいます。見た目の変化はそうひどくはないのに、内部で膿が骨まで行きます。急いで治さないと三十日…
岐伯は続けて言いました。 「胸部にできる出来物を、『井疽』といいます。大豆のような形で、出来てすぐ三、四日目で早く治さないと、下りて、お腹に入ってしまうので、…
王様は言いました。 「出来物について、形や状態、治療でしてはいけないこと、治るか治らないか、治らないなら死ぬ日数、病名について聞かせてくれたまえ。」 岐伯は言…
岐伯は言いました。 「王様がおっしゃるとおり、人の経脈はいつも流れていて止まりません。それは、天だけでなく、地の法則とも合っています。まず、それをお話させてく…
王様は言いました。 「これまでに私は、いろんなことを聞いた。 食べ物が胃腸に入ると、消化されて気が取り出される。上焦から出た衛気は、肌肉を温め、骨と関節を養い…
いよいよ、最後の篇になりました。本当にここまで来れるとは、思ってなかったけど、亀の歩みでも、ちょっとずつを何年も続けたら、こんなとこまで来れるんだなあとびっく…
王様は言いました。 「よくわかったぞ、ありがとう。ちなみに、これらのいろんな病変や症状を治すには、どうするのだ?」 岐伯は言いました。 「必ず先に、病人の、体…
王様は言いました。 「いつもよく寝て、睡眠時間が長い人は、何が原因だ?」 岐伯は言いました。 「そういう人は、腸胃が大きく、皮膚が渋で、肌肉の間が通りにくいタ…
王様は言いました。 「病になった人が眠れないというのは、何が原因だ?」 岐伯は言いました。 「人が寝るしくみは、体をめぐっている衛気が、昼は体表の陽を行き、夜…
王様は言いました。 「では、高い所で目がくらんだ時は、どうすればいいのだ?」 岐伯は言いました。 「心は良いと思っているのに、神気が嫌がっているのは、同時に反…
王様は言いました。 「どういうことだ?」 岐伯は言いました。 「目というのは、五臓六腑みんなの精気が上って注ぎ入ることによって、視える力となりますので、精の集…
王様は言いました。 「私は以前、とても高い台に上った時に、階段の途中で振り返ると、目がくらんでしまい、そこから立てなくなって、腹ばいになったまま階段を進んだの…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第八十「大惑論」をもとにしています。国の大切な儀式が行われる時、王様は一番大切な役目を担います。場面によっては、一人で高い所に登…
王様は言いました。 「岐伯の話によると、衛気は風府穴を通るたびに腠理に行って、邪気とぶつかって発作が起こるというので、発作が起こる時には、風府穴から邪気が入っ…
王様は岐伯を呼びました。 「王様、何かご用ですか?」 王様は、聞きたいことは後回しで、今読んでいる本について聞きました。 「岐伯、経の本には、夏に暑さに傷つけ…
王様は言いました。 「なるほど、では、急に死んだり、急病になるのはどうしてだ?」 少師は言いました。 「『三虚』の場合、人の死は病からあっという間です。『三實…
王様は言いました。 「さすが、岐伯は私が知りたいことをすぐに教えてくれて、素晴らしい先生だ。 今、話してくれたような病では、どの場合も、病になる理由に自分で気…
王様は岐伯に言いました。 「岐伯は私の先生であり、これまでに、いろんな話をしてくれた。先生からは、賊(そこ)なう風や邪(よこしま)な気が人を傷つけ、人を病にす…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第五十八「賊風」をもとにしています。 素問・霊枢をここまで読んできて、まだ、病が「うつる」という表現はありません。外から生じる病…
岐伯は続けて言いました。 「腸覃は、寒邪の気が、腸の外側に居座っているため、やってきた衛気とぶつかり合い、通れなくなった気が、蔓でぶら下がるように内側にくっつ…
王様は言いました。 「水脹、膚脹、鼓脹、石瘕、石水は、それぞれ、どのような病なのだ?」岐伯は言いました。 「水脹は、病の始まりには、寝起きの時のように、瞼の上…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第五十七「水脹」をもとにしています。ある日、王様は、お腹の大きな人を見ました。妊娠しているのかな?と思ったら、男の人でした。 …
王様は言いました。 「どんな食べ物が、どの味なのかを聞きたいぞ。」 伯高は言いました。 「はい、お話いたしましょう。 これが、五つの味の食べ物です。 このこ…
王様は言いました。 「おや?食べ物には五つの味があって、それぞれ分かれて、別々の臓に入ると聞いたぞ?だから、五つに分かれるのではないのか?」 伯高は言いました…
伯高の説得で、王様はごはんを食べ始めました。心配していた召使いたちも、ほっとしています。 伯高は言いました。 「これで王様の体の中に天地の精気が入りました。王…
王様は言いました。 「鍼を刺すべきでないのはどのようなのだ?」 伯高は言いました。 「刺法には、『熇熇の熱を刺すことなかれ』『漉漉の汗を刺すことなかれ』『渾渾…
王様は、伯高と話しています。伯高は経脈学者であり、(霊枢6)これまでには、骨度法(霊枢14)や六腑の解剖(霊枢31)についてくわしく話してくれました。 王様は…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第五十五「逆順」をもとにしています。 医学書『黄帝内経』は紀元前200年ごろから編纂とされています。 兵法書『孫子』は、それより…
王様は言いました。 「寿命まで生きて死ぬまでの百年間、人の体はどのように変わっていくのだろうか。気の盛衰の様子などについて、聞かせてくれたまえ。」 岐伯は言い…
王様は言いました。「生まれてきた赤ちゃんには、百歳の寿命を最後まで生きられることを願うが、実際には、人が生きる年数はそれぞれ違っていて、同じではない。長生きす…
王様の友達に、赤ちゃんが生まれました。会いに行った赤ちゃんは、とても小さいのに、しっかりと、人の体が出来上がっていました。王様は言いました。 「赤ちゃんは、生…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第五十四「天年」をもとにしています。以前、私は「陰陽五行まわるき」という絵本を作りました。当時4歳だった子供に、「死とはなにか…
王様が聞きました。 「先日に聞いた話の続きも聞きたいぞ。(霊枢50) 同時に邪気に傷れて、同時に病になったのに、治りやすい人と、治りにくい人がいるのはどうして…
少兪が言いました。 「王様のおっしゃるとおり、痛みに耐えられるかどうかは、体を見て分かります。 骨が強く、筋が弱く、肉が軟らかく、皮が厚い人は、よく痛みに耐え…
今日、王様が話している相手は、少兪先生です。 「ある友達は、鍼を刺す治療を受けにいったら、とても痛くてつらかったと言っていた。他の人は痛がらずに受けていたので…