高校の授業以来、古典を読んだこと無かった私が、黄帝内経を読むことになって、これで続けてこられました。書き出してみると、四回読んでいました。 ①読み下し文をWo…
王様は言いました。 「今聞いた話も、また本に書いてよいか?」 岐伯は言いました。 「ぜひ、お書きください。道理の真実は、知っている医者が、自分の子孫だけに伝え…
岐伯続けて言いました。 「邪が入り、まず胃に病が発すると、五日後には腎に伝わり、その三日後には膀胱に伝わり、その五日後には心に伝わります。こうなっては、二日間…
王様は言いました。 「ひどい邪が五臓に入るとどういう経過を経て、死ぬことになるのか?」 岐伯は言いました。 「邪が五臓に入り、まず心に病が発すると、一日後には…
王様は言いました。 「昼に目が覚めているのと、夜に目を閉じて寝ているのでは、大違いだな。」 岐伯は言いました。 「陰陽の道理がはっきり分かっている人は、迷い悩…
王様は言いました。 「これまでに私は、すでに、陰陽の要、虚実の理、気が傾いて病になることと、その種類と治療方法、を聞き終えた。 なので次は、病が変化して、転移…
王様は岐伯に言いました。 「私は、九鍼については、岐伯先生から教えを受け、その他の治療法については、自分でいろんな本を読んだ。ある一つの病について、導引、行氣…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第四十二「病傳」をもとにしています。 王様の時代は、とてもとても昔で、そこから長い長い年月を過ぎるうちに、たしかにあった本が、い…
王様は言いました。 「あれ?腰より上は陽、腰より下は陰、というが、五臓では、上にある肺と心が陽で、下にある脾と肝と腎が陰と言っていなかったか?」 岐伯は言いま…
王様は言いました。 「これを知ったうえで、医者が治療をするときには、どのように考えるのだ?」 岐伯は言いました。 「たとえば、十二か月でいうと、一・二・三月に…
王様は言いました。 「では、太陽と経脈が合っているというのは、どのように合っているのだ?」 岐伯は言いました。 「甲の日は、左手の少陽三焦経を主ります。乙の日…
王様は言いました。 「月と経脈が合っているというのは、どのように合っているのだ?」 岐伯は言いました。 「十二か月は、一月に初めて陽を生じ、七月に初めて陰を生…
王様は言いました。 「太陽と月の陰陽は、人とどのように合っているのだ?」 岐伯は言いました。 「人は、腰から上が天であり、上にあるのは陽、腰から下が地であり、…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第四十一「陰陽繋日月」をもとにしています。今日の王様は、岐伯とおしゃべりをしています。 「岐伯、天と地では、天が陽、地が陰だっ…
王様は言いました。 「それで、天下の人の中に平和を乱す人がいるように、人の中にも、調和を乱す気があると言っていたが、どのように乱すのだ?」 岐伯は言いました。…
王様は言いました。 「濁気が十二経脈を行くといっても、その気はまた、一様ではないのだろう?では、もっとも濁っている濁気が行くのは、どの経脈だ?」 岐伯は言いま…
王様は言いました。 「では、人の気が一様ではないというところを聞かせてくれたまえ。」 岐伯は言いました。 「気は、大きく分けると、清と濁があります。水穀から受…
王様は言いました。 「以前に、岐伯から、体の十二経脈と、世界にある十二本の川が合っていると聞いた時、なるほどと思っていたのだ。 しかし、実際の川の色は、青いの…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第四十「陰陽清濁」をもとにしています。以前、王様は、世界を流れている十二の川と体の中の十二経脈が対応してると聞きました。(霊枢…
王様は言いました。 「血を出す治療をして、悪くしてしまうことはないのか?」 岐伯は言いました。 「刺絡は寫法ですが、やり方に則っていれば、危険は無く、安全です…
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高校の授業以来、古典を読んだこと無かった私が、黄帝内経を読むことになって、これで続けてこられました。書き出してみると、四回読んでいました。 ①読み下し文をWo…
気のはなし絵本元気 はじめのき ・衛気 まもるき ・宗気 むねのき ・清気 そらのき ・水穀の気 つちのき ・営気 いきるき 東洋医学の絵本陰陽五行 まわるき…
王様は言いました。 「岐伯先生の話では、癰と疽があったがこれらは何によって違うのだ?」 岐伯は言いました。 「癰と疽の違いは、見て分かります。疽の出来物の上の…
岐伯は続けて言いました。 「脛にできる出来物を、『兎齧』といいます。兎に齧られたように赤く、骨まで至るので急いで治さなければいけません。治せなければ人の命に関…
岐伯は続けて言いました。 「大腿部にできる出来物を、『股脛疽』といいます。見た目の変化はそうひどくはないのに、内部で膿が骨まで行きます。急いで治さないと三十日…
岐伯は続けて言いました。 「胸部にできる出来物を、『井疽』といいます。大豆のような形で、出来てすぐ三、四日目で早く治さないと、下りて、お腹に入ってしまうので、…
王様は言いました。 「出来物について、形や状態、治療でしてはいけないこと、治るか治らないか、治らないなら死ぬ日数、病名について聞かせてくれたまえ。」 岐伯は言…
岐伯は言いました。 「王様がおっしゃるとおり、人の経脈はいつも流れていて止まりません。それは、天だけでなく、地の法則とも合っています。まず、それをお話させてく…
王様は言いました。 「これまでに私は、いろんなことを聞いた。 食べ物が胃腸に入ると、消化されて気が取り出される。上焦から出た衛気は、肌肉を温め、骨と関節を養い…
いよいよ、最後の篇になりました。本当にここまで来れるとは、思ってなかったけど、亀の歩みでも、ちょっとずつを何年も続けたら、こんなとこまで来れるんだなあとびっく…
