高校の授業以来、古典を読んだこと無かった私が、黄帝内経を読むことになって、これで続けてこられました。書き出してみると、四回読んでいました。 ①読み下し文をWo…
王様は言いました。 「私が思うに、これは、とても難しいことなのだ。よくよく考えてみよう…。 色々な様子を合わせて観察し、体を触ったり脈診をして検査し、顔色など…
岐伯は言いました。 「太陽や月は、その明るさで必ず影を作ります。 水や鏡は、物の姿を必ず映し出します。楽器や声は、音がすぐ後に必ず聞こえます。 それと同じく…
王様は、岐伯の方に振り返って、言いました。 「九鍼の内容は、その微細な理論はこれ小さいものはないほど小さく、その理論の広範さはこれより大きいものはなく、その道…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第四十五「外揣」をもとにしています。王様と岐伯は、宮殿の中の書庫に来ています。 書庫には、たくさんの本があります。(素問8)王…
王様は言いました。 「しかし、六腑の経脈では、原穴があるので、合わせて六兪となり、つまり、六経脈×六兪=三十六穴だ。これは、どうやってつながるのだ?」 岐伯は…
岐伯は言いました。 「まず、五変についてお話しすると、治療法ではなく、色・季節(時)・音・味・日(十干)の五つです。」 王様は言いました。 「あ、そうか。五行…
王様は言いました。 「よく分かった、ありがとう。では、もうひとつ聞きたいことがあるのだ。 私は、鍼の治療には五変というのがあって、五兪(井・滎・兪・経・合)穴…
王様は言いました。 「でも実は、全ての病が、朝はすっきりしていて、昼は安らかなのに、夕方には悪化して、夜にはひどくなるのではなく、これに当てはまらない場合があ…
王様は言いました。 「それで、病はどう関係あるのだ?」 岐伯は言いました。 「つまり、朝は春の性質で、陽気を生じ始めますので、病の気は衰えます。だから、朝はす…
王様は言いました。 「季節の氣が?いったい、どういうことだ?」 岐伯は言いました。 「王様もご存じの通り、春には万物が生じる性質が、夏には万物が長じる性質が、…
王様と一日と季節 1(黄帝内経霊枢順氣一日分爲四時第四十四)
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第四十四「順氣一日分爲四時」をもとにしています。 王様は、これまでに、たくさんのことを聞いて、いろんな病について知りました。…
岐伯は続けて言いました。 「膀胱に邪気が居座っていると、ぶらぶらと散歩している夢を見ます。 胃に邪気が居座っていると、飲み食いをしている夢を見ます。 大腸に邪…
王様は言いました。 「私が夢を見たのは、厥逆した邪気があるからだと言っていたが、それもすぐに治るのか?」 岐伯は言いました。 「はい、王様。厥逆は、邪気が居座…
王様は言いました。 「他には、どんな夢を見るのだ?」 岐伯は言いました。 「体の中に邪気がある場合には、とても空腹だと、人から取る夢を見て、とても満腹だと、人…
王様は聞きました。 「たとえば、どこに邪気があると、どんな夢を見るのだ?」 岐伯は言いました。 「邪気が臓に入ると、内の陰気が有余になって、外の陽気が不足にな…
友達が帰っていくと、岐伯はさっそく治療をしようとしましたが、王様はまず話を聞きたいと言いました。 「どうして、体に邪気があることで夢を見るのだ?」 岐伯は言い…
ある日、王様のところに、友達が遊びに来ました。 みんなで話をしていると、ひとりが最近見た夢の話をはじめました。 夢の中で友達は、鳥のように空を飛びながら旅をし…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第四十三「淫邪發夢」をもとにしています。明け方、王様はびっくりして飛び起きました。今まさに、おしっこをしていた感覚があったから…
「ブログリーダー」を活用して、つきとがさんをフォローしませんか?
高校の授業以来、古典を読んだこと無かった私が、黄帝内経を読むことになって、これで続けてこられました。書き出してみると、四回読んでいました。 ①読み下し文をWo…
気のはなし絵本元気 はじめのき ・衛気 まもるき ・宗気 むねのき ・清気 そらのき ・水穀の気 つちのき ・営気 いきるき 東洋医学の絵本陰陽五行 まわるき…
王様は言いました。 「岐伯先生の話では、癰と疽があったがこれらは何によって違うのだ?」 岐伯は言いました。 「癰と疽の違いは、見て分かります。疽の出来物の上の…
岐伯は続けて言いました。 「脛にできる出来物を、『兎齧』といいます。兎に齧られたように赤く、骨まで至るので急いで治さなければいけません。治せなければ人の命に関…
岐伯は続けて言いました。 「大腿部にできる出来物を、『股脛疽』といいます。見た目の変化はそうひどくはないのに、内部で膿が骨まで行きます。急いで治さないと三十日…
岐伯は続けて言いました。 「胸部にできる出来物を、『井疽』といいます。大豆のような形で、出来てすぐ三、四日目で早く治さないと、下りて、お腹に入ってしまうので、…
王様は言いました。 「出来物について、形や状態、治療でしてはいけないこと、治るか治らないか、治らないなら死ぬ日数、病名について聞かせてくれたまえ。」 岐伯は言…
岐伯は言いました。 「王様がおっしゃるとおり、人の経脈はいつも流れていて止まりません。それは、天だけでなく、地の法則とも合っています。まず、それをお話させてく…
王様は言いました。 「これまでに私は、いろんなことを聞いた。 食べ物が胃腸に入ると、消化されて気が取り出される。上焦から出た衛気は、肌肉を温め、骨と関節を養い…
いよいよ、最後の篇になりました。本当にここまで来れるとは、思ってなかったけど、亀の歩みでも、ちょっとずつを何年も続けたら、こんなとこまで来れるんだなあとびっく…
王様は言いました。 「よくわかったぞ、ありがとう。ちなみに、これらのいろんな病変や症状を治すには、どうするのだ?」 岐伯は言いました。 「必ず先に、病人の、体…
王様は言いました。 「いつもよく寝て、睡眠時間が長い人は、何が原因だ?」 岐伯は言いました。 「そういう人は、腸胃が大きく、皮膚が渋で、肌肉の間が通りにくいタ…
王様は言いました。 「病になった人が眠れないというのは、何が原因だ?」 岐伯は言いました。 「人が寝るしくみは、体をめぐっている衛気が、昼は体表の陽を行き、夜…
王様は言いました。 「では、高い所で目がくらんだ時は、どうすればいいのだ?」 岐伯は言いました。 「心は良いと思っているのに、神気が嫌がっているのは、同時に反…
王様は言いました。 「どういうことだ?」 岐伯は言いました。 「目というのは、五臓六腑みんなの精気が上って注ぎ入ることによって、視える力となりますので、精の集…
王様は言いました。 「私は以前、とても高い台に上った時に、階段の途中で振り返ると、目がくらんでしまい、そこから立てなくなって、腹ばいになったまま階段を進んだの…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第八十「大惑論」をもとにしています。国の大切な儀式が行われる時、王様は一番大切な役目を担います。場面によっては、一人で高い所に登…
王様は言いました。 「岐伯の話によると、衛気は風府穴を通るたびに腠理に行って、邪気とぶつかって発作が起こるというので、発作が起こる時には、風府穴から邪気が入っ…
王様は岐伯を呼びました。 「王様、何かご用ですか?」 王様は、聞きたいことは後回しで、今読んでいる本について聞きました。 「岐伯、経の本には、夏に暑さに傷つけ…
王様は言いました。 「なるほど、では、急に死んだり、急病になるのはどうしてだ?」 少師は言いました。 「『三虚』の場合、人の死は病からあっという間です。『三實…
王様は言いました。 「さすが、岐伯は私が知りたいことをすぐに教えてくれて、素晴らしい先生だ。 今、話してくれたような病では、どの場合も、病になる理由に自分で気…
王様は岐伯に言いました。 「岐伯は私の先生であり、これまでに、いろんな話をしてくれた。先生からは、賊(そこ)なう風や邪(よこしま)な気が人を傷つけ、人を病にす…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第五十八「賊風」をもとにしています。 素問・霊枢をここまで読んできて、まだ、病が「うつる」という表現はありません。外から生じる病…
岐伯は続けて言いました。 「腸覃は、寒邪の気が、腸の外側に居座っているため、やってきた衛気とぶつかり合い、通れなくなった気が、蔓でぶら下がるように内側にくっつ…
王様は言いました。 「水脹、膚脹、鼓脹、石瘕、石水は、それぞれ、どのような病なのだ?」岐伯は言いました。 「水脹は、病の始まりには、寝起きの時のように、瞼の上…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第五十七「水脹」をもとにしています。ある日、王様は、お腹の大きな人を見ました。妊娠しているのかな?と思ったら、男の人でした。 …
王様は言いました。 「どんな食べ物が、どの味なのかを聞きたいぞ。」 伯高は言いました。 「はい、お話いたしましょう。 これが、五つの味の食べ物です。 このこ…
王様は言いました。 「おや?食べ物には五つの味があって、それぞれ分かれて、別々の臓に入ると聞いたぞ?だから、五つに分かれるのではないのか?」 伯高は言いました…
伯高の説得で、王様はごはんを食べ始めました。心配していた召使いたちも、ほっとしています。 伯高は言いました。 「これで王様の体の中に天地の精気が入りました。王…
王様は言いました。 「鍼を刺すべきでないのはどのようなのだ?」 伯高は言いました。 「刺法には、『熇熇の熱を刺すことなかれ』『漉漉の汗を刺すことなかれ』『渾渾…
王様は、伯高と話しています。伯高は経脈学者であり、(霊枢6)これまでには、骨度法(霊枢14)や六腑の解剖(霊枢31)についてくわしく話してくれました。 王様は…
このおはなしは黄帝内経霊枢より第五十五「逆順」をもとにしています。 医学書『黄帝内経』は紀元前200年ごろから編纂とされています。 兵法書『孫子』は、それより…
王様は言いました。 「寿命まで生きて死ぬまでの百年間、人の体はどのように変わっていくのだろうか。気の盛衰の様子などについて、聞かせてくれたまえ。」 岐伯は言い…
王様は言いました。「生まれてきた赤ちゃんには、百歳の寿命を最後まで生きられることを願うが、実際には、人が生きる年数はそれぞれ違っていて、同じではない。長生きす…
王様の友達に、赤ちゃんが生まれました。会いに行った赤ちゃんは、とても小さいのに、しっかりと、人の体が出来上がっていました。王様は言いました。 「赤ちゃんは、生…
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第五十四「天年」をもとにしています。以前、私は「陰陽五行まわるき」という絵本を作りました。当時4歳だった子供に、「死とはなにか…
王様が聞きました。 「先日に聞いた話の続きも聞きたいぞ。(霊枢50) 同時に邪気に傷れて、同時に病になったのに、治りやすい人と、治りにくい人がいるのはどうして…
少兪が言いました。 「王様のおっしゃるとおり、痛みに耐えられるかどうかは、体を見て分かります。 骨が強く、筋が弱く、肉が軟らかく、皮が厚い人は、よく痛みに耐え…
今日、王様が話している相手は、少兪先生です。 「ある友達は、鍼を刺す治療を受けにいったら、とても痛くてつらかったと言っていた。他の人は痛がらずに受けていたので…