王様は言いました。 「よくわかったぞ、ありがとう。ちなみに、これらのいろんな病変や症状を治すには、どうするのだ?」 岐伯は言いました。 「必ず先に、病人の、体…
王様は言いました。 「いつもよく寝て、睡眠時間が長い人は、何が原因だ?」 岐伯は言いました。 「そういう人は、腸胃が大きく、皮膚が渋で、肌肉の間が通りにくいタ…
王様は言いました。 「病になった人が眠れないというのは、何が原因だ?」 岐伯は言いました。 「人が寝るしくみは、体をめぐっている衛気が、昼は体表の陽を行き、夜…
王様は言いました。 「では、高い所で目がくらんだ時は、どうすればいいのだ?」 岐伯は言いました。 「心は良いと思っているのに、神気が嫌がっているのは、同時に反…
王様は言いました。 「どういうことだ?」 岐伯は言いました。 「目というのは、五臓六腑みんなの精気が上って注ぎ入ることによって、視える力となりますので、精の集…
王様は言いました。 「私は以前、とても高い台に上った時に、階段の途中で振り返ると、目がくらんでしまい、そこから立てなくなって、腹ばいになったまま階段を進んだの…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第八十「大惑論」をもとにしています。国の大切な儀式が行われる時、王様は一番大切な役目を担います。場面によっては、一人で高い所に登…
王様は言いました。 「岐伯の話によると、衛気は風府穴を通るたびに腠理に行って、邪気とぶつかって発作が起こるというので、発作が起こる時には、風府穴から邪気が入っ…
王様は岐伯を呼びました。 「王様、何かご用ですか?」 王様は、聞きたいことは後回しで、今読んでいる本について聞きました。 「岐伯、経の本には、夏に暑さに傷つけ…
王様は言いました。 「なるほど、では、急に死んだり、急病になるのはどうしてだ?」 少師は言いました。 「『三虚』の場合、人の死は病からあっという間です。『三實…
王様は言いました。 「さすが、岐伯は私が知りたいことをすぐに教えてくれて、素晴らしい先生だ。 今、話してくれたような病では、どの場合も、病になる理由に自分で気…
王様は岐伯に言いました。 「岐伯は私の先生であり、これまでに、いろんな話をしてくれた。先生からは、賊(そこ)なう風や邪(よこしま)な気が人を傷つけ、人を病にす…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第五十八「賊風」をもとにしています。 素問・霊枢をここまで読んできて、まだ、病が「うつる」という表現はありません。外から生じる病…
岐伯は続けて言いました。 「腸覃は、寒邪の気が、腸の外側に居座っているため、やってきた衛気とぶつかり合い、通れなくなった気が、蔓でぶら下がるように内側にくっつ…
王様は言いました。 「水脹、膚脹、鼓脹、石瘕、石水は、それぞれ、どのような病なのだ?」岐伯は言いました。 「水脹は、病の始まりには、寝起きの時のように、瞼の上…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第五十七「水脹」をもとにしています。ある日、王様は、お腹の大きな人を見ました。妊娠しているのかな?と思ったら、男の人でした。 …
王様は言いました。 「どんな食べ物が、どの味なのかを聞きたいぞ。」 伯高は言いました。 「はい、お話いたしましょう。 これが、五つの味の食べ物です。 このこ…
王様は言いました。 「おや?食べ物には五つの味があって、それぞれ分かれて、別々の臓に入ると聞いたぞ?だから、五つに分かれるのではないのか?」 伯高は言いました…
伯高の説得で、王様はごはんを食べ始めました。心配していた召使いたちも、ほっとしています。 伯高は言いました。 「これで王様の体の中に天地の精気が入りました。王…
王様は言いました。 「鍼を刺すべきでないのはどのようなのだ?」 伯高は言いました。 「刺法には、『熇熇の熱を刺すことなかれ』『漉漉の汗を刺すことなかれ』『渾渾…
王様は、伯高と話しています。伯高は経脈学者であり、(霊枢6)これまでには、骨度法(霊枢14)や六腑の解剖(霊枢31)についてくわしく話してくれました。 王様は…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第五十五「逆順」をもとにしています。 医学書『黄帝内経』は紀元前200年ごろから編纂とされています。 兵法書『孫子』は、それより…
王様は言いました。 「寿命まで生きて死ぬまでの百年間、人の体はどのように変わっていくのだろうか。気の盛衰の様子などについて、聞かせてくれたまえ。」 岐伯は言い…
王様は言いました。「生まれてきた赤ちゃんには、百歳の寿命を最後まで生きられることを願うが、実際には、人が生きる年数はそれぞれ違っていて、同じではない。長生きす…
王様の友達に、赤ちゃんが生まれました。会いに行った赤ちゃんは、とても小さいのに、しっかりと、人の体が出来上がっていました。王様は言いました。 「赤ちゃんは、生…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第五十四「天年」をもとにしています。以前、私は「陰陽五行まわるき」という絵本を作りました。当時4歳だった子供に、「死とはなにか…
王様が聞きました。 「先日に聞いた話の続きも聞きたいぞ。(霊枢50) 同時に邪気に傷れて、同時に病になったのに、治りやすい人と、治りにくい人がいるのはどうして…
少兪が言いました。 「王様のおっしゃるとおり、痛みに耐えられるかどうかは、体を見て分かります。 骨が強く、筋が弱く、肉が軟らかく、皮が厚い人は、よく痛みに耐え…
今日、王様が話している相手は、少兪先生です。 「ある友達は、鍼を刺す治療を受けにいったら、とても痛くてつらかったと言っていた。他の人は痛がらずに受けていたので…